家具屋で働く双子のブログ | 無垢の家具工房 ソリウッド・プロダクツ株式会社

無垢の木にこだわる家具工房で働く双子の兄弟がつづるブログです。
兄が相模湖工房から、弟が吉祥寺ショールームから日々の様子、木や家具のことをお伝えします。

板・木片の最近のブログ記事

無垢材は自然素材なので、思い通りにいかないことばかりです。【No.1863】

無垢材という自然素材を相手にしていると思い通りにいかないことがたくさんあります。自然素材だからこその質感や雰囲気というのがあるので私たちは無垢材を使用している訳です。が、やはり「あーあ、割れてしまった。とても綺麗な板だったのに...」ということが多々あります。

無垢の木を相手にしていると1番悩ませられるのが乾燥です。木はたくさんの水分を含んで生きています。伐倒されたばかりの木には当然ながらたくさんの水分が含まれています。製材目的の木は水分の少ない秋から冬にかけて伐倒されますが、それでも水分はたくさん含まれています。切り口に手を当ててみると湿っているのが分かります。中には切り口の木口から水分が滴り落ちる木もあるそうです。水分をたくさん含んでいる木は柔らかく、接着や塗装にも向きません。なので木は必ず乾燥させてから使用します。丸太のまま置いてあっても中の水分が抜けるのには時間が掛かってしまいます。出来ればすぐに製材して板状にしてしまった方が早く乾燥します。製材した直後の板は含水率が50%以上あります。材木市場に並んでいる未乾燥材はたいてい含水率が50%以上あります。仕入れた材を相模湖工房に持ち帰って水分計で含水率を計測すると30%~60%の間に収まる割合が高いです。多くの板は含水率が50%を越えています。

室内で使用する木材の含水率の目安は10%前後です。要するに含水率50%以上ある板を含水率10%程度まで乾燥させなくてはいけないということです。単純に水分が抜けてくれるだけなら良いのですが、そう簡単にはいきません。水分が抜けると当然体積が小さくなります。その体積の変動に伴って、板が割れたり、反ったりします。

木は乾燥の過程で少なからず割れが入ります。どんなに上手く乾燥させたとしても木口から少しは割れが入っています。乾燥を終えて木口からの割れが10cm以内に収まっていたら上出来です。すでに仕入れる段階で割れが大きく入ってしまっている板もあります。木材の教科書では含水率が30%以下になってくると細胞内の水分が抜けてくるので、割れたり反ったりすると書かれています。しかし、実際には含水率が30%以上ある木でも割れたり反ったりしています。外側と内側で乾燥する進度が違うことが割れたり反ったりする大きな要因です。なので、含水率が30%以上あっても陽が当たって表面が少し乾燥しただけでビキっと割れが入ってしまいます。

そのため、木口には水分が抜けてにくくするために割れ防止剤を塗っておきます。専用の塗料が売られていますが、それが無いときはボンドを水で溶かして塗ったりもします。強力な割れ防止剤はたしかに割れませんが、水分が抜けにくくなります。割れなくても水分が抜けないのでは意味がありません。やはり使用する側からすると早く乾燥させたいんですね。なので、あまりに強力な割れ防止剤は乾燥の妨げになってしまいます。この辺は難しい問題です。ちょうど良い具合が分かれば良いんですが......

一時期実験的に木口にラップを巻くこともしてみました。ラップを木口に巻いた板を乾燥庫に入れたんですね。確かに割れにくい気もしましたが、必ず割れないというほどの効果はありませんでした。ラップを巻いた板でも割れてしまった板もありました。手間を考えると費用対効果はそれほど高くない気がして今はやっていません。

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木口にラップを巻いた板。こんな風にラップを巻いたんです。理論上は効果あるはずなんですが...またやってみても良いかもしれませんね。この板は絶対割れて欲しくないという板には巻いてみますか?気が向いたらまたやってみてこのブログでも結果をお知らせしますね。

まあ、とにかく自然素材を相手にしていると上手くいかないことばかりです。ちょっと目を離した隙に割れていた、反っていたなんてことがたびたび起きます。なので、板の扱いや管理には気が抜けません。悩ましいですが、そうした対応をしながら無垢材を加工するのも一種の楽しみなのかもしれません。

瑞木@相模湖

春と言えば、桜。無垢材家具に使われる桜はどんな板?【No.1861】

最近、ストレッチにハマっています。1年半前くらいからストレッチ用のパッドを使用して朝晩にストレッチをしていました。これがなかなかに良い感じで身体が軽くなって疲れを感じにくくなっています。で、最近になってまたストレッチ熱が高まってきました。今までは股関節のストレッチに重点を置いていたのですが、最近は肩甲骨に重点を置いています。肩甲骨まわりが硬いと肩こりの原因になるそうです。幸い、肩こりを感じない人なのでまわり硬くはないと思っていますが、決して柔らかくはないです。なので、しばらくは肩甲骨まわりを柔らかくしていこうと思っています。

