HOME>家具屋で働く双子のブログ
家具屋で働く双子のブログ
ストレートカットテーブルと耳つきテーブル、使用する木材の形に少し違いがあります。
あっという間に6月も終わってしまいました。2015年も半分が過ぎてしまったんですね。早いなと感じます。そしてもうすぐ暑い夏になるんですね。
本日のブログエントリーでは、無垢材テーブルを製作するために使用する板について書きたいと思います。ソリウッドで製作している無垢材テーブルは「ストレートカットテーブル」と「耳つきテーブル」に分ける事ができます。「ストレートカットテーブル」はいわゆる普通の形をしたテーブルで長方形や正方形にカットしてあるテーブルです。一方の「耳つきテーブル」は樹皮が付いていた部分を残して製作するため自然が造り出した柔らかな線が特徴の自然派のテーブルになります。耳つきテーブルとは何かについては昨日のブログエントリーを見ると理解してもらえると思います。
→無垢材でしか製作できない自然派志向の耳つきテーブルはいかがでしょうか?
この2種類のテーブルは無垢材で製作するのは共通していますが、木材の仕入れ、流通経路は異なっています。「ストレートカットテーブル」に使用する木材は耳裁ち材と言って、製材時に既に耳がカットされていて長方形の形になっています。
こんな感じに製材されています。木材を発注する場合は厚みを指定します。製材される厚みはだいだい決まっています。規定の厚みがあります。国内で製材する場合は、21mm、27mm、34mm、45mmといった具合です。北米から輸入される木材は、4/4inch(25.4mm)、5/4inch(約32mm)、6/4inch(約38mm)、8/4inch(50.8mm)となっています。
ウォールナット材やチェリー材といった北米産の木材を使用したテーブルは仕上がり寸法で30mm厚と40mm厚の天板をラインナップしています。30mm厚は6/4inchで製材された板を使用します。40mm厚の天板は8/4inchで製材された板で製作します。製材された板の厚みはアバウトです。厳密に計測されて製材されている訳ではないです。しかも製材して人工乾燥庫に入れて乾燥させているので、反りや捻れが生じています。この反りや捻れを取り除くために削る必要があるんです。そのため、仕上がりより5~10mmほど厚い板を使う必要があります。
北米材の場合、仕上がりが35mmという天板は非常に作りにくいですね。6/4inch(約38mm)で製材された板だと35mmに仕上げるのは難しいです。かといって8/4inchの板から製作すると無駄がとても多くなってしまいます。
「ストレートカットテーブル」を製作するための板は、木材乾燥庫でしっかりと乾燥させた板を仕入れています。北米産の木材の場合は現地ですでに乾燥庫にいれて乾燥させた板が日本に輸入されています。丸太の状態で日本に入ってきて日本で製材された北米材も存在はしています。伐採された国で製材された板は”現地挽き”と表現したりもします。逆に輸入材で日本で製材されたものを”国内挽き”と呼んでいます。ソリウッドでウォールナット材やチェリー材などの北米産木材の「ストレートカットテーブル」に使用する材は”現地挽き”がほとんどです。
一方「耳つきテーブル」に使用する木材は未乾燥の状態の板を材木市場で仕入れてくることが多いです。未乾燥材はそのままでは使用出来ないので、時間を掛けて乾燥させる必要があります。まず半年間ぐらい外で桟積みしておきます。そうすると含水率が30%以下ぐらいまで下がります。時期や樹種によっては20%以下になっている場合もあります。それから人工乾燥庫に入れてさらに含水率を下げていきます。最終的には含水率10%ほどにしてから使用しています。
このように板の間に桟を入れて置いておきます。こうしておくと1枚1枚が空気に触れるので乾燥が早くなります。
耳つきテーブルは板の形がそのままテーブルの形に反映されます。そのため、板の形も重要な要素になってきます。極端に曲がっていたりする板はテーブルにしにくくなってしまいます。板としての面白みが感じますが、テーブルとしての使いにくさがでてしまうと問題なのでそうした板はデスクを製作したりしています。
耳つきテーブル用の板は厚みが60mmで製材されている物が多いです。50mmから70mmぐらいの厚みの板が耳つきテーブル用になります。
という訳で「ストレートカットテーブル」と「耳つきテーブル」で使用する木材の形が違うという話でした。
瑞木@相模湖
-
- 2024年4月 (1)
- 2023年7月 (2)
- 2023年6月 (1)
- 2023年5月 (6)
- 2022年12月 (3)
- 2022年11月 (1)
- 2022年6月 (1)
- 2022年5月 (3)
- 2022年4月 (1)
- 2021年12月 (3)
- 2021年11月 (1)
- 2021年10月 (3)
- 2021年9月 (2)
- 2021年8月 (1)
- 2021年7月 (4)
- 2021年6月 (4)
- 2021年5月 (5)
- 2021年4月 (2)
- 2021年3月 (5)
- 2021年1月 (1)
- 2020年12月 (2)
- 2020年11月 (1)
- 2020年10月 (2)
- 2020年9月 (3)
- 2020年8月 (4)
- 2020年7月 (3)
- 2020年6月 (2)
- 2020年5月 (6)
- 2020年4月 (10)
- 2020年3月 (6)
- 2020年2月 (7)
- 2020年1月 (10)
- 2019年12月 (8)
- 2019年11月 (12)
- 2019年10月 (8)
- 2019年9月 (3)
- 2019年7月 (7)
- 2019年6月 (21)
- 2019年5月 (16)
- 2019年4月 (21)
- 2019年3月 (21)
- 2019年2月 (19)
- 2019年1月 (25)
- 2018年12月 (23)
- 2018年11月 (30)
- 2018年10月 (25)
- 2018年9月 (24)
- 2018年8月 (25)
- 2018年7月 (30)
- 2018年6月 (32)
- 2018年5月 (31)
- 2018年4月 (32)
- 2018年3月 (31)
- 2018年2月 (29)
- 2018年1月 (32)
- 2017年12月 (32)
- 2017年11月 (29)
- 2017年10月 (31)
- 2017年9月 (30)
- 2017年8月 (31)
- 2017年7月 (31)
- 2017年6月 (30)
- 2017年5月 (31)
- 2017年4月 (30)
- 2017年3月 (31)
- 2017年2月 (28)
- 2017年1月 (31)
- 2016年12月 (30)
- 2016年11月 (30)
- 2016年10月 (31)
- 2016年9月 (30)
- 2016年8月 (30)
- 2016年7月 (32)
- 2016年6月 (30)
- 2016年5月 (31)
- 2016年4月 (29)
- 2016年3月 (31)
- 2016年2月 (28)
- 2016年1月 (33)
- 2015年12月 (32)
- 最近のブログ記事
- オンラインショップ
お問い合わせContact
- TEL:0422-21-8487
- 〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)