家具屋で働く双子のブログ | 無垢の家具工房 ソリウッド・プロダクツ株式会社

無垢の木にこだわる家具工房で働く双子の兄弟がつづるブログです。
兄が相模湖工房から、弟が吉祥寺ショールームから日々の様子、木や家具のことをお伝えします。

無垢家具の最近のブログ記事

産地がはっきりとわかる耳つき板が届きました【No.1838】

今日はまずお知らせからしたいと思います。4月スタートの木工教室基礎1年コースの生徒募集を行ってきましたが、申込人数が定員に達したため、4月スタートクラスの募集は一旦締切りとさせて頂きます。もし、申込をご希望でキャンセル待ちをしたいという方はご連絡頂いた順に、キャンセルがでた場合、随時連絡させて頂きます。次回の募集は10月スタートクラスになります。6月頃からの募集開始を予定しています。


ソリウッドの吉祥寺ショールームは2つの部屋から成り立っています。いずれも2階にあり、階段をのぼって左側の部屋が商品が多数展示してあるメインの部屋になります。ここには、ストレートカットテーブルや丸テーブルの展示品や椅子を展示しています。また、耳つきテーブルになる加工途中の板を壁に立て掛けてあります。さらには、本棚やリビングラックなどのサンプル品も展示しています。そして、もう1つの部屋は、宮崎椅子製作所のUUソファとメインの部屋に展示しきれなかった耳つきテーブル用の板やデスクが2つ、本棚が3つ置いてあります。さらにその奥には月2回行われているミニセミナーを行っているスペースがあります。こんな状況はしばらく続いていました。ですが、先日これまでにないモノが運びこまれ、こちらの小さい部屋の様子が少し変わりました。特に大きく変わったのが、雰囲気と匂いです。その違いをもたらした正体とはこれです。


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まだ荒々しい姿を残している板です。山で伐採された丸太は製材所で複数の板に製材され厚み数センチの板になります。伐採して製材されたばかりの板は木部の中にまだ大量の水分が残っている状態です。そのまま加工を進めてしまうと家具などの製品になったときに水分が抜け、反りなどの狂いの原因になります。そのため、家具で使われる際にはきちんと板を乾燥させる必要があります。さきほどの写真の板はこの乾燥の工程までが終わった木材になります。乾燥の工程においては外に長い時間おいていたりするため、板がよごれたり、染みができたりしてお世辞でも綺麗な板とはいえない状態になります。この状態の板が沢山集まると木材独特の香りがします。その香りとはどちらかというと工房でかぐことの出来る匂いです。ですので、こちらお部屋は板が運び込まれる前といまでは違った匂いがします。


これらの板は、複数枚の板を使って耳つきのテーブルとしてお客様へお届けする予定の板です。ですが、これまでソリウッドで展示していた板とは違う部分があります。写真に写っているのは、左側がクリ材で右側がクルミ材です。クリやクルミはソリウッドでも耳つきテーブルを製作する機会はありますが、これらの板とはある部分が違います。


少々もったいぶってしまいましたが、何が違うかというと、どこに生えていた木材かがはっきりしている点です。このクリ材やクルミ材は岐阜県飛騨市で伐採された国産の広葉樹ということになります。今回はあるご縁があってこの飛騨市でとれた板を入手することができました。我が国では面積の7割が森林といわれるように木材が豊富にあります。ですが、そのほとんどが針葉樹であり、広葉樹は森の中に点在するといった具合ではえています。そのため、計画的に植林がされ、管理されている広葉樹林というものがあまりありません。その結果、市場に出回る広葉樹の木材はどこでとれた木であるかはっきりとしているものが少ないということになってしまっています。我々はよく岐阜県の市場にお邪魔して板を仕入れますが、そこの市場に出品されているものが岐阜県産の板ではありません。材種である程度、国産材か輸入材かはわかる場合がありますが、ほとんどの生産地はわかりません。


お客様からは「国産材でテーブルを作りたいのですが」といったご要望を頂くことがあります。ですが、上述した事情により確実に日本国内で伐採された板であるかどうかわかるものはあまりありません。最近では林業の復活を目指して地域によって○○県産材の認定の仕組みを作ろうとしているところもありますが、普及するにはまだまだといった状況です。今回吉祥寺ショールームに届いた板材もこうした認証システムによって岐阜県飛騨市産の木材と認められているものではなく、飛騨市で林業を行っている会社から直接製材所に持ち込まれたというルートがはっきりしているだけのものです。ですが、確実に飛騨市産といえるものです。


まだ、届いたばかりなので、この板たちがどのようなテーブルになるかは板を調査してはっきりさせていく必要がありますが、まずはこんな材が届いたということを報告させて頂きました。


賢木@吉祥寺

無垢材の座卓やローテーブルも製作できます【No.1837】

ソリウッドでは、無垢材テーブルをお客様のご希望のサイズや仕上げを伺いオーダーで製作しています。数としては高さ700mm程度のダイニングテーブルのほうが多いですが、もちろん椅子を使わずに使う座卓やローテーブルといった背の低いテーブルにすることも出来ます。お子様がまだ小さいご家庭や、床を中心にしたライフスタイルにしているご家庭、広く空間をみせるために低いテーブルをお考えの方など食事をするテーブルとしてローテーブルを選択される方もいらっしゃいます。その場合、テーブルの高さは360〜380mmがしっくりくる高さだと考えます。床に直に座るのであれば、やや低め、座布団などクッション性のある敷物の上に座って食事をする場合はやや高めにするとよいと思います。座卓やローテーブルの高さを決める際には天板の厚みについても確認が必要です。ソリウッドで製作することが多い天板厚30〜40mm程度のものであれば、先述した高さでも問題ありませんが、もう少し厚みのある天板となると、座った際に脚が天板にあたるなど支障がでてくることがあるので注意が必要です。


ダイニングを兼ねた無垢材テーブルの場合、ソリウッドでは耳つきの天板と四角にカットしたストレートカットの2種類の天板が選択肢になります。これはダイニングと変わりません。樹皮のカタチを残した耳つきは、ソリウッドのウェブサイトの耳つきテーブルのページにある天板から選択して製作が可能です。例えばW76のウォールナット材2枚はぎは、座卓して製作しても味のある天板になるでしょう。


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この天板は同じ丸太からとれた上下に隣り合っていた板から製作します。そのため、ブックマッチと呼ばれるほぼ左右対称の模様になります。また、この天板の特徴となるのが少し大きめな節です。節は木として立っていた時に枝がはえていた跡です。節はそのまま抜けおちてしまったり、節の中で割れが生じてしまうこともあり、材木としては欠点とされてしまうことがあります。ですが、しっかりと手間をかけて処理をすれば面白みのある模様になります。抜けてたり、割れが生じて隙間があるところは、樹脂でうめて平滑にします。こうすればテーブルの機能としては、全く問題ありません。節の周りは複雑な木目になることが多く、節のない板に比べると味わい深い表情の天板になることが多いです。W76の天板は最大で長さ1400mmとそこまで大きくはとれませんが、座卓もしくはローテーブルとして使うには横に2人座るには十分ですし、少しつめれば3人座ることも出来なくはありません。


ローテーブルをご検討の方の中には、食事をするのではなくソファーの前において使用するリビングテーブルとして低めのテーブルを探している方もいらっしゃると思います。この場合、ソファーの高さによっても適したサイズは変わってきますが、概ね床から400mm程度の高さにすることが多いです。リビングテーブルの場合は、サイズ的にもダイニングテーブルほどの広さは必要ありません。W1000〜W1200×D450〜600程度でお考えの方が多いと思います。


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こちらはウォールナット材のリビングテーブルの納品事例です。ソファー前にこのようなテーブルがあると便利ですよね。ローテーブルの脚も基本的にはダイニングテーブルと同じようなデザインで製作することがあります。ソリウッドの定番は80mm角脚(Type ST)・斜めテーパー4本脚(Type T)・幕板テーパー4本脚(Type MT)・3点ほぞ4本脚(Type X)の4タイプです。 


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こちらは幕板テーパーのローテーブル版です。背が低くてもこちらのタイプはスッキリ感がでます。定番以外にもご希望に応じて製作することも可能です。


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こちらはお客様のご要望で製作した組み脚をつけたトチ材の座卓になります。


賢木@吉祥寺

無垢材の棚のいろいろな仕様と製作風景。【No.1835】

今日も一時期もの凄い勢いで風が吹いていました。2、3日前に吹いた風よりも勢いがあるように感じました。砂埃りが舞い上がり、一瞬視界がかなり狭くもなりました。でも、風は2時間くらいでおさまったので良かったです。風が強くなると外に積んである板が倒れたり、飛んだりしたりするのではないかと思ってヒヤヒヤしますね。風の強い日なんてめったにないのに今回は間隔を開けずにあったのでちょっとビックリしています。

ソリウッドでは無垢材を使ったテーブルや棚などを製作して販売しています。無垢材は丈夫なので長く使用できる素材であってしかも仕上がりがとても綺麗です。なので、私たちの生活を豊かなものにしてくれる気がします。ソリウッドでは木の表情や質感などを最大限に引き出せるようなデザインの家具を製作しています。よってあまり余計なことをせずにごくシンプルなものが多くなっています。

棚などは基本的にオーダー製作となっています。置く場所や入れるものに合わせて製作する事できます。オーダーで製作した棚の例を紹介します。

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こちらはウォールナット材の本棚です。間に棚板を2段もうけて全部で3段の棚になっています。棚板は固定棚で動かすことはできません。固定棚は動かすことができないデメリットはありますが、見た目や強度の面では稼働棚よりも優れています。稼働棚は便利そうに思えますが、一度ものを入れてしまうと棚板の位置を変えることはほとんどないのではないかと思います。頻繁にガラッと棚に入れるものを入れ替えたりする人にとっては必要な機能かもしれませんが、そうではない人にとってはそれぼど必要な機能ではないと思います。なので、棚に入れるものが決まっている方には固定棚をおすすめします。

この本棚は外側にくる部材(天板、底板、側板)は30mm厚になっています。棚板と縦の仕切り板は20mm厚です。外側の部材の内側の部材で厚みを変えることで見た目のスッキリが増します。もちろん棚板や仕切り板を外側の部材と同じように30mm厚で製作することもできます。中に入れるものや大きさによっては棚板も30mmにした方が良い場合も出てきます。

