家具屋で働く双子のブログ | 無垢の家具工房 ソリウッド・プロダクツ株式会社

無垢の木にこだわる家具工房で働く双子の兄弟がつづるブログです。
兄が相模湖工房から、弟が吉祥寺ショールームから日々の様子、木や家具のことをお伝えします。

納品例の最近のブログ記事

オフィスの会議室に無垢材テーブルがあったらかっこいい【No.2352】

以前にもこのブログで「もっと世の中の会社の会議室や応接スペースに無垢材のテーブルがあっても良いのでは?」ということを普段から思っていると書きました。これは依然とそう思っているのですが、先日あるオフィスに無垢材テーブルをお届けしたので、そちらの様子を紹介したいと思います。


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ウォールナット材の耳つきテーブルです。こちらは3枚の板を横方向にはぎ合わせている3枚はぎ天板です。サイズはW2000×D1000で天板の厚みは40mmあります。耳の向きは片側が木裏が上で、耳は下方向に、もう片側は木表が上で耳が見える感じになっています。耳つきテーブルの場合、耳の向きでだいぶ印象は変わりますが、樹皮があった部分が表にくるとよりナチュラルな感じがします。反対に樹皮部分が下に向いているとよりシャープな印象になります。耳の向きはそれぞれの板の表面の状態によって使える使えないということがあるので、ケースバイケースになってしまいますが、オーダーで製作する場合は、なるべく樹皮部分を見せたいといったご要望をお聞かせ頂ければ条件にあった板を提案することも可能です。耳の向きについては見た目の違いということが大きく、上述したように印象もだいぶ変わってきます。それ以外に気をつけることというと、樹皮のあった部分が表にくる場合、テーブルの実際に横幅とテーブルとして機能する横幅の寸法が違うということです。耳の部分は斜めになっているので、当然そこには食器や物を置くことが出来ません。丸太の外側に近い部分の板だと耳がかなり寝ていて、実際の寸法と機能する寸法が10cm以上変わることもあります。ですので、樹皮があった方を上にする場合は耳がどのくらい寝ているかをチェックしてみると良いと思います。


さて、先ほどの納品事例ですが、とある会社の会議用テーブルとしてご注文頂きました。設置した場所は執務スペースの横に設けられた場所で社員の方のそれぞれのデスクからも見える場所となっていました。オフィスとしては珍しいかと思いますが、濃い褐色のフローリングとなっていて、これに合わせるなら色の濃いウォールナットだなということでウォールナットの板を色々と探していたとのことです。納品には私も立会いましたが、この空間に非常にマッチしていて、かっこいい空間になったなと素直に思いました。


写真ではわかりづらいですが、脚は黒く着色した木製脚となっています。ソリウッドの工房ではスチールの加工が出来ません。スチール製の脚のご要望はよく頂きますが、スチール脚での対応が難しく黒く塗りつぶしの着色した木製脚を提案させて頂いています。


無機質になりがちなオフィス空間に、無垢材のテーブルがあるとそれだけで少し違った気持ちになるのではないかと思っています。店で接客をしている際にも「ここに座るだけでも落ち着いた気分になれる」「こんな机で勉強したら、やる気が出て頭よくなりそう」といったコメントをよく聞きます。これらはあくまで気持ちの問題なので、科学的な根拠はないかもしれませんが、仕事や普段の生活において気持ちというのはかなり重要です。無垢材のテーブルがあるだけで、社員の方のやる気の気持ちが少しでも上がるかもしれません。経営者の方や設備を担当する方へぜひオススメしたいところです。


また、無垢材のテーブルを入れることで高級感がでる点も注目です。会議室や応接室は外部からの方も利用するスペースです。できればしっかりとおもてなし気持ちを表現したいところです。無垢材のテーブルが置いてあるとちょっとしたスペースでも少しパンチの効いた空間になるはずです。相手の方も少しリラックスした気持ちになるかもしれません。


オフィスの会議室や応接にふさわしい材となると、これと断定するのは難しいですが、落ち着いた雰囲気にしたいのであればウォールナット材、明るくスタイリッシュな空間にあわせるなメープル材、個性的な耳つきでインパクトを求めるならトチ材といった感じでしょうか?


