家具屋で働く双子のブログ | 無垢の家具工房 ソリウッド・プロダクツ株式会社

無垢の木にこだわる家具工房で働く双子の兄弟がつづるブログです。
兄が相模湖工房から、弟が吉祥寺ショールームから日々の様子、木や家具のことをお伝えします。

その他の最近のブログ記事

テーブルの納品と送料について【No.2177】

テーブルの納品方法と送料についてお問い合わせを頂いたので、このブログでも整理しておきたいと思います。ダイニングテーブルの場合は、おいそれと持ち帰って頂くこともできず、ほとんどの場合は配達でお届けすることになります。ダイニングテーブルの場合は、搬入のことを考慮してテーブル天板から脚を外した状態で搬入をします。こうすることで、ほとんどのケースで問題なく搬入することが可能です。別々に搬入した後、設置場所で組み立てを行うことになります。現在は、宅配会社のツーマンデリバリーサービスを利用してお届けするので、組み立ては運送会社のスタッフが組み立てをして設置まで行うので、お客様で組み立てして頂く必要はありません。


ですが、何かの機会で脚を外して、搬出するといったことがある場合もあるので、簡単に組み立て方法を説明します。まず、天板を裏返しに置きます。このとき、天板または床に傷がつかないよう毛布などの柔らかく厚みのある布などで養生してください。裏返しにすると、四隅に脚についている金属製のプレートが置けるように掘り込みがされています。その掘り込みに脚を置いていきます。脚によっては、置く場所がパッとわからないものがあるので、その場合は足がついているプレートに角におく場所を示すシールを貼っているので、それが天板の角に来るように置きます。あとは、プレートにある穴にワッシャーとボルトを差し込み、あとは六角レンチでボルトを締めていきます。一つの脚に対して4〜6個のボルトを締めるようになっていますので、全部しっかりと締めます。全てのボルトを締めたところで、天板を脚ごとひっくり返せば完成です。


天板と脚をつけた状態だと、一人で持ち上げるのは大変なので、必ず大人の方2名以上で行うようにしてください。


テーブル設置後に、引越しなどで搬出が必要な場合は、上の組み立て方法を反対に行えばOKです。使う工具も一般的なサイズの六角レンチで大丈夫なので、引越し業者さんなどでは簡単に天板と脚を離してくれると思います。


続いてテーブルの送料ですが、お届けする地域によって送料が異なってきます。関東地方へのお届けの場合、吊り上げて2階から搬入しなければいけないといった特殊な事情がなければ送料はサービス(無料)とさせて頂きます。


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もちろん、先述した通り、運送会社のスタッフが2名で伺って搬入・設置までして無料ですのでかなりお得だと思います。注文で製作をする場合が多く、お値引きやSALEといった価格での還元ができませんが、送料分はこちらでもち、できる限りリーズナブルな価格で無垢材テーブルをお届けしたいと思ってのことです。関東地方へのお届けについては、差額をお客様で負担頂くカタチとさせて頂いております。例えば東北地方へのお届けがテーブル価格にプラス¥2、000円でお届けが可能です。九州地方は、送料が5、000円となります。いずれも送料としては安い部類だと思いますので、遠方へお住まいの方もぜひソリウッドの無垢材テーブルをご検討頂ければと思います。


ついでに、配送に関してよく問い合わせを頂く、テーブル脚の裏に貼るフェルトについてもお知らせします。フローリングの床にテーブルを設置する場合、脚の裏にフェルトを貼ることをオススメします。これは掃除や何かの時にテーブルを動かす時に、スムーズに動かせて、床にも傷がつかないといった一石二鳥の方法です。ソリウッドでテーブルをご購入頂いた場合、このフェルトもサービスでおつけします。テーブルの場合は一度貼ってしまえば、あまり剥がれることはないと思いますが、椅子は徐々に擦れていきフェルトが剥がれてしまうことがあります。この場合は、ホームセンターなどでも購入できる裏にシールがついたフェルトを買って頂くハサミでカットしてつければ問題ありません。また、オイル仕上げを選択された方には、メンテナンス用のオイルも付属しております。


賢木@吉祥寺

自宅のオイル仕上げのテーブルをメンテナンスしました【No.2159】

今日は私が自宅で使用しているダイニングテーブルのオイルメンテナンスをした際のことをリポートします。まずは使っているダイニングテーブルの情報を整理します。


自宅のダイニングテーブルは2010年から使い始めています。樹種はメープル材でソリウッドが定番としているストレートカットテーブルです。サイズはW1350×D850で仕上げはもちろんオイル仕上げです。使い始めた当初は染みなどが出来ることを避けるため、食事の際にランチョンマットを敷いて使っていました。使い始めてから1年も経たないうちランチョンマットを敷かずに食事をするようになりました。なるべくなら自然の質感を味わいたいからです。食器やコップを置くときには、底が濡れていないかを確認して、濡れていた場合は布巾などで拭き取るなどをしていました。ですが、そこまでは気にせず使ってきました。また、昨年はじめてオイルメンテナンスをするまでは、オイルを塗るなどのメンテナンスはしていませんでした。そのため、テーブル全体の肌触りが少しかさついた感じになっていました。そこで、全体に紙ヤスリをかけオイルを塗りました。それで、所々あった染みもなくなり、肌触りもよくなりました。その後、子どもが生まれ、食事をする度に食べこぼしなどがあった部分を頻繁に水拭きしていました。その結果、子どもが食事をする部分のオイルが抜け、少し離れたところからみるとその部分だけ色が抜けたようになっていました。普段使うにはそれでも問題なく使えますが、少し気になっていたのと年末年始のお休みで家族が帰省する期間があったので、オイルメンテナンスをしてみました。手順は以下になります。


