2015.10.30

耳つきテーブルの製作現場から。【No.1356】

10月も終わりに近づいてきちゃいましたね。あっという間に10月も終わりです。気温もだいぶ下がってきました。私は寒いのが苦手なので、もうなんだかソワソワしてきました。できれば寒くないのが良いですが、四季がないのも味気ないので我慢をしています。さて、相模湖工房では耳つきテーブルの製作が進んでいます。注文を受けているものの他にも吉祥寺ショールームに展示するための耳つきテーブルも製作を開始しています。

注文を受けて製作する耳つきテーブルは、耳つきテーブルのWebサイト上で”準備OK”というバナーが表示されているものから選んで頂いたものです。その他には、相模湖工房にある在庫板から提案させてもらった板もあります。耳つきテーブルが欲しいなと思った方はまずソリウッドの耳つきテーブルのWebぺージをご覧になってみてください。

“現品販売”というバナーがついているものは既に天板が出来上がっていて吉祥寺ショールームに展示してある物です。天板はすでに出来上がっているのでどんなものかを実際に見て確かめてもらうことができます。”現品販売”の天板は、天板はすでに完成していますが、脚はまだ製作されていません。脚はお客様のご要望でデザインと高さを決めることができます。ソリウッドのストレートカットテーブルと同じ4タイプから選ぶことができます。それ以外にも「板脚が良い」「貫がついていた方がよい」などのご要望に応えることもできます。その場合は脚の金額は再度見積させて頂くことになります。

“準備OK”な板は乾燥が終わって天板の製作が可能になった状態の板を指しています。それらの板は一度表面を電気カンナで粗削りをして写真を撮っています。その写真を使って天板にした状態を想定して合成写真にしています。
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これがそうして作った合成写真です。まだ粗削りの状態ではありますが、どんな木目がでるかはだいたい分かってもらえると思います。塗装をするともう少し濃い色になります。耳つきテーブルぺージの個別のところには表面を水で濡らした写真も掲載しているので、それを見ると出来上がりの色を大まかに知る事ができます。

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“準備OK”になっていたチャンチンの板を削ってはぎ合わせました。チャンチンという木は聞き慣れないと思います。知らない方が多いでしょう。私もこれを仕入れた時に初めて知りました。中国が原産な木で日本にもちらほらと生えている木だそうです。赤茶色をしていて、木目の様子はケヤキに似ています。色はケヤキよりも赤味が強い色をしています。重さも硬さもテーブル天板としては申し分ないです。木目も少し変化があって面白いです。なかなか面白い耳つき天板になるのではないでしょうか。

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こちらは、はぎ合わせる前のクリ材の耳つき2枚はぎ天板です。これも吉祥寺ショールームに展示するようの耳つきテーブル天板です。割れや節・虫穴など欠点がありますが、柄や質は良さそうです。ここから接着剤を塗布してハタガネという道具で締め付けて接着します。

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ハタガネで圧着している所です。手前に見える節はなんだか人間の眼のようですね。クリ材は木目がハッキリとでるのが特徴です。色は少し黄色がかっています。クリも経年で色が変化しやすい樹種の1つです。時間が経つと少し色が濃くなっていきます。また、タンニンという成分を多く含むため鉄媒染などで黒く色をつけたりできる樹種です。さすがにテーブルサイズになると鉄媒染で色をつけるのは大変です。(ソリウッドでは鉄媒染で着色することは行っていません。)

はぎが終わると、サイズを正確にカットして仕上げ作業に入ります。

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耳つきテーブルの場合は耳掃除という行程が加わります。耳には薄皮があったり、汚れがついています。それらをワイヤーブラシで軽く磨いて取り除きます。

今日は耳つきテーブルの注文方法や製作現場の様子をお伝えしました。耳つきテーブルが気になる方はこちらのぺージをご覧になってください。よろしくお願いします。

瑞木@相模湖

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