2017.07.03

広葉樹、針葉樹には違いがあります。木材利用は適材適所に。【No.1968】

ソリウッドで取り扱っている樹種はいろいろとありますが、すべて広葉樹です。木には広葉樹と針葉樹があります。日本の林業は針葉樹を中心に行われています。特に杉(スギ)と檜(ヒノキ)は日本人なら誰でも知っている木だと思います。山を見渡せば必ず植えられている杉を見ることができます。相模湖工房の周りも杉がたくさん植えられています。花粉が多い年は山が黄色に見えることもあります。杉や檜は主に木造の家の構造材に使われています。土台や柱、梁によく使用されています。針葉樹は広葉樹に比べると真っ直ぐに育ちます。柱や梁に使用する木材はある程度の長さが必要になります。梁は曲がった木を使うこともあります。でも柱は真っ直ぐの木が使われていますよね。

最近ではスギのフローリングもよく目にするようになりました。杉は柔らかいのでフローリングに向いていないと考えられていましたが、柔らかいことのメリットもあるようです。柔らかいので足への負担が少なく、心地がよいそうです。針葉樹のフローリングの家に住んだことがないので感覚は分かりませんが、経験者に聞くと足裏で感触がここら良いそうです。ただし、柔らかいのでキズや凹みは必ずつきます。何か物を落としたら凹むのはもちろんのこと、ジーンズを履いて座るとポケットの端についている金属のポッチでも凹んでしまいます。こればっかりは防げないですね。

針葉樹に比べると広葉樹は硬いです。フローリングも広葉樹だったらキズが付きにくいです。もちろん、キズが付かないことはないですが、針葉樹のフローリングに比べればキズは付きにくいです。でも、硬いので足裏で感じる感覚は針葉樹フローリングの方が上だそうです。

さらに広葉樹は針葉樹に比べると真っ直ぐには成長しません。なので長さを取ることが難しいんですね。だから構造材は針葉樹になるわけです。広葉樹は3m真っ直ぐに成長することは結構珍しいです。樹種にも寄りますが… 広葉樹の中ではケヤキは比較的真っ直ぐ成長します。だからケヤキ材の柱が存在するのだと思います。

とまあ、広葉樹と針葉樹の違いについて書いてきましたが、家具に使用するならやっぱり広葉樹です。針葉樹は家具にするにはやっぱり軟らかいです。最近ではスギやヒノキを積極的に使用して家具を製作することにチャレンジしている所があります。でも、デザインをみる限りかなり苦戦をしている印象を受けます。強度を得るためには結構無骨にしないとダメなんですね。針葉樹ではスッキリとしたデザインの椅子やベンチを製作するのは困難だと思います。やっぱり家具には広葉樹です。広葉樹であればどんな樹種であってもそこそこの強度はあります。とはいえ、柔らかい広葉樹もあります。いろいろな家具工房で使用されている広葉樹材なら強度的には問題ないと判断してよいでしょう。ただし、とても負担が掛かるデザインなどの場合は樹種選びも慎重にした方が良いでしょう。

ソリウッドで製作しているテーブル、ベンチ、収納棚はシンプルなデザインですので、特別負担がかかる部分はありません。なので、幅広い広葉樹材で対応することが可能になっています。

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ウォールナット材は広葉樹材にしてはやや柔らかめな樹種です。重さもそれほどではありません。色が濃いので重くて硬いと感じている方がいるようですが、広葉樹材としては特別重くはありません。硬さもそれほどではありません。ただ、モロさが少しあります。なので細かい部品を作るのには向いていません。多少のモロさはありますが、家具で使用する分には心配ありません。

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ナラ材はソリウッドでよく使用している樹種の中では硬くて重たいです。身が詰まって居る感じがして持つとズシリと重さを感じます。加工をしていても硬さを感じます。丈夫な家具を製作したい時にナラ材はオススメです。

瑞木@相模湖

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