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こちらは外側の部材と内側の部材の厚みが同じにして製作した例になります。板の厚みは20mmです。このように縦の仕切りが細かいピッチで入れられるなら板の厚みを薄くして問題ないです。縦の仕切りのピッチが長い場合や本やレコードなど重たいものを入れておく棚であれば板厚は厚くする必要があります。あまり板を薄くすると重みで棚板がたわんでしまうことがあります。

上の写真のチェリー材収納棚は1番下の段だけ背板がついています。この棚は背板にも無垢材を使用しています。背板は合板を使用するケースが普通ですが、ご希望があれば無垢板にすることも可能です。ただ、無垢板にすると重くなりますし、価格も高くなってしまいます。見た目は断然無垢板の方が綺麗です。本などを隙間なくギッシリ詰めてしまうのなら背板に無垢材を使用する必要はないと思います。ギッシリ詰めないで背板がたくさん見えるような場合は無垢板を選択するのが良いでしょう。

無垢材の棚はこんな風に組み立てています。大きいものになってくると脚立に乗ったりといろいろ工夫が必要になってきます。単純な構造ではありますが、しっかり組み立てるのは技術と経験が必要になります。また接着剤をしっかりと塗らないと強度を得ることができません。接着剤を塗って部材をはめ込んでハタガネという道具でしっかりと圧着させます。ハタガネを締めると接着剤がはみ出してきます。接着剤がはみ出してくるのが肝になります。接着剤がはみ出してこないとしっかりと接着剤が回っていないことになります。はみ出した接着剤はブラシでしっかりと拭き取ります。

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はみ出した接着剤を水で拭き取っているので接合部分は少し毛羽立っています。なので、塗装する前にこの毛羽立ちをサンディングでならしていきます。接着剤が残っている場合もありますので入念にチェックしながらサンディングしていきます。地味な作業ですが、仕上がりに直結するので気の抜けない作業です。というわけで、こんな感じに製作しています。

瑞木@相模湖

テーブルと椅子どちらを先に決めるべきか?【No.1834】

今年もまた花粉症の季節がやってきました。個人的にはやってきてしまった・・・という感じです。三日前あたりからのどの奥に違和感を感じるようになり、徐々に鼻水がでるようになってきてしまいました。こういった仕事柄、木についてはものすごく好きなんですが、この季節だけは「スギ」や「ヒノキ」は勘弁してほしいという気持ちになります。ソリウッドでは、広葉樹を専門にしているので、普段は「スギ」や「ヒノキ」を目にすることはほとんどありません。長く使う家具に使うには、やはり硬い木が適していると考えています。その点、「スギ」「ヒノキ」に代表される針葉樹は広葉樹に比べ、柔らかく、爪を立てて押してみると簡単に爪の跡がついてしまいます。ですので、普段の接客やテーブル選び方講座では、ダイニングテーブルを考えているのであれば、ある程度の硬さがある広葉樹から樹種を選ぶことをオススメしています。


ですが、こんなネットの記事を見つけてしまいました。


針葉樹材が広葉樹材に化ける!これは林業イノベーションだ

針葉樹材にサトウキビなどから抽出して物質を針葉樹材に含浸させると広葉樹材のように硬くなるという驚きの技術があるそうです。すでにノルウェーで製造・販売されていて日本でもわずかながら導入事例があるそうです。この技術が普及すると、針葉樹でも強度でひけをとらないダイニングテーブルなど家具が作れることになるかもしれません。ちょっと気になったので、紹介してみました。


さて、今日の本題はダイニングテーブルと椅子の購入を検討している際、テーブルと椅子どちらを先に決めるのがよいのかという点です。先日お客様から「テーブルを決めてから椅子を探すのがよいのか?その逆がよいのか?」と質問を受けました。最近ではダイニングセットといった決まったテーブルに決まった椅子という買い方ではなく、それぞれ別々に検討される方が増えています。ソリウッドの店も後者の考え方で提案をしています。テーブルはソリウッドオリジナルのストレートカットテーブルや自社で板の買付から乾燥・製作まで行っている耳つきテーブルを展示して、椅子については、国内で生産されている3つのブランドの椅子を取り扱っています。扱う椅子を決める際には、ソリウッドで製作しているテーブルに合うか合わないかについては考慮していますが、出来るだけ選択肢は多くあったほうがよいと考えます。椅子は座る人の体型によって座り心地も違いますし、見た目の好みも人それぞれです。家族だからといって全員同じものを一番気に入るといったことは少ないでしょう。


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ソリウッドのダイニングテーブルにISU-WORKSのHUGチェア・RINチェア・LENチェアを合わせた納品事例になります。


少し話がそれましたが、テーブルと椅子を違うメーカーのもので検討する場合、それぞれの寸法があっているかを確認することが重要になります。ですので、どちらかを一方的に先に決める必要なないと思います。もし、どちらか気にいったものがあれば、それにあうサイズを確認し、もう一方を検討しても良いと思います。また、どちらがサイズの調整がきくのかも確認するとよいでしょう。テーブルと椅子の関係については、このブログでもなんども取りあげていますが、「差尺」という指標がポイントになります。差尺はテーブルの高さから椅子の座面高をひいた数値で、これは28〜30cmであれば、違和感なく食事が出来るとされています。気を付けて頂きたいのは海外からの輸入ものと日本国内で企画生産されたものを一緒に使おうとする場合です。海外製のテーブルではテーブル高750mmといったものもあります。これに日本で作られている座面高420mmぐらいの椅子を合わせようとするとやはり、テーブルが高く感じてしまう人が多いと思います。この場合は、テーブルの脚をカットして調整することが出来るか、もしくは椅子を少し高く製作出来るかを確認してみるとよいでしょう。


賢木@吉祥寺

ソリウッドの耳つきテーブルは仕入れた板を乾燥させるところからはじめています。【No.1833】

昨日は午後から一時強烈な風が吹きました。でも、午前中は穏やかな天気だったんですよね。朝は寒かったですが、時間が経つにつれて暖かくなって外の作業もやりやすかったです。だんだんと春になっていますね。冬場は空気も乾燥しているので木材乾燥には良い季節です。木材はまわりの環境に応じて水分量を調整する機能が備わっているので環境がとても重要になります。乾いた空気の場所に置いておけばそれだけ乾燥の進みも早くなります。なので、乾燥した季節や乾燥した地域では乾燥も早いです。逆に梅雨時の湿った空気の中や海や川の近くなど湿った空気の中では乾燥も進みが遅くなります。現在では強制的に木材を乾燥させる人工乾燥方法が発達したので地域差などは少なくなりましたが、やはり乾燥した地域の方が木材乾燥にとっては有利です。相模湖工房のある辺りは特に乾燥している地域ではありませんので、特別に乾燥に適している訳ではありません。でも、外に桟積みして板を置いておけば時間の経過と共に板は乾燥していきます。

ソリウッドで製作している耳つきテーブル用の板は主に材木市場で仕入れてきています。材木市場に並ぶ板の多くは未乾燥材です。なので乾燥させてからでないと使用することはできません。未乾燥材を乾燥させるのにはある程度のリスクが伴います。乾燥途中に割れてしまったり、反ってしまったりします。そうなると想定していた使い方ができない場合もあります。どんなに幅広くて、綺麗な木目の板でも真ん中に長い割れが入ってしまったら価値は相当に下がってしまいます。しかもこういうことがよく起こります。どんなに乾燥技術が発達しても板が割れたり、反ったりするのを完全に防ぐことはできないでしょう。これは木が持つ性質なので仕方ありません。そのため、乾燥材は未乾燥材よりも価格が高くなります。材木屋さんの多くは未乾燥材を仕入れて、乾燥をさせて我々のような木工屋や一般ユーザーに販売しています。つまり板に乾燥したという付加価値をつけて売る訳です。

ソリウッドでは従来では材木屋さんが行っていた木材乾燥を自分たちでも行うことをしています。自前で乾燥させる技術や設備があれば仕入れ材のコストを下げることができます。もちろんリスクも伴いますが...現在では低温タイプの木材乾燥庫を3台使って木材を乾燥させています。3台とも木材乾燥庫としては小さめのものですので、全てをこれでまかなうことはできません。なので、ストレートカットテーブルや本棚などに使用する比較的幅の狭めの木材に関しては乾燥済みの板を材木屋さんから仕入れています。

耳つきテーブル用の板に関しては材木市場で仕入れた未乾燥材を乾燥させて使用しています。仕入れてきた板は半年から1年くらい外に桟積みした状態で自然乾燥させておきます。仕入れた板は工房に到着した時点で含水率が約50%程度です。天然乾燥で含水率を20~30%台まで落としていきます。天然乾燥でできるだけ含水率を下げた方が木材乾燥庫に入れておく時間が短くなります。

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乾燥具合を確かめるのには木材水分計を使います。材面にセンサーを当てると瞬時に含水率が表示されます。目安は10%以下です。板の中心付近が1番乾燥しにくい場所ですので、そこの含水率を測るようにしていま。外側の部分は水分が抜けていても中心部分はまだ抜けきっていないということもあるので、注意が必要です。上の写真は木材水分計を乾燥庫から取り出したミズメ材の板に当てた時のものです。わずかに含水率が10%になっています。板の中心部分を計測しているのでこのぐらいの乾燥具合で良さそうです。

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乾燥具合を確かめて乾燥したと判断した板はどう使うかを考えていきます。割れなどを省いてどのぐらいの大きさの天板が作れるかを検討していきます。使い方が決まったら材木チョークで板に印を付けていきます。このミズメの板はブックマッチ方式で耳つき2枚はぎテーブル天板にする予定です。板のカタチも悪くなく、木目も綺麗に出そうです。余分な所をカットして、表面を削ってきれいになったら吉祥寺ショールームに展示する予定です。その頃にまた詳しく紹介したいと思っています。

瑞木@相模湖

個性的なフォルムや機能をもった木の椅子もあります。【No.1832】

今日は風が強かったですね。突然つよい風が吹き始めたのでビックリしました。近所まで買い物に行って帰ってきてみると、普段車を止めている場所の後ろに積んであった板が倒れていました。もし、車が置いてあったらキズついていたかもしれませんね。

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上の方の板がものの見事にひっくり返っていますね。ちょうど風の通り道になったようでこのような事態になってしまいました。ここ以外にもたくさん板を積んでいる場所がありますが、倒れたのここだけです。板は乾燥させるためにこうして桟積みをして置いてあります。なので、風の通り道にあった方が乾燥しやすいので良いのですが...風が強いとこうなってしまうこともあるんですね。気をつけないといけません。その他にも洗濯機のフタが外れて飛んだりしました!!!

さて、今日は椅子の話題です。ここのところ椅子の話題が多いですが...

椅子には様々なデザインがありますが、木の椅子となるとなんとなく似たようなものが多くなっています。座り心地や機能性、製作コストなどを考慮すると似たような形になってしまうことはよくあることです。そんな中でも似たような椅子が少ない個性派の椅子たちを紹介していきます。

まずはこちら。

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ISU-WORKSのLOGチェアです。どうですかね?あまり見たことない形ですよね。椅子は丸みを帯びているデザインのものが多くあります。特に背は背中にフィットするようにカーブしていることが多いです。ところがこのLOGチェアの背は真っ直ぐにカットされた板!無垢板が2枚並んで配置されています。結構大胆な発想です。肘掛けも地面と水平にグルッと背を囲んでいます。とても直線的です。尖っています!いいですね、この尖り具合。

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個人的には横から見たフォルムが好きです。ビシッとした感じ、分かりますかね?すこしストイックな感じが強いかもしれませんが...これはこれでスッキリしていて良いデザインです。直線的なデザインですのでストレートカットテーブルとの相性も良いです。さらには背に板を配置しているのでワイルド感もあります。なのでワイルドな耳つきテーブルとの相性も良いと想います。

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正直言いますと、はじめにこのLOGチェアを見た時はとても違和感がありました。内心、『このカタチはどうかな?』と思いました。でも、だんだんとこのフォルムが好きになりました。よく見るとかっこいいじゃんと。座れ心地も決して悪くはありません。座面は柔らかめで優しくお尻を包んでくれます。背中に関しては見た目の通り、優しくは包んでくれません。でも、不快に感じることもありません。優しくもせず、きつくもせず、ただじっと背中を支えてくれるといった感じですかね。(褒めてるのかどうかよく分かりませんが...)

とにかく一度、見て座ってLOGチェアを感じてみてください。ハマる人にはハマる椅子だと思います。

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続いてはこちら。いのうえアソシエーツさんのAwaza LDRチェアです。この椅子は機能面で他の木の椅子にはないものを持っています。それは回転機能です。オフィスチェアなどでは回転機能が当たり前のようについていますが、木の椅子やダイニングチェアで回転機能がついているのはそう多くはありません。回転機能は金属製の金具によるものですが、木の椅子で回転するのは珍しいですよね。回転機能がついているために椅子の重量は重くなっています。なので、頻繁に動かすのには向いていません。でも重いから回転させても安定しているとも言えます。

回転機能があるとダイニングにいながらリビングのテレビを観るなんてことも簡単にできます。食事をするときには背中側にテレビがある場合でも、くるっと回転すればテレビを観ることができます。便利ですね。いちいち椅子を持ち上げて向きを変える必要がないんです。また、回転することで立ったり座ったりするのが楽になります。足腰に不安を抱えるお年寄りの方にも好評なのがこのAwaza LDRチェアです。

この椅子の凄い所は回転機能だけではありません。座り心地も抜群に良いのです。Awazaシリーズの椅子は"腰にやさしい"をデザインコンセプトに掲げられています。『腰の椅子』と銘打っているあたりに設計者の自信を感じることができます。座面や背が広めに設計されているので安心して腰かけることができます。背が広いことで背中の広範囲を支えてくれるので本当に腰が楽に感じます。長時間椅子に座る仕事をしている方にもオススメできます。こちらもぜひ座り心地を確かめに来て欲しい椅子ですね。

というわけで、今日はソリウッドで取り扱っている個性派の椅子を紹介しました。もちろん、オーソドックスな椅子もたくさん取り揃えてありますので、長く使える木の椅子を検討している方はぜひ一度ソリウッドの吉祥寺ショールームへお越し下さい。

瑞木@相模湖

春らしい明るめストレートカットテーブルならナラ材がおすすめ。【No.1828】

今日は午後に外で作業をしていたのですが、陽が当たっている場所はとても暖かかったです。気温はそれほど上がっていないように感じましたが、やはり陽に温かみを感じるようになりました。春はすぐそこですね。相模湖工房付近の山はスギがたくさんあります。段々と茶色っぽく見えるようになってきています。花粉が溜まってきているようです。また花粉症の人にとっては苦しい時期が来ます。私も花粉症で結構ひどい症状になるのですが... でも暖かくなるのは嬉しいです。

一昨日のブログで春らしい明るめの耳つきテーブル天板を紹介しました。今日のブログではストレートカットテーブルで春らしい明るめの色をしたテーブルを紹介します。

ソリウッドのストレートカットテーブルは定番6樹種から選択できます。ウォールナット材、チェリー材、メープル材、ナラ材、タモ材、クルミ材です。ウォールナット材とチェリー材は濃いめの色、クルミ材は中間、ナラ材とタモ材は明るめ、メープル材が1番明るい色をしています。春らしい明るめの無垢材としてオススメなのはナラ材ですね。

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以前に製作したナラ材の丸テーブルです。ナラ材はこんな感じの色と木目をしています。全体としては落ち着いた雰囲気をしていますが、じっくり見ると荒々しい感じもします。ナラ材はミズナラという樹種です。昔から日本で使われている広葉樹材です。家具にもたくさん使われてきました。しかし、現在では国産のナラ材はとても貴重な存在になってしまいました。今はロシアや中国から輸入されているナラ材が多くを占めています。最近では東欧諸国からナラ材が輸入されるようにもなっています。

また北米産のホワイトオーク材もナラ材の代用によく使用されています。ホワイトオーク材はミズナラ材と比べると少し粗粗しい感じがします。色も少し違います。一概に言えませんがホワイトオーク材の方が少しグレーが掛かっている感じがします。

ナラ材は板目と柾目でその表情がおおきく違います。柾目は板目よりも落ち着いた木目ですが、ナラ材の場合は虎斑という模様がでます。これはナラ材特有の模様で放射組織という組織です。放射組織は少しギラギラしたグレーっぽい色をしています。柾目に製材するとこの放射組織が目立つようになります。板によってはかなり大胆な虎斑が出ることもあります。虎斑があまりに多いとちょっとしつこい感じもします。まあ、これは好みの問題でもありますが...

ナラ材は見た目の感じよりも重さもあって、硬さもあります。家具用木材としてとても適性があります。ただ、乾燥が難しいのがたまにキズです。板目に製材したナラ材は割れが入ることが多いんです。この割合が他の樹種に比べて高いです。そのため、太い丸太でも板目に製材されることは少ないです。材木屋さんは割れるリスクをさけるために柾目に製材することが多いんです。なので、幅の広い板目のナラ材を手にすることは結構大変です。それでもリスクを承知で製材してくれる材木屋さんがいることはとても有難いです。

ナラ材ならテーブルと椅子の樹種を揃えることも可能です。ソリウッドで取り扱っている椅子メーカーの商品はどれもナラ材を選択することが可能です。選択肢が多いのは嬉しいですよね。

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ISU-WORKSブランドのナラ材MAGチェアです。ISU-WORKSの椅子は板座も選択することができます。ナラ材でテーブルと椅子を揃えるとダンニング空間は明るい印象になると思います。明るさを保ちながらも落ち着いた雰囲気もだせるのがナラ材の魅力です。あまり白っぽいと少し落ち着かない印象もありますよね。その点ナラ材なら白すぎることはないのでちょうどよいかなと思っています。皆さんはどう感じますかね?

瑞木@相模湖

春が近づいている?春らしく明るめのテーブル天板用板を紹介します。【No.1826】

明日12日(日)は吉祥寺ショールームで【無垢材テーブル選び方講座】が開催されます。すでに結構な回数をこなしていますが、毎回少人数ながら参加者の皆さんは熱心に話しを聞いてくれています。現在、新居を検討中であったり、引っ越す予定があってダイニングテーブルを探している方はぜひ参加してほしいと考えています。無垢材テーブルは他のテーブルに比べると確かに高価で選ぶのも分かりにくいものであります。それでも永く使用して頂くことができるので長期的に考えればコストパフォーマンスは悪くないと思います。たとえばパソコンやスマートフォンなどの情報端末は10年も経てばほぼ使い物にならない時代遅れな物になってしまいます。それでもスマートフォンは10万円近くするものもあります。パソコンなら10万円以上するものがたくさんありますよね。こういうものと比較してみると長期的なコストパフォーマンスは良いと思います。無垢材テーブルは10年経つと古くなって使いものにならないということはないですから。講座の詳細は上のバナーをクリックして詳細ページをお読み下さい。14:00から開始しますのでそれまでにいらして頂ければ飛び入りの参加も可能になっています。

昨日はソリウッドの工房がある相模湖周辺は午後から雪が降り始めて夕方には道路にも積雪するようになりました。道路にたくさん雪が積もると陸の孤島になる恐れがあるので少し早めに脱出しました。幸いそれほど長い時間降らなかったので積雪量はたいしたことがなく、今日はほぼ平常通りに木工教室を開催することができました。それでも何台かの車が工房の前の坂道を上がることができなかったのですが...今日は一日中良い天気だったので、雪はすっかり溶けてしまっています。日陰の一部にはまだ雪が残っていますが、明日の朝もそれほど大変なことにはならないと思います。まあ、こうして雪は降ったりしますが、日中の日射しなどをみると確実に春に近づいているんだなというのが分かります。あと1ヶ月ちょっとで桜が咲くわけですからね。

