家具屋で働く双子のブログ | 無垢の家具工房 ソリウッド・プロダクツ株式会社

無垢の木にこだわる家具工房で働く双子の兄弟がつづるブログです。
兄が相模湖工房から、弟が吉祥寺ショールームから日々の様子、木や家具のことをお伝えします。

吉祥寺ショールームの最近のブログ記事

木製ダイニングチェアの選び方 その2【No.1830】

今日のブログエントリーは先日書いた木製ダイニングチェアの選び方の続きになります。前回のブログは下のリンクからどうぞ。


木製ダイニングチェアの選び方

前半では「座り心地で選ぶ」「肘掛けがあるかないか」の2つのポイントについて書きました。今日はその続きで「素材で選ぶ」から書いていきます。


素材で選ぶ

木製ダイニングチェアの選び方と題しているので、このエントリーでは本体の素材は木製を前提としています。ですが、木製のダイニングチェアでも座面の素材を選ぶことが出来るものが多いです。その多くは「無垢材」「布地」「革(天然皮革・人工皮革)」「テープやペーパーコードの編み地」になります。


座面が無垢材

座面に無垢材が使われているものもそのデザインは様々です。何枚かの無垢材を接ぎ合わせて1枚の板を作成しそれを座面として使います。このようなタイプの板座の場合、お尻の形状に合わせて削られているものもあります。また、あえて刃物で表面を傷つけて滑り止めとしているものもあります。


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こちらは、ISU-WORKSのTACチェアです。もともとは、デザイナー兼木工作家で北海道札幌市に在住の高橋三太郎さんが個人ブランドの椅子として販売していた椅子ですが、数年前に同じく北海道の津別町にある木工所山上木工さんとダッグ組んで取り組んでいるISU-WORKSのラインナップに組み込まれています。ゆったりと座れる本格的なダイニングチェアです。無垢材の座面の場合は、写真のように接ぎ板をデザインにあったカタチに加工しています。写真ではわかりづらいですが、表面には刃物で細かな凹凸がついています。凹凸はありますが、その上からヤスリをかけていますので、触って痛いとかささくれがささるといったことはありません。TACチェアは無垢材の座面だけでなく、ウレタンフォームのクッションを布やレザー(人工皮革)で覆った座面も選択することができます。


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こちらは同じISU-WORKSのGシリーズという比較的コンパクトでありながら、座り心地もしっかりと追求されているラインナップの板座の写真です。こちらの板座は数枚の無垢材をすのこ状にならべて下側に渡した板にビス留めするかたちで固定した座面です。すのこ状にすることで板と板の間に隙間ができ、無垢材特有の伸縮がおきても構造に響かないようになっています。こちらのGシリーズも板座の他に布座・レザー座・テープ座が選べます。


座面が布 or 革

布や革座の場合は、ウレタンフォームなどのクッション性があるものを布や革(天然皮革や人工皮革)で覆った比較的柔らかめの座り心地の座面になります。布や革によって質感や色味など様々なバリエーションがあります。ソリウッドで扱っている椅子のほとんどがこのタイプの座面を選択することができます。先述した板座に比べると、お尻へのあたりが柔らかくなるので長い時間腰かけたりする場合は快適性で布座・革座に軍配があがります。


ですが、長い期間使うとなると座面の張り替えや付け替えの必要が出てきます。毎日使っていると、やはりクッションのへたりや布や革が汚れてきたりします。張り替え・付け替えの目安としては、布座の場合で5〜6年、革座の場合で7〜8年くらいに一度といった感じになります。


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明るいネイビーの布座のUUチェアです。木と座面の組み合わせを選ぶのもこうした椅子選びの楽しみの1つかもしれません。ただし、あまりコーディネートを考え過ぎると収集がつかないことがありますので、ご自身の直感を信じてみるのもよいかもしれません。ソリウッドで扱いのある宮崎椅子製作所さんの椅子は特に選択できる布や革の種類が豊富で60種類以上の中から選ぶことが出来ます。


テープやペーパコードなどで編んである座面

最後に紹介するのは、布状や糸状のものを編んで座面にしているものです。有名なところでは、ハンス・ウェグナー氏デザインのYチェアです。Yチェアはペーパーコードといわれる紙ひもを数本よったものを編んで座面にしています。


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ISU-WORKSのGシリーズにはテープ座があります。上の画像はHUGチェアのテープ座です。ナイロン製のテープ(鞄の肩ひもなどに使われているものと同等)を編んで座面にしています。座った時に少し沈み込む感じの座り心地になります。


賢木@吉祥寺

W1350のテーブルにオススメなのはPocketチェアだ【No.1810】

先日、「ダイニングテーブルのサイズを考える」というタイトルで、ダイニングテーブルのサイズを検討する上でおさえておくべき指標について書きました。そこでは、食事をする際に必要なスペースは60×40cmとして考え、あとは合わせる椅子との兼ね合いも考慮したほうが良いと書きました。4人掛けのテーブルを考える際、W1350mmあれば食事をする上では問題ないサイズとお考え頂けます。ですが、W1350のテーブルに肘掛けがついているような幅が50〜60cmの椅子を4脚納めようとすると、少し窮屈な感じがしますので、その場合はW1500程度のサイズを検討頂くのが良いかと思います。