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メンテナンス前の状態です。手前側が白くなって色が変わっているのがわかると思います。


1. 表面のほこりやゴミを払います。

まずは、テーブルの上にあるほこりやゴミをはらうために、布巾で拭きます。この後で紙ヤスリをかける際に、ゴミなどがあるとテーブルの表面を傷つけてしまうことがあるので、拭いた後にも目と手で触って大きなゴミがないかを確認します。


2. #320の紙ヤスリを全体的にかける

今回は、テーブルの1部分のオイルが極端に抜けてしまったことがメンテナンスする動機になっていますが、部分的にやるより、全体をやってしまったほうがムラがなくなるので、全体的に紙ヤスリをかけました。紙ヤスリをかける際に注意頂きたい点が2つあります。1つ目は紙ヤスリの番手です。紙ヤスリは目の粗さが番手という数値で表されています。数値が低いほど目が粗くなります。オイル仕上げのテーブルのメンテナンスする際は、#320番の紙ヤスリが最適です。それより目が粗いと必要以上に削れてしまうので扱いが難しくなります。320番であればこれだけかければ肌触りも良くなります。


2つ目の注意点はヤスリをかける方向です。木目方向に沿ってヤスリをかけるようにしてください。木目に交わる方向でかけてしまうと傷が残る要因となります。


紙ヤスリをかえると、その部分の色味が薄く白くなります。これは表面が削れてたことを意味します。全体的に色が変わるようにムラなくヤスリをかけてください。


3. オイルを塗る

ヤスリをかけ終われば、メンテナンス作業の面倒くさいところはもうありません。表面にでた削りかすを布巾で拭きとったあと、オイルを塗ります。オイルを塗る際は、綿100%の布を使うのがオススメです。ウエスという品目名で売っているものが最適ですが、古くなったTシャツでも代用出来ます。オイルをウエスにつけ、塗っていきます。ここで頭に入れておいて欲しいのは、あまり大量に塗らなくても大丈夫ということです。オイルを塗った部分は色が少し濃くなり艶でます。それを目安にムラなくオイルを塗ってください。全体が塗り終わったら、オイルがついていないウエスで今度は乾拭きをするようにオイルを拭き取ります。仕上がりにムラがでないようにする上でポイントになる作業ですので、忘れないようにしてください。表面のオイルを拭き取れば作業は終わりです。後は少なくとも半日はモノを置かない、触らないように放置しておきましょう。


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こちらがメンテナンス後です。先ほどの白くなってた部分がなくなっているのがわかって頂けると思います。写真ではわかりづらいですが、染みも消えて肌触りもスベスベでしっとり感もでました。


※オイルがついた布は放置せずに、水に濡らして濡れたまま生ゴミにしててください。

布についてまま、放置すると熱をもつ性質がオイルにはあり、工場など大量に使うところでは小火になった事例もありますので、作業が終わったら、そのままにせず必ず水に濡れた状態にして捨ててください。


賢木@吉祥寺

2017年に多く読まれたブログ【No.2149】

2018年1月4日までソリウッドの吉祥寺ショップはお休みを頂いています。相模湖工房は5日までお休みとなります。何卒よろしくお願い致します。


2017年も残すところあと一日になりました。このブログも2017年も完走することが出来そうです。今日のブログでは2017年、多く閲覧されてブログ記事を紹介したいと思います。おかげさまで多くの方に検索して頂き、このブログを見て頂いているようで、それが続ける励みになっていることは間違いありません。2018年も引き続き毎日更新の予定です。これからもよろしくお願い致します。


では、2017年に閲覧された数が多いブログをランキング形式でベスト5を一言コメントをつけて紹介します。


まずは第5位


5. 家具を選ぶ際に、ウォールナットとチェリーで悩んだら

2014年6月に描いたブログエントリーです。当時からウォールナット材は一番人気の樹種です。最近ではチェリー材の人気が高く、月によってはチェリー材のほうが注文数が多いことも珍しくありません。このエントリーではウォールナットとチェリーの共通点と違いをまとめています。ほとんどの内容は今でも同じですが、価格については当時と変わっています。当時はチェリー材のほうが価格が高い状態でした。その後、ウォールナット材が高騰していまでは逆転しています。このブログ記事にあるテーブルの価格は現在では異なっていますのでご注意ください。


4. 最適な仕上げを選ぶために知っておくべきオイルとウレタンの違い

無垢材テーブルやその他の家具の場合、仕上げ方法を選ぶことが出来る場合が多く、その代表格がオイルとウレタンです。簡単にいってしまえば、オイルは木部の表面に染み込んで保護する仕上げ方法で、ウレタンはプラスチックの樹脂で塗膜をつくる仕上げ方法です。見た目や触り心地にも違いがありますが、メンテナンスの仕方や使う際の注意点などに違いがありますので、そのあたりをしっかりと把握した上で選択することをオススメします。よくわからないといった方にはぜひ読んで頂きたいブログエントリーです。


3. ナラとオークは何が違うの?

