家具屋で働く双子のブログ | 無垢の家具工房 ソリウッド・プロダクツ株式会社

無垢の木にこだわる家具工房で働く双子の兄弟がつづるブログです。
兄が相模湖工房から、弟が吉祥寺ショールームから日々の様子、木や家具のことをお伝えします。

板・木片の最近のブログ記事

桜の季節だから木材利用されるサクラについて。【No.2239】

今日は現品販売用のテーブルを3台、吉祥寺ショップに運びました。写真は撮っているのですが、まだお見せできる状態ではないのでまたの機会に詳しく紹介することにします。ざっくりと説明すると、チェリー材の耳つきテーブル1台、クリ材の耳つきテーブル1台、ウォールナット材のストレートカットテーブル1台となっています。ストレートカットテーブルの現品は珍しいですが、ちょっとチャレンジ的な要素があるので現品販売用にしています。

さて、桜の季節です。東京ではもう散っているところもあるようですが、相模湖工房付近では今が満開です。なんかこれでもかってぐらい咲きますよね、桜の花は。なんか狂気に感じることもあります。それぐらい勢いがある咲き方をします。一般的にお花見をしている桜はソメイヨシノという品種で観賞用に開発された種類です。そのため木材利用されることはほとんどありません。ソメイヨシノをよく見ると複雑な形に成長していますよね。まっすぐに伸びているのはあまり見かけません。それに太くなっているのは中が空洞になっていることも多いです。そういった面で製材して板として使用するのには向いていない訳です。

日本で木材利用されている桜はヤマザクラという種類です。工房にも一本ヤマザクラの木が植わっています。このヤマザクラはまだ咲いていません。今日確認したところ、蕾は少し膨らんでいるのが分かりました。花が咲くのはもう少し先かなといった感じです。でも、確実に咲く方向に進んでいるのが分かります。このヤマザクラは白っぽい花が咲きます。桜と言えばピンクですが、ヤマザクラは白っぽい花をつけるようです。そして、花が咲くのとほぼ同時に葉も出てきます。なので、花だけを楽しめる日はわずかです。ソメイヨシノの場合は花が咲いてから葉が出るまで少し時間がありますよね。だからお花見ができる訳です。でも、工房のヤマザクラはあっという間に葉が出てきます。おそらくソメイヨシノは葉が出てくるのが遅くなるように改良されているのだと思います。

材としてのヤマザクラ材は非常に綺麗で良い材です。版画用の木としても知られています。浮世絵はサクラの木に彫られているそうです。堅くて粘りがあるので細かい彫りをするのに向いているみたいです。粘りがない木は細かい部分を彫るのは難しいので粘りがある木が好まれるんですね。

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以前に製作して納品したヤマザクラ材の耳つき3枚はぎテーブルです。ヤマザクラは荒々しい木目をしていてワイルドな印象がします。経年変化で色がだんだんと濃くなっていきます。本当はもっとヤマザクラ材のテーブルを製作して売りたいのですが、なかなか良質なヤマザクラ材が手に入りません。乾燥も難しい板で過去に未乾燥で仕入れたヤマザクラ材は乾燥中にたくさんの割れが入ったり、反ったり、捻れたりと使えなくなった板も数知れずです。一番悩ましいのが割れです。木口から割れが入るのはどの種類の木でも一緒です。しかし、ヤマザクラは全体的に割れがたくさん入る場合があります。バキバキに無数の割れが入ることもあります。それで使えなくなった板が結構あります。なので仕入れてもなかなかテーブルを製作できないのです。現在も乾燥中のヤマザクラ材があります。機会をみて乾燥庫に入れて仕上げの乾燥をしようと思います。うまく乾燥してくれるといいのですが...

というわけで今日は桜の季節にちなんで、木材利用されるサクラについて書きました。テーブルにはならない板で数枚幅も広くないヤマザクラの板が工房にあるので、カッティングボード的に使える板を時間がある時に作ろうかなと思っています。

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供給量が安定している北米産の木材が日本でも多く使われています。【No.2228】

また寒くなってきました。雪が降るなんていう予報も出ていますね。どうなることやら...

ソリウッドで取り扱っている木材の多くは輸入材です。国産材も使っていますが、割合的には輸入木材の方が多くなっています。世界各国から日本には多くの木材が輸入されています。ソリウッドで使っている木材は北米産、ロシア産などが多いです。最近では東ヨーロッパ産の木材を使うこともあります。

今日『物流は世界史をどう変えたのか』という本を読み始めました。この本によると地中海貿易で栄えたフェニキア人はレバノン杉という木を船で運んだそうです。紀元前から木材は国を超えて取引されていたと考えるとすごいことですね。そして今では世界中の海を木材を積んだ船が運行されている訳ですね。ちなみにレバノン杉は松の仲間だそうで、杉ではないようです。

ソリウッドで人気のあるチェリー材やウォールナット材は北米産の木材です。これらの木の産地は北米の西側です。ウォールナット材とチェリー材の産地は近いので同じコンテナで運ばれることが多いと聞きます。日本ではウォールナット材の需要が高いのでウォールナット材を仕入れる際にコンテナに空きがあるとチェリー材や他の材を仕入れてコンテナの空きを埋めるそうです。一般的にはウォールナット材の方が圧倒的に人気があるようです。しかし、ソリウッドではウォールナット材に劣らずチェリー材の人気が高いです。受注数はウォールナット材とチェリー材は同じくらいの割合です。

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チェリー材は北米産の木材なので、日本に入ってくるのは現地で製材と乾燥がされた板です。ストレートカットテーブルや椅子や棚などはこうした木材を使用しています。乾燥までされている材なのですぐに使えるのが便利です。北米の板メーカーはオートメーション化が進んでいて、現代的な工場で製材や乾燥が行われています。広大な工場であっても働いている人は少ないそうです。日本ではこうした現代的な製材工場は多くありません。北米は日本よりも乾燥しているので、乾燥の具合もいいです。人工乾燥が施されていますが、含水率は10%以下になっています。これは北米産の他の木材も同じです。ウォールナット材は乾燥がなかなか進まない樹種ですが、現地乾燥のウォールナット材はしっかりと乾いています。ただウォールナット材に関しては現地乾燥の板は乾燥の過程で本来のウォールナットらしい色が失われているとも言われています。

ソリウッドだけではなく椅子を製作しているメーカーも同様に現地製材、乾燥された板を使って生産をしています。製材メーカーは違うと思いますが、同程度の板を仕入れて使用しているはずです。なので、メーカーは違っても樹種が同じであれば出来上がりの感じが違うことはないです。塗装方法が違えば艶が違って見えますが、オイル仕上げ(ミツロウワックス)であれば見た目の違いもほとんどありません。

北米産の木材は供給量が安定しているのが多く使われる理由です。国産材の木材は供給が安定せず常に仕入れることが難しいので商品にすることが難しいのです。ソリウッドでは単発で国産材を使うことはありますが、定番商品としてラインナップするには安定感がありません。使いたいと思う国産材もあるのですが、供給量や価格でなかなか折り合いのつく国産材がないんですね。それでも全くないというわけではないので機会があれば国産材のテーブルも作っていきます。現在は北海道の下川町産の木材を使った耳つきテーブルの販売という取り組みもやっています。

というわけで日本でも北米産などの外国産木材が使われているわけは供給量という側面もあるわけです。

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無垢材家具はしっかりと乾燥させた板を使うことが大事です。【No.2211】

3月も無料講座を開催します。11日(日)はオイル仕上げテーブルメンテナンス講座、25日(日)は無垢材テーブル選び方講座を開催いたします。ともに14時から開始になります。事前に連絡を頂ければお席を用意いたします。当日の飛び入り参加でも構いません。時間までにお越しいただければ参加いただけます。講座終了後に個別に相談に乗ることも可能です。興味のある方はぜひ参加してみてください。無料講座なのでお気軽に参加してください。

無垢材は木そのもののことを指します。伐採した木を製材して板にしたものを使います。製材した板は乾燥をさせないと使えません。木は水分をたくさん含んでいます。空気に触れることで水分がドンドンと抜けていきます。水分が抜けるのに伴って体積が減るので木が動きます。その動きに伴って割れたり反ったりすることがあります。

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木口から割れが入ります。このような割れはどんな板にも起こります。乾燥段階ではこのような割れが入るのが無垢材です。でも乾燥をしっかりした板は動きが少なくなるので、割れや反りも起きにくくなります。乾燥した板だったらこの割れの部分をカットしてしまえばこれ以上割れが入ることは避けられます。絶対ではありませんが、割れが入る確率はだいぶ下がります。

板が乾燥したかどうかは含水率という数値で測ります。木材水分計を板に当てると含水率という数値が表示されます。私が使用している木材水分計は板にセンサーを当てるとすぐに含水率が表示されます。
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製材したばかりの板は含水率が50%以上あります。中には100%以上ある場合もあります。材木市場で仕入れた未乾燥材は工房に届いた時点で50~60%の含水率です。それらの板は桟積みをしてしばらく屋外に置いておきます。だいたい半年から1年間ぐらいは屋外で天然乾燥をさせます。木材乾燥には天然乾燥と人工乾燥という2つの方法があります。天然乾燥は板を桟積みして屋外または屋内に置いて木材を乾燥させる方法です。特に何もするわけではないので自然の条件によって乾燥の進度も違います。当然乾燥している場所に置いておけば乾燥は早くなります。逆にジメジメした場所に置いておけば乾燥はなかなか進みません。天然乾燥は木材に必要以上な負担をかけないメリットがありますが、乾燥するまでの時間が読めないというデメリットがあります。さらに天然乾燥では含水率があまり下がらない場合もあります。含水率をどこまで下げればいいのかは使用場所や使用用途などによって違うので一概には言えません。ソリウッドでは屋内で使用する家具を製作しているので含水率を10%を基準にしています。しかし、日本での天然乾燥では15%くらいまでは限界と言われています。条件によっては天然乾燥でも10%以下になることもありますが、相模湖工房では天然乾燥だけで含水率10%以下にするのはちょっと難しいです。

そこで人工乾燥で含水率を下げる必要が出てきます。人工乾燥は木材乾燥庫に木材を入れて気温や湿度を調整して強制的に木材を乾燥される方法です。ソリウッドでは遠赤外線を使用した方法で木材乾燥をさせています。ソリウッドの木材乾燥庫は温度が45℃程度ですので木に負担をかけにくいです。時間は掛かりますが木に負担をかけずに乾燥させることができるのが良い点です。

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木材を使用する上で木材乾燥は必須の作業です。家具工房の多くは乾燥済みの板を材木屋さんから仕入れて使用しています。ソリウッドでも乾燥済みの木材を材木屋さんから仕入れています。ですが、耳つき板は未乾燥材を材木市場から仕入れて独自の乾燥庫で乾燥させて使用しています。

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空気が乾燥している冬場は木も縮む。【No.2137】

今年も残すところわずかになってきました。寒さも本格的になってきました。相模湖工房周辺では朝の気温がマイナスになる日も増えています。日中は陽射しがあれば暖かく感じることもありますが、日陰は寒いですよね。冬といえばイルミネーションが定番の催しとして定着しました。相模湖工房の近くになる遊園地"プレジャーフォレスト"もイルミネーションを開催していて、訪れる人が増えています。何年か前に経営母体が変わって名称が変わりましたが、元々は相模湖ピクニックランドという遊園地でした。経営難に陥って買収したのが富士急グループです。富士急が経営するようになってからグッと訪れる人が増えました。その要因の一つが『さがみ湖イルミリオン』というイルミネーションです。関東最大数の600万球の電球で彩られるということです。TVCMも流れているようで知名度も高くなっているようです。人が増えるのはいいことではありますが、クリスマス時期は周辺が大渋滞するので注意が必要です。今年は12月24日が日曜日なのでその日と前日23日は夕方から周辺道路が渋滞するはずです。

冬は空気が乾燥しているのでイルミネーションが映えるようです。その他にもいくつか理由があるそうですが、空気が乾燥していると水蒸気の粒子が少なく、照明がはっきり見えるみたいです。空気が乾燥すれば、それに伴って木も乾燥します。製材された板は乾燥させてから使用します。製材されたばかりの板は水分をたくさん含んでいて、触ると湿っているのが分かります。製材された板は空気に触れている部分から徐々に水分が抜けていきます。板の乾燥具合を測る指標として含水率というのがあります。木材水分計で測ると含水率が分かります。製材されたばかりの板は50~100%ぐらいの含水率で100%を超える場合もあります。で、それらの板を一枚一枚が空気に触れるように桟木を間に入れて積み重ねて置いて置くと徐々に乾燥していきます。1年ほどその状態で置いておくと含水率は20~40%ほどになります。それだけでは乾燥が不十分なので、人工的に木材を乾燥させる木材乾燥庫に入れてさらに乾燥させます。木材乾燥庫に入れて含水率をおおよそ10%以下にすれば家具用材として使うことができます。

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乾燥庫に入れている木材の様子です。板の間に桟を入れて空気が通るようにします。桟を入れないでただ重ねて置くと全く乾燥が進みません。水分が逃げずに表面がカビだらけになることもあります。なので、製材した板はすぐに桟積みするのが基本です。

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乾燥庫から出した板は木材水分計で含水率を測ります。一箇所だけで判断するのは危険なので、表裏計18箇所で計測しています。一番乾きにくいのは板の中央部分。ここが乾いていれば他の箇所もだいたい乾いています。板の端は水分が抜けていきやすいので含水率は低めです。そのため端の部分を計測しただけでは不安です。板の端と中央部分では全然含水率が違う場合もあります。端は含水率が10%以下になっているのに、中央部分は20%以上あるなんてこともあります。

とこのようにソリウッドでは人工的にしっかりと乾燥させた板を使っています。が、乾燥が進んだ板であっても周りの状況に応じて水分を吸ったり、放出したりします。冬場は空気が乾燥しているのでそれに合わせて木も水分を放出します。なので、冬場は木は痩せています。夏になって湿度が高くなると水分を吸収して少し伸びます。板は幅方向で伸び縮みをします。長さ方向ではほとんど変化しません。どのぐらい伸び縮みするかは板によりますが、数mmは確実に動いています。1cmぐらい動くこともあります。