今日のブログエントリーでは、W1350のダイニングテーブルにオススメの少し小振りではあるけど、座り心地は抜群に良いという椅子を紹介します。


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宮崎椅子製作所がつくるPocketチェアです。宮崎椅子製作所は、徳島にある家具工房で、椅子をメインに製作しています。昔からOEMの椅子メーカーとして多くの椅子作りに携わってきましたが、現在では複数のデザイナーさんとタッグを組んでオリジナルの椅子を数多く製作しています。Pocketチェアもそのうちの1つで、村澤一晃さんというデザイナイーがデザインされた椅子です。名前の通り、ズポンのポケットのような丸みを帯びた座面が特徴でW400とコンパクトな設計になっています。見た目も非常に可愛らしくなっています。ですが、実際に座ってみると、少し大きめに設定された背もたれがしっかりと身体を受け止めてくれるので、ゆったりと座ることが出来ます。


Pocketチェアは選んで頂ける樹種とファブリックも豊富で、好みの組み合わせがきっと見つかると思います。樹種は、ブナ・ホワイトアッシュ・メープル・レッドオーク・ケヤキ・チェリー・ナラ・ウォールナットが選択肢としてラインナップされています。


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こちらはウォールナット材に黄色の布地を合わせたPocketチェアです。


実は私も家ではW1350のダイニングテーブルにPockeチェアを4脚合わせて使っています。椅子を納めた状態では隙間もかなりあるので、ゆとりがあるように見えます。普段は家族2人で使うことが多いのでサイズ的にも余裕がありますし、人が来て食事をしても窮屈に思うほどではありません。Pocketチェアはデフォルトの設計が座面高440mmと少し高めになっています。中には座った際に足の裏が床につかなくて落ち着かないと感じる人もいらっしゃると思います。その場合は2cmほど椅子の脚をカットすることをオススメしています。そうすることで、テーブルの高さも標準的な700mmにも問題なく合わせることが可能です。実際、我が家で使ったいるPocketチェアも脚を2cmカットして使っています。2cmぐらいであれば、見た目的にもバランスが崩れるといったことはありません。


Pocketチェアはコンパクトなので、木の椅子ではありますがそこまで重さを感じることはありません。掃除をする際にちょっと動かしたりするにはなんの苦労もなく、出来ます。6年以上使っていますが不便に感じたことはありません。本を読んだり、そこに長い時間座っていることがある場合は、肘掛けのあるゆったり座れるタイプのほうがベターだとは思いますが、食事をする・ちょっとした書き物をするといったダイニングチェアとしてお使いになるには全く問題がなく座れる椅子です。W1350などのテーブルに合わせるコンパクトな椅子としては非常にオススメの1脚です。


さて、話は変わりますが今度の日曜日は1月最後の日曜になります。ということは、無垢材テーブル選び方講座の開催日になります。14:00から吉祥寺ショールームで開催致しますので、これから無垢材テーブルを検討したいという方、どれを選んでいいのか悩んでしまっている方のご参加をお待ちしております。


賢木@吉祥寺

ケヤキ材の新たな活用の道【No.1802】

ソリウッドでご注文を受けているストレートカットテーブル(四辺が四角い天板)は予め決められた6種類の樹種から選んで頂いてご注文頂くカタチになります。現在では、ウォールナット・チェリー・メープル・タモ・ナラ・クルミの6種類になります。多少、堅さや加工性の違いがありますが、テーブルとして使って頂く分には強度などは問題ないとお考え頂き、見た目の木目の出方や色味などで選んで頂ければと思います。


樹種が決まっている耳つきテーブルに対して、樹皮の部分のカタチを残して天板を製作する耳つきテーブルの場合は特に樹種が決まっているわけではありません。その時の在庫によって製作出来るものが異なってきます。比較的ご要望が多く、在庫していることが多いのは、ウォールナット材やチェリー材、カバ材やトチ材といった樹種になります。また、製作することが稀なものとしては、タブノキやチャンチン材といった普段はほとんど名前を聞かない樹種も過去には製作した実績があります。タブノキは他の樹種とは違う赤茶色の色味をしていて、非常に魅力的な天板になりました。チャンチンは、中国原産の木で、濃い赤茶色をしています。木目は非常にはっきりと出ています。現在吉祥寺ショールームに展示しているチャンチン材の耳つき天板はサイズW1650×D850で、厚みが40mmあります。独特な木目が出ていて、無垢材のテーブルらしい感じがします。


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このチャンチン材のテーブルを比較的無垢材テーブルなど木に詳しい方がみると「あれ?ケヤキみたいだね!?」といった感想をもたれる方も多いのではないでしょうか?確かにケヤキの木目の出方に似ています。そこで今日はケヤキ材について、書いてみようと思います。


