2015.04.25

北米産の広葉樹の存在感が増している。

いよいよゴールデンウィークが始まりますね。もう今日からGWということになるんですかね?私の友人はHawaiに向けて出発したりしてます。ソリウッドショールームはGWということで通常とちょっと違う日程で営業致します。

4月28日(火)・4月29日(水・祝)は、定休日のためお休みさせて頂きます。4月30日(木)から5月6日(水)は、通常通りの営業時間(12:30から18:00)で営業致します。

昨日のブログエントリーではナラ材とオーク材について書きました。北米から輸入されるオーク材にはホワイトオーク材とレッドオーク材があります。その名の通り、ホワイトオーク材は白っぽくて、レッドオーク材はホワイトオーク材より赤っぽい色をしています。ソリウッドではホワイトオーク材は使用していますが、レッドオーク材は使っていません。レッドオーク材を使ったテーブル等の無垢材家具はまだそんなに数が多くないと思います。ただ、ロシア産のナラ材が入手しづらくなった現状では、レッドオーク材を使うという選択は増えてくるのではないでしょうか。

北米産の広葉樹木材は製材、人工乾燥されて日本に入ってきます。ウォールナットやチェリーなどは原木のまま、輸入されていますが、数はそれほど多くないでしょう。ほとんどが板になって日本にやってきます。製材品として輸出されるのが北米広葉樹のスタイルです。

現地で製材されるので、長さの単位はインチが使われています。製材品は厚みでラインナップされます。北米広葉樹の場合は、4/4インチ・5/4インチ・6/4インチ・8/4インチといった厚みで製材されます。4/4インチは25.4ミリ。粗く製材された状態で約25ミリですので、仕上げると20ミリぐらいです。20ミリ以下の板を使う時には4/4インチで製材された板を使います。

6/4インチは38.1ミリ。一番多く使う厚みの板です。30ミリの板を使う際にはこの6/4インチの板を使います。

北米産の広葉樹が使いやすい理由として、乾燥材が手に入りやすいということが挙げられます。人工乾燥庫に入れた板がたくさん日本に入ってきています。北米は日本より乾燥しているので、含水率が低く抑えられています。我々の工房に来た状態で含水率を計測するとだいたい8%ぐらいになっています。しっかりと乾いています。ウォールナット材やチェリー材は一度乾燥させて水分を抜くと、水分が戻りにくい樹種だと思います。

トチ材は水分が抜けるのも早いけど、乾燥後に水分をよく吸収する印象があります。8%以下の含水率にしても、しばらく工房内に置いておくと、12%ぐらいまで含水率が上がっている事がよくあります。樹種によってそうした違いもあるんですね。

少し話しがずれました。とにかく北米産の広葉樹はしっかりと乾燥されています。乾燥技術の高さを感じる事ができます。安心してすぐに使えるという点で北米産の広葉樹は他を一歩リードしていると思っています。

150425_2.jpg
ホワイトオーク材のバンドル。製材された板はバンドルという単位で日本に入ってきます。鉄の帯で巻かれた板の塊です。1バンドルはだいたい1~2.5㎥ぐらいです。枚数でいうと50枚から80枚ぐらいですかね。

Primeというのは等級です。北米産の広葉樹には等級があります。日本に入ってきているのはほとんどPrime等級です。一番良いグレードになります。KDはKilned Dryの略で人工乾燥済みであることを指しています。

日本でも存在感がいっそう大きくなった北米産広葉樹。ロシアの状況次第では、今後も北米産広葉樹材に頼る部分は増えてきます。持続可能な林業を確立した北米の林業。日本も見習わなければいけない部分も多くあります。がもう手遅れですかね。

瑞木@相模湖

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest