家具屋で働く双子のブログ | 無垢の家具工房 ソリウッド・プロダクツ株式会社

無垢の木にこだわる家具工房で働く双子の兄弟がつづるブログです。
兄が相模湖工房から、弟が吉祥寺ショールームから日々の様子、木や家具のことをお伝えします。

相模湖工房の最近のブログ記事

一大決心。工房周りの美化計画を少しずつ進めています。【No.2004】

台風が過ぎて夏らしい暑さが戻ってきました。涼しい隙をついて進めていた相模湖工房美化計画も暑くなったら継続は不可能かもしれません。昨年、刈払い機を買ってようやく草刈りができる状態になりました。今まではエンジン式の刈払い機を使っていたようですが、動かなくなっていて近所の機械屋さんに見てもらっても直りそうにないと言われてそのままになっていました。新しく購入したのはバッテリー式の刈払い機。マキタ製です。私はエンジン式の刈払い機を使ったことがないので性能を比べることはできませんが、工房の周りの草刈りをする程度だったら充分なパワーを持っています。静かですし、振動もほとんどありません。ただ、バッテリーの持ちは短いです。20分くらいで充電が必要になります。まあ、このタイミングで休憩できるので問題ありませんが... エンジン式は使用頻度が少ないとエンジンが掛かりにくくなったりとなにかとメンテナンスが必要です。バッテリー式はそういった面倒なことが要らないのでエンジン式の機械に慣れていない者にとってはとても有難いですね。ただ、エンジン式のチェーンソーや刈払い機などを使いこなせてメンテナンスもしっかり出来る人には憧れがあるでのでゆくゆくはそうなりたいのですが......

でもって工房周りはだいぶ綺麗になりました。とは言っても今までの状態を知らない人には変化が分からないと思いますが...去年は新しい刈払い機で草を刈るだけでしたが、今年はもう少し踏み込んでみました。いままで放っておいた箇所は草や落ち葉が堆積してコンクリートの上に新たな土の大地が築かれていました。その土に草が生えている状態でした。そんな状態の土を根こそぎ剥がして元のコンクリートが見える状態にしました。気分は開拓者でしたよ。この土をどかせばもっと有効利用できる面積が増えると考えると俄然やる気もみなぎります。でも土には雑草の根がびっしり生えていてなかなか剥がすのが大変。でも、"いまやらなきゃいつやる?""今でしょ!"みたいなやり取りを脳内で幾度となく繰り返しなんとか乗り切りました。

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この辺りも落ち葉や草が土に還ってその上に草が生えている状態になっていました。それらを全て取り払ったのでとてもスッキリしました。これで車一台分の駐車スペースを空けることができました。

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入口の石垣の下も草ボウボウでした。苅ってもすぐに生えてきてしまう状態、ここも土ごとごっそり取り除きました。でもすでに新な草が...... ここはすでに木のように生長した根っこを取り除けていません。そこからもう草が伸びてきています。まあ、これでも前よりだいぶマシになったのですよ。

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ここも草を刈るだけでは全然スッキリしなかったので、手で根っこを抜いていきました。それでも抜けきれないのですでに草が生えてきていますが、ここも使えそうなスペースになりました。欲をいうと煉瓦を敷いて綺麗にしたいですが......彫るのが大変そう。写真では分かりにくいですが、まだ少し盛り上がっています。なので平坦にするにはもっと土を掘らないとだめなんですね。

いつまで綺麗な状態が続くか分かりませんが、せっかく綺麗にしたのでなるべく維持できるように頑張ります。放っておいたらまた直ぐに元通りになってしまうはずですからね。こまめにメンテナンスしていきたいと思います。1度綺麗にするとちょっと草が生えてきても気になるのでサッと抜いたりしています。まあ、そういうもんですねよ。気にしてないと全然気にならないのですが...(だから草が伸び放題になるんですよね。)

瑞木@相模湖

問い合わせが立て続けにあったローテーブルについて【No.1998】

はじめの夏期休業のお知らせをさせて頂きます。ソリウッドの吉祥寺ショップ「Soliwood-Crafis」は8月8日(火)〜8月16日(水)までお休みを頂きます。なお、相模湖工房とは休み期間が異なるのでご注意ください。相模湖工房は、8月23日(水)〜8月30日(水)が休みとなります。この期間中は木工教室も開催されませんので、ご注意ください。


また、8月27日(日)は吉祥寺ショップは臨時休業とさせて頂きます。ご迷惑をおかけ致しますが何卒よろしくお願い致します。


また、吉祥寺ショップで開催していますテーブル選び方講座ならびにテーブルメンテナンス講座につきましても8月は開催いたしません。9月以降は多少変動があるものの、基本的にはこれまで通り、偶数月の第2、最終日曜日と奇数月の最終日曜日がテーブル選び方講座、奇数月の第2日曜日がテーブルメンテナンス講座を行う予定です。9月につきましては、17日(日)にテーブルメンテナンス講座を開催致します。10日(日)は講座は開催されませんのご注意ください。


今日は高さの低いテーブルをテーマにしたいと思います。吉祥寺ショップの展示はこれまでほとんどがダイニングテーブルとして高さ700mm程度のものを多く展示してきました。お客様から高さの低いテーブルは製作出来るのか?といった問い合わせを受けることも多々ありました。製作については、天板の製作はダイニングテーブルと同様に行い、短い脚を取り付けるといったことでローテーブルを作ることは全く問題なく可能です。


ということで、展示中の宮崎椅子製作所のUUソファの前にローテーブルの設置を行いました、これはしばらくショップに展示してあったナラ材天板に、ちょうど良い脚が見つかりましたので、展示することになりました、天板のサイズがW1350 ×850mmとなりますので、4人がお食事をするには十分な大きさになります。また、来客の際には6人ぐらいまでなら対応が可能になります。もちろん、これ以外のサイズでも製作は可能です。お食事用に低いテーブルをお考えの方、1350〜1500のサイズでオーダーされることが多いです。お食事用ではなくリビングテーブルとしてお使いになる方はW1200×600mmぐらいのサイズがちょうど良いかもしれません。


ローテーブルはストレートカットでも耳つきても製作は可能です。最後に過去に製作したローテーブルの事例を紹介します。


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こちらは個性的な木目がひときわ目をひく、カバ材の耳つき2枚はぎのローテーブルです。厚みがかなりあるので、重厚感もばっちりです。少し余談ですが、これほど厚い天板は重さも結構なものになります、ですので、気軽に動かせるようなものを考えている方はサイズを小さくするか耳の部分をカットしてあるストレートカットのものがオススメです。


賢木@吉祥寺

10月スタートの木工教室の生徒募集中【No.1991】

現在、ソリウッド木工教室の新規生徒募集をしています。募集をしているのは基礎1年コースで、2017年10月15日(日)に開講します。月1回の教室で基礎1年コースは2018年9月までの全12回になります。ソリウッド木工教室は開講30年以上の歴史のある本格的な木工教室です。普段は、無垢材家具を専門とする家具工房ですが、第1〜第3日曜日までの週末は相模湖工房が教室の場に変わります。講師となるのは、普段家具作りをしている弊社の職人です。


ソリウッド木工教室は大きく3つの特徴があります。


鉋や鑿といった手道具を使った家具作り

ソリウッド木工教室の最大の特徴は、道具にあります。技術進歩に伴い、家庭でも使える電動工具も手頃な価格で入手出来るようになりました。日用大工でも今では電動工具が主体になっています。ですが、木工の根底にあるのは手を動かすことだと考えています。ソリウッド木工教室では生徒さんが電動工具を使うことはありません。手にするのは、鉋(かんな)、鑿(のみ)、鋸(のこぎり)といった日本に伝わる伝統的な手道具です。これらの道具の仕立てから始まり、使い方を丁寧に指導していきます。多くの方がこれらの道具をみたことはあるけれど、実際に使ったことはないという状態ではないでしょうか?


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これらの道具を使いこなすのは、簡単なことではありません。手にしたその日からプロが作ったような仕上がりになるわけでもありません。ですが、苦労しながら手動かし、試行錯誤しながら1つの目標に向かっていくことは木工の原点であり、物作りの楽しさがそこにはあります。


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鉋で上手く削れたときの快感、微調整をしながらホゾ組を完成させる達成感、現代の生活ではなかなか味わえない感覚をぜひとも経験して頂きたいと思っています。


無垢材を使った本格的な家具作り

ソリウッドは無垢材にこだわり家具を製作し続けている家具工房です。ですので、ソリウッドが運営する木工教室でも無垢材にこだわります。生徒さんにはプロが扱うものと同じ上質の広葉樹を使用して頂きます。広葉樹は針葉樹に比べ、硬いので、扱うのは大変ですが、出来上がった家具の質もワンランク上のものになります。さらに、釘に頼らずホゾ組みなどの継ぎ手でしっかりと組みますので、完成した家具は長く使うことも可能です。家具作りのプロフェッショナルが懇切丁寧に無垢材家具の製作を指導する類をあまりみないタイプの教室になります。


生涯の趣味として木工を楽しめる

本格的な家具作りを指導する教室ではありますが、職人を養成することを目標にした教室ではありません。あくまでも趣味として木工を楽しみたいという人にあわせてカリキュラムを設定しています。とくに基礎1年コースは全く経験のない方でも安心して通って頂けるように配慮しています。木工は長い間楽しむことができる趣味でもあります。基礎1年コースを修了した方は希望があれば応用コースに進んで頂くことができます。応用コースでは課題作品はなく、ご自身でデザインした家具をご自身で製作するという形式をとっています。特に期間は設けていませんので、ご自身にあったスピードで作業して頂くことが出来ます。月1回が原則の教室ですので、家具を製作するペースはゆったりとなります。応用コースの場合、1年から2年くらいをかけて1つの作品を完成させる方が多いです。


以上がソリウッド木工教室のコンセプトとなる3つの特徴です。10月からスタートする基礎クラスはスペースの関係で募集人数が5名と少なくすでに申込をして頂いたいる方もいらっしゃいます。定員が一杯になった時点で募集を締切らせて頂きます。10月の次ぎは2018年4月スタートのクラスを予定しています。ご興味のある方はお早めに吉祥寺ショップまでお問い合わせください。メールを頂ければ資料を送付致します。


賢木@吉祥寺

丸いテーブル【No.1935】

ダイニングテーブルというと長方形のテーブルを思い浮かべるかたが多いかと思いますが、円形の丸いテーブルも数多く存在し、根強い人気があるカタチです。ソリウッドの吉祥寺ショップにも丸テーブルを展示していますが、四角い長方形のテーブルを検討されている方でも「改めてみると、丸いテーブルをいいね」といったコメントを耳にすることがあります。もちろん、丸テーブルを第一候補とされて来店される方もいらっしゃいます。


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丸テーブルの最大の魅力はなんといってもその丸いプロポーションにあると思います。見た目的に可愛らしく、角のあるものが多くなりがちな部屋に柔らかいアクセントをつけることが可能になります。丸いテーブルをご検討の方に話を伺っても「丸いテーブルに憧れていたので、家を建てる際には丸いテーブルにしたい」「丸いカタチが可愛らしく、好きだ」といったコメントを頂いたことがあります。


他にも丸いテーブルには四角いテーブルに対してメリットがあります。丸いテーブルだと複数の人が座ったときに、お互いの顔が見えやすく、コミュニケーションがとりやすいといった点があります。四角いテーブルだと、対面に座った人とは顔をみて話をすることができますが、隣の人との間では顔を見て話をすることはやりづらい面があります。丸いテーブルだと隣に座る人も角度がついた位置に座るので、お互いの顔が見えやすくなります。


反対に丸いテーブルにも以下のデメリットもあります。


・より広いスペースが必要

・食事をする際の1人分のスペースが少なくなる

1つ目のデメリットは、もちろん四角いテーブルとの比較によるデメリットになります。例えば4人掛けのテーブルとして人気があり、多くのご注文を頂くW1500×D850mmのテーブルの場合、1.275平方メートルが天板の面積になります。丸いテーブルで4人掛けとなると直径1100mm程度のサイズが適切ですが、1100mmだと天板の面積は0.95平方メートルになります。単純に面積だけを比べると四角いテーブルのほうが大きいですが、実際には椅子をおいて使うので椅子をひいて座ることができるスペースを把握する必要があります。通常椅子をひいて、腰をかけるのに天板の端から壁などの障害物まで60cmが必要とされています。四角いテーブルの場合、奥行きである850mmに600mm×2をプラスしたスペースが必要になります。ここでは、W2050mmが最低でも必要になります。一方、丸いテーブルの場合、1100mmに600mm×2をプラスしたスペースである、W2300mmが最低でも必要になります。さらにこれは縦横にも同じ分だけ必要になります。ですので、十分にスペースのあるリビングダイニングのような部屋に設置するには問題ない場合が多いですが、長方形の部屋に置くと、壁に近いほうはどうしても狭く感じてしまいます。


ソリウッドでは丸いテーブルに関してもサイズオーダーで製作が可能ですので、樹種とご希望の直径と高さをご連絡頂ければ見積りを出すことが可能です。もちろん、見積りは無料です。見積りの依頼は吉祥寺ショップの店頭でも承りますし、メールや電話でご連絡頂くことも可能です。


丸いテーブルをご検討されている方に耳よりな情報があります。


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現在、吉祥寺ショップではφ1150mmのナラ材丸テーブルを現品限りの特別価格で販売しています。通常、ご注文で承る場合、¥179,280のものが、この商品に限り¥143,424とさせて頂いております。