木に詳しくない方でも「欅(ケヤキ)」という文字を見たり、聞いたりしたことがある人は多いでしょう。欅は街頭の街路樹として植えられていたり、公園や神社には幹の太い立派な欅を見ることが出来ます。


ケヤキは木材としては古くから、座卓やダイニングテーブルの天板、箪笥などの家具の材料として使われたり、意匠的に大黒柱などに使われてきた我々の暮らしに欠かせない木として親しまれてきました。材木の業界でも広葉樹の王様として良い板は非常に高値で取引されていた時代もありました。ところが、最近では大きな1枚板の天板の需要が少なくなってきたり、濃い色味やモダンな印象のインテリアデザインが好まれるようになったりで、人気的には低迷していると言わざるを得ません。ですが、なんともいえないオレンジ色の褐色やはっきりと堂々と現れる木目を見ているとほんとキレイな板だなと思うことが多い木です。また、ケヤキのようなはっきりとして木目が好きという方にはたまらない樹種だと思います。ソリウッドでも必ず在庫があるわけではありませんが、材木市場に2枚はぎ程度でキレイな天板になりそうなものや面白い表情をしている板があれば、競り落とすこともありますので、ケヤキをご希望の方はスタッフまでお尋ねください。


さきほど、テーブル天板としては人気が落ちてきたと書きましたが、新たなケヤキ材の活用例も出てきてます。ソリウッドでもいくつかの椅子を扱っている宮崎椅子製作所さんは少し前からケヤキ材を通常の樹種ラインナップに加えています。メイドインジャパンの椅子工房として、イタリアミラノの展示会などに出品するなど世界を視野に入れている同社ですが、日本ならではの樹種としてケヤキを選択しているのだと考えます。これまでは椅子に使うことはあまりなかった材ですが、椅子のような細かい部材にしてみるとはっきり大味な木目もあまり目立たなく、なんともいえないオレンジがかった褐色が良い味を出しています。


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現在、吉祥寺ショールームにケヤキ材のpepeチェアを展示していますが、この椅子を展示してからケヤキ材での椅子の注文が増えました。ブラックチェリーほどは濃くないけど、少し色味がある椅子を探している方にはピッタリの樹種かもしれません。


賢木@吉祥寺

2017年にオススメの耳つきテーブルの樹種はこれだ!【No.1785】

謹賀新年!あけましておめでとうございます。今日から2017年がスタートしました。今年も多くの方に満足頂けるような家具作りに励んでいきたいと思います。このブログも引き続き毎日更新を続けていく予定です。もちろん、今年も無垢材テーブルや椅子、木について我々が知っていることや考えていることを多くの方に知って頂けるよう発信していきます。


2016年はこれまでウォールナット材の人気が頭ひとつ抜けていた感じがしましたが、同じ北米産のブラックチェリー材の注文数が2016年後半は多く、伸びてきた感があります。特に後半はチェリー材の耳つきテーブルを頻繁に製作していたような気がします。チェリー材は、最近原材料の価格が上がり、良質な材の確保が難しくなっているウォールナット材に比べると価格が安定しており、欲しい材が比較的欲しい価格で手にいれることが出来る状況です。おそらく2017年の前半はこの状態が続くのではないかと思います。現在吉祥寺ショールームには3枚はぎでW2000×D900の大きさがとれる耳つきテーブルが製作できる板が展示しています。


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真ん中の板は少し幅が広いので堂々とした印象の天板になるかと思います。両端に配置している板も元々は1枚の同じ板でした。乾燥の工程で大きく割れてしまったので、割れた部分をカットして2枚の板にして両端に配置することにしました。木材が割れてしまうことはよくあることで、こうした処置をすることでなるべく無駄をなくすことも必要です。3枚となった板も同じ丸太からとれた板ですので、色味は整っているので、統一感のある天板になると思います。


上の写真にある色が濃くなっている部分は、現状で削っていない部分です。今の状態でここも削ってしまうと、少し板が動いたりすると、仕上がりの板厚が薄くなってしまう恐れがあります。ですので、現状では無理をせずあえて残しているわけです。色が濃く見えているのは、製材した後、割れや反りなどの狂いを少なくするために表面にボンドを塗って狂いを少なくさせることがあります。削っていないのでそれが残っているということになります。


2017年、個人的に推していきたいのは国産広葉樹の代表格でもあるカバ材です。カバは昔から家具などに使われてきており、材質は固く、均等です。乾燥についても比較的に容易に乾燥させることが可能です。カバ材の特徴は、中心部分の赤身の強い部分と外側の白っぽい部分の色味の差が明瞭な点です。他の樹種でも、中心部分の色味が濃く、外側が白っぽい色味をしていることはよくありますが、カバ材の場合は、白い部分の幅が広く、幅が広いものではその板の半分ぐらいの面積を占めることもあります。