さて、もう春は目前に迫っていますね。あと2週間もすれば桜が咲いているはずです。そんな実感は全然ないんですが...相模湖工房周辺は朝がまだとても寒いです。朝の温度がマイナスになっている日もまだありそうです。日中はだいぶ暖かく感じるようになりましたが... 桜と言えば有名なのは「ソメイヨシノ」という種類です。お花見で観ている桜の多くは「ソメイヨシノ」です。ソメイヨシノという種は観賞を目的として人工交配で作られた樹種です。そのため、寿命はあまり長くありません。それなりに大きくは成長しますが、高齢のソメイヨシノは幹の内部が空洞になっていることが多いそうです。そのため、板にして木材利用することはほとんどありません。ソメイヨシノの板が材木屋さんで売られていることは滅多にありません。そもそもソメイヨシノの丸太を製材することがないようです。

板には出来なくても塊で使うことはできます。木工旋盤を用いたサラダボウルなどには「ソメイヨシノ」もよく使われています。公園などにたくさん植えられている木なので、都会でも手に入れやすいようです。

家具に用いられる桜は「ヤマザクラ」という樹種です。家具以外にも木版画の版木としてもよく使われているみたいです。堅くて彫りにくいように思いますが、版木としては欠けないことが重要らしく粘りがあって堅い木が好まれるようです。「ヤマザクラ」という種は日本に自生しています。春になると山の中で花を咲かせているヤマザクラをポツポツと発見することができます。ヤマザクラの花はピンクではなく白に近いです。工房の隅にヤマザクラの木が1本生えていますが、やはり花の色は白っぽいです。花が咲くと同時に葉もでてきます。ヤマザクラの花の咲かせ方をみると、「ソメイヨシノ」が観賞用に交配された種であることがよく分かります。

日本人にとっては桜はイメージの良い木です。なので、サクラのテーブルなどを探している方も多くいらっしゃいます。ただ、現状としてはヤマザクラ材は流通量が少なくなかなか良材を手にすることができません。ソリウッドでは何枚かのヤマザクラ材を入れて乾燥させていますが、乾燥が難しい樹種なので使いものになるかはまだ分かりません。

国産のサクラ材が手に入りにくいとなると自然と外国産のサクラに目が向きます。恐らくサクラの仲間で1番よく使われているのが、北米産のブラックチェリー材です。ソリウッドでは単にチェリー材と呼んでいます。サクラを英語にするとチェリーになるわけですが、日本のサクラと北米産のチェリー材は違う樹種になります。

ヤマザクラ材もチェリー材も色は似ています。少しピンクがかったオレンジ色をしています。ヤマザクラ材は緑っぽい部分が入ることがよくあります。チェリー材にも緑色の部分がありますが、どちらかというとヤマザクラ材にたくさん出る傾向があります。始めはピンクがかったオレンジ色をしていますが、次第に色が濃くなっていきます。赤味が抜けて艶のある焦げ茶色に変化します。チェリー材で製作した家具は2年もすれば、製作直後とは全然違う色になっています。サクラ系の木は経年による色変化が激しいのが特徴になっています。他の樹種も経年によって色が変わりますが、ヤマザクラ材やチェリー材のように劇的な変化をする樹種は珍しいです。

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サクラの木はそれほど大きく成長しないようで、1枚板でテーブル天板になるサイズの板はほとんど流通していません。なのでテーブル天板にする場合は接着剤ではぎ合わせることが必要になります。ソリウッドではチェリー材の2枚はぎテーブルをよく製作しています。流通しているチェリー材で幅が広い板は幅が500mm前後のものが多いです。2枚はぎテーブルにするのがちょうど良いサイズなんですよ。

春が近づいているので、春の代名詞「サクラ」について今日は書いてみました。

瑞木@相模湖

Awazaシリーズの人気No.1、回転機能を持ったAwaza LDRチェア。【No.1860】

2017年になってから椅子の受注をたくさん受けています。なぜ椅子の受注が増えているのかは謎です。このブログで情報を発信しているのも少しは影響していのかもしれませんが...まったく影響してないかもしれません。というわけで今日のブログでは2017年になって動きがよくなっている椅子を紹介します。

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いのうえアソシエーツのAwaza LDRチェアです。この椅子は他の木の椅子と違った機能を持っています。上の写真をよく見てもらうと座面と脚の間に少し隙間があるように見えますよね。実はこの椅子は座面が回転するんです。オフィスチェアでは座面が回転するのは当たり前ですが、木の椅子で回転するのは珍しいと思います。座面と脚の間に回転するための金具が入っています。4本脚になっているので座って回転させても非常に安定しています。回転もとてもスムーズです。

Awaza LDRチェアは座面高が2種類用意されています。 座面高が410mmと430mmの2バージョンです。上の写真は座面高410mmバージョンです。

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こちらが座面高430mmになります。2cmの違いですが、写真でみると明らかに違いがありますね。座面高は身長と使用するテーブルの高さで選択してもらえれば良いです。座面の奥まで腰掛けて脚の裏がしっかりと床につく高さが良いです。脚裏が浮いてしまうのは少し座面高が高いです。どうしても脚裏が浮いてしまう場合は椅子の脚をカットすることも考えた方が良いですね。Awazaシリーズは好みの座面高になるように脚をカットすることが可能です。