検索エンジンからの閲覧では、樹種の名前で検索している方が多いようです。ナラは日本でも古くから親しまれている木ですが、英訳するとオークとなります。最近ではオークという呼び名で呼ばれることも多いと思います。ソリウッドでは、ナラ材という表記をメインに使っていますが、これはロシアからの輸入材が大半をしめます。北米産のホワイトオーク材を使うこともたまにありますが、ホワイトオークの場合はオーク材と表記をするようにしています。


2. 無垢家具を注文する際にタモとナラで悩んだら

「タモ」と「ナラ」はどちらも無垢材家具では古くから使われてきた樹種ですし、今でもよく使われています。慣れていない方だと区別がつかないという声もきくタモとナラなので、共通点も多いですが、違う点ももちろんあります。慣れれば区別がつくと思いますが、たくさん見ないとわからないかもしれません。一言でいうならば、タモのほうが木目が大味な感じがします。


1. さあ、オイル塗装の無垢テーブルをメンテナンスしよう!

今年の閲覧数第1位は、こちらのエントリーでした。このエントリーは2013年9月に書かれた少し古いものですが、エントリー以来多くの方にご覧頂いているものです。この結果をみるとやはり仕上げに関することで悩んだり、気にしている人が多いのがわかります。確かに注意が必要だったり、染みや汚れが気になることはあると思いますが、ご自宅でメンテナンスが出来るのもオイル仕上げの良い点です。何といっても自然な肌触りはなんともいえない味があり、長く使ってくるとさらに深みがましてきます。無垢材ならではの仕上げでもありますので、ぜひ自然の恵みを堪能頂ければと思っています。


賢木@吉祥寺

ISU-WORKSの山上木工さんは地域活性化にも力を注ぐ技術力の高い木工所です。【No.2126】

ISU-WORKSの椅子を製作している山上木工さんは北海道の津別町にあります。人口5000人を割って過疎化が進んでいると言われている地域です。町にコンビニが2件、夜には誰も町を歩いていないという場所ではありますが、自然豊かでのんびりとした良い町です。まあ都会っ子の私が夏にたった2日間訪れただけの印象ですので、住んでいる人はまた違った印象を持っているかとも思います。特に冬は雪と寒さが半端ない地域です。山上木工さんを訪れた時に印象深かったのは、雪かき用の大型のショベルカーがあったことです。こんなのがないと除雪が追いつかないんだなと。相模湖工房付近も雪が積もることはありますが、スコップなどで半日頑張れば除雪が終わってしまうような量ですからね。雪の降る量が違います。

そんな津別町にある山上木工さんは地域活性化のために色々と取り組んでいます。まずはふるさと納税。津別町にふるさと納税で納税するとお礼品として山上木工さんの製品をもらえることができます。2015年に『津別町ふるさと納税のお礼としてisu-worksの椅子が選択できます。【No.1265】』というブログエントリーを書きました。その頃と今ではお礼品やお礼品がもらえる納税金額が変わっているようです。ISU-WORKSの椅子がお礼品としてもらえるということで津別町に集まったふるさと納税額が多く増えたそうです。ふるさと納税ブームの影響もあると思いますが、津別町のWebサイトに掲載されている実績を見ると平成26年度が18件1,070,358円だったのが、平成27年度には1,123件27,043,003円に爆増しています。もちろん全てが山上木工さんのお礼品という訳ではないと思いますが、相当数の椅子の依頼があったと聞いていますから町への貢献度がかなりのものだと思います。何しろ人口が5000人いない町の話ですからね。これだけの税金を集めるのはかなり大変ですよね。平成28年度は2,841件116,951,000円に伸びています。


お礼品としてISU-WORKSの椅子が選べるようになった当初は10万の納税でGシリーズの椅子が1脚もらえるということになっていました。今は12万円でTAGチェアPEGチェアが1脚、14万円でLOGチェアHUGチェアMAGチェアMEGチェアのどれか1脚を選ぶことができるそうです。さらに24万円の納税でSWINGチェアをもらえることができます。さらにもっと高額の納税額だとテーブルや耳つきテーブル、ダイニングセットなどがもらえるようにもなっています。

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ふるさと納税のお礼品のISU-WORKSの椅子はこの刻印が違うバージョンになるようです。


ソリウッドは津別町のふるさと納税とはいっさい関係ありませんが、ISU-WORKSの実物に座ってみたいという人はどうぞソリウッドの吉祥寺ショップにお越しください。ふるさと納税に関するお問い合わせには答えることはできませんが、椅子の試し座りや生地サンプルの確認などは自由にしてもらって構いません。津別町へのふるさと納税を検討している旨を伝えて頂ければしっかりと対応させて頂きます。(ソリウッドに展示してある津別町ふるさと納税対象品はISU-WORKSの椅子のみです。テーブルは対象品ではないのでご注意ください。) 津別町のふるさと納税について津別町のWebサイトなどでご確認ください。

もう一つは廃校になった小学校の活用です。ISU-WORKSの椅子作りの作業場などですでに使用しているそうですが、人が集まる場として2018年の春にオープンするそうです。