ウォールナットやチェリーなどに比べると流通量が少なく、どの家具屋さんでも取り扱っているという樹種ではないので、馴染みな少ないかと思います。でも、先ほど述べたように材質は全く問題ありませんし、表情豊かで個性的な耳つきテーブルが出来ます。現在、吉祥寺ショールームには4台のカバ材テーブルの天板が製作出来る板があります。板によってとれるサイズに違いがありますが、どれもキレイで明るい印象のテーブルになると思います。


その中の1台がこちら


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K65テーブルです。板の端には縮み杢というシワがよったような模様がキレイに出ています。この部分はオイルなどを塗って仕上げるとキラキラと光るような面白い木目となります。2枚はぎで幅もしっかりととれます。また、同じ丸太からとれた上下の板を使用していますので、いわゆるブックマッチと呼ばれる左右対称に近い木目が現れます。


床が明るめで、少し落ち着いた色味のテーブルが欲しいけど、ウォールナット材のようなこげ茶は行き過ぎだし、チェリーの全体に赤身のあるものは少し違和感があるといった場合、カバ材は非常にオススメです。トチ材やクリ材などの明るめの色味のテーブルを検討されている方は、ぜひカバ材も検討の1つにいれてみて頂けると有り難いです。


賢木@吉祥寺

ここ数年の材木に関する変化【No.1775】

今年も残るところ、10日をきってしまいました。ソリウッドの吉祥寺ショールームと相模湖工房は12月28(水)〜1月4日(水)まで休業とさせて頂きます。ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します。なお、27日は吉祥寺ショールームの定休日の火曜日にあたりますが、この日は営業致します。また、相模湖工房の休業中は木工教室も開催されません。7日(土)が新年初の教室日となり、1週ずれての開催となります。ご注意ください。


25日(日)14:00〜は今年最後のテーブル選び方講座を開催します。無垢材テーブルを購入する際にポイントとなる樹種、サイズ、仕上げについてどういうものがあり、どういう基準で選択すれば良いかを解説します。堅苦しいものではありませんので、気軽にお越し下さい。40分程度お話した後に、オイル仕上げのテーブルのメンテナンス実演も行います。小さめのテーブルもしくは木片を使って、メンテナンス時のオイルの塗り方や紙ヤスリをかけた効果などを実感頂けると思います。


さて、今日はここ数年での木材界の情勢の変化について書いてみたいと思います。とはいってもこの会社に入社して9年間で私が体験しているもしくは感じている変化なので業界全体としてはほんの一部分でのことになるかと思います。


木材価格の上昇

→無垢材家具の原材料のほとんどが製材された材木です。ここ数年、材木の価格は上昇傾向にあります。これは政治情勢や為替の影響など様々な要因が絡んでいます。特に、上昇幅が大きいのがロシアからの輸入が大半となるタモ材やナラ材です。私が入社した際は、タモ材の価格が一番安く、製品となった家具の価格でもタモ材が一番お求めやすい価格でした。最近では材料としての単価自体では、クルミやメープル材よりも高くなっています。ナラ材も20年程前は今よりも手軽に入手できる材の1つでした。その頃を知っているお客様と話す機会があり、ナラ材は価格も高くなり、材を確保するのにも苦労するという話をすると、驚かれます。


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数年前に納品させて頂いたなら材の耳つき1枚板のテーブルです。これ以降、ダイニングテーブルを製作出来るナラ材の1枚板には出会っていません。


幅の広いウォールナット材が手に入りづらくなっている

→無垢材家具に多く使われる樹種の中で人気ナンバーワンといっても過言ではないのがブラックウォールナット材です。さきほど、挙げたタモやナラと同様、ウォールナット材も価格の上昇が著しい材の1つです。人気がある材なので、どの木工所も確保することにやっきとなりますので、それも価格上昇の原因の1つになるかと思います。ウォールナット材の場合は、高いけど仕方なく購入した材の幅は短かったり、白太(ウォールナット材は元々樹皮に近い部分の色が白っぽい褐色になっていて、その部分は白太(しらた)と呼ばれている)が多く入っているので、歩留まりが悪いといった状況が続いています。ソリウッドでは、四角く成形した定番のストレートカットテーブルではテーブルの表面に白い部分である白太が出ないように接ぎ合わせています。そのため、以前だと4〜5枚で接ぎ合わせしていた寸法もいまでは6〜7枚の接ぎ合わせになるといったことが実際に起きています。


現在、吉祥寺ショールームではウォールナット材のW1500のストレートカットテーブルを現品限りの1台のみ10%OFFの特別価格で販売しています。このテーブルは製作した後、吉祥寺ショールームで展示していたものではありますが、製品としてはしっかりしたものです。このテーブル実は4枚はぎでD850mmとなっています。先述した通り、現在では販売価格を変えないなかで、4枚でこの幅をとることは非常に難しくなっています。ショールームでの展示品は、オーダーで製作するもののサンプルという意味合いもありますので、展示品と届いたもののはぎ枚数が著しく違うということを避けるためにも、特別価格のSALE品にしています。ですので、こちらのテーブルは、価格は安くなっていますが、材木の価値としては幅が広いほうが価値が高いとされるところもあるので、お得感は増しているというテーブルになります。