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ビーチ材のダイニングテーブル【No.2348】

先日、ビーチ材のテーブルを納品しました。


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サイズはW1800×D850mmで、椅子の脚が丸いことからテーブルの脚も丸テーパーの脚でご注文頂きました。定番の脚としては丸脚はラインナップされていませんが、オーダーで対応することは可能です。


ビーチ材とは聞き慣れない部類の樹種名かもしれませんが、実は家具ではわりと使われている材です。名前だけ聞くと、なんだか夏っぽい名前ですよね。砂浜などを表すビーチは英語で書くと、「Beach」で材木のほうは「Beech」になります。ビーチ材は製材した板の状態だと、白っぽく少し赤みのある色味をしています。全体的には明るい印象で、爽やかな雰囲気の家具に仕上がります。夏っぽいイメージはあまりないかもしれませんが、色の濃いテーブルに比べると、幾分見た目の暑さ(重さ)はないでしょう。


ビーチ材は日本ではブナと呼ばれています。ブナの漢字は橅となります。感じにすると面白いですよね、木辺に無になるので、木ではないということなのでしょうか?漢字の成り立ちについては、不勉強で詳細はわかりませんが、製材された板に関しては立派な木です。硬さは十分にありますし、粘りもあるので特に椅子などに使われる曲げ木加工などには適しているとされています。白っぽい木の代表格として、ブナとメープルがよく挙げられますが、メープル材のほうが、やや黄色味が強い印象になります。ブナもメープルも材の色味が白っぽいので、表面が柔らかいという印象をもたれている方も多いかと思いますが、実際のところは両方とも堅く丈夫な木材です。表面が堅いので、テーブルの素材としても十分使えます。テーブルの上でモノを書いても、テーブルに文字の跡がつくというようなこともほとんどありません。


ソリウッドではストレートカットテーブルの定番樹種としてクルミ、タモ、ナラ、メープル、チェリー、ウォールナットといった材をラインナップしております。ビーチ材はこの中には入っていません。ですが、取引のある材木屋さんに適当な板の在庫があればストレートカットテーブルをオーダーで製作することは可能です。今回、オーダー頂いたお客様からも椅子の材に合わせてビーチ材でテーブルを作りたいという相談を受けて話が始まりました。価格的には定番で扱っているメープル材に近い価格帯になることが多いです。オーダー製作となるため、その都度お見積もりをさせていただきますが、特段価格が高い材といったことはありません。今回のケースもそうですが、ビーチの場合は、椅子に合わせてビーチ材でという事例が多いです。


日本で最も売れている椅子として有名なハンス・ウェグナー氏の「Yチェア』もビーチ材で製作されているものが多いです。Yチェアをお持ちの方から相談を受ける際に多いのは、ビーチ材の指定とテーブル高を少し高くできないかといった問い合わせです。Yチェアは背もたれ兼肘掛けが一体化されているため、他の椅子よりも肘掛けの位置が高めに設定されています。ダイニングテーブルの平均的な高さである70cmのテーブルだと肘掛けが全く天板の下に入らず、スペース的にかなり余裕がないと使えないという問題が生じます。そのため、Yチェアの肘掛けが少し入るように74cmで製作することが多いです。


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上の写真は、ビーチ材丸テーブルを納品した際のものです。こちらもテーブル高を74cmと高めに作っています。

ビーチ材でダイニングテーブルを探しているという方はぜひソリウッドに問い合わせてみてください。
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LENチェア:個人的レビュー【No.2328】

ソリウッドの相模湖工房では現在はほとんど椅子の製作は行っていません。もともと得意とする耳つきテーブルなどの無垢材テーブルや本棚などの棚類を日々製作しています。椅子については、設備的な面と工房のキャパシティの問題で、効率よく椅子を製作できる体制が整っていません。最近の木の椅子の製作では、いかに効率よく生産できるかがキーポイントになっているように感じます。ある程度量産できる体制を整える必要があり、そのために効率性が求められます。ソリウッドでは、他のメーカーで製作している椅子を吉祥寺ショップで取り扱っています。取り扱いしているブランドは「宮崎椅子製作所」「ISU-WORKS(山上木工)」「AWAZA(いのうえアソシエイツ)」の3つになりますが、これらのブランドは上述した椅子を製作する体制が整っています。キーワードとしては、優れた機械の導入と職人の組み上げる技術です。部材の加工は効率よく工作機械を使うことが多いです。また、機械を導入することにより、椅子のデザインも洗練されたものにチャレンジができます。


椅子の購入を検討される方からは、おすすめの椅子はどれですか?と聞かれることが少なくありませんが、この質問に対する回答はやや難しいです。というのも、椅子の座り心地については、人それぞれ感じることが違うので、なんとも言えない部分があります。ですので、自分にとって心地良い椅子というものが、他人もそう感じることは意外と少ないということがあります。結局のところ、座り心地で決めるのであればご自身で座ってみる以外に方法はないのかもしれません。とはいうものの、それぞれの椅子の特徴についてはきちんと説明しておくべき点だと思いますので、このブログではいくつかの椅子の個人的レビューを書いてきました。今日は、ISU-WORKSの「LENチェア」を取り上げていきます。


ゆったりと座れるハーフアームのダイニングチェア

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LENチェアを一言で表すのであれば、こういう言い方になると思います。LENチェアはISU-WORKSのNシリーズにラインナップされている椅子で、Nシリーズは、コンパクトデザインのGシリーズに比べると、ゆったりサイズで、食事をするときだけでなく新聞や本を読んだり、長時間の団欒にも使える椅子だらけです。椅子の肘掛けについては好みがあると思いますが、基本的にはあると便利だと思います。肘掛けがあるとなんだか座り心地もよく感じることがあります。その一方で、幕板などが天板下についているテーブルだと天板下に収めたようとした時に肘掛けが邪魔で中にしまえないといったことも出てきます。このLENチェアはアームが半分くらいしか前に出ていないので、例え幕板のあるテーブルでもそこまで椅子が出っ張らないメリットがあります。また、出入りする際にも肘掛けが前脚まであるものに比べると、楽に出入りすることが可能です。


座面はやや硬め

LENチェアの座面はやや硬めといったところです。沈みこむような感覚はあまりなく、同じISU-WORKSのGシリーズや同じNシリーズRINチェアなどに比べると硬めです。座面の感覚の受け取り方は人それぞれですが、個人的には沈み込む感じは好みではないので、これぐらいのものがちょうどよく感じます。


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吉祥寺ショップにはチェリー材のLENチェアが展示してあります。この椅子は自由にお座りいただくことができますので、気になる方はぜひ一度試しに座ってみてください。展示のLENチェアはNCという布のマスタード色の座面がついています。チェリー材はオレンジがかった茶褐色になります。テーブルもチェリー材で色もなるべく揃えたいということであれ座面の張り地は赤系、オレンジ系統がよいと思います。個人的には黄色系との組み合わせがしっかりくると考えています。吉祥寺のショップに展示されているLENチェアをみて、チェリー材×黄色系の布を選ぶかたも少なくありません。


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ウォールナット材の椅子に選ばれている生地【No.2327】

無垢材でできた椅子の多くは、樹種と座面の種類を選べるものが多いです。座面については、素材そのものが選べるものと、クッション性のあるウレタンフォームを覆う生地を選ぶことができるものの2つあります。ソリウッドで扱いのある宮崎椅子製作所、ISU-WORKS(山上木工)、いのうえアソシエイツの3つのブランドも椅子によって選択肢は異なりますが、選択することができます。


宮崎椅子製作所の椅子の多くは、座面の素材は一択で、選択肢がないものになります。座面は布もしくは革座になり、木の座面を選ぶことができるのは、ソリウッドで扱いのあるものであれば、boチェアとlunaチェアの2種類のみになります。後は、布もしくは革を選ぶことになりますが、生地の選択肢は非常に多く、多くの生地が選択肢として用意されているのが宮崎椅子の特徴ともいえます。生地を選ぶのは、楽しみではありますが、悩みどころでもあります。材の色味との相性などを考えて、最終的には好みの問題になるかと思います。今日のブログでは、木の種類としては人気のあるウォールナット材を例にどんな色の座面が選ばれているかを見ていこうと思います。


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こちらは、art.8104-254という赤色の布です。濃い茶色のウォールナット材に明るい赤の組み合わせは人気があります。ウォールナット材は色が濃いので、テーブルも椅子もウォールナット材となると全体的に暗い印象になってしまうことがあります。シックな印象にはなりますが、ご家庭となると少し暗い感じになることは否めません。そんな時は、椅子の座面を少し明るいものにすると、色が映えて全体の印象も変わります。白系のコントラストがついた色もウォールナット材との組み合わせでは定番ですが、赤、青、黄色といった鮮やかな色も案外しっくりきます。


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反対に、黒や茶色などを組み合わせて落ち着いた印象の組み合わせも人気があります。こちらは黒のレザーとの組み合わせです。かっこいい感じになります。ダイニングとしてももちろん大丈夫ですし、書斎などのデスクと椅子にこの組み合わせを選ぶ方もいらっしゃいます。


宮崎椅子製作所の椅子で選べる生地の中でもソリウッドで注文が多いのはHoLLY1 Plainというシリーズの布です。うまく表現するのが難しいですが、楕円形のドットが規則正しく並んでいる柄になります。いくつか色のバリエーションがありますが、下の写真はネイビー系のブルーのものになります。


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今日は納品事例から、ウォールナット材の椅子で選ばれている組み合わせを3つ紹介しました。これ以外でも相性の良い組み合わせはたくさんあります。吉祥寺ショップでは、生地のサンプルも置いていますのでぜひ足を運んでみてください。


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SWINGチェア:個人的レビュー【No.2226】

今日はソリウッドで扱いのある椅子の中でも異色の存在ともいえる椅子の個人的なレビューを書きます。その椅子の名は、SWINGチェア(ISU-WORKS)です。その名の通り、スウィングするロッキングチェアです。SWINGチェアの見た目・デザイン的な特徴は以下2点です。


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奥行きを高さもコンパクトなロッキングチェア

ロッキングチェアというとログハウスの暖炉の前においてある大きな椅子というイメージがあります。そんなシチュエーションにあるロッキングチェアは背が高くハイバックで、脚の後ろ部分が大きく後ろに突き出している椅子です。このSWINGチェアは、一般的な体型の方が座れば頭は椅子からでる程度の高さまでしかありません。そして後ろについてもアーム部分から後ろにせり出すように出された脚が前脚からくるものと接合されています。そのため、従来のロッキングチェアのように後ろに大きくでているということがありません。

洋室にも、和室にも合うモダンデザイン

SWINGチェアは従来のロッキングチェアとは違う新しいロッキングチェアといえると思います。先述しましたが、デザインはモダンでありながらも和室にもしっくりとくるデザインになっています。デザインを手がけたのは、自身も木工家として活動している北海道札幌市在住の高橋三太郎氏です。高橋氏は木の椅子づくりに長年携わっており、自身でデザインを手がけたものも多数あります。ソリウッドで扱いのある椅子ブランドであるISU-WORKSの椅子はすべて高橋氏のデザインになっています。使い心地と木の特性をいかした木製椅子らしいデザインの融合は高橋氏得意の分野で、見ただけではなく座っても納得のいく椅子が多いです。

実際にご購入された方に話をきくと、和室で使うと答えた方はわりといらっしゃいます。和室だと、普通の4本脚の椅子をおくと、その部分だけ凹んでしまい、痛みの原因にもなります。ロッキングチェアであればそういった心配がないので、和室でリラックスできる椅子をお探しの方にはオススメです。さらには、和モダンをデザインモチーフにした旅館やホテルなどの畳に置いたら非常にマッチするのではないかと個人的に思っています。そのあたりのインテリアデザインを担当の方、お問い合わせお待ちしております。

では、座った感想に移ります。

はじめてこの椅子に座った瞬間は、期待感もありなんか心地よくて笑っちゃう感じがしたのをはっきりと覚えています。腰から上部分をささえる部材が大きく、しっかりと背を支えてくれるので椅子が動いたときの頼りなさは一切ありません。また、ロッキングチェアといってもそこまで大きく揺れ動く感じではありませんので、酔ってしまう感じもありませんでした。ソリウッドの吉祥寺ショップには展示品がないのですが、追加でオットマンも製品化されています。オットマンを使えば、より安定感のあるリラックスチェアになるでしょう。本を読むにはロッキングの動きがあまり適していない気がしますが、スマートフォンでニュースを読んだり、ゲームをしたりするには問題ない揺れ心地だと思います。一番向いているのは、やはり何も考えずにぼーっと椅子の動きに身を任せることかもしれません。

SWINGチェアのクッション部分は、布またはレザー(人工皮革)を張り、布だと種類と色、レザーは色が選択できます。また、樹種はナラ、チェリー、ウォールナットの3種で製作が可能です。製作はオーダー製作となり、ご注文頂いてから1.5ヶ月程度で全国にお届けが可能です。金額などの詳細は、商品詳細ページをご覧ください。

SWINGチェア(ISU-WORKS)

また、座面、背部分ともに付け替えすることができますので、へたってきたり、汚れたりした場合は交換が可能です。特に背の部分は外からボルトなどが見えないので外せないのでは思われがちですが、外せるようにしっかりと工夫がされています。こういったところも嬉しい使う側からすると嬉しいポイントになります。

考え抜かれた機能美のあるデザインと研ぎ澄まされた機械加工技術をもつ山上木工が組み合わさり実現された新しいロッキングチェア、ぜひ体験してみてください。


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無垢材ダイニングセットの価格感【No.2107】

今日は無垢材テーブルと椅子などダイニングに置く家具の価格について書きます。どんなに自然の素材のモノが良い、デザインが気にいったといった気持ちがあっても予算との兼ね合いはどうしても出てくると思います。そこで、無垢材のダイニングセットを購入した場合の参考になる価格感を示せればと思います。


まずはテーブルですが、ソリウッドに関わらず樹種とテーブルのサイズによって価格が決まることがほとんどだと思います。ですが、1枚板や幅の広い板を2〜3枚程度使う耳つきテーブルの場合は、1枚1枚の板の値段が異なるで、W1800の天板がとれる板からW1500の天板のテーブルを製作した場合、かかる材料費が一緒になりますので製作ができる場合でも価格は変わらないといったケースもあります。ソリウッドの場合、吉祥寺ショップには2枚はぎで天板になる板のセットが立て掛けてありますが、これらには価格と一緒に推奨サイズというカタチでその板でとれる最大サイズがプライスカードに記入してあります。例えば、最大でW1800の天板が製作出来る板が気にいったけど、スペースの問題からW1700のテーブルにしたいといった場合、製作は可能ですが価格は推奨サイズのW1800を製作した場合と同じということになります。また、板によって、最低このサイズ以上のテーブルでのみ製作しますといった条件のあるものもありますので、詳細はスタッフまでお問い合わせください。


四角くカットしたテーブルにつきましても、ソリウッドでもサイズに応じた価格を見積もっています。ソリウッドのストレートカットの場合は、ウェブや店頭でW1200〜1800で、奥行きが850mmのものはW150mm刻みで価格表といったカタチですでに公表しています。それ以外のサイズでも製作は可能で基本的にはサイズによって価格が変わります。例えば、奥行きは850mmで変わらないけど、長さはW1400にしたいといった場合でも対応は可能で、価格もW1400のほうが若干安くなります。価格表にないサイズの価格が知りたいといった場合はその場で見積することも出来ますので気軽にお問い合わせ頂ければと思います。


それでは、具体的な価格の事例を紹介します。


4人掛けテーブルに椅子×2脚とベンチ1脚の場合

まずは、ご相談を受ける数が最も多い4人掛け用のテーブルについての価格感をお知らせします。スペースがあまりとれないので最低限のサイズが良いという場合、テーブルはW1350ぐらいが良いでしょう。現在の価格で比較的価格が安いメープル材の場合、奥行きが850mmでテーブル価格が¥156,600(税込み)になります。天板のサイズがW1350の場合、肘掛けがあるタイプで幅が広めの椅子を2脚並べると窮屈になってしまうので、肘掛けのない椅子もしくは肘掛けがあってもW500を超えないコンパクトな椅子をオススメします。ソリウッドでもこの条件にある椅子はいくつか選択肢がありますが、価格重視で宮崎椅子製作所のPocketチェアで価格をだしてみます。材はテーブルと同じメープル材で、ファブリックはCランクのものとすると、1脚¥45,792(税込み)となり、2脚で¥91,584(税込み)になります。


ベンチは、脚と脚の間に納まるサイズW1050mmのもので、¥72,360(税込み)となります。テーブルと椅子2脚、ベンチの合計で¥320,544(税込み)となります。これに椅子の送料が2,160がかかります。また、関東以外への配送の場合はテーブルの送料が別途かかります。


まとめてみると、4人掛けのテーブルに椅子2脚とベンチの組み合わせで金額は30万強〜といった感じになります。ベンチの代わりに椅子2脚の組み合わせにすると2万円ほどプラスになる感じです。また、テーブルの大きさが余裕のある4人掛けができるW1500になると、メープル材の場合は約8,000円ほど価格が上がります。


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無垢材家具でダイニングを揃えたいけど、価格感がわからないといった方は、参考にしてみてください。次回は、6人掛けを想定したテーブルと椅子の価格感と耳つきテーブルの価格感をテーマに書こうと思います。


賢木@吉祥寺

イチ押し耳つきテーブル! ミズメ材2枚はぎ【No.2093】

ソリウッドの吉祥寺ショップでは、現品販売と注文で製作する2タイプの耳つきテーブルを展示しています。現品販売でお届けするテーブルは、すでにオイルで仕上げが施されており、脚もついて完成品になります。吉祥寺ショップから出荷が出来るためご注文から1週間程度でお届けすることが出来ます。一方、注文で製作するタイプのものはまだ加工途中の板の状態で展示をしており、気にいった板があればサイズ、仕上げ、脚のデザインなどのご要望をお聞きしながら最終的な仕様を決めてから製作に取り掛かります。現在吉祥寺ショップには乾燥した耳つき板を大まかに木取りした状態で8セットのテーブル天板を展示しています。これらの板はある程度木目が確認できるように削ってありますので、天板のカタチや雰囲気は把握頂けると思います。


そのなかで、イチ押しは、


D91 ミズメ材2枚はぎテーブル


です。


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ミズメ材はあまり聞き慣れない樹種ではありますが、古くから家具に使われています。ミズメ材は木目が緻密で繊細な表情をしています。キレイに削ると肌理が細かくなりますので、オイル仕上げで仕上げるとスベスベで心地よい肌触りになります。ミズメ材の特徴として丸太の中心に近い部分は赤味のある褐色をしていて、周辺はやや薄く白っぽい色味をしています。丸太の系がそこまで大きくないので幅の広い板を採ろうとすると、端から白→赤→白と1枚の板で異なる2色に色味が出てきます。こちらの天板も板の幅がそこまで広くないので中央部分にそれぞれの板の白い部分が入るカタチになります。また、入り皮といって樹木が立木の状態の時に、なんらかの原因で樹皮に傷がつきその部分は成長せず、皮ごと木部に巻き込まれた部分がこの天板にも2箇所あります。入り皮としては大きな部類になりますが、それがかえって良いアクセントにあり個性的な表情を引き出していると思います。入り皮部分の凹みは節と同様にウレタン樹脂で埋めますで出来上がってテーブルの状態では触っても凹みが目立つことはありません。


現状ではまだ仕上げをしていませんので、オイルを塗ると艶がでて色味も少し濃くなり発色がよくなります。赤い部分はチェリー材に近い印象になります。ミズメ材のテーブルの場合、脚は色味が近いチェリー材を使うことが多いです。また、椅子についてはミズメ材の椅子というのはあまりないので、色味が近いものであればチェリー材の椅子を合わせるのがオススメです。


下の写真は、このD91と同じ丸太から採れた2枚の板を使って製作した2枚はぎの天板になります。こちらの板はD91のものより丸太の芯に近い部分なので幅が少し広く、中央部分の白太の部分が少なくてもても850mm幅の天板をとることが出来ました。色味についてはこれと同じような感じになりますので、ご参照頂ければと思います。


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これまでD91のテーブルの特徴をみてきましたが、以下のような人には特にオススメです。


・個性的で自然を感じることができるテーブルを探している方

・ウォールナットやチェリーといったメジャーな樹種ではない板が良いと思っている方

・4人掛けが出来る耳つきテーブルを探している方

・天板のはぎ枚数は少ないほうが良いけど、あまり高くないテーブルを探している方

・ブックマッチ(左右対称に近い木目)の耳つきテーブルを探している方

ミズメ材は流通量が多い材ではないので常に在庫があるわけではありませんが、色味や木目も面白くメジャーではないけど木の好きな方にはオススメしたい材です。ソリウッドでは材木市場に良い板が出品されていれば積極的に仕入れたいと思っている材です。他のサイズなどのご希望があれば、乾燥が終わった板の中から適したものがあるか調査し、板があれば提案することが出来ます。ご希望の方はご遠慮なくお声掛けください。


賢木@吉祥寺

オレンジ色の座面の無垢材椅子【No.2019】

8月27日(日)は都合により、吉祥寺ショップ「ソリウッド・クラフィス」は臨時休業とさせて頂きます。ご迷惑をお掛けしますが何卒よろしくお願い致します。


さて、今日は椅子の話を書きます。ソリウッドでは、以前はオリジナルの椅子を製作・販売をしていましたが、現在では他の国内メーカーで企画・製作・販売をされている椅子を吉祥寺ショップで展示し、注文を受けることをしています。椅子は、製作に手間がかかりますが、それ以前の商品企画および開発にはもっと手間と時間がかかります。試作を作っては細かい調整をいれるなどを繰り返し行う必要があります。ソリウッドは小さな家具工房なので、時代にあった椅子の開発や製作は現状の設備や体制では継続することは難しいと判断した経緯があります。現在、ソリウッドで扱っているのは3つのブランドの椅子になりますが、いずれも国内のデザイナーがデザインをして国内の工房もしくは工場で製作されている椅子です。それぞれ重点をおいているポイントが違いますが、間違いなく国内で生産されている木の椅子ではトップレベルにある椅子ばかりです。


木の椅子といっても座面まで木で出来ているものだけではありません。フレーム部分は無垢材で出来ているものの座面はウレタン製のクッションを布もしくは革を張ったものがついているものも沢山あります。椅子の種類によっては、木の座面と上述したようなファブリックを張ったものを選べるものがあります。また、ファブリックを張った座面の椅子の場合は、張る布や革の種類、色を選ぶことも可能です。選択できるファブリックの種類やバリエーションは椅子によって違いますが、どの樹種のフレームにどのファブリックを選ぶのかも木の椅子選びの楽しみの1つかもしれません。そこで、今日はファブリック選びの参考になるような事例を紹介したいと思います。


最近、選択されることが多くなってきたのが、オレンジ色の座面です。オレンジは明るい色味で派手な印象もありますが、暖色であるので温かみのある色でもあるので、無垢材とは相性が良いと個人的には考えています。


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こちらはいのうえアソシエーツのAWAZA MA01チェアです。木の部分はウォールナット材で、座面はオレンジ系である明るい茶を選択されました。ウォールナット材の場合、木自体が濃い色味をしているので、こげ茶や黒のファブリックを選ぶとおちついたシックな印象の椅子に仕上がります。ですが、それだと濃すぎて部屋全体が暗くなってしまいがちになります。それをさけるためには少しでも明るい色を選びたいという方もいらっしゃいます。そんな時オススメなのが、オレンジ色のファブリックです。


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こちらはナラ材にオレンジ色の本革を合わせた事例です。こちらの革は宮崎椅子製作所の椅子のみで選択が出来るオイルレザーといわれる革です。オイルレザーは革をなめす時にオイルを染み込ませて仕上げている革で、よりしなやかに、耐久性が高くなっています。触り心地も革本来の心地よい肌触りがそのまま残っているのが特徴です。また、使用しているうちに風合いが変化し、味わい深い色味に変化していきます。


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こちらはISU-WORKSの椅子で選択ができるオレンジ色のレザーです。こちらは本革ではなくビニールレザーと呼ばれる合成皮革になります。写真は同系のチェリー材との組み合わせになります。チェリー材は初めはピンクがかった淡い茶褐色ですが、時間が経つにつれオレンジ味が増してきて、最終的にはオレンジがかった赤茶褐色になっていきます。そうなると、写真のものほどコントラストがつかなくなり、全体的に深みのある雰囲気の椅子になっていきます。


吉祥寺ショップには最後に紹介したISU-WORKSのオレンジ色の座面を採用したRAYチェア(チェリー材)が展示されています。


賢木@吉祥寺

書斎のインテリアに無垢材の家具はいかが?【No.1988】

将来的に自分の書斎が欲しいと思っている方は多いと思います。書斎のことを考えると大きな机に壁一面の大きい本棚をおいて、座り心地の良い椅子をセレクトしてと夢が膨らむ一方です。せっかくのスペースですので、良いものをという意識はあると思います。そこで、こだわりの書斎こそ無垢材の家具を置いてみてはいかがでしょうか?


書斎の家具に無垢材を推す理由はずばり質感です。薄い突き板を貼った家具も見た目はキレイでかっこいい空間にはなると思います。ですが、どこか作った感じの強い空間になってしまいがちです。無垢材は厚みのある本物の板を使い、表面をスベスベに整えた上で、植物性のオイルを染み込ませて仕上げます。オイルが塗られた板は、しっとりとしつつ、スベスベ感もあるので、ずっと触っていたくなります。仕事や趣味の時間を過ごす書斎でこのような質感はこれ以上ない至福の肌触りかもしれません。


個人的には書斎にはウォールナット材の家具がオススメします。私個人の思い描く、書斎は落ち着いたトーンで統一され、間接照明でほんのりとライトが照らされているイメージがあります。そのイメージには濃い茶褐色であるウォールナット材が一番近いと考えています。


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こちらは以前納めさせて頂いたワークデスクとサイドテーブル&キャビネットです。中心となるワークでデスクの全面には天板の下に、コードなどを隠せるように前板をつけています。また。天板にはコードを通す穴をあけていて、パソコンなどの電子機器を使うことを前提に設計し、製作しています。この前板をつけることによって、壁にむけて机を置かなくても見栄えが悪くならない利点があります。まさに社長デスクといった高級感も出てきます。このようなデスクやキャビネットはオーダーでの製作になりますので、細かいカスタマイズが可能です。写真のデスクも実は高さが80cmもあります。オーダー主は、身長がとても高く市販されている70〜72cm程度のデスクだとしっくりこないということでオーダーでの製作を考え始めたそうです。デスクの高さが高くなるとその近くに置く家具も必然的に高くなります。高さが80cmとなると、やはり既成のものでは、中々見つけられません。


続いてはリビングにおく家族のデスクとしてオーダされたデスクですが、サイズなどを変更すれば十分ワークデスクとして機能すると思うので紹介しておきます。


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こちらはデスクの天板の下の一部が本棚になっていて、サイドにワゴンが1台と本棚が1台ついている仕様になります。どんどん増えてしまう本を収納するのはなかなか大変です。少しでも多くの本を収納するためにデッドスペースになりがちな部分に棚をつけて収納スペースを大幅に拡大させています。こちらもウォールナット材ですが、デスクの前脚部分はあえて色味を替え、黒の着色塗装をしてます。こうすることでさらに重厚感がでていると思います。


