家具屋で働く双子のブログ | 無垢の家具工房 ソリウッド・プロダクツ株式会社

無垢の木にこだわる家具工房で働く双子の兄弟がつづるブログです。
兄が相模湖工房から、弟が吉祥寺ショールームから日々の様子、木や家具のことをお伝えします。

無垢家具の最近のブログ記事

耳つきテーブルとは【No.2380】

吉祥寺ショップで接客をするなかで、よく聞かれる質問が「耳つきテーブルって何ですか?」というものです。確かに普段の生活では全く耳にしない単語だと思うので、疑問に思うのも当然だと思います。耳つきテーブルとは、立木の状態で木の樹皮があった部分のカタチを残して製作するテーブルを指します。1枚テーブルの場合は、耳がそのままついていることが多いので、ほとんどの場合は耳つきテーブルということになります。樹皮があった部分のカタチが残っているのをなぜ耳つきというかについては、私自身も知らないのですが、この業界では古くからそう呼ばれているようです。イメージに近いのは、パンの耳ではないでしょうか?食パンの外側に茶色の部分を耳といいますが、木の樹皮もパンの耳に似ているといえなくはないと思います。


耳つきテーブルは端がカットされたテーブルに比べるとよりナチュラルな印象になりますが、やはり存在感というものはでてくると思います。それをどう評価するかで耳つきがいいかそうでないかがいいか、意見が分かれるところだと思います。基本的には耳つきだから、木の質が良いとかより丈夫なテーブルといったことがあるわけではありません。ですので、耳つきと耳つきでないテーブルでの違いは見た目の違いということが大半です。ソリウッドでは、現在は1枚でダイニングテーブルになるような板はほとんど在庫していません。現状ですと、一台のテーブルで50万〜といった価格帯にどうしてもなってしまいます。より多くの方に無垢材の良さを知って頂きたいという思いで、木のテーブルを製作していますが、この価格帯だと使える方がかなり限定されてしまいます。それよりは、板の枚数はあまり気にせず少しでもお求めやすい価格で提供できるものを製作したいという考えからそうしています。耳つきテーブルの場合だと、2枚〜3枚を接いで1枚の天板にすることが多いです。板の枚数が増えることで、価格帯も20万〜30万円台と抑えることができます。


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上の写真は以前に製作したチェリー材の2枚はぎテーブルです。一見すると、1枚板に見えますがよく見ると中央付近に線が見え、これが接着していることを表しています。


耳つきテーブルの耳の部分は、やはり1枚1枚の板の個性がでます。カタチも決して同じものはなく、それぞれが唯一無二のカタチをしています。中には、大きく湾曲しているものもありますし、見た目はほぼまっすぐなものもあります。また、使う向きによっても表情は変わってきます。板には表と裏があり、樹皮に近い面を表としています。耳つきの場合、表が天板の表面になるようにすると、耳部分の向きは天板下に向かって広がるようになります。この場合、樹皮があった部分が表にみえてきますので、耳がより目立つことになります。


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木表は上になったテーブルを横から見た様子です。板によってはかなり耳が寝ることになります。寝ている耳の場合は実際のテーブルのサイズとテーブルとして実際に機能する実効寸法が変わってくるので、その点は注意が必要になります。


反対に木の裏を天板の表面にくるようにすると、耳の部分はみえにくくなります。見た目の印象はシャープな感じになります。


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こちらは木裏が上の耳つきテーブルを小口から見た写真です。


この他にブックマッチと呼ばれる耳つきテーブルがあります。これは丸太の状態で上下で接している板をそのまま開いた状態にしてはぎ合わせるようにしている天板です。こうすることで、左右対称に近い木目が現れます。ちょうど本を開いた状態に似ているためブックマッチと言われています。このタイプの天板は片方が木表が上、片方が木裏が上になるので、横からみると平行四辺形となります。


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ISU-WORKSの椅子はダイニングチェアも充実なラインナップ。【No.2379】

急に朝晩の気温が下がって、少し肌寒く感じるようになりました。ついこの前まで朝から暑い日が続いていたのに。急激な気温の変化にちょっとびっくりしています。真夏の気配から秋の気配を感じるようになりました。さすがにこのまま暑い日がなく秋に突入することはないはずですが、幾分過ごしやすくなっているのは確かですね。