賢木@吉祥寺

明るい樹種の耳つきテーブル【No.1774】

ことあるごとに人気のある樹種はブラックウォールナットやブラックチェリーという北米産の広葉樹とこのブログでは書いてきました。2つの樹種に共通するのは、色がついている、散孔材で導管が細いのでオイル仕上げを施すとツルツルすべすべに仕上がるといった共通点があります、


確かに、この2つの樹種はソリウッドで手がけている四角いストレートカットテーブル、立木のときに樹皮があった部分のカタチをそのまま残した耳つきテーブルともに人気がり、2つ合わせるとテーブルのご注文全体の4割から5割くらいの割合になります。


ですが、魅力的な無垢材テーブルになるのは、この2つだけではありません。お客さまから「明るめの色味の耳つきが欲しいのですが、何か良い樹種はありますか?」といったご要望も受けることも少なくありません。


そこで今日は明るい色味でオススメを紹介したいと思います。明るめの色味で耳つきテーブルとなると、真っ先に候補に挙るのはトチ材です。最近の傾向としては、ソリウッドで在庫しているトチはあまり長さが長くとれない場合は多いです。トチ材自体は幅広い板も多く、大きな板が少なくなってきたこのご時世でも1枚でダイニングテーブルが製作可能な板が材木市場にも頻繁に出品されているのを見掛けます。


トチは、非常に大きく成長する木のひとつで、大きいものは高さ30メートル、幅2メートルにもなります。先ほども書きましたが、昔から1枚板の座卓やダイニングテーブルに使われてきました。ケヤキと並ぶ日本の代表的な木といえるでしょう。トチ材を製材してみると、個性的な木目がでることが頻繁にあります。同じトチ材でも模様が全く違うものがあるので、同じ種類の木には見えないケースも多々あります。一般的には黄色みがかった白褐色で、中心部分が赤味がかった褐色のものもわりと目にします。材木市場では、中心部分に赤茶褐色が入っているよりも、全体が黄色味がかった白褐色の板のほうが高価で取引されることが一般的です。ですが、テーブルにした場合、違いはあまりなく見た目の好みで選んでしまっても全く問題ないと考えます。トチ材の板をよく見てみると他の材とは違った特色に気づくことがあります。


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上の画像はあるトチ材の板をアップで撮影したものです。一般的な木材の場合、縦の線のみ見えるものが多いです。ところがトチ材の場合、通常の縦の線以外に横方向にも線が入っているのが見えます。そのため、パソコンの画面のようなドッド模様に見えます。私はこのトチ材の特徴的な木目をデジタル調の木目と勝手に呼んでいます。また、縮み杢といわれる横方向に波のような模様が入る板も多いです。縮み杢は、製材した状態でも見受けられますが、オイルなどで仕上げるとより鮮明になり、ものによってはキラキラ光っているように見えます。縮み杢がさらに激しく出ているとギラギラとかメラメラといった表現が似合うものもあります。


明るめで耳つきテーブルになり得るもう1つの代表的なものは、カバ材です。カバ材と聞くと、やや馴染みのない感じがすると思いますが、白樺とか樺など感じで書くとピンとくる方も多いのではないでしょうか?カバ材には、色々な種類があり一概にはいいづらいのですが、トチ材のように中心部分が赤味の強い褐色で、外側の部分が白褐色をしているものが多いです。マカバなどと呼ばれる種類のカバ材は、赤身の部分がほとんどを占めるといったものもあります。


カバ材は家具用の材として、古くから親しまれてきましたが、メジャーどころを突き進む感じではなく、知る人ぞ知る敵なポジションにおさまっている感があります。ですが、材質としては非常に堅く、色味も着色塗装では決して出すことの出来ない絶妙な色味をしています。また、上手く組み合わせると個性的で可愛らしいテーブルに仕上げることが出来ます。明るめの板で耳つきテーブルを探している方には是非選択肢にいれて頂き樹種であります。


現在、ソリウッドの吉祥寺ショールームでは耳つきテーブルが製作できる板が4組と豊富にあります。縮み杢がでているものや、濃淡がはっきりしているものなど面白みのあるキレイな板が揃っています。


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こちらはカバ材耳つきテーブルの新作K79テーブルです。W1650ぐらいの大きさまでとれて2枚はぎでダイニングテーブルになります。


賢木@吉祥寺

続・椅子に関する質問に答えます【No.1754】

昨日のブログでは椅子に関する質問に答えますということで、以下3つの質問の回答をブログエントリーにしました。


Q. 椅子も無垢材が使われているのですか?


Q. カタログに表記している以外の寸法で製作してもらうことは出来ますか?


Q. 人気のある椅子はどれですか?


椅子の購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。


椅子に関する質問に答えます【No.1753】

今日は昨日のエントリーでは書ききれなかった質問とその回答を書いていきます。


Q. 木の種類は選ぶことができますか?

 →木の種類は椅子の種類によって異なります。ソリウッドで扱っている椅子は全て2種類以上の樹種から選ぶことが出来ます。その2種類の樹種はナラ材とウォールナット材です。無垢材の家具ではポピュラーな樹種となります。色も明るいナラと濃い色味のウォールナットというふうに分かれているので、選びやすいと思います。それ以外にもチェリー材やメープル材といった樹種も選べるものがあります。