作業スペースやショールームとして活用するだけでなく、人が集まる場として様々なイベントや木工教室などの企画を練っているそうです。新しく名付けられた『TSKOOL(ツクール』という名前もわかりやすくていいですよね。

津別町へのアクセスは女満別空港が便利です。女満別空港から車で30~40分ほどです。知床や網走などへの観光スポットへも車があれば行くことが可能です。空港近くでレンタカーを借りてオホーツク地方をドライブする予定の方などぜひ、津別町に訪れてみてください。

というわけで、ソリウッドでも大変好評のISU-WORKSの椅子を製作している山上木工さんは地域活性化のためにも力を注ぐ会社であるということをアピールさせてもらいました。片田舎にある木工所ではありますが、最新鋭の機械も導入されていてとても技術力の高い会社です。機械による精度の高い加工と職人さんによる丁寧な組み立て作業によって組み立てられているISU-WORKSの椅子は細部にまで気を遣ってある完成度の高い製品です。ぜひ、一度ソリウッド吉祥寺ショップで見て、触れて、座ってみてください。

瑞木@相模湖

※津別町ふるさと納税に関しては2017年12月8日時点の情報を元にしてこのエントリーを書いています。

『"つるはし"使ってみた』と『快適な椅子』の2本立て。【No.2119】

今日初めて"つるはし"という道具を使いました。整地する際に使用する道具ですが、今まで特に使う機会もなくよく知りませんでした。が、工房の一角の盛り上がっている部分を平らにしたく、スコップで掘ってみましたが全然掘れず調べてみたら"つるはし"を使うのが良いと書かれていました。で、"つるはし"の写真をネットで検索するとなんだか見たことある道具でした。工房のどこかで見たことあったので探したらありました。でも柄がなかったのでホームセンターへ。最寄りのホームセンターには工房にあった"つるはし"にあう柄が売っていなかったので、少し軽めの"つるはし"と柄を買いました。

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これがつるはし。先端が尖っている金属でできています。これを振りかぶって地面に下ろすとズボっと突き刺さり土や石が掘り起こせます。掘り起こしたものをスコップで取り除けば整地することができます。
写真の右側に白い部分があります。ここまでコンクリートになっていてその先には土が盛り上がっていました。そこをつるはしで整地したわけです。わずかなスペースですが、それなりに大変な作業でした。でもこれで工房の空きスペースが有効利用できそうです。

ズボっと地面に突き刺さる感じは結構快感です。石に直接当たると少し痛いですが、うまく石が掘り起こせた時は気持ちいいですね。皆さんも整地をする必要があったら"つるはし"を使ってみてくださいね。

さて前置きが長くなりましたが、今日は金曜日なので椅子の話題を。


ソリウッドで取り扱っている椅子メーカー3社のうちの一つ、いのうえアソシエーツの井上昇さんのツイッターで新作の"Awaza Lounge&Ottomanが新宿パークタワーOZONEのディスプレイに使われている書かれていました。クリスマスやお正月は赤がキーカラーになるので、赤い布が張られたこちらの椅子はピッタリですね。こちらのディスプレイの椅子には座ることはできなそうですが、OZONEの4FのAwazaチェアのショールームには実際に座ることのできる見本品が展示されているので、機会がありましたらぜひ座ってみてください。ソリウッドで取り扱うかどうかはまだ決まっていませんが、椅子としては最高です。先日のIFFTという展示会でこの椅子に座ってみましたが、とても快適でした。大きい椅子なので置くスペースとお値段の問題を無視できませんが、広いスペースとお金に余裕ができたら家に欲しいなと思いました。布貼りと革貼りで若干座り心地が違います。私は布張りの方がしっくりきました。背がミドルバックなので、座る人の身長によっても感じが違ってくるように思います。170cmの私が座ると背の一番上が頭の下を支えてくれる感じになります。少し上を向くようになりますが、とても楽でそのまま寝れますね。シアタールームには最適でしょうね。あとは小規模の映画館とかにあったら何度も通いたくなってしまうかもしれません。自宅への導入は色々と懸念がありハードルが高そうですが、椅子としての座り心地はとてもいいので、ぜひ新宿OZONEで試座してみてください。

Awaza Lounge&Ottomanは手が出ないけど、ダイニングやリビングで使える座り心地の良い椅子をお探しの方はAwaza LDチェアやLDRチェアをぜひ試してみてください。こちらの2脚はソリウッドの吉祥寺ショップに展示品があります。

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こちら木の椅子としては珍しい回転機能がある回転椅子です。座面がくるくる回転します。ダイニングで食事をしてクルッと回転してリビングのテレビを観るなんて使い方ができます。回転するので、立ち座りも楽です。そして1番のポイントは"腰の優しい"ということ。広い座面と背で体をしっかりと支えてくれます。硬すぎず柔らかすぎないちょうど良い塩梅で長時間座っても腰が痛くなりにくい設計になっています。2017年にソリウッドで2番目に受注件数が多かった椅子です。ぜひ、一度ソリウッドの吉祥寺ショップで座ってみてください。座るだけ、歓迎です。