Awazaシリーズは「腰の椅子」と銘打っている椅子シリーズです。日本人の体型にあった椅子を開発したいという思いで立ち上げられた椅子ブランドです。代表の井上昇さんは、大手椅子メーカーに勤務していました。数多くの椅子のデザインに関わってきた方です。

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Awaza LDRチェアの座面です。座面が広いのでゆったりと腰掛けることができます。座面の硬さも絶妙で、硬すぎず柔らかすぎずでちょうど良く感じます。少し厚めのウレタンフォームが中に入っているので長時間座ってもお尻が痛くなりにくい仕様になっています。

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こちらが背の部分になります。背も大きくてしっかりと背中を支えてくれます。適度な柔らかさもあるので背中が痛くなることもなさそうです。腰に不安がある方も安心して腰掛けることができます。

Awaza LDRチェアは回転機能がありますが、回転機能がないバージョンもあります。
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Awaza LDチェアです。座面より上はAwaza LDRチェアと同じです。脚は丸く面を取られています。

Awaza LDチェアとLDRチェアはウォールナット材、チェリー材、ナラ材の3樹種から木を選択することができます。ずっとウォールナット材とナラ材の2樹種でしたが、チェリー材も新たに選択できるようになりました。ソリウッドではチェリー材の人気が高いのでチェリー材が選択できるようになったのはとても嬉しいですね。

座面や背に張られるファブリックも数種類用意されています。本革を選択することも可能です。布座面は4種類19色の生地から選ぶことができます。なかでもデンマークのケアロップ社の生地は発色が綺麗です。上の写真のネイビーの生地がケアロップ社の生地です。よく見ると緑っぽい糸も編まれています。このネイビー色は選択される方が多いです。

ソリウッドの吉祥寺ショールームにはAwaza LDRチェアの見本も展示してあります。座り心地と回転機能をぜひ試して頂きたいです。

瑞木@相模湖

板には木表面と木裏面があって、耳つきテーブルの場合はカタチに違いが出てきます。【No.1849】

昨日のブログでは賢木@吉祥寺が導管について書いていました。ルーペで板の表面を覗くと導管と呼ばれる組織の縦断面を見ることができます。広葉樹にはストロー状の導管が無数に存在しています。普通に眺めているだけだとほとんど分かりませんがルーペで拡大してみると導管の存在がハッキリと認識することができます。また、木口をルーペで覗くと導管の横断面を見ることができます。ホワイトオーク材の場合はストロー状の導管が年輪に沿って規則的に並んでいるのが分かります。木って身近にあるので知っている気になっていますが、意外と知らないこともありますね。

今日は木表と木裏について書いてみます。木表と木裏という言葉を聞いたことがない方がほとんどだと思います。先ほどの導管は理科や生物に時間に習った記憶があると思いますが、木表と木裏は学校では習わないことです。でも、材木業界や家具業界では知らない人はいないくらい常識的な事柄として認知されています。

木表は、立木だった時に樹皮に近かった方の面の事を指します。逆に木裏は中心に近かった方の面のことです。1枚の板にそれぞれ木表と木裏があります。同じ丸太から製材された2枚の連続する板を考えると゛樹皮に近かった方の板の木裏面と中心に近かった方の板の木表面がほぼ同じような木目をしています。当然と言えば当然ですが、元々1つの塊だった物を製材しているわけですからね。

このことを利用しているのがブックマッチ天板と呼ばれるテーブル天板です。ブックマッチ天板は本を開いた時のような感じではぎ合わせている2枚はぎの板を指します。なので表面になるのは1枚の板は木裏、1枚の板は木表になります。もともと連続していた部分をカットしているので表面の木目はほぼ同じになります。ブックマッチ天板では左右で木目がほぼ対称になります。なので、1枚板テーブルでは味わうことができない木目の組みあわせを楽しむことができます。

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こちらは吉祥寺ショールームに展示中のトチ材のブックマッチ天板です。中心部分に近い濃い褐色の部分がX字上になっています。木目がほぼ左右対称になるブックマッチ天板ならではの模様になっています。このようにブックマッチ天板では左右の板がほぼ対称になるのが特徴です。

耳つきテーブルの場合、表面の木目だけでなく木表と木裏の違いが出る部分があります。それが耳です。耳とは樹皮がついていた部分のことを指します。木表面が上になると耳を目立つようになります。逆に木裏面が上になると耳が下側に隠れて目立たなくなります。耳の部分が傾斜している板で木表面を上にすると、事実上天板としては使えない部分がでることになります。あまりに傾斜が寝ている板を耳つきで木表面を上にすると少し使い勝手が悪くなります。