春になると気分も明るくなる気がします。そうなるとインテリアも明るくしたいと思うかもしれません。近年家具や木材業界では色の濃いめの樹種に人気が集まっています。ソリウッドならウォールナット材やチェリー材ですね。業界全体ではゼブラウッド、ウエンジ、バープルハートなどがあります。特にウォールナット材などの濃い暗めの茶色の木材を基調としたインテリアにするとどうしてもお部屋の印象は暗めになります。落ち着いた雰囲気を出すことが出来るんですがね。

リビングやダイニングは明るい印象にしたいと考えている方も多いと思います。実際、ウォールナット材以外でテーブルや棚を検討されている方はそういうふうに考えているようです。今日はそんな方達向けの明るい色をした耳つきテーブル用の樹種や板を紹介します。

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トチ材です。トチは日本を代表する広葉樹材です。大きく生長する木なので、比較的広めの板を入手しやすいです。1枚板テーブルになるサイズの板も数多く存在している樹種ですね。とはいっても近年は幅広い板がとれる丸太の数は急激に減ってきています。以前のようにたくさんそうした板が製材できるような状況ではありません。これからも数はどんどん減っていくことでしょう。上の写真は2枚の板をはぎ合わせてテーブル天板にすることを想定しています。合成写真ですので実際にはまだ1枚のテーブル天板にはなっていません。注文を受けてからお客様の希望サイズで製作します。

トチ材は中心部分がやや赤味のある褐色、周辺部分が白っぽい色をしています。白っぽい部分が多いトチ材の方が価値が高いとされています。白っぽい部分にはトチ材特有の模様がでることが多いです。このトチ材は白い部分と赤い部分はほぼ半々くらいで若干赤っぽい部分が多いですかね。赤っぽい部分が増えるとその分だけワイルドな印象になります。それでも全体の印象は明るく仕上がります。

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もう1セット、吉祥寺ショールームに展示中のトチ材の耳つき2枚はぎテーブル用の板です。こちらは白っぽい部分の方がやや多めになっています。赤っぽい部分も面白い模様をしています。なんだか不思議な模様ですが、これも自然が創り出す造形の面白さ。トチ材は仕上げると光沢感がでます。透明感もあります。手触りもスベスベで気持ち良いです。明るめの無垢材テーブルを検討している方はトチ材もぜひ候補に入れて頂きたいですね。

瑞木@相模湖

PePeチェアやRINチェアは肘掛けが前脚と接合しているタイプの椅子です。【No.1825】

元木工教室の生徒さんである前田洋さんから個展のお知らせが届きました。前田さんは現在『前田洋工作室』という屋号で木工作家として活躍されています。メインは木工旋盤を使用して製作した木の器やフラワーポットです。前田さんはソリウッドの木工教室に数年間通って頂いて、ナイスな作品を作っていました。前田さんが現在メインに使用している木工旋盤に関してはソリウッドの木工教室では一切教えてはいませんが...生徒さんが木に関心をもって、木を扱う仕事をしているということは大変嬉しいことです。

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前田洋工作室のしごと展@TEN PLUS 2017.02.11(sat)-19(sun) 11:00~18:00 ※15(wed)はお休みです。

会場は八王子にあるギャラリー、『TEN PLUS』さんです。JR八王子駅から徒歩で約10分の所にあります。このギャラリーがある通りは"みずき通り"と言います。自分と同じ名前の通りなので妙に親近感が湧きました。以前にこの通りを通ったことがありますが、自分と同じ名前の通りというだけでなんだか歩くのが楽しい気分になりました。もし、知り合いに"みずき"さんが居ましたらぜひ紹介してあげてくださいね。
前田さんは11日と19日に在廊しているそうです。DMの写真のような木の器がたくさん並ぶことでしょう。木の器に興味がある方はぜひ行ってみてください。

さて、今日は椅子の話をします。2017年1月はいつになく椅子がたくさん売れました。ソリウッドでは国内生産をしている3メーカーの椅子を取り扱っています。1月はこの3つのメーカーのどの椅子も受注をたくさん頂きました。2月に入っても椅子の受注は好調です。中でもこの椅子の受注数が多いです。

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宮崎椅子製作所のPePeチェアです。言わずとも知れた宮崎椅子製作所の大ヒット椅子ですね。すでに全国の販売店で2万脚以上のPePeチェアが売れています。そんな大ヒット椅子ですが、ソリウッドが取り扱い始めたのは2016年の10月末からです。発売開始から2ヶ月ほどはあまり反響がなかったのですが、年が明けてからはいい勢いで注文を受けています。まだ納品したものはありませんが、これから納品ラッシュが来ると思います。その時に写真が撮れたらまた紹介しますね。

現在販売されているPePeチェアは座面が少し改良されたバージョンです。旧バージョンと座り比べた訳ではありませんが、新バージョンの座面はとっても心地が良いです。私は何年か前に旧バージョンのPePeチェアに腰掛けたことがありますが、そのときに印象とは全然違う風に感じています。とにかく現行のPePeチェアは心地良く座ることができます。(もしかしたら旧バージョンと実際はそれほど変わっていないかも知れません。あくまでも個人の印象です。)