瑞木@相模湖

書籍「この椅子が一番!」でランクインしている椅子【No.2048】

先日のブログでも紹介されていますが、椅子好きの人やこれから長く使える椅子を揃えたいと思っている人は楽しめるのではないかという本が出版されました。


「この椅子が一番! 椅子に関わる専門家100人が本音で選んだシーン別ベストな椅子とは・・・」西川 栄明著 誠文堂新光社

この本は椅子製作や販売にかかわる専門家にアンケートを行い、その内容をランキング形式でまとめ、それぞれの椅子を推した方の理由のコメントがまとめられています。表紙に細かい字でアンケートの質問が箇条書きされていますが、「デザインは素晴らしいけど、座りにくい(と思われる)椅子ベスト10、推理小説を読むのにぴったりの椅子、高層マンション25階の眺めのいいリビングルームに置く椅子など、具体的なシーンに適していると思われる椅子を聞いているものが多いです。著者の西川氏よりアンケート依頼がきたときは気楽に返事をしてしまいましたが、実際にアンケート用紙を頂くと回答に困ってしまう質問も少なくありませんでした・・・。それでも、私が目にしたことのある椅子、実際に触れたことのある椅子、あんな感じの椅子もあったなといった椅子の中からそれぞれの項目に回答しました。


この質問への回答を考えたとき、思い浮かべるのは、海外のデザイナーがデザインした椅子や古くからデザイナーズチェアとして知られているものが多くなってしまうなと思いました。実際に出来上がったランキングに入っているのも海外の椅子が多いです。個人的には、日本国内でも実用的で、一定の質を保ったデザインで座り心地も良い椅子が製作・販売されているのに、この結果は少し残念にも思えます。海外の椅子が多く取りあげられている中、ソリウッドでも扱いのあるAWAZAチェアは、いくつかの項目にランクインしており、大活躍といったところでした。

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AWAZAチェアは、椅子塾という椅子のデザインが学べる塾も開催しているいのうえアソシエーツが企画デザインを手がけ、国内の有数ファクトリーで製作されている椅子です。腰の椅子というコンセプトが掲げられしっかりと腰を支えることができる、腰痛を持っている方でも座ることが出来るという点が最大の特徴だと思います。この本の中でも、あらゆる椅子の中でも、座りやすい椅子ベスト10にランクインをしています。上位は先述したように、海外でデザインされた名作椅子がずらっと並んでいますが、その中で日本人がデザインした中でもトップになっています。


AWAZAチェアはシーンによって使いわけられるようなラインナップもされています。基本はダイニングチェアですが、座面高の低い低座椅子や和室でも使いやすい中座椅子、木の椅子では珍しい回転機構のついている回転椅子などバリエーション豊かなのも特徴で、使うシーンによって選択出来る良さがあります。


特に回転椅子は、ダイニング用で使う場合は椅子をひく十分なスペースがない場合でも回転することによって出入りをしやすく出来ますし、ちょっとした作業や家での仕事などをする方にとっては便利な機能です。そのため、ダイニングだけでなくダイニングもしくはそれに続くスペースで作業や仕事用に使いたいという方に選ばれている椅子です。もちろん、書斎用にも適していると思います。


ソリウッドの吉祥寺ショップでは、AWAZAシリーズのLDチェア、LD回転椅子、肘掛けのないタイプのMA01の3つのタイプを展示しています。これらの椅子は自由に座って頂くことが出来ます。展示のないそのほかの椅子もご注文頂くことは可能です。


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 こちらは、肘掛けのないタイプのMA01です。肘掛けはありませんが、大きめの背もたれがしっかりと体を支えてくれます。他のタイプに比べ、軽い印象となります。


賢木@吉祥寺

ちょっと剪定をしてみました。【No.1996】

明日から8月ですね。あっという間に7月も終わりです。さて、夏休みですが、吉祥寺ショップは例年通りお盆の時期に休みとなります。8月8日(火)から16日(水)までが休みになります。上記期間中のメールでのお問い合わせは、17日以降順次対応させて頂きます。予めご了承ください。相模湖工房は8月の終わりが休みになります。8月23日(水)から8月30日(水)までが休みとなり、この期間は木工教室もありませんのでご注意下さい。

さて、今日ははじめにちょっと違った視点からの木の話をしたいと思います。相模湖工房にはいくつか木が植えてありますが、それらの木がかなり生い茂っていてちょっと支障がある程度になってしまいました。そこで枝を剪定しなくてはならなくなりました。木に関わる仕事をしていますが、剪定は全くの専門外。何の知識もありません。ただ闇雲に枝を落としてしまうのは木にとって良くありません。無残に枝を落とされた木の姿をみると悲しくなりますからね。工房の木々はそうした姿にしたくありません。だからちょっと勉強しました。

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『剪定 「コツ」の科学 いつどこで切ったらよいかがわかる』上条祐一郎 講談社

剪定に関する本は結構たくさん出版されています。どれも写真やイラスト付きで紹介されているので見て分かりやすいです。この本はカバーデザインが良かったので選びましたが、中身をちゃんとしていて良かったです。