木裏面を上にすると天板として使用できる部分も増えるので幅を広くすることができます。また、下側の角を面取りしたのと同じような効果を得ることもできます。下側の角がないと、テーブルのエッジがシャープに見えるようになります。ある程度の厚みがあっても木裏面を上にすることで全体的にはシャープにみせることも可能になります。

材木業界では「木表面の方が木目が綺麗に現れる」ことから木表面を上にして使用することが常識になっています。でも、木目ではなく外見のカタチを気にすると木裏面を上にするメリットもあります。ソリウッドではどちらの面も上にして使用しています。その板でどっちの面を上にするのが最善かを考えています。木表面には節があるけど、木裏面には節が無い場合は木裏面を上にして使用しますし、木裏面に変色している部分があって木表面にはそれがないときは木表面を上にして使用したりしています。

耳つきテーブルを検討しているお客様の中で、耳が目立つほうが良いと考えている方、目立たない方がよいと考えている方がいらっしゃいます。ご夫婦で意見が割れるケースもあります。まあ好みの問題ですので、見た目の好きな方を選択するのが良いと思います。

瑞木@相模湖

導管見たことありますか?【No.1848】

吉祥寺ショールームのスタッフがインスタグラムに面白い写真を載せているので紹介したいと思います。



これは吉祥寺ショールームに木を知ってもらうためにホワイトオーク材の木片にルーペを置いておいて、来店された方に見て頂いているものです。写真はルーペにスマートフォンを近づけて撮影したものです。一見、平滑に見えている木材の表面も実際にはこのように細かな凹凸があります。写真の横に凹んでいるものが木材の導管と呼ばれる管の部分です。導管は主に木材の中で水分を運ぶ働きをしています。導管は樹種によって大きさや数が違います。また、導管の細い太いは木目の見え方にも影響していきます。写真のホワイトオーク材は導管が太い樹種になります。その他にもナラ・タモ・ケヤキなどの木材が導管が太いです。また、これらの導管は年輪に沿って規則正しく並んでいるので、製材して平滑に仕上げても表面に導管がでてくることになります。ですので、これらの材を触ってみると微妙な凹凸を感じます。


反対に導管が細く、不規則になっている樹種もあります。その代表例は、ウォールナット・チェリー・メープル・ブナといったものです。これらの樹種は先ほど挙げた樹種と違って、表面がスベスベに仕上がります。


特にオイル仕上げのように、塗膜を張らない仕上げの場合、導管の太さや配列が最終的な肌触りに影響を及ぼします。先ほど、挙げた導管が太く、規則正しく並んでいる材を環孔材と呼び、オイル仕上げにした際には若干の凹凸を感じる肌触りになります。一方、スベスベに仕上がる材は、散孔材と呼ばれています。一番はじめに掲載したインスタグラムの写真は環孔材であるホワイトオーク材ですので、導管がはっきりと見えます。これが導管の細いメープル材やイタヤカエデ材となるとこの倍率では導管らしきものは確認できない感じになります。


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吉祥寺ショールームではこんな感じで導管を確認出来るルーペを容易しています。このホワイトオーク材の表面をのぞいた後、他の樹種で出来た展示してあるテーブルの表面をのぞいてみてください。特にメープル材やチェリー材、ウォールナット材などの散孔材をのぞいてみると、その違いがはっきりわかると思います。


木のテーブルをお探しの方も木のことを良く知っているという方はあまりいらっしゃらないかと思います。今日紹介した導管についてもテーブルを探す上では知らなくてもよい情報かもしれませんが、おそらく10年20年ぐらいは使うことを想定していると思いますので、少しでも木について知識をもっておくと愛着もわきやすいかなと考えています。


毎月吉祥寺ショールームでもそういった想いで開催している感もあります。表向きは無垢材テーブルを選ぶ際に知っておくべき3つのことというサブタイトルをつけているので、テクニック的な内容に思われるかとおもいますが、実際には家具に使われている木材や仕上げに使われるオイルやウレタンの違いなどを知識として知って頂く内容になっています。そのあたりが少し知っておけば後悔のない家具選びが出来るのではないでしょうか?


ですので、長く使うテーブルをじっくり検討したいという方には損のないミニセミナーだと思います。次回は3月の最終日曜日26日の14:00〜になります。はじめの30分程度で樹種・サイズ・仕上げ方法の3つのポイントについて話をします。その後、オイル仕上げのメンテナンスの実践をお見せします。お時間のある方はぜひお越し頂ければと思います。


ついでに無垢材テーブルのメンテナンス講座の告知もさせて頂きます。3月の第2日曜日の12日14:00から行います。こちらの講座はすでにオイル仕上げのテーブルや家具をお持ちの方を対象にメンテナンス作業に特化した内容になります。選び方講座では時間の関係で省くちょっとした凹みの回復方法なども実践します。大変そうだと思われるメンテナンス作業も意外と簡単だと感じて頂けるかなと思います。


