2015.10.23

ケヤキ材の耳つきブックマッチ天板になる板が準備できました!【No.1349】

なんだかバタバタと1日が過ぎてしまいました。いろいろと問い合わせが重なったりと電話をいっぱいした午前中でした。午後は現在製作中のオーダー品のサンディングと塗装を行っていました。棚類は組立てを行ってからもう一度サンディングをします。接着剤を塗ってプレス機に入れて圧着します。その際に接着剤がはみ出てきます。はみ出した接着剤はブラシで丹念に取り除いていきます。水を使って拭き取るので部分的に汚れてしまうことがあります。それをサンディングで綺麗にします。

さて、今日のブログエントリーでは現在準備中の耳つきテーブル用板を紹介します。耳つきテーブル用の板は材木市場で仕入れてきます。その板の多くは乾燥されていない生材です。製材したての板は水分を多く含んでいます。この水分は時間が経つにつれて段々と抜けていきます。水分が抜けると板が収縮します。幅方向ではだいぶ縮みます。そのため乾燥していない板を使用してしまうと後々弊害が出てきてしまいます。木を使用するためには乾燥させることが必至な条件になります。

ソリウッドでは天然乾燥+人工乾燥で板を乾燥させています。材木市場で仕入れた板は工房の敷地内に桟積みして空気にさらしておきます。その状態で半年から1年ほど天然乾燥をさせます。この時点でだいたい含水率が20%台になっています。そこからさらに含水率を落とすために人工乾燥庫に入れます。ソリウッドの人工乾燥庫は低温でじっくりと時間を掛けて乾燥させています。こうして含水率を10%以下まで落とします。

人工乾燥庫から出した板は外に置いておくと少し含水率が上がります。こうして落ち着いた状態になった板が無垢材家具に最適な板になります。

人工乾燥が終わった板は表面を削って写真を撮ります。その写真を使ってテーブル天板になった時をイメージしやすいように合成写真を作ってWeb上で紹介しています。

今回乾燥庫が出した板はこちらです。

151023_1.jpg
乾燥させた後の板は表面が汚れています。紫外線による退色と染み等がついています。その状態だと木目が分かりにくいので削っています。ケヤキの耳つき2枚はぎテーブル用の板になります。同じ丸太から採れた2枚の板です。隣合っている板なので、ブックマッチではぎ合わせる事が可能になります。

片側の耳は途中に枝分かれ部分があるので、カットされています。なので、もう片側の耳を使うことにします。長さはW1500mm取る事ができます。幅はD850~900mmで調整可能です。4人掛けのテーブルに最適な大きさです。

このケヤキ材は目が詰まっているのが特徴です。一年で大きく成長した木の木目は年輪幅が広くなります。年輪幅が広いと見た目が大味になります。ケヤキ材は大味の物もよくあります。やはり年輪幅が狭く詰まっている板の方が綺麗に見えます。この板は大きくないですが、目が詰まっているので仕入れました。ギンギンに詰まっている訳ではありませんが、見た目も良いのでこれは綺麗な天板になるだろうと判断してセリ落としています。乾燥して削ってみて、その判断は間違っていなかった事がわかりました。良い天板になると確信しています。

ケヤキ材は日本の広葉樹を代表する木材です。長い間、”広葉樹の王様”として憧れの対象にもなっていました。しかし、近年は海外の輸入材に人気を奪われ、停滞気味になっています。「ケヤキが売れない…」という声を至る所で聞くようになってしまいました。その1番の理由は、「和風っぽく」みえてしまうということです。確かにウレタン塗装や漆などでテカテカに仕上げてしまうと和風っぽく見えてしまいます。でもオイルで仕上げて艶を抑えればそれほど和風ぽくないのではないでしょうか。

ここ最近に納品したケヤキ材の耳つきテーブルを紹介します。

151023_2.jpg

151023_3.jpg
どちらも現代的な佇まいをしていると思いませんか?今のダイニングルームにも合うテーブルになります。

というわけでケヤキ材の耳つき2枚はぎテーブル用の板の紹介でした。興味のある方は吉祥寺ショールームまでお問い合わせください。

瑞木@相模湖

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