最後に書斎で使う椅子について書こうと思います。書斎用の椅子としては、ダイニングテーブルに使うような椅子でも十分に対応は出来ますが、書斎感がだせる椅子を選ぶのも1つの手です。そこでオススメなのは、いのうえアソシエーツで販売されているAWAZA LDR(回転椅子)です。


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AWAZA回転椅子を後ろからみた画像です。座面より上が360度回転します。デスクに合わせる椅子としてはオフィスチェアが一般的ですが、無垢材をふんだんに使った木の空間に入れてしまうとそこだけ異様な空間になっています。そこで、ここでも出てくるの無垢材をふんだんに使った木の椅子です。木の椅子に限定すると回転する椅子というのはほとんどありません。こちらのAWAZA回転椅子は、回転機構がついています。ですので、木の椅子でありながら、デスク使用にも十分耐えられると思います。


賢木@吉祥寺

ダイニングテーブルの脚【No.1883】

自然素材への意識の高まりから普段食事に使うダイニングテーブルも出来るだけ天然素材を使ったものをと考える人が増えてきているようです。天然素材を使ったダイニングテーブルといえば、無垢材で製作する木のテーブルが真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?ですが、無垢材を使ったテーブルも樹種は色々ありますし、デザインもメーカーによって様々です。さらには仕上げの仕方なども選択肢があります。これらの項目は検討する際に悩みどころでもあります。普段、店で接客をしていても、樹種の違いやデザイン、仕上げについて質問をされる回数は多いです。今日のブログでは、これまで挙った項目の中から「デザイン」特に脚のデザインについて取りあげてみます。


ダイニングテーブルの場合、大きく分けて2つのタイプの脚があります。それぞれの角に4つの柱が建つようなデザインの4本脚とアルファベットの大文字のI字型の脚や板状の脚を2つつける2本脚です。ソリウッドでもこの2つのタイプを製作しています。さらにそれぞれのタイプの中に、いくつかのデザインがあります。


4本脚は、バランスがよく安定感に優れたダイプの脚といえます。椅子を使って座る分には、特にデメリットと感じる点はありませんが、ベンチなど横に長いタイプの椅子を使う場合は、横に出る際に脚が邪魔になってしまうという点があります。また、あまりないシチュエーションかもしれませんが、来客などの際に普段座っている人数より多くの人が座るといった場合に角が使いにくく、脚のある場所に人が座るさいに脚が邪魔になります。


2本脚の場合、上述した4本脚のでデメリットを解消してくれます。横に長いベンチやベンチシートを使う場合は横からで出やすくなります。さらにテーブルの角が使いやすくなります。ですが、2本脚の場合、脚をつける位置に気をつける必要があります。2本の脚がテーブルの端に使いつまり外側に付け過ぎると見た目のバランスが悪くなります。さらに短手のほうに人が座る場合は、脚の位置が外過ぎると邪魔になります。そのため、4本脚に比べると少し内側に脚をくることになりますので、座る人数に対して余裕のあるサイズの天板だと採用がしやすくなります。


ソリウッドのダイニングテーブルの場合、4本脚タイプが基本的なデザインとなります。まずは最もオーソドックスなデザインである80mmの角脚になります。ソリウッドではType STと呼んでいます。シンプルではありますが、力強さがある脚になります。


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Type Tと付けられたデザインの脚は、別名斜めテーパー4本脚と呼んでいます。先にいくにしたがって脚が細くなっているテーパー脚です。テーパーがついた脚を少し斜めにつけています。見た目は最も華奢に見えますが、斜めになるように配置しているので、踏ん張りが効き、見た目以上に頑丈です。また、ここ数年では一番選ばれている脚のデザインでもあります。


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Type MTは4つの定番のデザインの中で唯一短辺側だけですが、幕板といわれる板が脚と脚の間についています。Type Tの脚と同様にこちらのタイプも先が細くなるテーパーがついています。ですが、Type Tとは違いテーパーがついた脚をまっすぐにつけています。そのため、脚が細く重い天板を乗せると横揺れに対して少々不安定になります。そこで、脚と脚の間に板を補強としてつけています。幕板をつけることで短辺側に座る際に幕板が邪魔にあることがあります。お誕生日席に毎日人が座るとなると、幕板が気になると思うので幕板がない他の3タイプを選んで頂くのが良いでしょう。


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最後の脚はType Xです。2つの板を3つのコマで固定した脚を45度づらしてつけています。これは少し変わったデザインの脚をラインナップに加えるためにデザインしたものです。そのため、他ではあまり見ないオリジナルティが高い脚になっています。


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賢木@吉祥寺