賢木@吉祥寺

春の代名詞、桜。家具に使われる桜はヤマザクラ。【No.1829】

日中は暖かく感じることも多くなりましたが、朝晩はまだまだ寒いですね。あと1ヶ月ちょっともすれば桜が咲いているのかと考えるとあまり信じられませんが......家具業界で桜と言えばヤマザクラですね。有名なソメイヨシノは観賞用に開発された種類なので、木材利用はほとんどされていません。ソメイヨシノはあまり真っ直ぐ育ちませんし、大木になっても中が空洞のことが多く木材として利用する価値があまりないんですね。ただし、最近ではウッドターニングの世界では使用されることもあります。公園などに生えていたソメイヨシノを切った時に丸太を分けてもらって器などにするんですね。板としては使用できなくても塊としてなら使用価値はあります。

一方ヤマザクラは日本全国の山々に自生している種です。ソメイヨシノと同じような花が咲きますが、色は少し白っぽいですね。ソメイヨシノのような綺麗なピンク色ではないです。また、花が咲くのとほぼ同時に葉も出てきます。ソメイヨシノのように花と葉にタイムラグがないんです。なのでヤマザクラの花だけを楽しめる時間はほんのわずかです。工房の一角にヤマザクラの木が1本ありますが、この木を見ているといかにソメイヨシノが観賞用に改良された品種だというのが分かります。

日本人にとっては桜はやはり特別な印象がある木です。イメージがとっても良いですよね。桜を知らない日本人はいないぐらい有名な木です。なので、使いたい木ではあります。しかし、ヤマザクラ材の流通量はとても少なくコンスタントに使用できるレベルではありません。残念ではありますがこればかりは致し方ないですね。

材木市場でヤマザクラ材が並んでいたらなるべく仕入れるようにしています。ちょいちょい仕入れてはいますが、乾燥が難しい材なのでテーブル天板にすることができない板も結構出てきます。先日も乾燥庫に入れたヤマザクラ材をとりだして見てみましたが、細かい割れが多くテーブル天板としては使えませんでした。

でも、先日の材木市場で良さそうなヤマザクラ材を入手することができました。今日これらの板のサイズを測ったり、写真を撮ったりしたのですが、やはり良さそうです。材木市場では7枚の板が重ねて置かれていたので下の方の板をチェックすることが出来なかったんです。下の方の板はあまり期待できないことも多いですが、今回は割と良かったです。芯に近い部分もありますが、なんとか2セットぐらいは耳つきテーブル天板がとれそうです。ただ、乾燥が上手くいけばですが......

今回仕入れたのは同じ丸太から製材された7枚のヤマザクラ材です。

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1番外側の木表側です。白太が多いですがヤマザクラ材特有の少し荒々しい木目が出ています。この面をテーブル天板の表側にすることはなさそうですが、個人的にとても好きな木目です。

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ここの感じがとても好きです。仕上げると荒々しさもありながら綺麗な感じになると思います。端の方ですし、切り落としてしまったらお皿かなにかにしたいですね。

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この板は丸太の中で1番良い所ですかね。大トロなんて呼んだりもしますけど。中心に近い部分は幅広い板が取れます。でも中心を持っている板は割れてしまう可能性が高いんです。だから中心よりも少し外側の部分が幅広くも使えていい部分なんですね。この写真だとあまり魅力を感じないかもしれませんが...この板は良いです。白太は少ないですし、目もそこそ詰まっています。色は結構濃い感じです。くすんで見えますが、仕上げてオイルを塗れば良い感じになります。少し時間が経つと良い色になりますからね。

そんな訳で今日は仕入れたばかりのヤマザクラ材を紹介しました。これから乾燥をさせるので今春には間に合いませんが来春には耳つきテーブル天板として吉祥寺ショールームに展示したいですね。ただ、焦りは乾燥にとって禁物です。じっくりと様子を見ながら時間をかけて乾燥させた方が上手くいくケースが多いです。

瑞木@相模湖

仕入れた耳つきテーブル用板はまずラベリングと樹皮はがしから。【No.1814】

耳つきテーブル用の板は材木市場から仕入れてきています。これらの板の多くは未乾燥材なので乾燥をさせないと耳つきテーブル天板にすることはできません。なので仕入れて来た板は時間を掛けて乾燥をさせます。

といっても、乾燥の前にやっておかなければいけない事もあります。まずはラベリングです。1枚1枚の板を識別するために個別の番号をつけています。番号はダイモテープに打ち込んでそれを板に留めています。紙だとすぐに破れてしまうのでダイモテープを利用しています。懐かしいですよね、ダイモ。私が幼い頃にもあったのでかなりのロングヒット商品ですね。

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始めの2ケタは樹種を表しています。92ならウォールナット、94ならチェリーといった感じです。81はカバ材です。次の2ケタは仕入れた年を表しています。今は2017年なので17です。1年から2年程度は自然乾燥を行う場合もあるので、ラベルをパッと見ただけでだいたいの乾燥年月が分かるように入れています。次の2ケタはその樹種の通し番号です。最後のZは仕入れをした人を表しています。Zは私です。MIZUKIのZにしています。イニシャルMの人が多いので敢えてZにしています。