この収縮に伴って、板が動くことで反ったり、割れが入ったりします。木が動いても過度に力が掛からないよう工夫はしていますが、どうしても反りや割れを完全に防ぐことはできません。防ぐためには一年を通じて温度や湿度を一定に保つことが重要です。でも現実的にはなかなか難しいと思います。24時間空調で確実に温度や湿度を管理すれば反りや割れを防げるとは思いますが、そこまでやるのは不可能ですよね。冬場は室内を過度に乾燥させないように、夏場は湿度を上げないように心がけることは人間にとっても快適に過ごせると思います。無垢材の家具も同じと考えていただければ良いと思います。

というわけで今日、乾燥と木材について書いてみました。

瑞木@相模湖

北米産チェリー材と国産ヤマザクラ材。【No.2029】

無垢材家具の世界でもブーム的なものがあります。人気樹種も緩やかではありますが、変化していきます。これは時代の流れや住宅事情などが影響していて、木材自体の良い悪いではないのですが... 最近は北米産のウォールナット材の人気が高いです。かれこれ数十年人気樹種である事は間違いありませんが、その人気は衰えることがなくずっと続いています。最近では世界的需要の高まりによって価格がさらに高騰して、我々を悩ます種になっています。ソリウッドでもウォールナット材の人気は高いですが、同じく北米産のチェリー材も同じくらい人気があります。他の家具屋さんや材木屋さんの話を聞いてみても、ウォールナット材の方が断然人気があるようですが、ソリウッドでは同じくらいもしくはウォールナット材以上にチェリー材のテーブルや椅子も売れています。

チェリー材は北米産の広葉樹材です。ペンシルベニア州などアメリカの北東部が主な産地になります。アメリカンチェリー材、ブラックチェリー材などと呼ばれることもあります。ソリウッドでは単にチェリーと呼ぶことが多いです。呼び名は色々ありますが、どれも示す木材は同じです。チェリー材は色に特徴があります。特に経年による色変化が大きく、その色変化が人気の一因でもあります。削ったばかりのチェリー材は少しピンクがかったオレンジ色をしています。空気に触れることでどんどんと色が変化していきます。どの木材も経年による色変化はしますが、チェリー材はそのスピードと変化具合が大きいのが特徴です。時間が経つにつれてオレンジ色から艶のある濃い茶色へと変化していきます。

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完成した時点ではこのような色をしています。ここからどんどんと色が濃くなっていきます。

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これは私が自宅で使用しているチェリー材のMAYチェアです。購入してから2年以上が経ちますがすっかり濃い茶色に変化しています。

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購入した時に撮影した写真がこちらです。色が大きく変化しているのが分かると思います。完成した当初の色も素敵なんですが、残念ながらこの色をキープすることはできません。個体差はありますが、どのチェリー材も経年で色は変化していきます。変化した色は艶があって良い感じで、革の変化と似ているかもしれません。こうした素材の経年変化が好きな人にはチェリー材はオススメです。

チェリー材は日本だとサクラ材ということになります。サクラは日本人にとっても馴染み深い樹木で、知らない人はいない木だと思います。特にお花見をすることで有名なソメイヨシノをみたことない日本人はいないくらい至るところに植えられています。しかし、ソメイヨシノは観賞用に改良された品種で木材利用されることはほとんどありません。日本国産のサクラで木材利用されているのはヤマザクラという種類です。ヤマザクラはソメイヨシノに比べると花が白っぽく、すぐに葉も出てきます。工房の隅に山桜の木が一本生えていますが、花の見頃はソメイヨシノより少し遅くごくわずかな期間しかありません。山桜の花を見るとソメイヨシノが観賞用に作られて観るのに適した樹木だというのがよく分かります。

ヤマザクラ材は家具にも使用されますが、版画の版木にも使われているそうです。彫るのには堅そうな気がしますが、版木としての丈夫さがヤマザクラ材にはあるそうです。ヤマザクラは乾燥させてしまえば動きが少ない木ですが、乾燥中にはよく動きます。特に目の荒いヤマザクラ材はよく捻じれます。割れも入りやすいですね。乾燥される立場からみるとヤマザクラ材は厄介な樹種です。

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こちらは先日納品したヤマザクラ材の耳つき3枚はぎテーブルです。ヤマザクラ材は現在では供給量が少なく、幅広めの板を入手するのが難しくなっています。そんな中でなんとか入手できて、乾燥もうまくいった板を使用して製作しました。一般的にチェリー材と比べるとヤマザクラ材の方がワイルドな木目になりますね。ヤマザクラ材もチェリー材同様に経年によって色が濃く変化します。

ヤマザクラ材の耳つきテーブルももっとたくさん製作して販売していきたいのですが、なかなか良い板を仕入れることができません。良い板であっても乾燥中に割れたり、捻じれたりしてこちらの思い通りに使うことができなかったりと厄介ではあります。でも、ヤマザクラにしかない木目というのもありますから、できれば国産のヤマザクラの良さを多くの人に知ってもらいたいなと思っています。