剪定の基本から樹種ごとの対処法までが書かれていてこの一冊を読めば、剪定についてある程度の知識が身につきます。どの枝を切ればよいのか、剪定初心者はまずそれが分かりません。でもこの本を読めば、どの枝を切ればよいのかの検討がつくようになります。枝の切り方には「すかし剪定」「切り戻し剪定」「刈り込み」の3種類があります。「刈り込み」は和風の庭園になってしまうので今回は採用しません。なので、「すかし剪定」と「切り戻し剪定」を組み合わせて樹形を整えていきます。

素人はどうしても細い枝ばかりを切る発送しかありませんが、先端の勢いのある枝を切って細い枝に切り替えるというのが基本的な考え方のようです。こうした考えはまったくありませんでしたので、とても勉強になりました。

使用するのは剪定鋏と剪定鋸。細い枝を切るのには剪定鋏を使い、剪定鋏では切ることができない太い枝は剪定鋸で切り落とします。

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こちらが剪定鋏。ちょっと変わったカタチをしていますね。でもこの刃の形が少し太い枝でも切れる要因なんだそうです。こちらの剪定鋏は岡恒という日本のメーカーの鋏で、切れ味もよく入門用として文句のないものだそうです。細い枝ならスパスパと切れます。多少太い枝をバズっと切れます。切れなくなったら研ぐ必要があるのは木工で使う鉋や鑿と同じです。木を切る上では刃物の切れ味は重要ですからね。切れる刃物で切れば切り口も綺麗で樹木への負担も少なくて済むそうです。まだ研ぐ必要はありませんが、研ぐのにはハンディタイプの砥石を使うようです。分解できれば通常の砥石でも研げそうですが、分解するのは出来なくはないが結構難しいそうです。研ぐ時になったらその様子もこのブログで伝えようかなと思っています。

工房の木々は既に大きくなっていて剪定するのにもひと苦労です。もう少し早い段階で剪定をしていればコントロール可能だったかも知れませんが...現状では地面に近い部分の枝を切るので精一杯です。脚立を立てても届く範囲の枝しか切れませんからね。おかげさまでなんとか剪定できてとりあえずの支障は回避できました。もう少し剪定を勉強して樹木に負担を掛けないで上手く剪定できるようになりたいですね。

という訳で今日のブログはちょっと違った視点からの木に関する話題でした。

瑞木@相模湖

いい機会なので将棋に使われている木材にも注目してみてください。【No.1961】

日本将棋連盟の棋士、藤井聡太四段が29連勝という新記録を達成しました。しかも、デビューから負けなしで達成です。今までの28連勝という記録も抜かれない記録と思われていたそうですが、それをデビューしたての中学生が破ってしまうのは凄いことです。数年前から将棋に興味を持って、スマートフォンのアプリで対局をしたり、ネットの将棋中継を観たりしていたので将棋については少し知識があります。(全然強くはない...) 確かにトップ棋士との対局が続いている訳ではありませんが、若手の実力派と呼ばれている人たちの対局はそこそこあります。やっぱり凄い記録だと思います。新記録を達成した本日の対局もネットTVで観戦していましたが、強さを感じる内容だったと思います。解説をしているプロ棋士たちもちょっと無理な攻めかなと思っていたが、それが繋がって勝ちに持っていくチカラを感じたと言っていました。30連勝を掛けた戦いも若手のホープと呼ばれている佐々木勇気五段との対局です。これも楽しみな対局。どこまで連勝が続くのか?楽しみです。

新記録が掛かった対局に使われていた将棋の駒はとても高級そうに見えました。プロの対局で使われいる駒なので、どれもそこそこ高級なものだろうと思いますが、今日使用されていたのは杢が入った綺麗な駒でした。恐らく材質は黄楊(ツゲ)だと思います。将棋の駒で1番良いのは黄楊材と言われています。東京の御蔵島や鹿児島の黄楊が最も高級とされています。黄楊はそんなに大きく成長する木ではないので、家具用材として製材されることはほとんどありません。通常の材木市場に出回る材ではないので私も実際に見たことはありません。写真で見る限り、木目がとても緻密で手触り感がとても良さそうです。散孔材で導管もとても狭いです。1度で良いから黄楊材の将棋駒で将棋を指してみたいです。手触り感もよくて指していて気持ちよさそうです。

黄楊以外に将棋駒に使われる材としてシャム黄楊やカエデなどです。シャム黄楊というのは東南アジア産の黄楊に似た木材で本物の黄楊ではありません。黄楊に似ている東南アジア産の木材なのでシャム黄楊という名前が付けられているようです。同じような木材にシャム柿が有ります。柿の木は丸太の中心が黒くなる場合があります。この黒い部分をクロ柿といって高級材として知られています。でそのクロガキに似ている木材としてシャム柿と名付けられて流通されています。ですが、シャム柿に至っては原産国は中南米。東南アジア産ではありません。

でもって黄楊はとても高いので普及品の将棋駒には使われません。比較的リーズナブルな価格で売られている木製の将棋駒はカエデ材で作られています。最近ではオノオレカンバ材も多く使われるようになってきました。どちらも硬くて耐久性に優れた木材です。この2樹種も散孔材で導管が狭いので手触り感はスベスベして気持ち良いです。オノオレカンバは漢字で書くと斧折樺。斧が折れるほど硬いという意味で付けられた名前だそうです。数年前にオノオレカンバ材でテーブルを製作しましたが、確かに硬かったです。でも赤味のあるとても綺麗な木目をしていました。ただ、文字を彫るのは大変そうです。

