2015.02.24

無垢材テーブルが出来るまで。

段々と暖かく感じる日が増えてきましたね。春が近づいています。花粉症の方にとってはつらい時期です。私も小さい頃から花粉症でこれからの季節は気が抜けないんですね。でも、今年はちょっと早めから薬を飲んでいるので、効果があるのか少し楽しみでもあります。

さて、今日は無垢材テーブルが出来るまでの行程を紹介してみることにします。

ソリウッドで販売している無垢材テーブルは受注生産の物がほとんどです。お客様のオーダーでご要望にあったテーブルを製作しています。

まず、材料です。無垢材テーブルの場合は、とにかく木が無くては始まりません。木は製材されて板になります。板になった木材は乾燥をさせなくてはいけません。自然に乾かす天然乾燥と環境を操作して乾かす人工乾燥という2つの方法があります。天然乾燥だけでは不十分な場合もありますので、ソリウッドで使用している木材は人工乾燥させている板を使用しています。多くの板は天然乾燥ののちに人工乾燥を施す場合が多いです。人工乾燥をする場合でも、製材から半年から1年ぐらい掛かって乾燥材ということになります。

そのため、無垢材テーブルに製作する板は予め乾燥をさせておいた板から製作します。材木屋さんは、人工乾燥を施した板を在庫しています。ソリウッドで製作しているストレートカットの無垢材テーブルは、人工乾燥済みの板を材木屋さんから仕入れて使っています。

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こんな状態の板を材木屋さんから仕入れてきます。人工乾燥後の板は反りやネジレがあります。工房にくる木材は反りやネジレがある荒材です。仕上げるには反りやネジレを取り除かなくてはいけません。そのため、厚みは仕上がり寸法より余裕がないと駄目なんです。北米産の広葉樹は、厚みがインチで決められています。ウォールナット材・チェリー材・メープル材などは北米産の広葉樹です。

仕上がりが30ミリのテーブル天板は、6/4インチという厚みの板から製作します。6/4インチ厚の板は約38ミリです。寸法にもよりますが、仕上がり厚より5ミリから10ミリ厚い板でないとその仕上がり厚になりません。

板が準備できたら木取りをします。どの板のどの部分を使用するかを決めていきます。割れや大きな節がある板は、それを省いて使えるかどうかなどを見ていきます。
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次に長さと幅をカットします。最初は粗木取り。仕上がり寸法よりも大きめにカットしていきます。
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長さをカットするのがクロスカットという機械です。精度はでませんが、粗くカットするには便利な機械です。ローラーがついているので板を動かすのが楽です。高速回転している刃物が自分に向かって飛び出してくるので、慣れるまではちょっと怖い機械です。

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長さをカットしたら幅もカットします。リッパーという機械を使います。こちらも精度はでませんが、粗木取りするには便利な機械です。こちらは自動送り機能がついているので、押し入れれば後は自動で前方へ動いていきます。出てくるときには板が2つに割れています。

長さと幅のカットしたら、板の平面を出します。平面出しには、手押し鉋盤という機械を使います。まず片面を削ります。片面の平面がでたら1つの角を直角にします。

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つぎに自動鉋盤で厚みを決めていきます。粗き取りでは仕上がりの厚みよりも厚く上げておきます。

この状態までしたら数日間置いておきます。木は削ると反る場合があります。いきなり仕上がりの厚みにしてしまうと反ったら使い物になりません。そこで粗く削って、”反るなら反ってしまえ”と放置しておきます。一旦木を落ち着かせるんですね。その後もう一度削ってから次の行程に入っていきます。

いきなり本寸法に切れないのが木という素材です。ある程度動くことを想定して製作しなければいけません。この先は”はぎ”の行程になります。少し長くなってしまったので、今日はこの辺までにしておきます。

瑞木@相模湖

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