瑞木@相模湖

粗木取りをしながら板の整理を進めています。【No.1959】

本格的に暑くなる前に土場の整理をしています。乾燥中の板はもちろんの事、屋根がついている部分には1度人工乾燥を終えた板を置いています。人工乾燥を終えた板は室内に保管するのがベストですが、室内に置けるスペースも限られているので、外に置いておくケースもあります。1度人工乾燥させた板を雨に濡らしてしまうのはもったいないので、屋根がある場所で保管しています。

天然乾燥中の板は雨に濡れても構いません。「乾燥させているのに雨に濡らして大丈夫なのですか?」と質問を受けることがあります。答えは「大丈夫です。」です。木材の中に存在している水分は2通りあります。自由水と結合水と呼ばれています。木材乾燥で重要なのは結合水を外に出すことです。結合水とは細胞の中にある水分でなんらかの成分と結合している水分のことです。雨に濡れた場合の水分は少し時間が経てば乾いてしまいます。なので、天然乾燥中に雨に濡れることはそれほど大きな問題ではありません。

乾燥させた板の中で使い易い板はすぐに使用してしまいます。でも、使いにくい板も存在している訳でそんな板が結構な数溜まってきてしまっています。それらの板を使用するために整理をしています。残ってしまっている板は割れが入ってしまっていたり、3枚ペアで仕入れて2枚を使って1枚余っているなんていうケースが多いです。これらの板をどう組み合わせてテーブル天板にするかを考えていきます。

真ん中で大きく割れてしまった板は、その割れに沿ってチェーンソーでカットしてしまいます。幅は狭くなりますが、はぎ枚数を多くすればテーブル天板に使用することができます。

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大きい板は機械に入らないのでチェーンソーでカットしています。家具を製作するのにチェーンソーを使うのはイメージしにくいと思いますが、粗木取りをするのには結構便利です。粗木取り用としてクロスカットやリッパーがありますが、大きい板は入れることができません。また、反っていたりすると上手く機械に入らないケースもあるのでそうした板はチェーンソーでカットした方が良いです。

チェーンソーの刃も当然使えば切れなくなります。切れなくなったら目立てをします。チェーンソーの刃は棒ヤスリで目立てをします。刃のひとつひとつを棒ヤスリでシュッシュッと研磨していきます。
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慣れている人は棒ヤスリだけで磨いていくそうですが、私は慣れていないのでジグを使って研磨しています。刃に対してヤスリを当てる角度が重要だそうです。私の使用しているチェーンソーは30度の角度でヤスリを当てのがベスト。ジグに書かれているラインを目安にして当てていきます。一つの刃に対してヤスリで3~5回ほど研磨すれば良いそうですが、これで本当に良いのかは?です。気持ち的にはもっとたくさん研磨したいのですが...

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目立てに使用しているのはこのような棒ヤスリです。刃の大きさや形によって使用する棒ヤスリの径も変わってきます。

鉋や鑿の刃を研ぐのには慣れているので、上手く研げているのかどうかを判断することは出来ます。でもチェーンソーの目立てはまだ自信がないです。

今日もチェーンソーの目立てをしました。その後に使ってみたところ、スッと刃が入っていく感じがしました。目立ての効果はある程度あるようです。切れる刃だと切り屑が大きくなると聞いたことがあります。今日切った際に出た屑を見てみると大きい屑が出ていたので、目立ても上手くいっているのかなと思っています。

とまあ、こんな感じでたまにはチェーンソーを使って粗木取りなんかもしています。明日は雨が降りそうなので、板の整理はできなそうです。

瑞木@相模湖

木材乾燥は重要なんです!【No.1924】

先日のブログエントリーで木材を使用する上で乾燥はとても重要という話を書きました。木の性質を最大限に活かすには乾燥をしっかりさせる必要があります。日本の林業、国産材が外国産木材に負けている点のひとつに乾燥があることは間違いありません。外国産木材を使用する理由のひとつに動きが少ないということがあるからです。でも、これは単に外国産木材だから動きが少ないわけではなく、乾燥がしっかりされているから動きが少ないんですね。

木材の利点を得るためには乾燥がとっても大事です。【No.1920】

でも、いくら乾燥をしっかりとさせても木は動くんですね。こればっかりは止めることができません。無垢材は周囲の環境に応じて水分を吸ったり、放出したりします。乾燥した空気の中に置けば、水分を放出します。湿った空気の中に置けば水分を吸収します。こうした水分のやりとりの影響で木は動きます。

この事を理解していないと無垢材で家具を製作することはできません。

でもどのくらい変化するのかは使用環境や木によって違います。幅が850mmのテーブル天板なら1センチくらいは伸びたり縮んだりしても驚きはしません。これから梅雨の時期になって空気は湿ってきます。なので木材は水分を吸収して伸びます。家具を製作する側からするとこれからの季節は少し注意が必要なんですね。