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上記金額は消費税込みの価格ですので、大変お買い得です。現品限りなので、早いもの勝ちになってしまうので、ご興味のある方は早めにご連絡頂けると幸いです。


賢木@吉祥寺

ヤマザクラやチェリーの耳つきテーブル用の板を準備しています。【No.1840】

ソリウッドの吉祥寺ショールームには耳つきテーブル天板用の板を壁際にいくつか並べています。無垢材テーブルを販売するお店はいくつもありますが、完成品の天板を並べるお店が多いのではないかと思います。ソリウッドの吉祥寺ショールームにはもちろん仕上がった完成品の耳つきテーブル天板もありますが、数はとても少ないです。仕上がった天板をあまり並べない理由はいくつかありますが、1番の理由はお客様のご希望サイズに合わせて製作できるようにするためです。

無垢板で作るテーブルは長さ方向を継ぎ足すことは出来ません。幅方向は板を数枚はぎ合わせることで調整することはできます。ただし、1枚板テーブルの場合はそうはいきません。ソリウッドでは1枚板テーブルはほとんどなく、はぎテーブルがメインになります。製作時に幅方向で大きさの調整が効くので、やはりお客様のご希望サイズで作った方が良いだろうという判断をしています。板によって製作できるサイズはある程度決まってしまいますが、細かいサイズは調整可能です。

ただ、長さが取れる板を極端に短くしてしまうのは少しもったいないです。2000mm以上の長さでテーブルが製作できる板を1500mmでテーブルをするのは少し無理があります。やはり大きいテーブルが製作できる板は貴重なので... 2000mmの板を1500mmに切ってしまうと500mm程度の板が半端になってしまいます。500mm程度の長さの板は使用する用途がほとんどないので無駄になってしまいます。どうしてもこの板でというのがある場合は対応することもありますが、その場合はほかの1500mmのテーブルよりかは価格が高くなってしまうと思います。

今日は吉祥寺ショールームに展示するための板を削ったり、粗削りをしたりしました。

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国産材ヤマザクラ材の耳つき3枚はぎテーブル天板用の板です。少々欠点がある板ですが、貴重な国産ヤマザクラ材ですので良い具合にテーブル天板に出来たらと思っています。削らないと欠点が見えにくい板だったので、少し大きめに粗木取りして削りました。フケている所や入り皮、割れなどが少し入りますが、ヤマザクラ材らしい木目の天板になるのではないでしょうか。ある程度のサイズを決めたら耳つきテーブルのWebページにアップする予定にしています。

チェリー材も乾燥が終わって使えるようになった板が何枚かありました。これらも粗木取りしました。まず、長さを切ります。割れが入っている部分などを切り落とします。板の端からは少なからず細かな割れが入ります。大きな割れがなくなる所まで切るかはその都度考えます。あまりに短くなってしまう場合は割れが入った状態で天板にする事を選択します。

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要らない部分をチェーンソーでカットしました。粗木取りができる機械もありますが、今日は他のスタッフが使用していたのでチェーンソーを使いました。機械を使った方が早く綺麗にカットすることができますが、反っていたりすると上手く機械に入らなかったりするのでチェーンソーの方が早い場合もあります。普段あまりチェーンソーを使わないので、エンジンが掛かりにくかったりもしますが、最近は使う場面が増えたのでエンジンの掛かりも好調です。

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こちらはチェリー材の4枚はぎテーブル天板になる板です。チェリー材のほぼ柾目の天板は珍しいですかね。4枚とも同じ丸太から製材された板なので、統一感のある天板になるはずです。こちらも表面を削って吉祥寺ショールームに展示する予定にしています。

乾燥が終わって耳つきテーブルが製作できる板は耳つきテーブルのWebページに掲載しています。お気に入りの天板が見つかった場合は吉祥寺ショールームまでお問い合わせください。見積を致します。

瑞木@相模湖

ソリウッドの耳つきテーブルは仕入れた板を乾燥させるところからはじめています。【No.1833】

昨日は午後から一時強烈な風が吹きました。でも、午前中は穏やかな天気だったんですよね。朝は寒かったですが、時間が経つにつれて暖かくなって外の作業もやりやすかったです。だんだんと春になっていますね。冬場は空気も乾燥しているので木材乾燥には良い季節です。木材はまわりの環境に応じて水分量を調整する機能が備わっているので環境がとても重要になります。乾いた空気の場所に置いておけばそれだけ乾燥の進みも早くなります。なので、乾燥した季節や乾燥した地域では乾燥も早いです。逆に梅雨時の湿った空気の中や海や川の近くなど湿った空気の中では乾燥も進みが遅くなります。現在では強制的に木材を乾燥させる人工乾燥方法が発達したので地域差などは少なくなりましたが、やはり乾燥した地域の方が木材乾燥にとっては有利です。相模湖工房のある辺りは特に乾燥している地域ではありませんので、特別に乾燥に適している訳ではありません。でも、外に桟積みして板を置いておけば時間の経過と共に板は乾燥していきます。

ソリウッドで製作している耳つきテーブル用の板は主に材木市場で仕入れてきています。材木市場に並ぶ板の多くは未乾燥材です。なので乾燥させてからでないと使用することはできません。未乾燥材を乾燥させるのにはある程度のリスクが伴います。乾燥途中に割れてしまったり、反ってしまったりします。そうなると想定していた使い方ができない場合もあります。どんなに幅広くて、綺麗な木目の板でも真ん中に長い割れが入ってしまったら価値は相当に下がってしまいます。しかもこういうことがよく起こります。どんなに乾燥技術が発達しても板が割れたり、反ったりするのを完全に防ぐことはできないでしょう。これは木が持つ性質なので仕方ありません。そのため、乾燥材は未乾燥材よりも価格が高くなります。材木屋さんの多くは未乾燥材を仕入れて、乾燥をさせて我々のような木工屋や一般ユーザーに販売しています。つまり板に乾燥したという付加価値をつけて売る訳です。

ソリウッドでは従来では材木屋さんが行っていた木材乾燥を自分たちでも行うことをしています。自前で乾燥させる技術や設備があれば仕入れ材のコストを下げることができます。もちろんリスクも伴いますが...現在では低温タイプの木材乾燥庫を3台使って木材を乾燥させています。3台とも木材乾燥庫としては小さめのものですので、全てをこれでまかなうことはできません。なので、ストレートカットテーブルや本棚などに使用する比較的幅の狭めの木材に関しては乾燥済みの板を材木屋さんから仕入れています。

耳つきテーブル用の板に関しては材木市場で仕入れた未乾燥材を乾燥させて使用しています。仕入れてきた板は半年から1年くらい外に桟積みした状態で自然乾燥させておきます。仕入れた板は工房に到着した時点で含水率が約50%程度です。天然乾燥で含水率を20~30%台まで落としていきます。天然乾燥でできるだけ含水率を下げた方が木材乾燥庫に入れておく時間が短くなります。

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乾燥具合を確かめるのには木材水分計を使います。材面にセンサーを当てると瞬時に含水率が表示されます。目安は10%以下です。板の中心付近が1番乾燥しにくい場所ですので、そこの含水率を測るようにしていま。外側の部分は水分が抜けていても中心部分はまだ抜けきっていないということもあるので、注意が必要です。上の写真は木材水分計を乾燥庫から取り出したミズメ材の板に当てた時のものです。わずかに含水率が10%になっています。板の中心部分を計測しているのでこのぐらいの乾燥具合で良さそうです。

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乾燥具合を確かめて乾燥したと判断した板はどう使うかを考えていきます。割れなどを省いてどのぐらいの大きさの天板が作れるかを検討していきます。使い方が決まったら材木チョークで板に印を付けていきます。このミズメの板はブックマッチ方式で耳つき2枚はぎテーブル天板にする予定です。板のカタチも悪くなく、木目も綺麗に出そうです。余分な所をカットして、表面を削ってきれいになったら吉祥寺ショールームに展示する予定です。その頃にまた詳しく紹介したいと思っています。

瑞木@相模湖

4月スタート木工教室にご入会を検討されている方はお早めに【No.1823】

現在、生徒さんを募集している4月から始まる基礎1年コースですが、ここ最近のお問い合わせ&申込の数が増えてきて募集枠の空きがあと2人となりました。作業台の数の関係上、定員を設けております。ご入会をご検討頂いている方がいらっしゃいましたら、お早めにご連絡頂きますようお願い致します。申込までの流れは以下のようになります。


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1. 資料請求

お名前・ご住所・お電話番号をメールまたは電話にて吉祥寺ショールームまでご連絡ください。資料一式を郵送致します。現在お配りしている資料は、ソリウッド木工教室のパンフレット・4月スタート基礎クラスの募集要項・入会申込書・道具購入申込書になります。パンフレットには、ソリウッド木工教室全体のコンセプト・生徒さんの作品例などを掲載しています。


2. ご入会申込

資料をご覧頂き、ご入会頂けると場合は入会申込書に必要事項をご記入の上、吉祥寺ショールームに郵送・FAX・ご来店の3つのうちお選び頂けます。吉祥寺ショールームには実際に基礎1年コースで製作するタモ材花台(電話台)の実物サンプルを用意していますので、製作するものイメージがわかないなどの時は、ご来店頂けるとイメージが把握頂けると思います。


3. 必要な方は道具購入申込

教室で必要な道具は、鉋(男性一寸六分・女性一寸四分)・小鉋(一寸)・両刃鋸(八寸)・押入鑿(三分)・押入鑿(六分)・押入鑿(一寸)・玄能(450g)・ケヒキ・スコヤ・砥石800#になります。これらの道具をお持ちでない方は、ソリウッド推奨の道具の購入をオススメしています。郵送する道具購入申込書に必要事項をご記入の上、お申し込みください。ソリウッド木工教室で使用する材は木の中でも硬い部類に入る広葉樹がほとんどです。広葉樹を加工するにはしっかりとした道具を使うことが必要になります。ホームセンターではソリウッド推奨の道具より安いものが販売されていますが、中には硬い材を加工するとすぐにボロボロになってしまうものがあります。ソリウッド推奨の道具はしっかりとしたものなので、しっかりと手入れしながら使っていけば長く持たせることも出来ます。また、良い道具を使うと道具の善し悪しも把握出来るし、上達も早いと考えています。特に鉋はやまあさ商店さんの一流のかんな台職人が作った鉋を購入することができます。


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普段ご使用頂いている道具がある場合はそちらをご使用頂くことが出来ます。その場合、第1回の教室の際に持参ください。そこでスタッフが道具を見させて頂きます。場合によっては、広葉樹の加工に向かないものもございますのでその場合は新規購入をオススメする場合がございます。また、お知り合いの方から譲って頂いたり、長い間誰も使わずにそのままにしてあったなど普段ご自身でお使いでない道具をお持ちの方も新規でご購入頂くことをオススメします。


4. 初期費用のご入金

ご入会申込書の提出とともに初期費用¥50、220のご入金をお願いしております。入会申込書の受領と初期費用のご入金の確認をもちましてご入会手続きの完了となります。


5. 第一回の集合案内の送付

ご入会頂いた方には3月に入ると第一回の集合案内をご自宅に郵送致します。工房には電車でJR相模湖駅に来て頂き、そこから送迎するか、ご自身で自家用車で直接いらして頂くことが出来ます。電車でお越しの方は、電車の時間などを案内します。


申込の流れはこのようになります。繰り返しの案内になりますが、ご入会を検討されている方はお早めに吉祥寺ショールームまでご連絡ください。4月スタートのクラスは定員になり次第、募集を締切させて頂きます。それ以降に申込希望があった場合は10月スタート予定のクラスを案内させて頂きます。


賢木@吉祥寺

吉祥寺ショールームに展示している耳つき板の粗削りの行程。【No.1783】

今年も残すところわずかになりました。2016年を振り返るといろいろありましたが、ソリウッド的には耳つきテーブルの販売強化を進めた年でした。今までは仕上げた耳つきテーブル天板を吉祥寺ショールームに展示していました。でもこれだとなかなか数を増やせない状況でした。そこで考え出したのが粗削りした板を店頭に並べる方法でした。ソリウッドの耳つきテーブルは2枚はぎのものが多いですが、2枚をはぎ合わせずに粗削りしただけの状態でお客様に見てもらう方法です。粗削りをしておけばテーブルになった時の木目の様子などはだいたい分かります。乾燥が終わった状態の板は表面にシミや汚れがたくさんついていて木目の様子がわかりにくいんですね。表面を削って水平面をだせば木目の様子が分かるようになります。

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これが粗削りした後の状態です。ここまで削れば木目の様子がちゃんとわかりますよね。

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こちらが粗削りしてない状態の板です。さきほどの板とは違う板ですが、乾燥した後の板はだいたいこんな感じです。これだと木目の様子がはっきり分かりません。慣れてくるとこの状態でもどんな木目の板なのかは判断できるようになります。が、お客様にとっては無理な話だと思います。このウォールナット材は乾燥した状態で材木屋さんから仕入れたものです。材木屋さんによって違いますが、板の表面にサイズや番号などが書かれていることが多いです。

乾燥した板は木口から割れが入っていることが多いです。大きく割れてしまうこともあります。大きく割れていなくても細かい割れは必ず入っています。乾燥させて板で木口から全く割れが入っていない板というのはほとんどありません。どんな板でも少なからず細かい割れが入っています。そうした割れを取り除くために長さをカットします。この段階でどのぐらいの長さのテーブル天板になるかが決まります。製材される板の長さはだいたい2m~3mぐらいです。どの板も木口から10cmから15cmくらいは割れが入っていて使えないので、2mの板だと良くて1m70cmの長さの天板になります。実際はもう少し短くなるケースがほとんどです。おおまかに長さをカットするために使うクロスカットという機械があります。でも幅が広い板はクロスカットでは切れないのでチェーンソーを使います。

