2015.05.26

ウォールナット材の耳つきテーブル天板の木取りをしました。

受注した製品を製作する合間で、吉祥寺ショールームにて展示・販売するための耳つきテーブル天板の製作を進めています。お陰様で受注品を多く頂いているので、展示品を作る時間がなかなか取れません。それでも少しずつ進めています。(予定通りには全くいっていませんが…)

耳つきテーブルを製作するための板は、私が材木市場で買い付けてきたものがほとんどです。ソリウッドでは、2枚はぎ、3枚はぎ、4枚はぎといったはぎ合わせて製作する耳つきテーブルに力を入れています。1枚板の耳つきテーブルはどうしても価格が高くなってしまうのと他のお店と差別化をするために、はぎ合わせの耳つきテーブルの注力しているんですね。1枚板テーブルでは表現できないテーブルを作りたいという欲望もあります。

買い付けをする際に、この板とこの板をはぎ合わせようという大まかなプランを考えています。でも、そのプラン通りにいかない事の方が多いです。これが無垢材を扱う時の難しい点です。材木市場に並んでいる板は未乾燥材がほとんどです。製材されたばかりで水分をたっぷり含んでいる板なんです。これらを使用するためには、乾燥させて水分を抜く必要があります。

乾燥中に板が割れてしまうことは結構あります。割れが長く入ってしまうと、思い描いていたプラン通りには使えなくなってしまいます。すこし頑張ってお金を出して買い付けた板がバシッと割れるとがっくりきます。でも無垢材を扱う限り仕方がない事なんで、割れた板をどう使うかを前向きに考えるしかないなと思っています。

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例えばこの板。木口からの割れはほとんどありません。しかし耳から入った割れが想像以上に長くなってしまいました。そのため耳付きで使用することが出来なくなりました。もう1枚この板とセットで買った同じ丸太から採れた板があります。はじめのプランではその2枚をはぎ合わせてテーブル天板にしようとしていました。でも1枚が耳つきで使えなくなったのでプラン変更です。

この板は耳をカットしてしまいました。耳をカットして幅400mmぐらいの板が採れます。そして両サイドに耳つきの板をはぎ合わせます。幅200mmから250mmぐらいの耳つき板があれば、3枚はぎでテーブル天板になります。

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そこでこの板を使うことにしました。この板は丸太の中心に近い部分から採れた板です。丸太の中心は芯と言います。芯を持っている板は割れます。ほぼ間違いなく割れます。この板も真ん中に長い割れが入っています。だから真ん中で割ってしまいました。真ん中で割っても、幅250mmほどの耳つき板が採れます。

このような組みあわせで耳つき3枚はぎテーブル天板を現在製作しています。W1900mmでDが840mmぐらいになる予定です。真ん中に配置した板と両サイドに配置した板は同じウォールナット材ですが、買い付けした時期が全然違います。おそらく産地も違うでしょう。そのため若干の色の差はあります。でもはぎ合わせテーブルの場合、同じ丸太から採れた板でも色の違いがでる時もあります。最終的にどのぐらいの差が出るかわかりませんが、今のところ違和感があるほどの差はないと思っています。

もう1枚ウォールナット材の耳つきテーブル天板を製作しています。
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こちらは同じ丸太から採れた2枚の板を使用します。削ってみると若干の色の差がありました。同じ丸太でも色の差が出ることがあります。幅をかせぐために真ん中に少し白太が入りますが、それはそれで良い雰囲気になるのではないかと考えています。こちらはW1650×D850程度の天板になる予定です。厚みは少し厚めで48mmぐらいになりそうです。

もうひとつ、チェリー材の耳つき4枚はぎテーブル天板も木取りしました。
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こちらはW1500×D850ぐらいになります。両サイドの耳つき板は大きな節がいくつかある板から採っています。大きなな節を省いて木取りしました。真ん中の2枚は、耳裁ちで購入した板です。3000mm以上ある板を真ん中で切って使っています。2枚取りという方法です。

もう少し作業が進んだら、再度ブログに書くつもりでいます。

瑞木@相模湖

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