「乾燥をさせてもこれだけ動くなら乾燥をさせる必要はないのでは?」と思う方もいるかもしれません。私もそう考えた事もありましたが、やはり乾燥は必要です。木は1度水分が抜けると元に戻りにくくなる性質を持っています。木材のヒステリシスと呼ばれる性質です。なので1度含水率を低くすることによって、含水率を低く保ちやすくなるんですね。

木材を屋外などに桟積みして乾燥させる方法を天然乾燥と言います。木材乾燥庫などに入れて人工的に木材を乾燥させることを人工乾燥と言います。天然乾燥と人工乾燥、言葉を並べてみると天然乾燥の方が良さそうに感じます。天然物の魚と養殖物の魚だとなんとなく天然物の方が美味しそうに感じるのと同じではないでしょうか。でも、木材乾燥に関しては天然乾燥だけでは不十分で人工乾燥をした木材の方が安心して使用することができます。人工乾燥は天然乾燥だけでは到達しにくい含水率まで下げる事が可能です。1度低い含水率まで経験させることが重要です。最近の住宅は気密性が高くなって乾燥していることが多いです。なので人工乾燥の必要性が高くなっています。

ソリウッドで乾燥させている板は含水率が10%以下になるまで乾燥させています。現代の気密性が高い住宅の平衡含水率は10%と言われています。要するに木材をそこに置いておくと含水率が10%になるという意味です。なので、含水率が15%の板を置けば10%になるまで水分を放出させます。含水率20%の板を置けば10%になるまで水分を放出させます。逆に含水率5%の板を置けば含水率10%になるまで水分を吸収します。なので、はじめから含水率が10%に近い板で製作しておけば、部屋に置いても水分の移動が少なくて済む訳です。いたって単純な理由です。

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木材乾燥が重要な理由が分かって頂けたでしょうか?木材乾燥は一筋縄にいかない難しい分野ではありますが、その分挑戦のしがいがある分野でもあります。いかに板の損傷を少なく乾燥させるかは木材を有効利用する上でとても重要です。そして面白い分野でもあります。なんでこの板は割れちゃったんだろう、なんでこの板は乾きにくいんだろうと考えるは楽しいです。答えは簡単には見つかりませんが...

なのでこれからもじゃんじゃんと木材を乾燥させて経験値を増やしていこうと考えています。

瑞木@相模湖

仕入れた耳つきテーブル用の板は、樹皮を剥がしてしばらく天然乾燥させます。【No.1896】

先日仕入れた耳つきテーブル用の板が相模湖工房に届きました。とりあえず天然乾燥をしておくための下準備をします。まずはラベリングです。1枚1枚の板を識別するために番号をつけます。こうしておけば後でいつ頃にいくらで仕入れた板なのかが分かります。これをしておかないと使用する段階でいくらで仕入れた板なのかが分からなくなって困ってしまいます。面倒ではありますが1枚1枚の板に番号を打ったラベルを貼っていきます。

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懐かしのダイモテープを使用しています。ダイモテープはそれなりに強度があるので取れにくいので使い勝手が良いです。紙のラベルだとすぐに切れてしまいます。木口にテープをつけておけば桟積みをした際にもどの板かが分かります。乾燥前にテープをこの状態でつけておくと、乾燥して板が縮むとテープにたるみが生じます。ダイモテープのたるみ具合で乾燥しているかをある程度見分けることもできるので便利です。テープが伸びたままの板はまだ乾燥が全然進んでいないと分かります。水分が抜けると板は縮みますのでテープがたるみます。

識別のためのテープを貼った板は桟積みしておきます。1枚1枚の板の間に桟をかませて積んでいきます。桟を入れないで重ねておいても板は全然乾燥しません。そのまま重ねると表面にカビが生えてしまいます。桟をかませて空気の通り道を確保することでカビを防ぎ、水分が抜けやすい状態にしておきます。そのまま重ねてあったクルミの板はすでに表面にカビがたくさんついていました。表面のカビは削れば落ちます。でも内部までカビが進むと削っても落ちない場合があるので、早めに桟積みする必要があります。

次にやるのは樹皮剥がしです。これが結構な重労働です。樹皮を付けたままにしておくと虫が樹皮の内側を喰い散らかしてしまいます。耳つきを綺麗な状態にするためには樹皮剥がしは必須作業です。樹皮は剥がれやすい状態のものと剥がれにくい状態のものがあります。剥がれやすいとメリメリと手で剥がすことができます。剥がれにくいとコテと玄翁で叩いてポロポロと剥がし落としていかないといけません。