長さを切ったら次に幅をカットします。リッパーという幅を粗木取りする機械でカットします。

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幅が広い板や反りが酷い板はリッパーだと上手く切れない場合があります。そんな時はチェーンソーでカットする場合もあります。リッパーは定盤にベルトコンベアがついているので片側から板を入れると幅がカットされて逆側に出てきます。あっという間にカットされてしまうので、真っ直ぐに板を入れないといけません。真っ直ぐいれないと斜めにカットされてしまって予定より幅が狭くなってしまうことがあるので注意が必要な機械です。

クロスカットとリッパーで長さと幅をある程度の大きさにカットしてから表面を削っていきます。板の表面を削るのは手押しカンナ盤と自動カンナ盤という機械です。まず手押しカンナ盤で一面を平らにします。平らにした面を基準面と言います。基準面がでたら自動カンナ盤でもう一面を削っていきます。

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これが自動カンナ盤です。手押しカンナ盤でだした平面を定盤に当てて板を送ります。中にローラーがついていて板を入れると自動的に機械の中に流れていきます。上部についた刃物が板の表面を削っていきます。

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削れていない所がなくなるまで何度も自動カンナ盤を通します。一度に削れる量はわずかで、1~2mmです。欲張ってたくさん削ろうとすると機械に大きな負担を掛けてしまいます。特に幅が広めの板は1回に削る量は少なくしてなんども通していきます。地道な作業ですがそうするしかないので仕方ないですね。

こうして粗木取り、粗削りをした耳つきテーブル天板用の板を吉祥寺ショールームに展示しています。

瑞木@相模湖


ウォールナットの家具【No.1722】

お客様から人気のある材は?と聞かれることがあります。最近では「色がわりとついているウォールナットとチェリー材が人気あります」と答えています。ご注文頂く家具のうち、30%程度がウォールナット材という、状態が長く続きました。最近に限っては、単発的にチェリー材のほうが割合が多い場合もありますが、引き合いを含めるとやはり数は多い状況です。ソリウッドのウェブサイトを閲覧している方でも、「ウォールナット」「ウォールナットとは」といったキーワードで来訪されている方が多いです。


本日のブログでは、依然として高い人気状態をキープしているウォールナット材の家具について書いていきます。


ウォールナット材は人気もさることながら、家具を製作するには十分な硬さあり製作する側にとっても比較的扱いやすい材でもあります。そのため、小さな雑貨類から大きなテーブル、棚や収納など幅広いものが製作されます。ソリウッドでも定番となるストレートカットテーブルや耳つきテーブル、本棚やリビングラック、扉や引出しがついた収納までウォールナットでの製作事例があります。


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こちらはウォールナット材の耳つきテーブルです。ウォールナット材といえば濃い茶褐色の色味が特徴です。ですが、製材された1枚の板のうち、全てがこの濃い茶褐色をしているわけではありません。樹皮に近い外側の部分は白に近い淡い褐色をしています。上の耳つきテーブルでも端の色味が薄いことがわかると思います。これは木材業界では白太といっている部分です。白太は樹皮に近い外側の部分を指し、ウォールナット材以外でも中心部分より色が薄い樹種が多々あります。耳つきテーブルの場合は濃い部分だけでないので、暗くなり過ぎるのはちょっと嫌だという方には耳があるテーブルがオススメです。


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こちらはソリウッドの定番ストレートカットテーブルです。ストレートカットテーブルは幅が12〜22cm程度の板を複数枚接ぎあわせて、お客様のご希望の寸法に仕上げます。写真をみて頂くとわかると思いますが、ストレートカットテーブルには色が薄い白太の部分がありません。これはなるべく色味が揃うように白太の部分を切り落とすか裏に回して表には現れないようにしているためです。


日本ではこのように耳つきテーブル以外では白い部分を外して使うのが一般的になっています。ですが、ウォールナット材の産地であるアメリカでは、白い部分も混ぜて使用するのが一般的だそうです。日本では色の濃い部分だけを使うある意味贅沢な使い方をしてきました。ですが、ここ最近は幅広い良質なウォールナット材の入手が難しくなっています。ストレートカットテーブルを製作する際に使用する板は、すでに耳の部分をカットしてある長方形の板をバンドルといわれる単位ごとに仕入れているものです。最近ではその板でも白太が混じっている率が非常に高く、これまで水準を保つのに苦労しているというのが実状です。このような状態が続くようではストレートカットテーブルの表面にも白太を入れないと製作できない事態になる可能性も高いです。