次にやることは樹皮剥がしです。樹皮をつけたままにしておくとそこから虫が入ってしまいます。樹皮と木部の間の柔らかい部分が虫の大好物のようです。ほんの少し樹皮をつけて置く期間があるだけですぐに虫が入ってしまいます。なので、すぐに剥がす必要があります。

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ヤマザクラ材の樹皮を剥がしているところです。ヤマザクラにしては珍しくスパッと剥がれてくれました。ものによっては樹皮がなかなか剥がれないものもあります。写真のヤマザクラのように繋がってスパッと剥がれてくれるととっても仕事がはかどるんです。こうなると結構気持ち良いです。でも、なかなか剥がれない樹皮はボロボロと落ちるだけで1枚の板の樹皮を剥がすのに30分ほど掛かってしまう場合もあります。

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写真に写っているコテを使って樹皮を剥がしていきます。樹皮と木部の間にコテを差し込んで玄翁で叩くと樹皮が剥がれます。樹皮がついているとゴツゴツとした感じですが、樹皮をとるとスッキリします。

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余談ですが、このヤマザクラ材なかなか良い木目をしています。まだしっかりと見ていないですが良さそうです。ヤマザクラらしい荒々しさがでていますね。この部分は白太が多いですが、ヤマザクラらしいワイルドな木目が現れています。期待できますね。乾燥が上手くいってくれることを願うばかりです。

ラベリングと樹皮はがしが終わったら、写真を撮って寸法を測ります。板の表裏の写真を撮ってから木目の拡大写真を撮っておきます。板のサイズは両端と真ん中の幅を表裏ともに計測しておきます。乾燥すると板は縮みますが、一応乾燥前のサイズを測っておきます。

あとは含水率を計測します。仕入れる未乾燥材は製材したての板なので、含水率はだいたい50%前後です。中には30%台くらいの板もあります。含水率が50%くらいの板をすぐに木材乾燥庫に入れると割れが大きく入る可能性があります。なのですぐには乾燥庫に入れずに天然乾燥でなるべく水分を抜いておく必要があります。半年から1年ほど天然乾燥をさせると含水率が20~30%くらいになります。この段階になってから木材乾燥庫に入れると割れが入る可能性が低くなりますし、乾燥時間も短くなります。

未乾燥材を仕入れて乾燥させて使用するまでは手間も時間も掛かります。でも、自分が選んだ板を仕入れることができますし、木のことをより深く知ることができます。なので、未乾燥材を仕入れて乾燥させて使用することを選んでいます。

瑞木@相模湖


国産材の耳つきテーブル用板(未乾燥材)が工房に届きました。【No.1805】

先日の材木市場で仕入れた木材が相模湖工房に届きました。今回は国産の木材が多くなりました。たぶん全て国産材ですね。樹種としては、ヤマザクラ・ニレ・クリ・トチ・カバです。材木市場には国産材だけでなく、世界各地から運ばれてきた外国産材も並んでいます。ソリウッドでは外国産木材は主に北米産のものを多く仕入れています。南洋材やアフリカ材はほとんど仕入れていません。やはり国産の木材をたくさん使いたいなという願望はありますが、安定的に供給される量が少ないので定番の家具に使用するのはなかなか難しい状況が続いています。

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トラックに積むと結構な量になっていますが、今回はちょっと少なめでした。見えているのはクリ材とニレ材とトチ材ですね。今回仕入れたトチ材は長さが短いのでテーブルを製作することは出来ません。でも結構良いトチ材です。良い部分をとって切り落とした部分だと思われます。おそらく良い部分は本当に良くてとっても綺麗な板になったんじゃないかと思います。切れ端でもなにか製作することは出来るので時々こうした半端な材も仕入れています。またこうした板は木工教室の生徒さんに使用してもらうことも多いです。来週行われる木工教室の新年会では、板が当たるビンゴゲームを開催予定です。板が当たるゲーム大会を木工教室の新年会では毎年行っています。これまでに多くの生徒さんが当たった板で素晴らしい作品を作り上げています。今回仕入れたトチ材も来年か再来年あたりの新年会の景品になると思います。

クリ材は耳つきテーブル天板などによく使用しています。少し黄色がかった色をしているのが特徴です。クリ材は木材としては水に強く腐りにくい性質をしています。そのため、昔から木造住宅の土台として使用されていました。今では住宅の土台にクリ材が使用されることは少なくなったようですが... 鉄道の枕木にもクリ材はよく使用されていました。クリ材は木目がハッキリとでて綺麗です。やや柔らかめですが、テーブルとしての強度は充分にあります。現在吉祥寺ショールームにはクリ材の耳つきテーブル天板用の板を1セット展示しています。少し小振りなサイズですが、クリ材のもつ木目の美しさを存分に味わうことができる板です。