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残念ながら私が持っている将棋駒はプラスチック製です。木製の将棋駒が欲しいですが、最近はスマートフォンで対局することが多いので将棋駒の使用頻度はほとんどないのでもったいないかなと思っています。

ちなみに将棋盤にはカヤが使われています。カヤの将棋盤や碁盤は昔から高級品として知られています。現在では大きな将棋盤や碁盤を作ることができるカヤがほとんど取れないのでとても高価になっています。また将棋盤に横に置かれている駒台にはいろいろな木材が使われています。桑や黒柿といった高級材として知られる木材が使われていることが多いですね。藤井4段の快進撃のおかげで将棋がニュースに取り上げられることが格段に増えています。テレビ番組でも将棋の映像が流れているようなので、将棋に使われている木材にもぜひ目をやって欲しいと思っています。

というわけで、今日は話題になっている将棋の話をしてみました。

瑞木@相模湖

家具にはならない木のお話。【No.1941】

木が気になってこんな本を買いました。『荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピ』X-Knowlege という本。造園家・荻野寿也さんが手掛けた庭を紹介しながらどんな風に緑を取り入れたらよいかが書かれています。写真やイラストがたくさん掲載されているので文字が苦手な人でも楽しむことが出来る本に仕上がっています。トイレでパラパラめくるのにも適している本ですね。

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我々も木を扱う仕事をしていますが、生きている木(立木)については知識はそれほどありません。板になっていれば樹種が分かりますが、立っている状態だと何の木か分からない事がほとんどです。(普段使用している樹種なら分かりますが、それ以外の膨大な種類の木についてはほとんど分かりません。)ハイキングや庭いじりが趣味の人の方が我々よりも立木に関する知識を持っていると思います。

でもって、この本の冒頭に書かれている文章を読んでハッとしました。

"家庭という言葉にもあるように、暮らしの中に庭をつくるということは、安心できる自然を身近に手に入れるということであり、家族や友人と気持ちの良い時間を過ごすことができる居場所を、住宅とともに築くということです。"

家庭という言葉は"家"と"庭"から成り立っているんですね。最近は庭のない家が増えてきていますから、なんだかハッとしてしまいました。庭なんてないのが当たり前と思ってしまっている自分がいました。もしかしたら庭って結構重要なのかもと考えました。庭のある家と言うと庭師の手入れが行き届いた日本家屋を思い出してしまいますが、そうではなく小さなスペースで自分たちで手入れが出来る庭を作っていくのも重要なんだなと。

家具に使用するような大きく成長する木は庭木としては向いていないかもしれません。昔からある街道沿いには立派に成長したケヤキの木が立っていることが多いです。でも、現代の住宅のように狭い敷地にケヤキを植えたら住宅を崩壊させてしまうでしょう。なので建物に近くに植えるならなるべく成長の遅い木がいいそうです。成長の遅い木として挙げられている樹種の一つに"アオダモ"がありました。野球のバットに使われる材として有名なアオダモです。バットの素材になるからとよく植樹されいるのをニュースで見たりします。バットが出来るほどに成長するまでにはかなりの時間が掛かりそうです。が確かに成長が遅いなら狭い敷地に植えてもそんなに大きくならずに良いなと思います。やはり木は適材適所に使うのが大事と改めて思いました。

この本の後ろの方には「美しい住まいの植物図鑑140」というのが掲載されています。ここに出てくる植物は我々にとっては馴染みのないものばかり。家具に使われるような木はほとんどありませんでした。改めて木ってたくさん種類があるんだなと思いました。その中で気になった樹種は"コバンモチ"。細長い小判のような葉を持っていることが特徴らしいです。そのまんまの名前がついているのがナイスです。ホルトノキ科の常緑広葉樹で温かい地方でよく生えているそうです。樹高が20mにもなるのもあるそうです。結構高く成長しますね。全然聞いたことがない木でしたが、ちょっと気になります。今度街中を小判のような葉がある木を探してみます。

という訳で今日のブログでは家具にはならないけど私たちの生活を美しく彩ってくれる木について書かれている本を紹介しました。木って家具にするだけでなく私たちの暮らしをいろいろな面で支えてくれています。木に感謝です。そんな気持ちを改めて感じさせてくれたこの本にも感謝です。木が好きな方、お家に庭が欲しいなと考えている方などにオススメです。

瑞木@相模湖

木の器という選択もありです。【No.1878】

久しぶりに木工旋盤を使った木のお皿つくりをしてみました。売り物にする訳ではなく趣味の範疇でやっています。木工旋盤という機械は木をセットをして回して、そこに刃物を当てて削るという機械です。英語だとウッドターニングと呼ばれています。最近では家庭における小型の木工旋盤も発売されていて趣味としてウッドターニングを楽しむ人も増えています。日本には木工轆轤という機械でお椀をつくる仕事があります。漆器のお椀などはこうした仕事をしている人が轆轤で挽いています。そうした仕事をしている人を木地師と呼んでいます。木地師が使う木工轆轤や刃物は自作のものが多く、なかなか趣味として行うのは難しかったんです。でも西洋型の旋盤が日本でも入手できるようになって趣味で木の器などのウッドターニングを楽しめるようになりました。また、木地師として修行をしていない人でも木の器をつくる仕事が出来るようになりました。