最も多くの樹種が選べるのは、宮崎椅子製作所の椅子です。先ほど挙げたナラ・ウォールナット・チェリー・メープルの他にホワイトアッシュ(タモ系)・ブナ・ケヤキ・レッドオークといった樹種が選べます。中でもケヤキは他のメーカーの椅子ではなかなかお目にかかれないものです。ソリウッドの吉祥寺ショールームにはケヤキ材のPepeチェアが展示されています。


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ケヤキは日本が原産の樹種で、その昔は広葉樹の王様といった呼び名もあり一枚板のテーブルなどを中心によく使われてきました。比較的幅の広い板がとれることと、板によって木目の出方や色味に個体差が激しいこともあり、椅子に使われることはあまりなかったと思います。そのあたりは宮崎椅子製作所さんのチャレンジだと思います。ショールームに展示しているPepeチェアも部材によって色味に違いがありますが、それが椅子のチャームポイントになっていると思います。ケヤキのテーブルだけでなく、同じような色味のチェリー材のテーブルややや薄めのナラ(オーク)材などと合わせても面白いと思います。


Q. トチ材(またはカバ材)の椅子はありますか?

 →ソリウッドでは、木の樹皮の部分のカタチを残した耳つきテーブルも主力商品のひとつです。耳つきテーブルの場合はとくに樹種が決まっているわけでなく、あまり流通量がないものでも市場によい板があれば仕入れ、テーブルを作るようにしています。その中に、トチ材やカバ材があります。そういった樹種のテーブルをご検討中の方から頂く質問が上記のものです。


答えとしては、今のところトチ材やカバ材で製作出来る椅子の扱いはありません。トチ材もケヤキ同様、幅の広い板が多いのでそのままテーブル天板として使うことが多い樹種です。ですので、椅子のように細かく製材して使うということにはあまり適していません。トチ材のテーブルをご購入された方は、トチ材の色味に合うようにメープル材やナラ材といった比較的明るい色味の樹種で椅子を注文していることが多いです。


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こちらはトチ材の天板のテーブルにブナ材のUUチェアを合わせた事例になります。写真でも違和感ないことがわかって頂けると思います。


カバ材も同様、椅子をつくるタイプの樹種ではありません。カバ材は重いということもあり、比較的軽いものが好まれる椅子には向いていない面もあります。カバ材も個体差がある樹種でとくに色味については、茶褐色の中心部分に、外側が白くなっているものやチェリー材のように赤身が濃いものをあります。それぞれの天板の色味に合わせて、椅子の樹種を選ぶのがいいでしょう。白い部分が多いものや茶褐色が薄めの場合はメープル材やナラ材、宮崎椅子製作所であればブナ材も選択肢に入れて問題ないでしょう。赤身が強いカバ材の場合は、同じ色味のチェリー材が似合うと思います。


賢木@吉祥寺

ゆったり座れる椅子も揃っています

先日のブログでは幅が400~500mmの幅がコンパクトな椅子を紹介するブログエントリーを書きました。 今日はその逆で幅が500mm以上あり、ゆったり座れる椅子を紹介します。

幅が広いとゆったりと座ることができます。幅が500mm以上ある椅子の多くは肘掛けがついているタイプですが、そうでないものもあります。その代表格が肘掛けがなくても幅が500mmあるENNチェアです。


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ENNチェアは北海道の札幌で活動しているデザイナー兼木工家である高橋三太郎さんがデザインをしているISU-WORKSの1つとしてラインナップされている椅子です。ISU-WORKSはコンパクトな椅子編で紹介した幅が500mm以下の椅子がラインナップされているGシリーズとゆったり座れる椅子がラインナップされているNシリーズがあります。ENNチェアもNシリーズにラインナップされています。ENNチェアは後ろ脚から伸びた支柱がやや後ろに流れ背もたれを支えています。デザインとしては非常にシンプルですが、その分しっかりと身体を支えてくれます。吉祥寺ショールームにはウォールナット材の板座のENNチェアが展示しています。展示ではないのですが、円弧状のアームがついたものもあります。もちろん、座のタイプも選べますので、布やレザーなどクッションがついた座面も選択することができます。


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続いて肘掛けがついたRINチェアを紹介します。しっかりと前まで伸びた肘掛けがついたタイプの椅子です。座面はクッションを布またはレザーで包んだ張り地のもののみとなります。座面はやや柔らかめで優しい印象の座り心地になります。吉祥寺ショールームにはウォールナット材にブラウンのレザーがついたものを展示しています。ダイニングチェアとしても使えますし、書斎などでパソコン用の椅子としても最適な椅子です。

