2015.07.25

無垢材テーブルはどうして高価なの?【No.1259】

明日26日(日)は【ソリウッドテーブル選び方講座 -無垢材テーブルを選ぶ際に知っておくべき3つのこと-】の開催日です。14:00より吉祥寺ショールームにて賢木@吉祥寺が40分ほど話をします。無垢材テーブルを検討する際に聞き慣れない言葉を目にしたり、耳にしたりすることがあるはずです。そして、選ばなければいけない事がいろいろとあって迷ってしまうと思います。ザックリした値段を知りたいだけなのに、「樹種はどうしますか?」「テーブルのサイズはどうしますか?」「塗装はウレタン塗装とオイル仕上げを選択できますが、どうします?」と立て続けに質問を受けることになってしまいます。こんな状況に陥ったことのある方も多いでしょう。そんな方のために「樹種」・「サイズ」・「仕上げ (塗装) 」にテーマを絞り話しをします。

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さて、今日の話題は無垢材テーブルの価格についてです。無垢材テーブルは、”高級”と呼ばれたりします。高級テーブルと名付けて宣伝している販売店もあったりします。そこで、無垢材テーブルが高価である理由について考察してみようと思います。

無垢材テーブルの比較対象になるのが木質素材を使ったテーブルです。いわゆる合板を使用したテーブルです。こうした木質素材のテーブルは表面にツキ板という薄くスライスした板を貼っています。ツキ板は0.2ミリや0.6ミリといった厚みで作られています。これをベニヤ合板に貼ったものを化粧合板と呼んだりしています。ツキ板を貼った天板は木目がキレイに揃っていて見た目に統一感を感じる事ができます。

ツキ板の下にどんなものが使われているかでも価格に違いが生じます。ベニヤ板だったり、MDFやパーティクルボードといった繊維圧縮材が使われていたりします。また、芯組み構造で枠のみ集成木材で構成し、間は空洞の場合もあります。

こうしたテーブルは大規模な工場で大量生産されています。そのために価格が抑えられています。大量生産を前提にしているので、細かなサイズオーダー等には対応していない場合が多いです。さらに中国を始めとしたアジア地域の工場で生産をしてコストを下げているケースもあります。

一方、無垢材テーブルは木そのものを使用しています。ご存知のように木は天然素材です。天然素材であるが故に安定していません。湿度や温度の影響をモロに受けます。そのため、環境が違う他国で製造するのは大変です。さらにコンテナに入れて船便で日本へ持ってくるとなると、輸送にもとても気を使います。海上輸送のコンテナ内は湿度も高くなるので相当に注意をしないと上手くいきません。そうした意味でも海外生産でコストダウンをしにくい製品と言えます。

また、無垢材は1枚1枚の大きさが違います。そのためにライン生産をしてコストを下げるのも困難になります。予めサイズを決めて幅を揃えてしまえば、こうしたライン生産も可能になります。しかし、そうするためには木材の幅を狭くせざるを得ません。例えば、奥行き(幅)が850ミリの天板を製作するとします。ソリウッドが仕入れている板は幅が100ミリから300ミリぐらいの間です。約150から170ミリぐらいの板が多くを占めます。全ての板が170ミリに揃えることができるなら5枚でキッチリと850ミリになります。ただ、こう上手くは行きません。どうしても少し幅の狭い板を使わないいけなくなったりもします。そのため、毎回毎回仕入れた板を上手く組み合わせてテーブル天板を製作します。

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このように無垢材は扱いが個別対応になりがちです。そのために効率よく製作することが難しいのです。耳つきになるとさらに効率が下がります。耳つきになるとカタチが不安定になります。そのため、はぎ合わせたり、加工したりするのに手間が掛かります。こうした作業効率の悪さが均一な木質素材を使用したテーブルとの価格差のひとつの要因になっていると思います。逆に言うと、ひとつひとつ個別に丁寧に製作されていると言い換えることも出来ます。

瑞木@相模湖

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