PePeチェアは選べる樹種もファブリックも豊富です。現在吉祥寺ショールームに展示してあるPePeチェアはケヤキ材で座面にはグレーの生地が張られています。注文を受けたPePeチェアも同じ生地を選ばれている方が結構います。
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寒い時期なので気持ち的にこういった温かみのある生地を選ばれる方が多い傾向はあるかもしれませんね。

PePeチェアは肘掛けが前方まで伸びているタイプの椅子です。ソリウッドでは同じように肘掛けが前方まで伸びているタイプの椅子をいくつか取り扱っています。

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ISU-WORKSブランドのRINチェアです。RINチェアは座面がすこし沈みこんでお尻を柔らかく包んでくれます。とてもマイルドな座り心地がします。横幅もゆとりがある設計になっているので様々な姿勢で寛いで座ることも可能です。こちらはナラ材、ウォールナット材、チェリー材の3樹種から選択できます。写真はナラ材のRINチェアです。座面にはグリーンのウールが入った生地が張られています。この生地もウールが入っているので温かみがあって木との相性が良いですね。

ソリウッドの吉祥寺ショールームでは20種以上の木の椅子を展示しています。今日紹介した肘掛けが前方まで伸びているタイプ以外にも肘掛けが短いデザインの椅子もたくさん用意しています。いろいろな椅子に座って自分にあった椅子を選び出してもらいたいなと考えています。なので、ぜひ様々な椅子に座りに吉祥寺ショールームへお越し下さい。

瑞木@相模湖

オーダーならそこに欲しい棚、作れます【No.1824】

オーダーで製作したタモ材の本棚を納品しました。今回お届けしたのはリビングダイニングの壁に置く棚ですが、壁には窓があり、その窓の下ギリギリの高さになるように全体高を設定しています。

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一番下の段にはA4サイズが縦に収納できる高さを確保しています。一番上の低い棚にはノートパソコンなどを収納する予定ということで、低いサイズを指定頂きました。こちらの棚の全体寸法はW2030×D350×H670となっています。これを市販のもので探そうと思ったら大変ですよね、まあ、見つからないと思います。今回は棚の部分を2分割で製作して、現地搬入後に金具で固定をしています。分割して製作した棚部分には天板がついていなく、上があいた状態になっていて、そこに天板をこちらも金具を利用して固定しています。こうすることで、天板は継ぎ目なく通っている棚になります。今回は棚が低めで天板がよく見えるところにくるので、天板と棚部分の箱をわけて製作しました。このような通しの天板は2メートルぐらいまでは製作可能です。


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樹種によっては長めの板が手に入りにくい場合があるので、ご希望に添えないこともあるかもしれません。まずは製作可能か製作できた場合の価格はどれくらいかといった依頼をスタッフまでお問い合わせください。


ソリウッドでは、このような棚をオーダーで製作します。最近では、カウンターしたのデッドスペースになりがちな部分に置く棚もしくは収納、壁に囲まれたニッチスペースにおくデスク兼本棚などのお話を頂き納品しました。いずれもオーダーだからこそ製作できるサイズだと思います。また、ご注文頂くお客様にお話を伺うとリビングなど家族が集まったり、お客様がいらしたりする空間に置くものが多いです。こうした空間に置く場合、質感などが重要になってくると思います。これも無垢材のオーダー棚であれば天然の木目が癒しを与えてくれながれ、リラックスできる空間を演出できます。選べる樹種としては、タモ・ナラ・ウォールナット・チェリー・メープルの5種類になります。強度としては、これらの樹種であれば特に違いはないとお考え頂き、木目の出方や色味などで選んで頂ければと考えています。


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こちらはウォールナット材で製作した本棚です。サイズ感もだいぶ小さくなりました。こちらももちろんお客様のご希望にあわせて全体のサイズや棚の内寸を設定しています。


ここまで紹介した本棚はいずれも固定棚で背板がないものでした。ある程度収納するものが決まっている場合は固定棚のほうがスッキリと見えますし、一度収納したものを動かすことはあまりないと思います。ですが、棚を可動にすることも可能です。その場合は、棚の側板の内側にメスのネジ穴の金具をねじ込んでおきます。そこにダボといわれる金具をねじ込みその上に棚板をのせるかたちで可動が出来るようにします。ダボ穴の感覚もある程度自由に設定することが出来ますが、通常は20〜30mmピッチで上下2つづつぐらいダボ穴をあけておくことが多いです。


また、背板につきましてもご要望に応じてつけることが可能です。ソリウッドでは、背板がなくても本棚として成立する強度もだす設計をしています。ですので、背板がないから壊れやすいといったことはありません。背板をつける際に懸念となるのがせっかく本体を無垢材で製作しても、背板には合板を使わざるを得ません。これは無垢材の特質だったり、経済的な理由に起因することが多いです。そこで、背板のないオープン棚にしつつ、本が壁と設置しない工夫をすることがあります。それがストッパーです。ストッパーは、高さ20mm程度の四角い棒状のように加工し、それを棚板の後方に取り付けるようにしています。


何はともあれ、質感を損なわなくて、ここのスペースに棚を置きたいという場合は無垢材オーダー本棚を検討してみて頂ければと思います。サイズと基本的な仕様をお教え頂ければ見積りをしますので、お気軽にお問い合わせください。


賢木@吉祥寺