ゆったり系の椅子としては注文数が多いのがLENチェア(ISU-WORKS)とUUチェア(宮崎椅子製作所)です。


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LENチェアは部材の面取りを大きくとり楕円状にしています。その影響で全体の印象が柔らかくなっています。LENチェアの肘掛けは前脚までくるタイプのものではなく、途中までのハーフサイズになっています。肘掛けが途中までだと出入りするのが楽になります。肘掛けが短い分、出入るする際に椅子を引く距離が少なくてすみます。小さなことですが、毎日の生活のなかでちょっとしたことがストレスになることがあります。出入りが頻繁にある場合はLENチェアのように肘掛けが短いものが有効になるケースがあります。また、お客様との接客の中で、椅子の上であぐらをかきたいという方が少なくなりません。そうなると、肘掛けが前まであるとあぐらを上手くかくことができません。あぐらをかくことがあるという方はLENチェアのように肘掛けが短いものを選択するのがよいでしょう。

LENチェアは、クッション+張り地のもの以外に板座のものも選択ができます。板座はすのこ状に板を隙間をあけて配置した板座になります。板座のものは長い時間座る分には座面が固いので、座り心地はクッションがついたものにかなわないところがあると思います。ですが、食事をする時間だけ座る分には全く問題がないと思います。張り地のものは、使っているうちにウレタンがへたったり、表面の布やレザーが汚れたり、痛むため、将来的には張り替えが必要になってきます。板座の場合は、張り替えを考える必要はありません。また、クッションが欲しい場合は、市販のものを上に載せて使うことで、座り心地もアップします。


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UUチェアは宮崎椅子製作所のアームがついた椅子です。こちらは、布や革などの張り地がついたタイプの椅子になります。宮崎椅子製作所の椅子は、選べる樹種と張り地が豊富にあります。定番となるナラ材、ウォールナット材、チェリー材はもちろん、他のメーカーではあまりラインナップされていないケヤキ材やレッドオーク材といった樹種も選択が可能です。

椅子は座る人によって座り心地が変わると言われています。長く使う椅子を選ぶ際には、実際に座ってご自身で座り心地を確かめてみることが重要です。

賢木@吉祥寺

コンパクトなダイニングチェア【No.1743】

今日はダイニングチェアの話になります。ソリウッドでは椅子の製作まで手が回らないので、他の家具工房が製作する椅子をショールームに展示し、注文を受けるカタチでお届けしています。私が入社した当初はラインナップも少なく選べると椅子が少なかったのですが、今ではダイニングチェアとして使える椅子の種類は23種と大きく増えました。ショールームに展示してある椅子はすべて実際に座って頂けます。椅子を選ぶにあたって重要なのは、座ってみることです。座ってみてしっくりこない椅子に長い間座って生活するのはストレスがたまりますからね。


ただ、座り心地だけでなくしっかりと椅子のサイズも確認をしたほうが良いでしょう。ひとえにダイニングチェアといっても、肘掛けがあるなしでは横幅のサイズがだいぶ違ってきます。何も考えずに注文して、テーブルの脚と脚の間に納まらなかったといったことがないようにしましょう。


ソリウッドで扱っている椅子の中でもW400mmのものからW560のものまで、色々です。そこで今日は比較的小さめなコンパクトな椅子にスポットをあてていくつか紹介したいと思います。特にW1350程度のダイニングテーブルと一緒に使うことを考えていて、横に2つ並べて使うのであればコンパクトなものの中から選んで頂くことをオススメします。


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W400と最もコンパクトな椅子は宮崎椅子製作所さんのPocketチェアです。座面がズボンの後ろについているポケットのようなカタチをしていることから名付けられた椅子です。一見すると、かなり小さいのでダイニングチェアとしてはどうかなと思うかもしれませんが、座ってみると驚くほど座り心地が良いと感じる椅子です。座り心地の良くしているのは、広めに設定された背もたれだと私は考えています。実際、自宅のダイニングにはこのPoketチェアを使っていますが、心地よく食事が出来ています。ただ、デフォルトの座面高が440mmと少し高めに設定されているので、少し高く感じる方もいらっしゃるかもしれません。そういった場合は脚をカットすることも可能です。私も家で使っているPocketチェアはテーブルの高さ700mmに合わせて20mmカットして使っています。


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こちらはISU-WORKSのHUGチェアです。ISU-WORKSではハーフディスタンスの肘掛けがついている椅子でも幅が500mmをきるタイプの椅子がラインナップされています。これはGシリーズをいう名称が付けられています。もちろん、HUGチェアもGシリーズのうちの1つです。HUGチェアは婉曲した背の一前方部分に肘をかけることが可能です。座ってみると、この背に包み込まれるような感覚があり、妙に落ち着いた感覚で座ることが出来ます。HUGチェアはISU-WORKSの第1弾として発表された椅子ですが、当時から可愛らしいフォルムとしっかりと座れる心地よさで人気を博してきました。椅子の数が増えてきてはいますが、変わらず注文数が多い椅子です。