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どうですかね?中央部分に節があってなかなか面白い木目をしていると思います。詳細を知りたい方は上の写真をクリックしてください。詳細ページが開きます。

今回の仕入れで1番気に入った板はニレ材です。幅はそれほどありませんが、綺麗な木目をしているニレ材を手に入れることができました。ニレ材はあまり知名度が高くなく売れにくい木材ではありますが、木材としての利用価値は決して低くないと考えています。少しくすんだ色をしていて、よく見ると木目がモザイクのような模様をしている部分があります。独特な色と木目をしていて他に似たような材はあまりありません。今回仕入れたニレ材で耳つきテーブル天板が1セットは製作できると踏んでいます。乾燥もそれほど難しい材ではないので、大きく狂うことはないでしょう。乾燥が終わるのが楽しみな板です。乾燥が終わった時点でまた紹介したいと思います。

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トラックの逆サイドに積まれた板。上はヤマザクラ材、真ん中にトチ材、下はカバ材です。ヤマザクラ材もなかなか良い板でした。少し幅が狭いので2枚はぎテーブル天板にはならないかもしれませんが、3枚はぎか4枚はぎでテーブル天板に仕上がるはずです。ただし、ヤマザクラ材は乾燥が難しいので思い通りにいかないことが多いです。

カバ材もソリウッドではよく使用している木材です。これも耳つきテーブル天板用に使用します。今回のカバ材は比較的大人しめ木目をしています。スッキリとした耳つきテーブル天板になるのではないかと思います。

今回仕入れた板はすべて未乾燥材です。なので、これから時間を掛けてじっくりと乾燥させていきます。使用できるようになるのはだいたい1年後です。乾燥中に割れてしまったりするので乾燥前の板を販売することはしていません。乾燥して使用できるようになったら粗削りをしてWebサイトに写真や情報をアップします。耳つきテーブルのページでは既に乾燥が終わってすぐに製作できる状態になっている板の写真を公開しています。耳つきテーブルに興味がある方はぜひご覧下さい。

瑞木@相模湖

耳つきテーブル用の樹種、カバ材を紹介します。【No.1800】

寒い日が続いていますね。吉祥寺ショールームでは朝に水道が凍って水が出ないといった事象が発生したようでかなり寒くなったようです。日本海側を中心にかなり雪も降っているようで本格的な冬が到来したなと感じています。

先日のブログで耳つきテーブルに使われている樹種について書きました。そのブログで紹介したのはヤマザクラ材、セン材、チェリー材です。気になる方はこちらをご覧下さい。今日はその第2弾をお送りします。

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カバ材の耳つき2枚はぎテーブルです。カバ材は昔から家具用材としてよく使用されてきました。その材質もよく家具用材としてはとても優秀な木材です。硬さもあり粘りもあります。表面も磨けばツルツルになり手触りも良いです。

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カバ材で製作したコースターです。カバ材は樹皮に近い部分は白っぽい色をしています。中心に近い部分は赤褐色もしくは茶褐色をしています。ツートンカラーになるのがカバ材の特徴です。白っぽい部分は白太と呼ばれています。カバ材は他の木材に比べて白太部分が多い木材です。個体によって違いますが、半分近く白太といった個体もあります。白太の多いカバ材はメジロカンバなんて呼ばれて白っぽい木材を必要している業者にとっては重宝するものもあります。

カバ材は少し光沢のある木目が現れます。

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カバ材で製作した器です。光沢のある木目というのが分かりやすいと思います。ものによっては少しギラギラするような模様が出る場合もあります。

ソリウッドではカバ材とまとめて表記していますが、実際はカバの仲間は多くあります。家具用材として使用されるのは、ウダイカンバ、ダケカンバといった樹種です。ウダイカンバはマカバとも表記されることがあります。漢字で書くと真樺。真のカバという言われるだけあってカバ材の中では1番評価が高いのがウダイカンバ材です。ウダイカンバは他のカバ材に比べると中心部分の色が赤っぽいのが特徴です。赤が強いほど良いとされていますが、赤味の強いウダイカンバ材はとても貴重になっています。現在ではほとんど流通されることがなくなってきています。

ウダイカンバ以外ではダケカンバというカバが家具用材としてよく使われています。木材業界ではウダイカンバ材以外のカバ材を雑カバと呼んでいます。雑カバの多くはダケカンバ材です。上の写真はダケカンバですね。ダケカンバ材は流通量も多く使用頻度は高いです。ウダイカンバに比べると赤味が少なく、どちらかというと黄土色っぽい色をしています。

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材木市場で仕入れたカバ材の板です。この板は白太部分が多いですね。少し分かりにくいですが、白太部分に炎のようなメラメラした模様が入っています。大径のカバ材にはこうした模様が入ることが多いです。こちらの板は現在乾燥中です。カバ材は他の材に比べると水分が抜けるのが早いです。天然乾燥でもすぐに水分量が減っていきます。時々大きく反る板がありますが、おおむね乾燥がしやすい板が多いですね。

