家具屋で働く双子のブログ | 無垢の家具工房 ソリウッド・プロダクツ株式会社

無垢の木にこだわる家具工房で働く双子の兄弟がつづるブログです。
兄が相模湖工房から、弟が吉祥寺ショールームから日々の様子、木や家具のことをお伝えします。

無垢家具の最近のブログ記事

遠方へのテーブル発送について【No.2013】

大変有り難いことに、遠方にお住まいの方からのお問い合わせおよびご注文も頂いております。ソリウッドのテーブルや椅子、小さめの棚につきましては日本国内なら送ることが可能です。ただし、全てのお客様に弊社スタッフでお届けすることは出来ないので、通常、運送会社の宅配サービスを利用して納品させて頂くことになります。


ダイニングテーブルを遠方に発送する場合

1人で持ち上げることが難しいテーブルにつきましては、組立てまで運送会社のスタッフが行うサービスを利用してお届けします。テーブルも梱包して玄関渡しといったことも可能ではありますが、作るだけ作ってあとはお客様で組立ててくださいというのは抵抗があります。6人掛けて程度の大きさであれば、大人2人で組立て設置も可能ですが、重量もかなりありますし、作業に慣れていないと思わぬ怪我にもつながってしまいます。そのため、きちんとサービスとサービスとして組立てまでしてもらえる運送会社にお願いをしています。基本的にはヤマトホームコンビニエンス社の家財らくらく宅急便を利用してお届けします。こちらのサービスはヤマトホームコンビニエンス社のスタッフが2名でお客様宅に伺い、家具の搬入・設置まで行うサービスです。また、梱包資材なども組立て後、持ち帰るので、お客様で後片付けをして頂く必要がないのもサービスの特徴です。


送料につきましては、なるべくお客様の負担を少なくしたいと考え、関東地方(島部を除く)への発送につきましては、搬入・設置費も含め送料はサービス(無料)とさせて頂いています。関東地方以外の地域への配送につきましては、別途以下の送料(消費税別)がかかります。


北海道:5,000円、東北:¥2,000円、東海・信越:¥1,000円、北陸:¥2,000円、近畿:¥2,000円、中国・四国:¥3,000円、九州:¥5,000円、沖縄:¥20,000円となります。一部地域につきましては、配達が出来ないエリアもありますので、詳細はスタッフにお問い合わせください。


テーブルの搬入は、天板と脚を別々にして搬入して、設置場所で組立てをすることになります。これまでの経験上、室内のらせん階段でなければW1800ぐらいの天板は問題なく搬入が出来ます。W2000を超えるものにつきましては、エレベーターに乗らなかったり、室内の角を曲がりきらなかったりする場合が出てきますので、搬入経路によっては承ることができない場合がありますのでご了承ください。


椅子を遠方に発送する場合

椅子は原則的に、玄関渡しの宅配便でのお届けになります。椅子1脚もしくは2脚を箱に入った状態で発送致します。椅子については、完成品を送ることになるので、お客様で組立てなどの作業をする必要はありません。届いたら、箱から出して頂き、設置場所に運んでください。フローリングでお使いの場合は床に傷がつかないようのフェルトを同梱します。こちらのフェルトはシール式になっているので、台紙をはがして頂き、脚の裏に貼り付けてください。


テーブルと椅子ともに遠方からのご注文はメールで承ります。ご注文に至るまでもメールでのやりとりが中心になります。ご希望のサイズ・樹種・仕上げ方法・脚のデザインなどをご連絡頂ければ、メールにて見積りを連絡致します。その他不明な点があれば些細なことでも構いませんので、ご連絡ください。場合によっては気になる部分の写真を撮影して送付することなども可能です。


賢木@吉祥寺

5枚ぐらいの板を接ぎ合わせた耳つきテーブル【No.2012】

今日のブログエントリーは先日8月13日のブログの続きになります。


無垢材テーブルにおける「はぎ」とは

13日のブログでは、無垢材テーブルを検討する際に覚えておいたほうが良い単語の1つである「はぎ」について書きました。まずは言葉の定義と耳つきテーブルにおける1枚板のテーブルと2枚はぎのテーブルについて触れました。接着をしている分、強度的にどうかという疑問を持たれる方もいらっしゃると思いますが、ソリウッドでは強固な接着剤を使用したり、天板を接ぐ際の圧着の仕方を工夫したりしてはぎには最新の注意をしています。そのため、接着による強度の違いはほとんどないと考えています。それは、2枚はぎであろうが3枚、5枚はぎであろうが同じことです。


また、ソリウッドでは耳つきテーブルの場合、2枚はぎが主流と書きましたが、板の幅によっては3枚はぎであったり、5枚はぎであったりする場合があります。基本的にはぎ枚数が多くなっても接ぎの方法は変わりません。そのため、強度についてもテーブルとして致命的な欠点とはならず、はぎ枚数が少ないものと同じように長年にわたって使って頂くことが可能です。今日のブログでは5枚はぎ程度の多数枚はぎの耳つきテーブルに焦点をあててみたいと思います。


耳つきの5枚はぎテーブル

その名の通り、両側の2枚には木の樹皮の部分のカタチをそのまま残っている耳つきの板を使い、間の3枚には2つの耳を断った板を使います。5枚はぎの耳つきテーブルの場合、使用する板は2パターンあります。1つ目は元々の板の幅が20〜30cm程度の板を5枚使う場合です。この場合の板の幅は、耳の部分がついた状態で計測値です。まずは耳の形状などをみて、どの板のどちら側の耳を残すかを考えます。残す耳が決まったら他の板の耳をカットします。耳の部分は板によって違いますが、両側数センチはカットすることになりますので、おおよど15から20cmくらいの板になります。それを5枚接ぎ合わせて1枚の天板にしていきます。


もう1つの方法は、何かの理由で板を半分に割らなくてはいけなくなった両耳つきの板を両サイドに配置して、間には元々耳をカットした状態で仕入れてきた板を使うものです。ソリウッドでは、耳つき板を仕入れる場合、まずは2枚か3枚で耳つきテーブルが製作出来るかどうかを考えて、セリに参加しています。そのため、40〜45cmくらいの幅がある板を優先的に仕入れたいと思っています。ですが、実際に仕入れた板でも、乾燥の間に割れが入ってしまったり、反りが大きく出てしまうことがあります。そうなると、1枚の板として使うことが出来なくなるので、割れなどを除くように板をカットして、1枚の板から2枚の片耳つきの板を製材することがあります。このような板を耳つき天板の両サイドに持っていきます。ソリウッドでは、耳がついていないストレートカット用に耳がすでに断った状態の板も在庫として持っている樹種があるので、そういった板がある樹種では間3枚はそのような板を使用します。ほとんどの場合がウォールナット材とチェリー材です。


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こちらは後者のパターンで製作したチェリー材の耳つきテーブルになります。よくみると両サイドの板は良く似た木目になっています。


また、前者のパターンの5枚はぎ耳つきテーブルを現在製作中です。これは完成したものをそのまま吉祥寺ショップに展示し、現品販売をする予定のものです。近日中に詳細をアップすることが出来る予定でいますが、W1500×D850程度のサイズで20万を切る価格帯で販売したいと考えています。


賢木@吉祥寺

ウォールナット材無垢材テーブルと椅子で予算はこのぐらい必要。【No.2011】

本当にスッキリしないお天気が続いています。相模湖工房付近は今日も雨。曇りの天気予報でしたが、蓋を開けてみたら雨。止みそうで止まないです。相模湖工房がある地区は今日明日とお祭りが開催されるのですが,ちょっと残念な天気です。明日も雨の可能性が高そうです。この時期にこれだけ雨が続くことは珍しいですよね。夏らしい日は来るのでしょうか?

続けて書いた無垢材テーブルと椅子に関する予算シリーズブログですが、色々と書くことがあるので今日も続けます。今日は樹種を絞ってどのぐらい予算が必要なのかについて書いていこうと思います。無垢材テーブルや椅子が欲しいという方の中には、無垢材という素材にこだわる方と特定の樹種にこだわる方の2通りの方がいるようです。無垢材であれば樹種はとくにこだわらないという人もいれば、絶対ウォールナット材という方もいるのです。というわけで、今日は後者の絶対この樹種じゃなきゃ嫌だという方向けの内容になります。

ソリウッドに限らず無垢材家具業界で絶大な支持を受けているウォールナット材。その人気は無垢材家具業界に止まらず化粧合板の家具でもウォールナット材の人気は高いようです。一般的に高級家具材として知られているウォールナット材ですが、やはり価格は高く、高級家具材と言われるのは仕方ないように思われます。多くの家具メーカーさんの価格を見てもウォールナット材の場合が1番高く設定されています。ソリウッドでも同じ傾向です。これは人気があるから高くしている訳ではなく、材料が高いから必然的に高くなってしまっていると捉えて頂いた方が良いでしょう。さらに言うとウォールナット材は極めて歩留まりが悪いんですね。歩留まりが悪いというのは、1枚の板で使える部分が少ないということです。ウォールナット材の歩留まりを悪くしている1番の要因は白太です。ウォールナット材は濃い茶色をしているのが人気の秘訣ですが、全て濃い茶色をしているわけではありません。白太と呼ばれる丸太の周辺部分は白っぽい色をしています。どのウォールナットの丸太にも白太は存在しています。白太が多い少ないと違いはありますが、どちらにしろ全てのウォールナットの丸太には白太があります。よって、そのまま製材していくと白太が含まれた板が生まれます。表裏全て白太という板は滅多にありませんが、白太を多く含んだ板は多数存在します。白太部分を省くとほとんど使用する部分がない板もあります。なので、歩留まりが悪くなるんですね。

歩留まりがあまり関係ないのはウォールナット材の耳つきテーブル。耳を使うということは必然的に白太もついているわけです。

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両端の色が薄い部分が白太になります。ウォールナット材は丸太のままでも日本に数多く輸入されているので耳つきで製材された板も手にすることができます。耳つきテーブル用の板は太い丸太からしか採れませんので必然的に板の価格も高くなってしまいます。耳つきテーブルの価格は使用する板の価格に依存するのでこのサイズだからいくらと設定することはできません。ソリウッドで多く製作しているのは2枚はぎテーブルです。現在吉祥寺ショップに展示中の板を見てみると、W1800×D850mmサイズのW94テーブルが、301,320円(4本脚付き・消費税8%込み・関東地方への送料込み)となっています。

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こちらがW94テーブルになります。まだ2枚の板をはぎ合わせる前の状態で吉祥寺ショップに展示してあります。幅も少し余裕を取ってあるので真ん中部分にある白太はもう少し少なくなるか、製作する幅によってはなくなることもあると思います。

ソリウッドで製作しているウォールナット材耳つき2枚はぎテーブルは大きさによって違いはありますがおおよそ20万円台後半から30万台後半ぐらいですね。仕入れたときの値段によるので、大きさによっても高い安いはあります。ウォールナット材耳つき2枚はぎテーブルで10万円台というのは予算的には難しいです。

では耳つきではないストレートカットテーブルも検討してみましょう。ウォールナット材のストレートカットテーブルは厚みが2種類あります。30mm厚と40mm厚です。30mm厚であってもテーブルとしての機能は十分に持っています。違いは見た目が大きいです。30mmだと大きさによっては華奢に見えます。どっしりとした印象を得たいなら天板厚40mmを選択した方が良いですね。

ウォールナット材ストレートカットテーブル 天板30mm厚
W1500×D850×H700 189,000円(4本脚つき、消費税8%、関東地方への配送料込み)
W1800×D850×H700 227,880円(4本脚つき、消費税8%、関東地方への配送料込み)

ウォールナット材ストレートカットテーブル 天板厚40mm厚
W1500×D850×H700 219,240円(4本脚つき、消費税8%、関東地方への配送料込み)
W1800×D850×H700 263,520円(4本脚つき、消費税8%、関東地方への配送料込み)

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30mm天板と40mm天板の見た目の差は写真だと分かりにくいです。実際に見てもらえれば違いは分かってもらえるはずです。吉祥寺ショップには30mmと40mmのテーブルが展示してあるので見た目の違いを確かめてもらうことができます。

では椅子の方もみてみましょう。ISU-WORKSの椅子で人気が高いのがMEGチェア。座面と背にファブリックが張られているタイプの椅子で長時間でも安定して腰掛けることができます。布張りのMEGチェアはウォールナット材で1脚64,260円となります。プラス送料が1脚につき1,080円かかります。4脚送料込みだと261,360円になります。30mm厚W1500mmのウォールナット材ストレートカットテーブルと合わせると合計450,360円です。

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MEGチェアはソリウッドで取り扱っている椅子では中間ぐらいの価格帯ですのでW1500mmの無垢ウォールナット材テーブル+椅子4脚なら45万程度の予算を確保する必要があると言えるでしょう。肘掛けがない椅子と合わせるなら40万円以内に収めることも可能です。宮崎椅子製作所のウォールナット材HakuチェアでランクCのファブリックを選択すると4脚送料込みで203,040円になります。W1500×D850の30mm天板のストレートカットテーブルと合わせると消費税8%、送料(関東地方)込みで392,040となって40万円以内に収めることができます。

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ウォールナット材Hakuチェア。写真の椅子は天然皮革貼りなので1脚56,376円になります。なので革張り4脚だとテーブルと合わせると40万を少しオーバーします。

というわけでウォールナット材の無垢材テーブルや椅子を購入する場合にどのぐらい予算が必要なのかをみてみました。どうですか?なんとなくイメージ持てましたか?

瑞木@相模湖


予算30万円で無垢材テーブル+椅子4脚を購入することは可能なのか?【No.2010】

先日のブログで予算40万円で購入することができる無垢材テーブルと椅子4脚を紹介しました。常時4人掛けできる大きさのチェリー材無垢テーブルと同じくチェリー材の椅子4脚(肘掛付きの椅子でも可能)を予算40万円あれば購入出来ることをお知らせしました。このブログの内容が気になる方は下記のリンクからどうぞ。

無垢材テーブルと椅子4脚、予算40万円でシミュレーションしてみました。【No.2008】

今日のブログでは予算30万円で無垢材テーブルと椅子4脚を購入することができるかを検証したいと思います。私の第一感では予算30万円はちょっと厳しいかなというものです。と言ってもまだ結果は分かっていませんのでチャッチャッと先に行きましょう。

まずは、無垢材テーブルからみていきましょう。常に4人が椅子に座って食事をすることを想定するとW1500×D850mmは欲しいです。ではソリウッドで製作・販売しているこのサイズの無垢材テーブルの価格を見てみましょう。テーブルの価格は使用する材種によって異なります。ここではソリウッドで常に製作が可能な定番6樹種についてみてみます。

ソリウッドストレートカットテーブル W1500×D850×H700 mm

ウォールナット材:189,000円 (消費税8%込み/関東への送料無料)
チェリー材   :166,320円 (消費税8%込み/関東への送料無料)
メープル材    :164,160円 (消費税8%込み/関東への送料無料)
クルミ材     :158,760円 (消費税8%込み/関東への送料無料)
タモ材     :163,080円 (消費税8%込み/関東への送料無料)
ナラ材     :172,800円 ((消費税8%込み/関東への送料無料)

となっています。予算30万円とするとおおよそ半分以上をテーブルに使うことになります。ここでは一番価格の安いクルミ材を選択しましょう。

予算30万円からクルミ材テーブル価格を引くと141,240円が残ります。なので1脚あたり35,310円ということになります。うー、厳しいですねえ。残念ながらこの価格で購入できる椅子はソリウッドでは取り扱いがありません。仕方がないのでテーブルの大きさを少し小さくしてみます。4人が椅子に座って食事をする上ではW1350mmはあった方が良いのでW1350mmにします。

W1350mmのクルミ材テーブルは、152,280円になります。うーん、これでも予算内に収めるのは無理そうです。という訳で予算30万円で無垢材テーブルと椅子4脚を揃えるのは無理でした。ではいくらくらいになるのか続けて計算してみます。

テーブルはクルミ材を選択しましたが、クルミ材の椅子は扱いがありません。クルミ材は淡い茶褐色をしていますので、ナラ材を合わせると違和感が少ないでしょう。宮崎椅子製作所のナラ材HakuチェアがランクAの布生地を選択すると1脚47,088円になります。4脚だと188,352円で送料が1脚につき1,080円掛かるので合計で192,672円になります。クルミ材のW1500mmのテーブルと合わせると351,432円となります。W1350mmのクルミ材テーブルにするなら344,952円です。おおよそ35万円ですね。30万では無理でしたが、35万円なら可能ということがわかりました。

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こちらは過去に納品したクルミ材テーブルとナラ材チェアの組み合わせです。椅子はISU-WORKSのTAGチェアになります。

どうしてももっと価格を抑えたいという人は椅子の樹種を変更することで可能になります。宮崎椅子製作所の設定ではブナ材が1番価格を抑えられるのでブナ材Hakuチェアを選択してファブリックをランクAのものから選ぶと1脚41,688円ですので4脚で送料も入れると171,072円になります。W1350mmのクルミ材テーブルと合わせると322,352円となります。それでも30万円以内に収めることはできませんでした。予算がオーバーしてしまっている場合テーブルのみ購入して椅子は後から購入する、椅子4脚ではなくて2脚分はベンチにするなどの方法が考えられます。

というわけで今日のブログでは予算30万円で無垢材テーブルと椅子4脚を購入することができるのかシミュレートしてみましたが、結果としては30万円内に収めるのは難しいでしたが、樹種や椅子の種類を絞れば30万円ちょっとオーバーでは可能になります。

瑞木@相模湖

無垢材テーブルにおける「はぎ」とは【No.2009】

無垢材テーブルを検討・購入する際に「はぎ」とか「はぎ枚数」といった言葉を聞く機会があると思います。日常の生活ではなかなか聞き慣れない言葉なので、疑問に思う方も多いと思いますが、この言葉の意味合いがわかると無垢材テーブルを検討する際に役にたつので、ぜひおさえて頂きたいと考えています。


まず無垢材テーブルにおける「はぎ」とは漢字で書くと「接ぎ」になります。「接ぎ」とははぎ合わせることで布や紙を接着等の方法でつぎ合わせることを指します。無垢材テーブルの場合、当然ですが、木材つまり板を接ぎ合わせることを意味します。つまり、多くの場合は接着剤を利用した接着になりますが、複数の板を接ぎ合わせて1枚の板を作ることになります。ソリウッドの吉祥寺ショップに展示している無垢材テーブルのほとんどがこの「接ぎ」を行った天板になります。無垢材テーブルの場合、特に耳つきテーブルでは、1枚板と勘違いしている方がいらっしゃいますが、耳つきテーブルでも当然接ぎ合わせた天板のものもあります。ソリウッドではむしろ接ぎ天板が主流で、1枚板の耳つきテーブルは現在ではほとんど製作しておりません。今日のブログでは「1枚板」と「はぎ」の違いを製作事例を通してその違いとそう違いない点を明確にしたいと思います。


1枚板テーブルとは、その名の通り純粋に接ぎ合わせていない板1枚の天板ということになります。もし、奥行き850mmの1枚板テーブルがあったとすると、天板の板は1枚で850mmの幅がある板ということになります。これは相当大きな木からでないと、採ることが出来ない板です。850mmというと、大人がが肩幅より広く腕を開いた程度の大きさになります。森に生息している木を想像してみてください。両手を広げてようやく直径に達する樹木ってすごく大きくて、あまり見掛けませんよね。なので、必然的に1枚でダイニングテーブルが出来てしまう板というのは原材料費が高くなります。完成したテーブルとなると50万円ぐらいからの価格帯のものが多くなるのではと考えています。ですので、無垢材テーブルの中でも非常に貴重で、その分価格も高くなります。先ほど、ソリウッドではほとんど1枚板テーブルを製作していませんと書きましたが、その理由はやはり価格面でのデメリットを考慮してのことになります。無垢材テーブルを検討している方でも、テーブルのみにさける予算は限られている方がほとんど、50〜60万以上の予算で考えている方はそう多くないと踏んでいます。より多くの方に無垢材の良さを感じて頂き、生活に取り組めて頂くには高価なものだけを揃えるのはポリシーに反すると考えています。近年、幅の広い板の流通量が減ってきているので、価格も上昇傾向ですので、ソリウッドでは仕入れの段階であまり1枚板Tテーブル用のものは仕入れていません。


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近年では珍しいソリウッドで製作した1枚板のナラ材テーブルです。お客様にお届けしたのは3年ほど前になりますが、板自体はもっと昔に購入していたものを使って製作しました。ナラ材は外側の部分がふけやすく耳つきのテーブルに出来る板自体が少ないのですが、たまたま外側の部分もしっかりとした板でしたので、1枚板で納めることが出来ました。このテーブルは現在同じような板を探してくれと頼まれても難しいと返答せざるを得ないものです。


2枚はぎテーブル

ソリウッドの現在の主力商品はこの2枚はぎの耳つきテーブルです。その名の通り、2枚の耳つき板を接ぎ合わせて天板にしたテーブルです。従って1枚の板の幅は約400〜450mm程度のものです。板の幅が約半分になると板の価格もぐっと求めやすくなります。ソリウッドでは、市場でセリ落とした板を自社のオリジナル乾燥庫でじっくりと乾燥させてからテーブルを製作します。4本脚込みのテーブル価格で20〜28万円程度の価格帯のものが主流になっています。ウォールナット材のように、人気があり、板そのものの価格が高騰している材だと30〜32万ぐらいの価格を提示することが多いです。この価格は市販されているダイニングテーブルではもちろん高価な部類になりますが、1枚板のテーブルと比べるとだいぶお求めやすくなっていると思います。もちろん、強固に固まる接着剤を使用して、接ぎ合わせているのではぎ面から割れるという心配はほとんどありません。見た目的には、はぎ面の線はよく見ると確認できますが、全体のフォルムや木目のダイナミックさは劣らないものがほとんどです。


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こちらはチェリー材2枚はぎ耳つきテーブルの納品事例です。写真では1枚板なのか接いだものなのか確認出来ない程度です。でも、その存在感は感じて頂けると思います。


賢木@吉祥寺

無垢材テーブルと椅子4脚、予算40万円でシミュレーションしてみました。【No.2008】

なんだか真夏らしくない天気が続きます。暑すぎるのも辛いですが、スッキリしない天気が続くのも嫌ですね。お盆の時期にこれだけ雨が降るのも珍しいような気がします。今年は梅雨時期にほとんど雨が降らなかったのでプラスマイナスゼロ感はありますが...

さて、昨日のブログでは木の椅子の価格差について書きました。ソリウッドが扱っている3メーカーの椅子はどれも国内生産されていて人件費による差というのはあまりないはずです。海外生産の椅子は人件費が安くなるのでその分価格も抑えられているはずです。(あくまでも一般論に基づく推測ですが。) では、椅子ごとの価格差は何によって生まれるかと言えば、その椅子のデザインによる1脚あたりの製造時間になります。手間の掛かる椅子はそれだけ時間が掛かるので価格が高くなるという訳です。ソリウッドが扱う椅子を製作している家具工房はそれぞれNC工作機が導入されています。なので、製作時間は相当短縮されています。それでもっても1脚4万円以上はします。

家具を購入しようとされている方はまずおおよその予算を算出するはずです。椅子はテーブルと同時に購入される方が多いのでダイニングテーブルとダイニングチェアでいくらと予算を組んでいる方が多いでしょう。家を建てる予定の方やマンションを購入される方は家の金額との兼ね合いで予算を決めていると思います。ダイニングテーブルと椅子4脚で10万くらいとしている方もいるはずですし、100万くらいとしている方もいるはずです。その辺りは考え方も様々ですので、いろいろなケースがあると思います。

無垢材テーブルとそれに合わせた同等の椅子4脚をセットで購入するとなると40万円くらいは必要になるかと思います。分配はテーブル20万円、椅子4脚で20万円(1脚5万×4脚)です。

これをソリウッドで購入するとしてシミュレーションしてみることにします。材種は売れ筋であるチェリー材にします。チェリー材のストレートカットテーブル天板厚がは30mmと40mmの設定があります。30mmであってもテーブルの強度としては全く問題ありません。(ただしW1800mmを越えてくると40mm厚の方が良いです。) 大きさは常時4人掛けする際の標準的なW1500×D850にしておきます。

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チェリー材ストレートカットテーブル(W1500×D850×H700 t=30mm ソリウッドの選べる脚付き)で価格は、166,320円(消費税8%込み:関東地方は送料サービス)になります。テーブル予算を20万円にしておいたので若干余裕ができました。余裕が出た分を椅子に割り振ると椅子に掛けられる金額は、233,680円ですので、1脚あたり58,420円になります。

板座面の椅子が欲しいならISU-WORKSのTAGチェアとPEGチェアが予算内に収まる金額になります。
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こちらがチェリー材TAGチェアの板座面バージョンです。この仕様で1脚50,652円(消費税8%込み)になります。4脚だと50,652×4=202,608円です。椅子の送料が1脚につき1,080円掛かりますので足すと206,928円となります。

先ほどのテーブルと合わせてみると、
テーブル:166,320円 + 椅子:206,928円=373,248円となり、テーブルと椅子合わせて40万円の予算をクリアすることができます。テーブルの送料は関東地方ならサービスとさせてもらっているので、上記金額で大丈夫です。その他の地方にお住まいの方は別途送料が掛かることになります。が、40万を大幅に超える事はないはずです。

TAGチェア・PEGチェアは肘掛けがないタイプの椅子です。肘掛けがついているタイプの椅子で予算内に収めるにはこの椅子が良いでしょう。

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宮崎椅子製作所のPePeチェアです。写真はチェリー材のPePeチェアに黒い天然皮革を合わせたものです。残念ながら革を選択すると少し予算をオーバーしてしまいます。この組あわせだと1脚が59,616円(消費税8%込み)です。送料も合わせると4脚で242,784円になります。40万の予算内にするなら椅子は233,680円に抑えなくてはいけなかったので9,104円の予算オーバーになります。ただ、このぐらいなら許容範囲ですよね。

もし座面を革張りでなく布張りにした場合は問題なく予算内におさまります。天然皮革だと約1万円の予算オーバーですが、布生地を選択すれば予算内に収まるという訳です。宮崎椅子製作所の椅子を選ばれる方に人気なHOLLY1PLAINシリーズを張ったチェリー材PePeチェアなら1脚53,352円(消費税8%込み)になります。送料を加えても4脚で217,728円です。テーブルと合わせると384,048円になります。少し余裕があるので、テーブルをもう少し大きくしてみましょうか?

W1500mmだったチェリー材無垢テーブルをW1650mmにすると185,760円(消費税8%込み)になります。チェリー材PePeチェア布張り(ランクC)4脚と合わせると403,488円(消費税8%・関東地方への送料込み)となります。予算40万円ら3,488円オーバーしていますが、これぐらいのオーバーなら問題ないですよね。40万は絶対越えたくないという方は座面ファブリックをランクAランクから選べば大丈夫です。(Bランクのファブリックを選ぶと32円予算オーバーになります...)

というわけで、テーブル+椅子4脚で40万円の予算ではどんなダイニングセットが購入できるのかをシミュレーションしてみました。価格につきましては見積書を提出させて確定とさせて頂きます。 どうですかね? 予算40万であれば4人家族で使うのに充分な大きさのチェリー材無垢材テーブルとチェリー材椅子4脚を購入することができます。

瑞木@相模湖

椅子も価格は様々。椅子の価格差はどこから生まれるの?【No.2007】

ソリウッドでは国内生産されている3メーカーの椅子を多数取り扱っています。取り扱っている椅子のなかでも1脚の値段はマチマチです。リーズナブルな価格帯で4万円台、高いものは10万を越えます。同じ椅子であっても、樹種や座面ファブリックによって価格は異なります。同じモデルの椅子で樹種やファブリックの違いによる価格差は2万ほど。今日のブログエントリーでは椅子の価格差に焦点を当てようと思います。

同じ用途に使う椅子でも価格が10万ほど違うとなるとビックリしますよね。まずはモデル間での価格差について書いていきます。椅子の種類による価格は大きさと形状による違いが大きいです。基本的には組み立てに関する部分では同じメーカーであれば変わることはないと思います。例えば高いモデルには強力な接着剤が使われていて、安いモデルには普及品の接着剤が使われているといったことはないはずです。同じラインで製作されているので、そういう細かい部分に違いはないでしょう。また、材料の質が違うということもないと思います。材料も同じ樹種であれば高い価格の椅子も安い価格の椅子も同じものを使用しているはずです。単純にサイズの大きい椅子は使う材料が大きくなるので、単価は上がります。

例えば、ISU-WORKSのGシリーズとNシリーズ。どちらもダイニングチェアとして使える椅子ですが、サイズ設計に差が有ります。Gシリーズはコンパクト設計でW460mm、D470~500mmほどになっています。対してNシリーズはW500~、Dが510~とひとまわり大きく設計されています。形が違うので一概には言えませんが大きさが違うので当然価格も違ってきます。

もう一つ価格に大きく影響するのが形状です。一般的に言うと曲線が多くなると価格も高くなります。直線的な形状の方が形をつくるのに時間が掛からないので価格を抑えることができます。曲線部分はどうしても加工に時間が掛かります。曲線が多いと組み立てに時間が掛かります。固定するのにそれ専用のジグを使用しなくてはいけなかったりと手間が掛かる事が多いんですね。やはり直線の方が取り回しがなにかと楽なので製作時間も短縮可能になります。

背の部分が曲げ木なのか削り出しなのかも価格に影響します。HUGチェアは背が大きく湾曲しています。この背は薄い板を何枚か重ねて型にはめて圧をかけて曲げて作っています。

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こちらがHUGチェアです。背が大きく湾曲していますが、これは曲げ木と呼ばれる方法で製作されています。曲げ木はプレス機などの機械設備と経験が必要になってきますが、使用する木材の量は少なく済みます。

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こちらRAYチェア。背の部分が湾曲していますがこちらは削りだしで製作されています。削り出しはその名の通り削って形を作っています。湾曲している部分を削り出す場合材料も多く必要になるのでどうしても価格が高くなります。背が曲げ木か削りだしかで価格は大きく変わってきます。なので削り出しで背が成形されている椅子は高額になることが多いです。

RAYチェアは座面も削り出しで製作されているので非常に手間が掛かっています。なので価格も相応に。1脚10万円を超えています。やはり削り出しはコストが掛かってしまいます。でも座り心地は良いですよ、やっぱり。

ここまで見たように同じメーカーの商品の価格差は主にデザインによる製作コストによるものだと考えてもらって平気です。製作の手間が掛かるデザインの椅子はどうしても価格が高くなります。その分、美しさや座り心地に影響を与えますが...とはいっても10万を越える椅子を4脚なり6脚なり揃えるのは予算的に難しい場合がほとんどでしょう。1脚だけ豪華に高額な椅子を選んで、後は少しリーズナブルな椅子にするなど調整するのも良い方法だと思います。ソリウッドでは様々な椅子を取り扱っていますが、内容とあまりにもかけ離れている価格の椅子はないです。どれも適正価格の範囲にあると思います。