昨日のブログではリラックスした時間を過ごすための椅子を紹介しました。ダイニングチェアよりは大きめで背が少し寝ているのが特徴です。
リラックス時間を過ごすための椅子。【No.2378】

ISU-WORKSブランドの椅子は様々な椅子がラインナップされています。新作のSOLAチェアはリラックスチェアとダイニングチェアの間的に存在です。ダイニングチェアとしてはちょっと大きくて、小さいテーブルだとちょっと使い勝手が悪いかもしれません。それでも、背はそんなに寝ていないので食事をしたりするのにも使えます。背にもファブリックが張られているので、座り心地はとても良いです。
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ホテルや美術館のロビーなんかに置いてあるとぴったりかなと思える椅子に仕上がっています。椅子のデザインというと丸みを帯びているものが多いです。しかし、SOLAチェアハ直線的なデザインで角ばっているのがシャープでかっこいいです。

椅子として一番需要があるのはやはりダイニングチェアだと思います。ISU-WORKSブランドにもダイニングチェアとして使える椅子がたくさんあります。

人気があるのがMEGチェアです。小ぶりな椅子ではありますが、座面と背が柔らかめでしっかりとお尻と背中をホールドしてくれます。ハーフではありますが、肘掛けもあるのでリラックスした座り方にも対応可能です。ハズレのないスタンダートな椅子に仕上がっています。オススメの椅子はありますか?と問われればまずMEGチェアに座ってもらうことを考えますね。
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ソリウッドでも人気が高い椅子ですが、全国の販売店でも人気が高い椅子だそうです。ISU-WORKSの椅子の中でも1位2位を争う人気椅子です。座面も背も適度に柔らかいので多くの人が心地よいと感じる仕様になっています。お尻は若干沈み込むような感じがします。

リラックスチェアだけでなくダイニングチェアも様々な椅子がラインナップされているISU-WORKSの椅子、ぜひ一度座ってみてください。

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リラックス時間を過ごすための椅子。【No.2378】

お盆も終わって、夏休みも終わりという人も多いかなと思います。それでもまだ相模湖周辺は車の量が多いですね。相模湖からちょっと離れたソリウッドの工房辺りはさほど影響ありませんが、相模湖近くは高速に乗る車、降りた車で混んでいました。昨日は工房のある地区のお祭りでした。いつも工房休業期間だったのでお祭りの様子を見ることは出来ませんでした。でも今年は休みではなかったので、ちょっとお祭りの様子を見ることができました。メイン会場となる地区の神社にも初めて行ってみました。小高い丘の上にあって、見晴らしも良かったです。


お囃子、子供神輿、大人神輿とこじんまりした地域のお祭りではありますが、参加している人たちはとても楽しそうでした。羨ましかったです。参加者もだんだんと少なくなってきているようですが、住んでいる人たちが楽しめる地域のお祭りがあることはとても良いことだと思います。ソリウッドのショップがある吉祥寺では秋に大きなお祭りがあります。各町会のお神輿が吉祥寺の街を練り歩きます。お祭り目当ての方はそう多くはないでしょうが、土日なので買い物客のギャラリーが大勢いる華やかなお祭りです。同じお祭りというカテゴリーですが、対照的な雰囲気。なかなか面白いです。

さて、今日は金曜日なので椅子の話題について書きます。

夏休みで旅館やホテルに宿泊された方も多いでしょう。ロビーや各室に置かれた大きめな椅子でゆったりと身体を休めた方もいるはずです。こんな椅子が家にあったらと思った方も...

北海道生まれのISU-WORKSブランドの椅子にはそうしたリラックスできる椅子も展開されています。

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MAYチェア(メイチェアと読みます)です。座面高が低めで背の角度も少し寝ているのでリラックスして座るのには最適です。実は私も自宅で使用しています。テレビを観たりするのにもいいと思います。(私は自宅にテレビがないのでもっぱらスマホ用ですが...)リビングにはソファが置かれている方も多いでしょう。2人用もしくは3人用のソファが多いですが、ソファって他の人の影響を受けますよね。ならば潔く1人用の椅子もしくはソファを使うというのもありでしょう。映画館や劇場などは基本1人用の椅子ですよね。あれがソファだったらちょっと他の人に気を遣うし、落ち着けません。またはソファにあぶれてしまった人用の椅子としても重宝するはずです。

後ろ脚が結構後ろまで伸びているので、大きめになっています。部屋の入り口が狭い場合は入らないケースもあるので注意してください。私もこの椅子を買った当初住んでいた1Kのアパートでは、部屋の入り口のドアを外さないと中へ入れることができませんでした。MAYチェアを購入の際にはサイズと部屋の入り口のサイズを必ず確認してくださいね。もし、入るか分からない場合はスタッフにお問い合わせください。

そのほかにもISU-WORKSにはリラックスチェアがラインナップされています。コンパクトなロッキングチェアであるSWINGチェアもお客様から好評です。ロッキングチェアというと結構大きな椅子をイメージすると思います。でも、SWINGチェアはロッキングチェアとしてはコンパクトに設計されています。後ろ脚が後ろに長く伸びていないので、設置スペースも少なくて済みます。薪ストーブや暖炉の前に置いておきたい椅子でもあります。

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というわけで今日はリラックスする時間に良き相棒になってくれる椅子を紹介しました。

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宮崎椅子製作所の生地トラスに紺が追加されました【No.2377】

宮崎椅子製作所は徳島県にある家具工房です。椅子をメインに製作している工房ですが、大きなNC機械もあり効率よく椅子が製作できる環境にあります。外部のデザイナーさんがデザインした椅子を徳島の工房で製作するスタイルですが、種類も数多く、座面に選べる生地もバリエーション豊かなで選択肢がたくさんあります。今回、選択できる生地の一つ、「トラス」という生地で紺が新たにラインナップに組み込まれるようになりました。


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これまで、トラスは、黄緑、ベージュ、黒の3色でしたが、紺が追加されて4色から選べるようになりました。この「トラス」はその名の通り、△形の模様が縁取られるようになっています。こちら生地は今年になって追加された生地ですが、お客様の評判は上上です。今回もこれまでの3色が好評で新色追加の流れになったようです。ソリウッドの吉祥寺ショップには、トラスの95(黒)を張ったpepeサイドチェアが展示されています。凹凸が少しあるので、モコモコした感じはありますが、座ってみるとそんなことは感じず普通に座って頂けます。


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椅子の座面では、無地のものが多い印象ですが、こうした模様があるものも案外しっくりくると思います。見本では少し異質にみえてしまうこともありますが、実際に椅子の座面の大きさになってみると、そこまで目立つ感じはなくなります。これはあくまでも私観ですが、色や柄もそんな感じかと思います。宮崎椅子製作所の座面だと、人気があるHolly 1 plainシリーズも楕円のドット柄になります。


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ソリウッドで宮崎椅子製作所の椅子をご注文頂く方の人気No1の生地がこちらのHolly 1 Plainシリーズです。こちらも色違いの4色から選ぶことができます。少し毛羽立ちがあるように感じますが、構成要素に麻が含まれているのがその要因だと思います。生地の厚みもわりとあるので暖かい印象の座面になります。


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無垢ナラ材のキッチンを納品しました。【No.2374】

夏休みで休んでいる方も多いですかね。ソリウッドの吉祥寺ショールームは15日(水)まで夏季休業中ですが、相模湖工房は8月22日から夏季休業のため、平常通りに動いています。一時期よりかは少し暑さは和らぎましたが、それどもまだまだ暑い日が続いています。

そんな中、キッチンの納品をしてきました。先日もブログで書きましたが、パーツごとに分けて製作して現場で全体を組み立てることになっていました。新築中の家の中は当然冷房はないので、蒸し風呂状態になっています。そんな中で作業する職人さんたちは本当にすごい体力です。我々は日頃からそんな過酷な現場で働いていないので貧弱です。熱中症にならないように扇風機を持ち込んで作業させてもらいました。汗だくで汗をポタポタ垂らすよりは良いだろうという判断でもあります。

