2015.01.20

無垢材テーブルを選ぶとなにが得られるのか?

木は我々の生活の上でなくてはならないものですよね。昔から人間の生活を支えてくれる頼りがいのある素材です。現代でもその役割が占める割合は昔に比べると少なくなりましたが、以前として重要な素材であることは間違いないですよね。

日本の住宅はほぼ木製でした。木造住宅が当たり前だった時代が永く続いていました。しかし、鉄骨やコンクリートの出現に伴って木造住宅は数を減らしつつあります。都市部ではマンションやアパートに住む方が増えています。僕の回りでも家を買う人が増えてきました。(家を買うような年齢になったということですね。) 回りの話を聞く限りでは、新築マンションを購入する人が多いです。特に東京では一軒家を建てる人よりマンションの一室を購入する方の方が圧倒的に多いです。

ソリウッドでテーブルやその他の無垢材家具を購入して頂く方の多くは、家の購入をきっかけに探し始めたという方です。新しい生活を始めるにあたって、ずっと使えるテーブルが欲しいと考える方が多いようです。

しかし、無垢材テーブルを購入するにあたって躊躇している方、あるいは購入を断念した方も多くいます。こうした方の話を聞くとやはり「価格」がネックになったという人が多いです。

合板のテーブルや集成材のテーブルは、無垢材テーブルより価格が安いものが多くあります。無垢材を使うより効率よく、安く作ることができるように開発された技術を用いているので、価格で負けてしまうのは仕方ない事だと思います。

では、わざわざ高価な無垢材テーブルを購入するメリットはどこにあるのでしょうか?

人によって答えは異なるでしょう。ここでは僕の考え方を書くことにします。

僕が考える無垢材テーブルのメリットは”安心感”です。もう少し詳しく説明すると、無垢材という素材に対する安心感ですね。無垢材はどこまでいっても無垢材なんです。切ったり、削ったりしても途中で異質なモノが出てこない。連続している安心感です。中身を伺い知ることが出来ない物って不気味ですよね。ブラックボックス。不気味で不安だから、中身や原因を知ろうとするのが人間です。

テレビのバラエティー番組で、見えない他の中に手を入れて中に入っているものを当てるというゲームがありますよね。何であるか知っていれば触ることもそんなに怖くないものでも、見えないから不気味で怖いものがありますね。タコとか。

化粧合板のテーブルなどは中身を伺い知ることが困難です。中身を知るためには壊さないといけないですから。もちろん使われている素材については情報公開されている場合も多いです。しかし、MDFとか書かれていても実際どんなものかを知っている人は少ないと思います。化粧合板の最前面に貼られている突き板は0.2ミリもしくは0.6ミリの薄さです。その下は闇です。

無垢材はその内部も連続して無垢材です。こうした安心感が使う人の心を穏やかにしてくれるのではないかと思っています。無駄に疑心暗鬼になることもないですから。このテーブル中身は何だろう?なんて気にしながら生活したくはないですよね。とまあ、そういう意味で無垢材テーブルを使うメリットもあるのではないでしょうか?というお話でした。

無垢材テーブルの価格に関しては、多くの年月を費やして成長してきた木に対する評価と捉える事もできます。1本の木を0.2ミリないし0.6ミリでスライスするのと60ミリでスライスするのでは、効率が違います。もちろん単純に計算して考えることはできませんが、比較するのは無謀な気がしています。

という感じに無垢材テーブルを選択するメリットについて自分なりの考えを書いてみました。上手く表現できていない部分もありますが、無垢材(木)という素材をこんな風に考えているんだよというのが分かってもらえれば嬉しいです。

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樹皮を剥がす作業は根気が要ります。単純作業ですが、結構時間が掛かるので考えごとをしながら行う場合が多いです。今日のブログエントリーのような自問自答をするのには最適な作業かもしれません。”木って何だろう?””木と人間の関係性は?”といった哲学チックな考え事をしながら木と戯れています。

瑞木@相模湖

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