私が使用しているのは小型の木工旋盤でもう20年くらい前のモデルです。木工教室の生徒さんが所有していたのを譲り受けました。今のモデルは同じくらいの大きさでももう少し馬力の強いモーターがついています。ちょっと非力感を感じることもありますが、直径20cmくらいの器は制作することができます。

木工旋盤の魅力はなんと言っても木を削る感触の快感さでしょう。シュルシュルと木が削れてカタチになっていく過程がとても楽しいです。もちろん熟練するために数をこなさなければいけませんが、趣味として楽しむ程度ならすぐに使える器を作ることが出来きます。

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こんな風に木材をセットします。木工機械の多くは刃物が回転してそこに木材を当てるものが多いんです。でも、木工旋盤はその逆です。木が回転している所に刃物を当てます。なので、カタチの自由度が高いです。

シュルシュルと削れると気持ち良いのですが、調子にのっているとキャッチと呼ばれる現象にあいます。キャッチとは木材に刃物が引っかかることでゴンと衝撃を受けます。キャッチはとても危険で、下手をすると怪我をしてしまいます。キャッチによる衝撃で木材が旋盤から外れることもあります。

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キャッチによる衝撃で木工旋盤でくわえていた部分が割れてしまいました。こういうことが起きてしまいます。キャッチは刃物の当て方がいけないことが多いです。あとは切れない刃物を使い続けていると起きるように感じます。刃物はすぐに切れなくなってしまうのでこまめに研ぐことが重要です。ちょっと油断するとキャッチが起きてしまうのが木工旋盤の難しさなのかもしれません。海外のDVDなどを見ててもキャッチが起きてしまったシーンがあったりするのでレベルの高い人でも時々キャッチを引き起こしてしまうんだと思います。

普段やっている木工とはちょっと違う分野なので新鮮です。鉋や鑿も刃物の切れ味が重要です。それは木工旋盤でも変わらないですね。研ぐのを面倒くさがってそのまま刃物を使い続けると失敗します。失敗してから「ああ、研いでおけば良かった」と思います。そういうのが分かってきたので、最近は旋盤で使う刃物を研ぐ頻度も増えてきています。

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器を作る場合はまず外側を削ります。外側の形を決めてサンディングまでしてから内側を削っていきます。外側と内側なら内側を削る方が難しいです。外側が上手くいっても内側で失敗することも多いです。この写真に写っている部材も結局内側を削る際に失敗して割れが入ってしまいました。そういう悔しい思いをするのも木工旋盤の作業の内なんですかね?

こうして作った器はオイル仕上げをして使用しています。木の器と言えば漆が塗られていることが多いですね。でも漆を塗るはとても大変です。拭き漆という比較的簡単な塗り方もありますが、温度や湿度の管理、かぶれないように注意するなどハードルは高いです。なので、漆にはまだ挑戦していません。

オイル仕上げは水に弱いので定期的にメンテナンスが必要になりますが、木の質感を存分に味わうことができるので気に入っています。オイル仕上げの器でも何度かサラダとうに使用すると油が染み込んで油にも馴染んでいきます。それから油っぽいものや汁物に使うとシミが付きにくくなります。

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ある日の晩ご飯です。最近は土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』という本を読んで、ご飯と具だくさんの味噌汁とお漬け物というスタイルの食事を摂っています。ご飯茶碗と味噌汁椀は自作のものです。ご飯茶碗はカバ材、お椀はミズメ材で制作したものです。どちらもオイル仕上げです。ブッチャーブロックコンディショナーという耐水性のあるメンテナンスワックスを塗ってあるので多少は水にも強いです。もう何度も使用しているのですぐにシミになることはありません。漬け物をのせている豆皿は前田洋工作室さんのハナミズキ材の豆皿です。ハナミズキのお皿は珍しいので展示会に行った時に購入したものです。ハナミズキの豆皿を購入した際にブログを書いたので興味がある方はそちらもご覧下さい。

想像以上に木目が格好いいぞ、ハナミズキ。木の豆皿購入したよ。【No.1531】

木のお皿は想像以上に軽いです。木って思いたいイメージがあるかもしれませんが、素材としてはそれほど重くないのかもしれません。陶器のお皿に比べると確実に軽いです。カバ材のご飯茶碗はギリギリまで薄くしたので紙みたいに感じます。もちろん陶器のご飯茶碗に比べても断然軽いです。もし、陶器のテーブルがあったら相当重くて全然動かないものになりそうです。そして、木のご飯茶碗はご飯つぶがくっついて食べにくいと思う方もいるでしょう。私もそう思っていたんです。でも、実際はそんなことありません。最後の一粒までちゃんとお箸でつかめます。(もちろんご飯の炊き方による違いはあるかもしれませんが...)

というわけで気になる方は木の器も試してみて下さいね。新たな木の魅力を知ることができます。いろいろな作家さんがいろいろな木の器を作っています。残念ながらソリウッドでは木の器は扱っていません。でも、最近では作家さんがWebサイトなど通信販売をしています。全国のギャラリーでも木の器をつくる作家さんの展示会が開かれていますので気になる方は調べてみてください。

瑞木@相模湖