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変わり種のカバ材です。コブといわれる部分がついています。木には時々こうしたボコッとしたコブが出来ることがあります。病気の一種と言われていますが、板材にすると綺麗な木目が出ます。こうした板は珍しいので高値で取引されています。この板はコブの部分が少なくあまりコブの特徴が出ていません。その分、形はテーブルとしては使いやすい形になるのではないかと考えています。

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現在吉祥寺ショールームに展示しているカバ材の耳つき2枚はぎテーブルの板です。同じ丸太の隣合った板を使用しているのでほぼ木目が左右対称になるブックマッチ方式ではぎ合わせることができます。白太の部分にはメラメラした炎のような模様が現れています。非常に綺麗な木目がでるテーブル天板なのでオススメです。このほかにもカバ材の耳つきテーブル用の板を吉祥寺ショールームに展示しています。気になる方はこちらのページをご覧下さい。気になる板があったら吉祥寺ショールームにお問い合わせ下さい。

瑞木@相模湖

耳つきテーブル用の板にはこんな樹種があります。【No.1798】

今季1番の寒さのようですね。日本海側では大雪だそうで皆さん気をつけてくださいね。関東地方も雪が降りそうです。東京でも雪がちらつくなんていう予報が出ていますね。工房のある相模湖付近は東京で雪が降ると、それよりも少し降る量が多いです。東京で雪が降っていないのに相模湖付近だけ雪が降ることはほとんどありません。でも坂道が多いので雪が積もると行動が出来なくなってしまうのでやはり積もってもらいたくはないですね...

さて本日のブログでは、耳つきテーブルに使用する樹種について書きます。ソリウッドの耳つきテーブルは主に北米産、国産の板を使用しています。使用する板は材木市場で仕入れています。ウォールナットやチェリーの板は丸太で輸入されたものを国内で製材して板にしたものです。いずれにしても製材されたばかりの板なので水分をたくさん含んでいます。工房に届いた時点で板の含水率が50%前後です。写真を撮ったりしたあとに桟積みをして天然乾燥させます。天然乾燥を半年から1年ほどすると含水率は20%前後まで落ちます。その後、木材乾燥庫に入れて含水率を10%以下までもっていきます。この乾燥行程はどの樹種でも同じです。

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昨年の10月に仕入れたヤマザクラ材の板です。ヤマザクラは国産のサクラで主に家具に使用されている木材です。桜と言えばソメイヨシノが有名です。でもソメイヨシノは観賞用の木なので、製材されて木材利用されることはほとんどありません。ソメイヨシノは観賞用に人工的交配されて作り出された樹種ですが、ヤマザクラは天然種で日本全国に自生しています。工房にもヤマザクラの木が1本生えています。ヤマザクラは花が咲くとほぼ同時に葉を開くので花だけを楽しむ時間はほとんどありません。花の色も白に近い色をしています。ソメイヨシノのようにピンク色はしていません。

ヤマザクラ材は木目が緻密で滑らかで丈夫です。散孔材なので導管が狭く年輪はぼやけて見えます。ハッキリと木目が現れる訳ではありません。材質としては硬さも粘りもほどよくあって使いやすいです。テーブルとしての適性を充分にあります。ただ、乾燥は難しい樹種です。乾燥中に大きく暴れることがあります。特に目が詰まっていないヤマザクラ材は乾燥中に大きくネジレます。そのため幅広い板は取りにくいですが...

ヤマザクラ材は綺麗でソリウッドでもたくさん耳つきテーブルを製作したい樹種なんですが、流通量が少なくなかなか良質な板が手に入りません。上の写真のヤマザクラ材はまだ乾燥中なので直ぐには使用することができません。現在乾燥庫に入れてあるヤマザクラ材がもう少しで乾燥終了となります。その材で小さめの耳つき3枚はぎテーブルが製作出来るかもしれませんが、乾燥後の状態をみてみないと何とも言えません。

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セン材もたまに仕入れる材です。白っぽい色をしているのが特徴です。少し透明感のある木目でハッキリと目が現れます。材質はやや柔らかいですが、テーブルとしての適性は充分です。仕入れる材は主に北海道産のものが多いです。こちらもたまにしか市場に並ばないので仕入れるのはなかなか困難です。量が少ないのでお客様のリクエストに応えることは難しいです...でも市場に並んでいたら仕入れる樹種なのでたまに店頭に並ぶこともあると思います。

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最後に紹介するのはチェリー材です。北米産の木材でウォールナットと並んで人気のある樹種です。ソリウッドではチェリー材を多く仕入れています。乾燥中のものを含めて他の樹種に比べると在庫も豊富にあります。チェリー材は完成当初は少しピンクがかったオレンジ色をしていますが、だんだんと濃い茶色に変化してきます。艶のある綺麗な茶色になるのが人気の理由です。

乾燥が終了した耳つきテーブル用の板は耳つきテーブルのWebページに掲載しています。お好みの板がありましたら吉祥寺ショールームまでお問い合わせください。

瑞木@相模湖