HUGチェアのようにコンパクトでありながら、肘も掛けられるタイプですと、大柄な方はやや狭く感じることもあると思いますので、その辺は実際に座って確かめて頂くのが良いかと思います。冬場になると、厚手のコートを来てご来店頂く方も増えてきます。そのままコートを来たままで座ってみる方もいらっしゃいますが、そこは普段椅子に座るときのようにコートを脱いで座ってみるほうが実際の座り心地を確認することができます。最終的な検討に入ったら、コートを脱いで座ってみることをオススメします。


ISU-WORKSのGシリーズの椅子は同タイプのものでしたら、重ねておいておくことが出来ます。最大4つまで重ねることが出来るようです。コンパクトな椅子ではこのようなスタッキング出来ることが、好まれる機能として求めれる場合があります。しっかりと座ることができて、スタッキング出来る椅子というのは、なかなかお目にかかれないものです。


賢木@吉祥寺

オイル仕上げのメンテナンス講座を開催しました【No.1736】

今日は隔月の第2日曜日に開催しているオイル仕上げのテーブルのメンテナンス講座を行いました。無垢材テーブルを検討されている方もしくは既にお使いの方で、このメンテナンスというのが気になっている方も多くいらっしゃるかと思います。そんな不安を少しでも軽く出来たらなと思い、メンテナンス講座を開催しています。本日は、5組12名の方にご参加頂きました。嬉しかったのはお子様も一緒に席に座って参加頂いたことです。小さいお子様だとまだなにをやっているか理解することは難しいと思いますが、小学生高学年ぐらいになるとメンテナンスのお手伝いが出来る戦力にはなると思います。将来的になんとなく家具屋でメンテナンスしているのを見たなぁと思い出してくれたらさらに嬉しいです。


さて、今日は吉祥寺ショールームの看板を載せるために外で使っている小型のベンチをメンテナンスを実践する材料にしました。


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ベンチの表面はこんな感じで出来た当初のスベスベの肌触りは既に遠い過去のものになっていって触ってみても心地よい肌触りではありません。下側の両端には雨があたった跡がついてしまっています。また左上にはくっきりとコップの跡の輪染みがついています。この輪染みは今回のメンテナンス講座に向けてわざとつけたものです。ガラスのコップの底を水で濡らしてそのまましばらく置いておき、染みをつくりました。このベンチは既に雨にも濡れてオイルが抜けてしまっている状態ですので、濡れたものを置くとわりと簡単に染みがつきました。実際に使うダイニングテーブルは屋内で使うのでここまでひどい状態になることはないと思いますが、こんな状態でも数分の作業で見違えるようになるということを確認してもらえるのではないかと思い、このベンチを題材にしました。


講座中は写真がとれなかったので、メンテナンスの手順については文章のみで書かせて頂きます。


まずメンテナンスをはじめる前にテーブル表面にあるほこりや汚れをとるために堅くしぼった布巾で全体を拭きます。表面が完全に乾いたら紙ヤスリの出番です。ダイニングテーブルのメンテナンスに使うのは#320のもので十分です。紙ヤスリは番手の数字が大きくなればなるほど目が細かくなります。目が細かいとけずれる度合いは低くなります。紙ヤスリはホームセンターなどで入手できるもので全く問題ありません。通常のタイプと耐水のものがありますが、メンテナンスで使うのは通常もので大丈夫です。紙ヤスリをかける時は木目にそってかけるようにしてください。木目に直交するようにかえると傷が残ってしまうことがあります。オイル仕上げの場合は素地の状態がそのまま仕上がりに反映されるので、傷が残っているオイルを塗った跡も傷跡が見えてしまいます。


全体に紙ヤスリをかけたら、ウェス(綿100%の布)で表面についている木くずを取り除きます。木屑を取り除いたら一度、表面をチェックします。この時点で染みがとれていれば問題ありません。少し残っている時はその部分と周辺をもう一度ヤスリをかけてみてください。


最後にオイルを塗っていきます。オイルをウェスにつけ、擦り込むような感じで塗っていきます。オイルが塗られると表面が濡れ色になって色が濃く変化します。色が変わった部分はオイルが塗られた状態ですので、全体がそうなるように塗っていきます。オイルを塗り終わったら、オイルがついていないウェスで拭き取るように乾拭きします。これは木部に浸透せずに表面に残っているオイルを拭き取るためにします。余分なオイルが残っていると乾くのに時間がかかったり、色ムラの原因になるので、しっかりと拭き取ってください。


これで作業自体は終わりです。あとはオイルが乾くまで何も置かない、触れないで半日程度置いてください。


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これがメンテナンス終了後に撮影したベンチの座面です。両端の下や左上にあった染みが目立たなくなったのがわかると思います。光の加減で写真ではわかりづらいですが、色艶もメンテナンスする前と後では明らかに違います。ショールームスタッフが撮影してインスタグラムにUPした写真のほうがわかりやすいので、ここにも載せておきます。



紙ヤスリを使ったメンテナンスを実際行うには勇気はいると思いますが、やれば効果は必ず出ます。ぜひご自宅でも試して頂ければと思います。


賢木@吉祥寺