瑞木@相模湖




無垢材でL字棚製作できます【No.2006】

昨日は無垢材棚の仕上げについてブログを書きました。


無垢材棚の仕上げについて

今日はその続きではありませんが、無垢材棚について書きたいと思います。ソリウッドでは、シンプルな背板のない棚を得意とするところですが、よりオリジナルティのある棚であるのがL字棚です。L字棚は壁の角にすっぽり納まるようにL字型に棚を配置したモノです。L字棚の最大のメリットは角のデッドスペースを最大限に活用できることです。別々の棚2つを角に置こうとするとそれぞの側板(棚の一番外側の板)があるのでその外側のスペースが何もできない状態になります。ソリウッドのL字棚では棚の木口と木端にある特殊な金具を埋め込むことで棚板同士を直接繋ぐことが出来ます。そのため、棚が一続きになるので、何かものを置くことが出来るのでその分有効活用ができるといった感じです。


また、もう1つのメリットは地震対策です。2つの棚を完全に固定してL字型にするので、壁などに金物などで固定する必要がなく、バタッと前に倒れる心配がありません。


上の写真が2つの棚を結合部分です。2つの棚の片方の木口ともう片方の棚の木端にそれぞれ爪がついている金具を埋め込んでいます。先ほど特殊金具と書きましたが、一般的に市販されている金具になります。通常の棚類の板の固定にはビスケットといわれる木製チップを使っています。この木製チップはブナなどの広葉樹を圧縮して作られて薄い楕円状のチップです。このチップを埋め込む溝を掘り、木製チップにボンドを染み込ませ圧着させます。ビスケット(木製チップ)はボンドの水分を吸うとビスケットが膨張してより強固に固まり接合部分の強度をだせます。話をL字棚の金具に戻します。L字の接合にはこのビスケットを半分にしたようなカタチのプラスチック製金具をビスケット同じように埋め込みます。このプラスチックの中に金属製の爪が仕込まれており、下にあいた穴から六角レンチを差し込み回すと爪が回転してカチッとはまります。こうすることで2つの棚が接合できます。本来であれば2つの棚を製作段階で結合させてしまうほうが強度は出ますが、ソリウッドは置き家具を専門としている家具工房で、作り置きの家具は基本的には行っておりません。そのため、搬入のことを考えるとエレベータや階段をすんなり通れるサイズで製作して、現地で組立てが出来る必要があります。そのためにはこのようなノックダウン式の金具が重宝します。


L字の棚はお客様のご希望のサイズで製作をすることが出来ます。まずはご希望のサイズ、樹種、その他仕様をお聞かせください。見積り額を算出し、まずは見積金額をご返答させて頂きます。見積りの依頼はソリウッドの吉祥寺ショップの店頭でももちろん承りますし、メールや電話でのご連絡でも対応が可能です。ご提示した見積金額をご検討頂き、先に進めるようでしたら、図面を描いて詳細寸法を相談させて頂きます。図面のやり取りをし、最終図面を描いていきます。


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こちらは先日納品させて頂いたウォールナット材のL字棚です。他の家具があるためスペースはあまりないけど、収納力は多くしたい場合、L字棚は有効です。今回も家具をおけるスペースは限られている中でL字棚の検討が始まったとのことでした。ウォールナット材の他に、チェリー材、メープル材、タモ材、ナラ材での製作も可能です。先日のブログで紹介したフィンランドバーチをご希望の場合は、その旨をスタッフにお伝えください。木材の在庫量を確認したのち、製作可否の判断とともに見積額を提示させて頂きます。


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こちらはチェリー材での製作事例になります。


賢木@吉祥寺

無垢材棚の仕上げについて【No.2005】

ソリウッドの吉祥寺ショップは8月16日(水)まで夏休みを頂いております。メールでの問い合わせは17日以降に順次返信をさせて頂きます。


今日は無垢材棚の仕上げについて書こうと思います。


テーブルをはじめとする無垢材家具はオーダーで製作することが多いので仕上げを選択出来ることが多いです。選択できるのはオイル仕上げとウレタン塗装である場合が多いです。ダイニングテーブルなどは食べこぼしや水に濡れたものを置く可能性が高いので、オイル仕上げのデメリットである水には強くないという点が気になる方も多いと思います。ですが、本棚やテレビボードなどの収納類については、テーブルほど食べこぼしなどの心配がないので、基本的にはオイル仕上げの提案をさせて頂いています。


オイル仕上げは植物性のオイルを中心に有害物質を含まない天然素材を原料として家具用に調合したオイルです。ソリウッドではドイツのオイルメーカーであるリボス社のものを使っていますが、中心となるのは亜麻仁油です。最近では食用の油としても注目を浴びているので家庭に亜麻仁油があるという方も多いかと思います。亜麻仁油はオイルの中でも乾きやすい特徴をもつ乾性油の1つです。乾性油は空気中の酸素との化学反応で固まる油を指します。亜麻仁油の他にクルミ油や紅花油などがあります。オリーブ油や椿油は空気中では固まらない不乾性油です。オイル仕上げは、木材の表面に油を染み込ませて保護する仕上げ方法なので、実際に手に触れる部分は木材ということになります。この点がウレタン塗装と最も違う点です。


オイル仕上げの本棚やテレビボードの棚類の普段のお手入れは、乾いた布で表面の埃を払うように乾拭きして頂くだけで十分です。拭いただけではとれない汚れなどがついた場合は、軽く濡らした布に台所用などの中性洗剤などを少量含ませて汚れ部分にこするようにして拭き取ってください。こうしたことで、通常使用で汚れには対応が可能です。乾拭きをしている分には、定期的にオイルを塗り直したりする必要はありません。特に肌触りに変化なければ、紙ヤスリをかけてオイルを塗るといったオイルメンテナンスも必要ありません。