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キッチン手前にそれほとスペースがないため正面から全体の写真が撮れませんでしたが、こんな感じに収まりました。この後、ガス屋さんと水道屋さんが器具を取り付けていきます。ガスコンロの下にはガスオーブンが来るので今はすっぽりと空きになっています。シンクの下もオープンスペースになっています。ここにはゴミ箱を設置する予定になっています。最近のシステムキッチンはシンク下も収納スペースになっていますね。水栓の配管が来るため奥行きはそれほどないですが、それでも収納量はアップします。

無垢材キッチンの場合、引き出しをたくさんつけるとなると結構な金額になってしまいます。また、シンク下を一つの引き出しにしようとすると結構重たくなるので、それも気がかりです。今回はお客様の要望でオープンスペースが多くても構わないということでした。キッチン本体には収納力を求めない方にとっては無垢材キッチンもありなのかなと思っています。市販のシステムキッチンのような収納力や利便性を求める方は無垢材のキッチンで理想を叶えることは難しいかもしれません。(構造や価格の面で)

今回のオーダーキッチンではステンレスの天板を選択しています。お客様は無垢材の天板も検討されたようですが、最終的にはステンレスの天板を選択されました。キッチンカウンターの天板は、ステンレス、人工大理石、木、天然石、タイルなどが主に使われる素材です。有名メーカーのカタログを見ると人工大理石を用いたものが多く掲載されているようです。昔は人工大理石のワークトップは割れる恐れがあると言われていましたが、最近はそういったことも少ないようです。見た目的におしゃれな雰囲気は感じますね。

耐久性に優れているのはステンレス製の天板と言われています。ステンレスは医療器具にも使われているので衛生的な素材ですよね。匂いもつきにくいようです。ただ見た目が好きではない方も多いかもしれません。やはり工業的、業務的な感じがしてしまいます。キッチンは華やかな方が良いという方にも向いていない素材ですね。

でもステンレス天板は無垢材との相性は悪くないと思います。特にナラ材やクリ材といった淡い茶褐色の木材はステンレスと組み合わせるとよいと思います。上の写真だとまだ保護シートがつけられているのが残念ですが...

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コンロとシンクの間は引き出しとオープン棚になっています。引き出しは奥行きが400mm程度ですが、オープン棚は奥まで棚になっています。まあ、奥のものは取り出しにくくはなってしまいますね。頻繁に使うものは前側に置かれるようになるはずです。引き出しは奥行きがあってもかえって使いづらくなってしまいます。400mm程度にしておくのが無難です。スライドレールで引き出すようにすれば引き出しを全部引き出せるようになります。最近はスライドレールも多種多様でゆっくり閉まってくれるソフトクロージング機能が付いているものもあります。今回採用したのは引き出しの下側につけるスライドレールで、引き出しても脇にレールが見えないタイプです。

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一番左側はスパイスラックになっています。分かりやすいようにスパイスラックと呼んでいますが、スパイスよりも大きいものも入る収納棚です。中は市販のワイヤーバスケットが納めてあります。

使い勝手は市販のシステムキッチンに軍配が上がります。でも、見た目は無垢材キッチンの方が良いですね。汚れた時の掃除とかには難がありますが...汚れがひどくなったたらサンドペーパーをかけて再塗装するメンテナンスをすれば汚れは目立たなくなります。

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繊細な木目で綺麗に仕上がるミズメは本当はもっと使いたい材。【No.2372】

ソリウッドで扱う樹種は色々とあります。多く使うのはブラックウォールナットやチェリーといった北米産の木材です。現在は北米産の木材の供給量が安定していて、質も良いため日本だけでなく世界各国で使用されています。人気が高いのも北米産木材です。無垢材家具の中で一番人気な樹種はウォールナット材です。人気があるので価格も高めです。ソリウッドではチェリー材も人気が高いです。他の家具屋さんではウォールナット材の方が人気があるようですが、ソリウッドではチェリー材の方が人気がありますね。木工教室の生徒さんもチェリー材を使う人がとても多いです。供給量と質が安定しているので、製作するサイドにとっても使いやすい木材です。

国産の広葉樹材は北米産の木材に比べると供給が安定していません。日本の林業は杉や檜といった針葉樹を中心に扱ってきています。そのため、広葉樹を定期的に産出する場所は限られています。計画的に広葉樹材が育てられて伐採されている所は本当に限定的だと思います。国産の広葉樹材といえば、ケヤキ、トチ、クリ、カバ、ナラ、ミズメ、クルミ、イタヤカエデなどが挙げられます。ソリウッドではこうした国産の広葉樹材を使った耳つきテーブルを製作販売しています。

でも、安定した流通ではないためどれも一点物です。コンスタントに製作できる訳ではありません。材木市場で仕入れた板を乾燥させて使用できるようになった板で製作しています。基本的なスタンスとして2枚はぎ~5枚はぎくらいでテーブル天板にしています。

一枚の板で製作する一枚板テーブルは魅力ある物ですが、使用できる板がとても少なくなっています。とくに国産広葉樹材に限定すると数はとても少ないです。ケヤキやトチで幅広い板はまだ流通していますが、その数はだんだんと少なくなっています。数が少なくなってきているので価格も高めになります。一枚板テーブルだと大きさにもよりますが、最低でも50万円くらいになってしまいます。多くの人に無垢材テーブルを使用して欲しいとの思いから、もう少しリーズナブルな価格帯のテーブルに力を入れています。

国産広葉樹材の中で私が好きな樹種はミズメです。ミズメザクラとも呼ばれていますが、実際はカバの仲間です。日本人には白樺(シラカバ)がよく知られた存在のカバの木ですね。シラカバは家具用材として流通することはほぼありません。どうやら柔らかいようです。家具用材として使われるカバはウダイカンバ、ダケカンバというカバノキです。ミズメもカバ(カンバ)という名前はついていないですが、カバの仲間です。
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先日納品したミズメ材の耳つき2枚はぎテーブルです。ミズメ材は暖色系の色をしていて、木目が繊細で透明感があります。材質としては硬めで粘り気もそれなりにあります。重さはそれなりにありますが、硬さもあるのでテーブルとしてはとても適した材だと思います。手触りにもすべすべして気持ち良いです。

本当に良い材なんですが、流通量が極めて少なくなっています。良質なミズメ材を材木市場で見かける機会も少なくなっています。見かけたら仕入れるようにしていますが、現状でストックはそんなにありません。本当はもっとたくさん使いたい材ではあるのですが...

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こちらも過去に納品したミズメ材の耳つきテーブルです。ブックマッチといって木目がほぼ左右対称になるようにはぎ合わせています。ミズメらしい木目でとても綺麗な天板に仕上がりました。やっぱりミズメは良い木だと思います。

2枚はぎテーブルを製作するためには幅が450mmくらいの板でないとダメです。カバ系の木はそれほど太く成長しません。なのでカバ系で幅が850mmある一枚板テーブルはそれこそとても希少です。なので、カバ系なら2枚はぎテーブルを探すのが現実的です。ミズメも幅があっても600mmほどですね。なので、2枚はぎ~4枚はぎ程度でテーブル天板にしています。

というわけで今日は国産広葉樹材であるミズメに焦点を当てて見ました。

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ナラ材で製作した無垢材キッチン、そろそろ納品です。【No.2368】

6月30日のブログで無垢材のキッチンを製作するという話を書きました。あれから製作が進んでほぼ完成のところまで来ています。残りは現場に持ち込んでの組み立てになります。来週に設置する予定になっています。

無垢材で製作するキッチン【No.2330】

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キッチンの天板に使われる素材はいくつかあります。ステンレス、人工大理石、木材が一般的に使われている素材ですかね。システムキッチンの場合はステンレス か人工大理石かであることが多いです。システムキッチンが展示されているショールームに行くとステンレス天板か人工大理石天板のキッチンが置かれていることがほとんです。もちろん木材でキッチン天板を作ることは可能ですが、キッチン天板は使われ方がハードなのでステンレスか人工大理石にしておいた方が無難です。今回製作したキッチンも天板はステンレスです。

ソリウッドではステンレスの加工はできないので、キッチンシンクメーカーさんにステンレス天板を作ってもらいました。一からオリジナルのシンク+天板を製作してもらうことも可能ですが、価格面を考えると既成のシンクを使ってステンレス天板を作ってもらうことの方が多いはずです。ステンレスの天板はステンレスの薄い板の下に合板が貼られています。ステンレスそのものの厚みは1mmほどですが、裏に合板が貼られていて見た目は30mmの天板になっています。

ソリウッドで製作するのは天板から下の部分になります。パーツ的には3パーツでスパイスラック、上一段が引き出しで下三段がオープン棚、シンクを隠すための板と板脚です。それぞれ別々に製作して現場で天板に固定する予定になっています。

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まとまな写真が撮れていませんが... こちらが棚のパーツ。ナラ材を使用しています。水に強い木材というとクリ(栗)が思い浮かびます。実際に無垢材のキッチンではクリ材で作られることも多いようです。でも、クリ材も入手するのがだんだんと難しくなっています。今回はフローリングがナラ(オーク)ということでキッチンもナラ材で製作しています。キッチンと言っても天板ではないのでびちゃびちゃと水が掛かることは多くないはずです。なので多少塗装に気を使えばどんな木材でも問題ないと思います。

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引き出しには真鍮製の取っ手をつけました。こちらはお客様が選んだ取っ手です。シンプルでナラ材との相性も良いですね。スライドレール仕様なので最後まで引き出すことが可能です。従来のスライドレールは引き出しのサイドにレールが見えていました。でも、最近は引き出しの下側に付けるスライドレールも販売されています。今回はそのスライドレールを採用しています。引き出しを引き出した時にレールが見えないのでスッキリした印象になっています。ソフトクロージング機構になっているので、手を離してもスムーズに閉まってくれます。

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こちらがスパイスラック。スパイスラックと呼んでいますが、実際はもっと大きな瓶やボトルを入る大きさです。幅が180mmあるので、大きめのスパイスラックです。ラックの部分は既製品を使っています。ラックの底を本体に固定すれば引き出せる仕組みになっています。

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実際にキッチンを納める場所です。最近よくあるオープンタイプのキッチンです。前に高さが1mほどの壁があります。キッチンの高さよりも壁は高くしています。ここをフラットにするケースも最近はあるようです。キッチンより高い部分にはタイルが貼ってあります。最近はキッチンパネルという素材がよく使われています。個人的にはタイルの方が見た目は好きです。ただ、キッチンパネルの方が掃除は簡単なんだそうです。

というわけで無垢材で製作したキッチンを紹介しました。取り付けがうまく行くといいのですが...設置した写真が撮れればまた紹介したいと思います。

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北米産木材は安定供給で様々なところで使われています。【No.2367】

ソリウッドでは北米産、ロシア産、国産の木材を使用することが多いです。中でも北米産の木材を使用することが多くなっています。これはソリウッドに限らず、無垢材で家具を製作している所は同じような感じになっていると思います。日本の木材自給率は30%ほどで、外国産の木材を使用することが多くなっています。数年前までは20%前半だったので少しは改善されてきていますが、依然として外国産の木材が多く使用されています。

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日本は山が多いので木がたくさん生えています。なので、皆さんのイメージではもう少し自給率が高いと思っているのではないでしょうか?日本の木材自給率が30%程度と聞いて皆さんはどう思いますか?意外と少ないと感じる人が多いはずです。でも、この数字は全ての木材が含まれています。チップなどの木材も含まれての数字なので、板材としての自給率はもっと少ないのではないかと思います。

日本の林業は針葉樹が中心になって行われてきました。杉やヒノキといった木造住宅の構造材として使われる木です。しかし、そうした構造材も今では外国産の木材が多く使われるようになっています。特に指定をしないとホワイトウッドの集成材が柱に使われることが多くなっています。価格の問題が大きいですが、品質のばらつきが多い国産材よりも安定して供給される外国産の木材の方が使い勝手が良いという側面もあります。最近では住宅ができるまでの時間が短くなっています。昔は木材の乾燥に時間が掛かり、大工さんが柱を刻んでいたりしたので時間がかかっていました。しかし、現在はプレカットが当たり前になり、事前に工場で柱や梁などの構造材を刻んでしまっています。これにより大幅に工期を短縮することができています。工場でのプレカットではなるべく同じ品質の木の方が効率が良いので、外国産の集成材は使い勝手がいいんですね。

家具用材に関しても国産木材が品質的に劣っていることはありません。しかし、圧倒的に供給量に差があります。国産の木材は同程度の板がいつ手に入るか分からないということが多く発生します。コンスタントに供給できるだけの量が確保しにくくなっています。その点、外国産の木材は物量が多いのでいつでも同程度の木材を確保することができます。
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ウォールナットやチェリー、メープルなどの北米産の木材は供給量が安定しています。基本的には電話1本で材木屋さんから必要枚数を届けてもらえます。主要な北米産木材は材木屋さんも在庫を持っているので、すぐに出荷してもらえます。北米産の木材は持続可能な林業が自立していて、安定的に供給できる仕組みが確立されています。だから家具屋にとっても使い勝手が良い木材です。供給量が安定しているのでこれからも無垢材家具の主流であることは間違いないです。

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背がせり出しているデザインの木の椅子【No.2366】

夏季休暇のお知らせ


ソリウッドの吉祥寺ショップは8月7日(火)〜15日(水)まで夏季休業とさせて頂きます。期間中に頂いたメールにつきましては、16日以降順次回答をさせて頂きます。相模湖工房は22日(火)〜29日(水)が夏季休業となります。また、11日(土)および12日(日)は木工教室は休みとなります。ご迷惑をお掛けしますが、何卒よろしくお願い致します。


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多くの方が木の椅子を検討されている際に気にしていることは、「座り心地」と「デザイン」だと思います。見た目はかっこよくても、実際に座ってみると思ってた以上に座り心地がしっくりこないなんてことも経験されている方もいらしゃると思います。この二つをクリアする椅子を見つけるにはやはり多くの椅子に座ってみることだと思います。ソリウッドでは、国内で生産をしている3つの椅子ブランドの椅子を取り扱っています。ダイニングチェアだけで、25種類の椅子を展示しています。これらの椅子には、肘掛けがあったり、なかったり様々なデザインのものがあります。今日はその中で、背中を支える背の部分がせり出しているデザインとなっている椅子を紹介します。


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こちらは宮崎椅子製作所のUUチェアです。真横からみると背の部分が後ろにせりだすようなデザインになっています。横からみると美しいですよね。個人的にはこのように背が後ろにせりだしてある椅子のデザインが好みです。こちらのUUチェアはデザイナーの小泉誠氏のデザインで、製作は徳島にある椅子メーカー宮崎椅子製作所が担っています。ゆったりと座れるダイニングチェアです。背の部分がやや細めなので長く座っているとすこし背中のあたりが強く感じることがありますが、食事をするぐらいの時間であればなんら問題はないかなと思います。ソリウッドの吉祥寺ショップでは、ナラ材のUUチェアが展示されています。展示はナラ材ですが、宮崎椅子製作所の椅子は、この他に、ホワイトアッシュ、ブナ、レッドオーク、メープル、ケヤキ、チェリー、ウォールナットから選択することができます。木の樹種によって色味や木目が明瞭かどうかといった違いがあります。基本的には色味の好みによって樹種を選んで頂くかたちで良いと思います。細かいことをいうと、少し重量も変わってきます。ナラ、メープル、ケヤキなどは他に比べてやや重くなる傾向にあります。


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こちらはウォールナット材のUUチェアです。部材はそこまで太くありませんが、色味の濃いウォールナット材だと重厚感のあるダイニングチェアになります。


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こちらはISU-WORKSのHUGチェアです。UUチェアと同じように後ろ脚から背がせり出すように後ろに出ています。UUチェアやある程度の太さがありますが、HUGチェアは薄く幅が広い板をアーチ状に曲げたものが背としてついています。HUGチェアは幅が463mmとダイニングチェアとしてはコンパクトな部類に入りますが、その座り心地には妥協がありません。背の幅はしっかりととられていて、背中を包み込むように支えてくれます。その名の通り、抱き包まれているような感覚を覚えます。HUGチェアは座り心地とデザインの良さだけでなく、軽量である点も評価が高いです。最近のトレンドとして軽さが挙げられますが、吉祥寺ショップを訪れてこのHUGチェアを持った方はその軽さにまず驚くことが多いです。


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上の画像はウォールナット材にオレンジのレザーを張ったHUGチェアです。引き締まった印象の椅子になります。HUGチェアはウォールナットの他に、ナラ材、メープル材、チェリー材で製作が可能です。


ソリウッドが扱う椅子の中で、今日は背の部分がせり出している椅子2点を紹介しました。この他にも独特なデザインの椅子や腰をしっかりと支えてくれる椅子などバラエティ豊かなラインナップとなっています。丈夫で長く使える木の椅子を探しているという方はぜひ座り心地やデザインの細部を確認するためにソリウッドの吉祥寺ショップまでお越しください。


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オフィスの打ち合わせスペースなどにも無垢材家具を...【No.2365】

やっぱり暑い日が続いています。明日も暑くなるようです。冷房が効いている部屋の中にいると外の暑さは完全に忘れることができますが、一旦外に出ると猛烈に暑さを感じます。外で仕事をしている人は本当に大変だと思います。工房内は冷房がある部屋とない部屋があります。ない部屋では扇風機を置いています。作業をしている時に扇風機の風が当たっているとかなり快適に感じます。冷房の部屋よりも快適かもしれません。まあ、扇風機の欠点は移動するたびに動かさないといけない点ですね。それでもあるとないとでは全然違います。

ここ最近お客様のところへ納品する機会がありました。ちょっと物を運んだだけで吹き出てくる汗... すぐにシャツがびしょ濡れになります。車の中も暑いですよね。私は冷房なくても窓が開いていれば平気な人だったのですが、今年は冷房をつけています。冷房を消した瞬間から汗をかきますね。

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さて先日納品したチェリー材の丸テーブルとベンチです。丸テーブルとベンチという組み合わせが珍しいです。納品した場所はある企業のエントランスです。詳しいことは分かりませんが、ここの部分はリフォームした空間のようでした。打ち合わせなどに使用する空間のようです。何人かで打ち合わせをする場合は椅子よりもベンチの方が楽かもしれませんよね。ベンチの場合は詰めれば結構座れる場合もあります。今回納品したベンチは長さもあるので4人が腰かけることも可能です。詰めれば5人くらい腰かけられるかもしれません。ちょっと腰掛けて待つなんて時もベンチがあると便利です。

企業のエントランス部分にこのような無垢材家具が置かれるのは珍しいケースだと思います。私も今回初めて経験しました。でも、訪れた方がはじめに目にする部分でもあるのでエントランス部分がどうなっているかは重要なことではあります。そのような場所にソリウッドの家具が選ばれたことは大変嬉しく思います。

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こちらはウォールナット材の耳つき3枚はぎテーブルです。こちらも納品したのはオフィスです。打ち合わせなどに使用するテーブルとして注文を受けました。打ち合わせスペースに無垢材テーブル、しかも耳つきテーブルなんてとてもカッコいいです。訪れたお客様も「おお、いいねえ」となること間違いなしです。

オフィスとしては濃い色の床は珍しいかもしれません。そうした空間にはウォールナット材がぴったりきます。脚は黒く塗装した木材を使っています。鉄製の脚を希望される方がいますが、ソリウッドでは鉄製の脚が作れないので黒く塗装した木の脚を提案しています。鉄の質感は出ませんが、パッと見た感じは鉄なのか木なのかわからないかもしれません。

ここのところも企業様からオフィスに置く家具として注文を受けることが増えています。数的にはまだまだ少数ですが、今まではほぼゼロだったので。オフィス家具というとスチール製のものを想像しますが、そういうものに飽きている方も多くいるようですね。そうした方が木のテーブルを探してソリウッドに注文をしてくれています。今後もこうした動きが多くなってくれると嬉しいです。

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