2017.09.17

木の座面ってどうですか?【No.2044】

「木の座面ってどうですか?」

吉祥寺ショップで接客をしている際によく聞かれる質問の1つです。椅子をご検討されている方からの質問ですが、おそらく木の座面の椅子は座り心地が悪そうに感じるけど、その辺どうですか?といった意味合いでご質問されている方が多いと思います。座り心地に関していえば、クッションが中に入っている布座や革(レザー)座に比べると、硬くは感じます。それを座り心地の優劣と捉えるかたは個人の感覚だと思います。私は長年木の座面の椅子で食事をしていたのもありますが、あまり硬い座面に抵抗がありません。食事をしている数十分の間では、お尻が痛く感じることもないので木の座面の椅子の座り心地が劣っているとは思いませ。ですが、ダイニングの椅子に長時間座ることがある方やそこで仕事やパソコン作業などをよくするといった生活スタイルの方だと、木の座面だと硬すぎるということが出てくると思います。そういったことが今後の生活で想定される場合は、クッション性のある座面を選んで頂くもしくは木の座面の上に市販のクッションを敷いて使うといったことをして頂ければと思います。

木の座面の椅子のメリットは以下の点だと考えます。

丈夫であり、張り替えの必要がない

・木の座面の最大のメリットだと思うのが、将来的に座の交換を考えなくて良いという点です。布の場合は、食べ物や飲み物をこぼした時に、場合によっては染みなってしまいます。丸洗いが出来れば良いのですが、そうもいきません。また、中に入っているウレタンフォームにもヘタリが出てきますので、当初のような座り心地が長い間継続するとも限りません。ですので、布座の場合は使用状況にもよりますが、5〜8年くらいで座面の交換が必要になってきます。その点、木の座面はへたることもありませんし、大体の汚れはすぐに拭いたり、濡れた布巾に中性洗剤をつけてこすると落ちます。ひどく汚れた際は、紙ヤスリで磨いて染みや汚れを落とすことも可能です(ただし、オイル仕上げに限る)。

色のコーディネートを悩まなくて済む

・少し消極的なメリットではありますが、布や革(レザー)の場合は選択できる種類や色が多くあり、どの組み合わせにすればよいのか悩んでしまうことがあります。センスを問われていると思い、プレッシャーに感じてしまう人もいるかもしれません。木の座面であれば本体と同じ樹種ということになるので、あれこれ悩むこともありません。

もちろん、その反対にデメリットもあります。

ファブリックのものに比べて、重い

・椅子の場合、無垢材の量が多くなればなるほど、重くなる傾向にあります。木の座面のものでも無垢材を接ぎ合わせて座面全体を1枚の板にしている椅子は持ってみるとやはり重く感じます。最近の椅子では軽量化が1つのテーマになっているので、木の座面の椅子でも、裏をギリギリまで削ってみたりと色々な工夫をしているものがありますので、持ってみると見た目より軽く感じるものもあります。

長い時間座っているとおしりが痛くなる

・先述したように、長時間木の座面の椅子に腰をかけているとお尻が痛くなっています。少し傾斜をつけたり、お尻のカタチにあうように掘り込んでいたりと工夫をしているものもあるので、少し座っただけでは、違和感を感じることもないですが、やはり長時間となるとなんかしらのクッションが欲しくなります。

ソリウッドで扱いのある3つの椅子ブランドのうち、ISU-WORKSの椅子は木の座面がラインナップされているものは多くあります。コンパクトでありながら、座り心地にも妥協をしていないGシリーズでは全ての椅子で木の座面が選択できます。少しゆったりと座れるNシリーズでは、LENチェアとENNチェアは木の座面を選択できます。

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写真はISU-WORKSのENNチェア(チェリー材)です。シンプルなデザインですが、ゆったりと気持ちよく座ることができます。木の座面はすのこ状に5枚の板を組んだものになります。通気性が良いので夏でも蒸れる心配がありません。

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こちらは宮崎椅子製作所のboチェアです。ウィンザー調の小振りな椅子です。ソリウッドで扱いのある椅子の中でも人気がある椅子です。丸い座面はデザイン的にも可愛いですし、お尻のカタチにもあいます。さらには裏側は掘り込みがされており、出来るだけ軽くしようという工夫が見られます。

賢木@吉祥寺

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