2015.08.27

耳つきテーブルの選び方【No.1292】

ソリウッドの無垢材テーブルは、耳つきテーブルとストレートカットの2つがあります。このブログでも再三、書いている内容ではありますが、もう一度耳つきテーブルとストレートカットテーブルの違いをおさらいします。

耳つきテーブルとは、耳と呼ばれる木の樹皮の部分が残っている板を使って製作したテーブルです。ですので、天板の端は直線ではありません。

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一方、ストレートカットテーブルは、耳の部分をカットした板のみで天板を作るテーブルということになります。その名の通り、天板の端はまっすぐです。

今日は、耳つきテーブルの選び方について書いていきます。

まずは、耳つきテーブルの樹種についてです。世の中に存在する木は、立木の状態では木の樹皮に覆われています。ですので、作ろうと思えばほとんどの樹種で耳つきのテーブルが作れるということになります。ですが、実際は流通や耳の部分の強度の理由によって、耳つきテーブルが作られる樹種は限られています。

ソリウッドでは、ウォールナット材、チェリー材、トチ材、イタヤカエデ材、クリ材といった樹種で製作することが多いです。今現在もこれらの樹種の板であれば在庫があります。この他に、ケヤキ材やミズメザクラ材なども仕入れの状況によっては在庫していることがあります。耳つきテーブル用の板は、瑞木@相模湖が直接、材木市に行き競り落としたものや材木屋さんで在庫している板を購入するなどして仕入れています。ストレートカットテーブルのように、定番の樹種があり常に在庫があるわけではないので、ご希望の樹種やサイズがある場合は、吉祥寺ショールームのスタッフまでお問い合わせください。

先ほど挙げた樹種については、耳の付近の状態も安定したものが多いのですが、ナラ材などは耳の部分が腐りやすくキレイな状態で保管するのが難しい樹種もあります。ナラ材はストレートカットテーブルでは、定番ですが耳つきテーブルとなると、なかなか候補の板が見つからない樹種もあります。

では、どういった観点で耳つきテーブルの樹種を選べばよいのでしょうか?

それは、ズバリ見た目の好みです。これはストレートカットテーブルでも同じことがいえるのですが、広葉樹であればある程度の堅さがあります。傷がつくときは、程度の差はあれど樹種によって大きく変わることはありません。木のダイニングテーブルは長い期間使われる方が多いと思いますので、見た目の好みで選ぶほうが愛着もわいてくると思います。

次にみるのは、はぎ枚数です。

はぎとは、複数の無垢材板を接着剤で奥行き方向に接着し、天板の寸法をつくる方法です。耳つきの場合、1枚板から5、6枚はぎと幅広いはぎ枚数が選べる場合があります。接いだからといって強度が弱いということはありません。こちらもやはり見た目の問題が大きく、あとは価格にも大きな差がでてきます。1枚板でダイニングテーブルが製作できる板となると、かなり大きな板になります。そうなると、大変貴重な板となるので、価格も必然的に高くなります。ソリウッドでは、価格面の問題から1枚板を積極的に仕入れることはしていません。どちらかというと2から3枚はぎでダイニングテーブルとなる板を中心に集めています。

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上のテーブルは、チェリー材の2枚はぎテーブルです。

価格の差は、1枚板テーブルだと50万ぐらいの価格になってしまいます。2枚はぎになると、25万〜30万ぐらいの価格帯が一番多くなります。板1枚の差ではありますが、価格差は大きくなります。5枚、6枚はぎになるともう少し安い価格帯になります。

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ウォールナット材の5枚はぎテーブルになります。

耳つきテーブルの場合は、一期一会的な出会いが重要になります。同じ樹種でも耳のカタチが違うだけや節や入り皮が入るかはいらないかでも雰囲気がだいぶ変わってきます。理想の板に出会うのは難しい時もありますが、いろんな表情の板をみているだけで楽しいものです。ぜひ、いろいろ探してみてください。

店頭に気に入った天板がない場合は、ぜひスタッフに声を掛けてください。工房に在庫している板でこんなテーブルも出来ますという提案が出来る場合もあります。

賢木@吉祥寺

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