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こちらはメープル材で製作した本棚です。しっかりと磨きあげた素地にオイルを塗るのでスベスベな肌触りになります。特に導管が細い散孔材はスベスベに仕上がります。メープル材の他に、ウォールナット材、チェリー材、タモ材、ナラ材が定番の樹種として選択することが可能です。樹種によって価格が変わってきますが、価格の差は品質には影響がありません。流通量などによって木材の価格が変わるため、価格の差が出てきますが、先ほど挙げた定番の樹種であれば出来上がりの家具の質に差がでるということはありません。


先述した通り、特に指定のない場合はオイル仕上げで提案させて頂いてますが、もちろんウレタン塗装で製作することもあります。特に色にこだわる場合は着色ウレタン塗装のほうが向いています。家具用のオイルでも着色成分の入った着色オイルというものが発売されています。ですが、木の樹種によって色の出方が違ったり、木目によって色がつくところとつかないところが出てきます。それが色ムラになってしまい仕上がりの見た目が整わないことがあるためあまり使うことはありません。また、すでに着色成分が入っているため、細かい色の調合が出来ないので、細かい色の調整ができません。例えば、今使っている家具の色味にあわせて新しい家具を作るといったオーダーには対応することができません。そういった理由により、着色オイルは原則的に使用していません。ウレタン塗装の場合には、着色と塗膜をつくる作業が別になりますので、着色材による細かい色の調合が可能です。着色オイルの仕上がりよりは断然キレイに仕上げることができます。着色をご希望の場合は、着色ウレタン塗装をオススメしています。


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こちらは着色ウレタン塗装で着色したテレビボードになります。以前製作したテーブルに合わせて同じ色味でテレビボードも製作しました。


賢木@吉祥寺

流通量も安定している北米産のチェリー材。【No.2003】

激しく雨が降り続いています。今日の午後一くらいから降り出した雨は15時頃にはとても激しく降っていました。これで水不足が解消されてくれればいいななんて思っていたら、JR中央線の高尾から先が大雨で運休になったという話が......どうやら山梨県の大月辺りがとても激しく雨が降っていたようです。今も結構な量が降っているのでちょっと心配です。

さて、先日のブログエントリーで国産広葉樹材について書きました。

センやニレといった国産広葉樹材も綺麗で家具用材に適しています。【No.2001】

ソリウッドでは使用している木材の多くは輸入材になっています。昔は国産材の使用量ももっとありましたが、現在はかなり国産材の使用量が減っています。これはソリウッドに限った話ではなく、無垢材を使用している家具工房ではおおかた同じような状況だと思います。一番の理由は供給量でしょう。国産広葉樹材の供給量が減って安定して仕入れることが出来なくなってしまっています。需要が減って供給も減ったという考えたもできますが、国産広葉樹材に限った話ではやっぱり供給量が減ったのが大きいと思います。それに対して外国産広葉樹材は供給量が安定しています。特に北米産の木材は様々な厚みの板の在庫が国内の材木屋さんに揃っていていつでも買える状態になっています。ロットによって品質に関しては多少のバラツキがありますが、総じて品質も安定しています。

たいして、国産広葉樹材は樹種も限られてしまいますし、量も少ないです。国産広葉樹材を中心に取り扱っている材木屋さんも頑張って在庫を揃えていますが... これまで国産材しか扱っていなかった材木屋さんも外国産木材を取り扱うようになっています。私が耳つき板の仕入れに行っている材木市場も国産広葉樹材がメインの市場でしたが、外国産の取り扱い量が増えて今では外国産木材も積極的に取り扱っています。

流れは完全に外国産広葉樹材に傾いているのが現状です。それでも日本で家具を作っている訳ですから、国産広葉樹材も使っていきたい訳ですね。なのでなるべく国産広葉樹材の耳つきテーブル用板を仕入れるようにしています。

さて、先ほども触れたように北米産の広葉樹材は日本国内でもたくさん使用されています。ロシアの政策によりロシア産木材の輸出量が急激に減少したこともあって、北米産広葉樹材の存在感が増しています。ソリウッドで人気の北米産広葉樹材はチェリー材です。

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チェリー材で製作したストレートカットテーブルです。脚は幕板テーパー脚がついています。チェリー材の最大の特徴は経年による色変化です。出来たては写真のようにオレンジ色をしていますが、時間が経つにつれてどんどん色が濃くなっていきます。1年も経つと初めの色とは全然違う色になります。最終的には艶のある焦げ茶色になります。色変化した色がとても味があるのがチェリー材の魅力です。1度この色変化を愉しんでしまうとチェリー材の虜になってしまいます。木工教室でもチェリー材の魅力にとりつかれてチェリー材を多用している方もいらっしゃいます。

チェリー材はテーブルだけでなく、各社の椅子もチェリー材を選択することができます。オーダーで製作する収納棚やテレビボードも製作可能です。

チェリー材は同じ北米産のウォールナット材に比べると流通量は少なめですが、供給量は安定しているのでいつでも入手することができます。丸太で日本に入ってきているのもあるので、耳つき板も入手可能です。ただし耳つき板は未乾燥材がほとんどですので乾燥させないと使用できません。ソリウッドではチェリー材の耳つき板の仕入れを強化しているので、在庫板もそこそこあります。興味がある方はぜひ問い合わせ下さい。


瑞木@相模湖