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クルミの板の樹皮を剥がしたところです。内側はまだヌルヌルしていてたくさんの水分を含んでいました。おそらくまだ伐倒してからそんなに時間が経っていないはずです。時間が経っていると樹皮を剥がしてもヌルヌルしていることはありまんせからね。樹皮が綺麗に剥がれたらひと安心です。これで耳の部分が虫に喰われることが無くなりますのです。中にも樹皮が剥がれなくて諦める板もあります。そんな板の耳は虫に喰われてしまうので綺麗な耳では無くなってしまいます。

このあとに1枚1枚の板のサイズを計測して記録しておきます。その際に写真も撮るようにしています。今回仕入れたのはヤマザクラ、チェリー、カバ、クルミの板です。どれも耳つきテーブル天板ができるサイズの板です。クルミの板は1本の丸太を厚さ60mmでそのまま製材したものです。こうした製材方法は丸挽きと呼ばれています。同じ丸太から製材された板は木目が揃っているのではぎ合わせて天板を製作しても木目や色の違いが少なく違和感が少なくなります。なので丸挽きされた板は耳つきテーブル天板を製作するのにとても都合が良いんです。今回のクルミは幅が200~400mm程度ですので3枚はぎでテーブル天板が製作できれば良いかなと考えています。

ヤマザクラの板も同じ丸太から製材された板が何枚かあって状態も悪くありません。乾燥中に暴れやすい板なのでなんとも言えませんが綺麗な耳つきテーブル天板が製作できそうです。

瑞木@相模湖

国産ミズメ材でつくる耳つきテーブル。【No.1891】

昨日のブログでは賢木@吉祥寺が国産材を使用した無垢材家具は実はそれほど多くないという話をブログで書いていました。ちょうど同じような話を私が木工教室の基礎クラスでしていたんですね。賢木@吉祥寺が書いたブログの内容は下記のリンクからご覧下さい。

実は少ない国産材を使った無垢材テーブル【No.1890】

ソリウッドで製作しているストレートカットテーブルの多くは外国産木材を使用しています。主な理由は流通量が安定しているためです。いつ注文を受けても製作できる樹種となるとどうしても外国産の木材を使用せざるを得なくなります。それほど国産材広葉樹は流通量が少ないんです。流通量が少ないのでいつでも手に入れられる樹種がほとんどないんです。逆に外国産の木材、特に北米差やロシア産の木材はたいていの材木屋さんに在庫がありますし、在庫がなくなってもすぐに次のロットが入ってくるようになっています。これは家具を製作する立場からするととても有難いことです。その都度、木材を探すのはとても労力が入りますからね。さらに木材は乾燥させないと使用することができません。せっかく見つけた木材でもこれから乾燥となるとすぐに使えませんからお客様のご要望にお応えするのは難しくなります。

でも、セミオーダー的に製作する耳つきテーブルなら国産材を使用することも可能です。乾燥を終えた板の中からお客様に提案をして、気にいってもらえたら製作するといった形式です。材木市場に行くと外国産材の割合が増えましたが、まだ国産材も並んでいます。ケヤキ、トチ、ヤマザクラ、ミズメ、カバ、イタヤカエデなどは国産材で耳つきテーブル用の板を入手することができます。これらの板は未乾燥材であることが多いのでソリウッドの敷地内で天然乾燥をしてから木材乾燥庫に入れて人工乾燥させて使用します。

ちょうど乾燥を終えた板の中に国産材があったので紹介します。ミズメという木です。
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聞き慣れない木の名前かもしれませんが、材木業界ではよく知られていてそこそこ人気のある木です。私も好きな木です。カバノキ科カバノキ属に分類されている落葉広葉樹です。カバの仲間は○○カンバ(〇〇カバ)という名称がついていることが多いです。しかし、ミズメはミズメカンバとは言わずに単にミズメあるいはなぜかミズメザクラと呼ばれています。木材事典で調べてみると別名でアズサ(梓)やヨグソミネバリ(夜糞峰榛)と書かれています。でも、実際にミズメの事をヨグソミネバリと呼んでいる人に出会ったことはありません。

木材として使用されているウダイカンバやダケカンバといったカバノキは北海道を中心として北のイメージが強いです。でもミズメは九州にも生えているそうです。

ミズメは板の中心部分は赤味のある褐色で周辺部分は白っぽい色をしています。ミズメの特徴はなんといっても木目の緻密さ。緻密できめ細かい木目は見る人を魅了します。

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過去に製作して納品したミズメの耳つき4枚はぎテーブルです。赤味と白っぽい部分のコントラストが綺麗なテーブル天板になりました。上で紹介した板はブックマッチと呼ばれる木目がほぼ左右対称になるようにはぎ合わせることができます。2枚はぎなのでこの4枚はぎ天板とは見た目の印象が違うかもしれませんが、色や質感はこんな感じになります。

乾燥を終えた上の写真の板はこんな感じにはぎ合わせる予定です。
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表面が汚れていて木目が分かりにくくてすみません。近いうちに削って写真を撮る予定になっています。テーブルサイズはW1650×D850程度で厚みは35mmくらいを予定しています。気になる方は吉祥寺ショールームにお問い合わせください。見積を致します。

瑞木@相模湖

今回の仕入れではサクラ系の板を補充することができました。【No.1889】

予告していた通りに耳つきテーブル用の板の仕入れに行ってきました。お天気が多少心配でしたが、当日は晴れていて問題なかったです。雨の日のセリはとても疲れるので晴れて良かったです。4月になると朝もそれほど寒くなくて良いです。冬は寒い上にセリが始まる7時はまだ少し暗かったりします。夏は夏で大変ですが...