ウォールナット材はテーブルの材としてだけでなく、棚類でも人気があります。しっかりと強度があるので、棚類に使っても全く問題がありません。ウォールナット材の場合は色が濃いので、家具全てをウォールナット材で揃えるようなコーディネートにすると、シックで落ち着いた空間になります。


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こちらはウォールナット材で製作したラックです。大きめの書物でもしっかり納まるように通常の本棚より奥行きが大きくなっています。棚類はお客さまのご要望に応じて製作します。サイズ全体のイメージをご連絡頂ければ、見積りをします。見積り金額を提示して、先に進めるようでしたらたたき台となる図面を描いて、詳細仕様を相談させて頂きます。吉祥寺ショールームには参考になるリビング収納や本棚、テレビボードの一例が展示してあります。


賢木@吉祥寺

耳つきテーブル天板用の板は低温乾燥庫でじっくりと乾燥させています。【No.1693】

10月になってしまいましたね。2016年もあと3ヶ月と考えるとちょっとビックリしちゃいます。10月ともなれば随分と涼しくなってきますね。秋から冬にかけては木を切るシーズンになります。木材と使用する木を切る場合は秋から冬に伐倒するのが普通です。春から夏の時期は、木は水分をたくさん吸い上げています。内部の動きが激しい時期よりは落ち着いた時期に伐倒するほうが安定するわけですね。というわけでこれからの時期は材木市場に新物の丸太や板が並ぶことになります。

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ソリウッドで製作・販売している耳つきテーブル天板に使用する板は材木市場で仕入れてきています。材木市場には丸太や製材された板がたくさん並んでいます。現在は主に製材された板を仕入れています。

製材されたばかりの板は水分をたくさん含んでいます。製材された瞬間から水分が抜けていきます。水分が抜けると当然体積が減ります。体積が減ることによって板が割れたり、反ったりしてしまいます。乾燥の段階で板が割れたり、反ったりしてしまうのは仕方のないことです。ただ、割れたり反ったりすることで効率よく使用することが出来なくなってしまいます。なので、なるべく割れたり、反ったりしないように乾燥させたいというのが木材を扱う仕事をしている人にとっての願いです。

木材の乾燥についてはいろいろと研究が進んでいます。が、完璧な木材乾燥方法というのは確立されてはいません。現段階では完璧に割れや反りがでない木材乾燥というのはありません。今後も完璧な木材方法というのは開発されないだろうなと思っています。

木材の乾燥はどちらかというと材木屋さんの仕事になります。材木屋さんにもいろいろな業態がありますが、丸太を仕入れて製材して、乾燥させて売るというのが典型的な材木屋さんの仕事です。材木屋さんは中間業者になりますが、ただモノを横から横へ流している訳ではありません。乾燥という仕事をすることで木材の価値を高めています。ただ、乾燥にはリスクも伴います。なので乾燥をさせた板というのは付加価値があるので価格が高くなります。なので、木材の仕入れ価格を抑えるためには乾燥を自分たちの手で行う必要があります。

ソリウッドでは木材乾燥庫を導入して、自分たちで木材乾燥も行っています。使用する全ての木材を自分たちで乾燥させること難しいので、一部の板のみ自分たちで乾燥させています。主に耳つきテーブル天板用の板を自分たちで乾燥させています。
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ソリウッドで導入している木材乾燥庫は低温(30℃~45℃)で乾燥させるタイプのものです。木材乾燥庫には高温、中温、低温というに区分される事があります。高温で乾燥させるタイプは100℃近い温度で短時間で乾燥させます。高温にするのでその分木材に負担をかけることになります。温度が低くなればなるほど木材への負担を少なくなります。一般的には中温(60℃~70℃くらい)の乾燥庫が普及しています。ソリウッドでも以前は中温タイプの乾燥庫を使用していました。中温タイプに比べると低温タイプの乾燥庫は乾燥時間は掛かりますが、木材への負担は少ないように感じます。

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木材の乾燥具合は木材水分計で計測します。室内で使用される家具に使用する場合、含水率は10%以下が適していると思います。なので、含水率が10%以下になるまで乾燥庫に入れておきます。上の写真は乾燥庫に入れてあるウォールナット材の含水率を計測したときのものです。 含水率が13.2%となっています。もう少し乾燥が必要な状況ですね。このように水分計でこまめに含水率を計測して乾燥具合を管理しています。乾燥庫から取り出す場合は1枚1枚の板の含水率を計測して乾燥がしっかりできているかを確認しています。

瑞木@相模湖