今回の仕入れはまずまずだったと思います。ヤマザクラ、カバ、チェリー、クルミの耳つき2枚はぎか3枚はぎテーブル天板が製作できそうな板を仕入れることが出来ました。

特に仕入れることが出来て良かったのはヤマザクラ材です。ヤマザクラ材は国産のサクラ材で、北米産のチェリー材と似ていますがヤマザクラ独特の良さを持っています。チェリー材に比べるとヤマザクラ材の方が木目がワイルドです。性質もワイルドで、乾燥中に割れが入ったり捻れたりする割合が多いです。すでに気温が高い日があるので、割れは結構入る予感がします。今回の仕入れで10枚ほどの木目が似たヤマザクラ材を手に入れることができたので、大きく割れた板があったとしても耳つきテーブル天板が何セットか製作できると思います。2枚しか仕入れられないと1枚が大きく割れるとセットで耳つきテーブル天板にできない場合があります。なので保険の意味合いもこめてなるべく多く同じセットの板を仕入れておきたいです。特に乾燥過程に難がある樹種は。

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ヤマザクラは捻れて成長する木が多いです。素直に真っ直ぐ上に伸びていくような木ではないようです。土場に並んでいるヤマザクラの丸太をチェックしても捻れながら成長している木が多いです。なので、耳が真っ直ぐの板というのが少ないんですね。写真のヤマザクラ材はヤマザクラにしては耳のラインが真っ直ぐな方だと思います。テーブルにした時にやはり耳のラインが真っ直ぐに近い方が使い勝手はよくなります。あまり変形している板で製作するテーブルは売りにくいのが現状です。そういった意味でも今回のヤマザクラ材はまずまずです。

乾燥中に木口からバリバリ割れてくると思いますが、中の方まで割れが入らないことを願うばかりです。ヤマザクラの幅が広めの板はそんなに流通量が多くないのでコンスタントに耳つきテーブル天板を製作することはできません。久しぶりに仕入れて乾燥させたヤマザクラ材の耳つき3枚はぎテーブル天板用の板が現在吉祥寺ショールームに展示してあります。

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このテーブル天板に使用した板も木口から結構割れが入っていました。そのため、割れを取り除くと長さは1500mm程度になりました。捻れもあったため厚みも35mm程度と若干薄めになっています。でもヤマザクラの色やワイルドな木目は存分に堪能できるテーブル天板に仕上がると思います。

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こちらはカバ材です。同じ丸太から製材された3枚の板を仕入れました。色も濃いめで木目にも多少の変化があるカバですね。カバ材は乾燥も早く、それほど難がある訳ではありません。そのため、この3枚だけを仕入れる事にしました。芯を挟んで裏側にあたる板も出品されていましたが、そちらは価格的に断念しました。吉祥寺ショールームに展示してあったカバ材の板も成約済みになって、何セットかあったのもいつのまにか1セットを残すのみになりました。そういう経緯もあって今回またカバ材を補充できたのは嬉しいですね。

クルミの耳つき板も仕入れることができたのはラッキーでした。幅は最大で500mm程度の板ですので2枚はぎ天板は無理かもしれませんが、耳つき3枚はぎは可能そうな板です。厚みも60mmあるのでクルミにしては厚めの天板が製作できます。

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いつもお世話になっている材木屋さんでもクルミの耳つき板を購入しています。でも柾目の幅がそれほどない板が多いので、板目の幅広い板を補充できたのは良かったです。クルミの厚めの板が仕入れられると思っていなかったので、余計に良かったです。クルミ材の耳つきテーブルはそんなに数多く作ってはいませんが、お客様からの評判も高いクルミ材なので耳つき天板用の板は常に用意しておきたいですね。

この他にもチェリーの板が2枚。こちらも同じ丸太から製材された共木の板なので、耳つきテーブル天板にします。チェリー材は他の樹種に比べて在庫数も多めです。今回の仕入で仕入れたチェリー材は木目も綺麗で少し量が減っていたチェリーの在庫を補充できました。

今回仕入れた板は天然乾燥をしばらくさせたのちに木材乾燥庫に入れてじっくり乾燥させます。使えるようになるのは半年から1年先です。大きな割れが入らないことを願いながら乾燥するのを待ちます。

瑞木@相模湖