2017.01.25

ダイニングテーブルの高さについて【No.1809】

ダイニングテーブルのオーダーに関してテーブルの高さについてよく質問を受けます。ダイニングテーブルとして使用する場合、テーブルの高さは70cmを標準と考えています。吉祥寺ショールームに展示しているテーブルの多くは高さ70cmのものです。立った状態でテーブルの横にたつと、少し低く感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、国内でデザインされている椅子の座面高が40〜42cm程度のものが多く、その座面高にあわせると70cm前後のテーブルが平均的な日本人の体格にフィットすると考え標準として考えています。人間工学的には、テーブルの一番高いところから椅子の座面高を引いた数値が28〜30cmの中にあると、違和感なく食事を出来るとされています。椅子の座面高が42cmとすると、最適なテーブルの高さは、先述した人間工学的にいうと、70〜72cmということになります。この2cmの差は小さいようで、実際には大きく感じますが最終的には個人の感覚によるところが多いです。個人的には少し低めに高さを設定していたほうが、食事はしやすいように感じます。

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ソリウッドではテーブルの高さについてもご希望に応じてオーダーが可能ですので、ご希望の高さをご指定頂ければその数値で製作致します。もし、特別なこだわりがない場合は、テーブルの高さは70cmで問題ないと思います。

テーブルの高さについて、少し悩ましいのは、ダイニングテーブルは椅子と違い1人だけで使うわけではないので、家族の間で身長の差がある場合です。実際に、この質問はよく受けます。この場合は、身長の低い人に合わせるほうが良いのではと考えています。食事をする際は、なるべく肘が鋭角に曲がらないほうが快適に感じると思うからです。ただでさえ、日本の食卓には欧米の平たいお皿と比べて高さの高い器が食卓にあがることが多いです。そのため、テーブルが高いとより視線に近いところに器がくるので、窮屈な印象を受けます。

また、背の低い方が高さの高いテーブルに合わせて座ろうとすると、座面高の高い椅子に座らざるを得ません。そうなると手とテーブル高の関係は上手くいきますが、脚が床につかず、ブラブラと宙に浮いてしまう傾向になりがちです。これも個人差があると思いますが、足の裏がしっかりと床に着くほうが快適と考えている人が多いように思います。

ここ最近の傾向として、ダイニングテーブルの高さを低く設定することを望まれている方が多くなっています。お話を伺うと少し低めの椅子に低めのダイニングテーブルを合わせたものに座ったことがあり、非常に落ち着いた感じがしたいのでテーブルを低くしたいと考えている方が多いです。確かに、66cmや68cmのテーブルを試してみると、落ちつく感じはわかる気がします。ただし、ここもテーブルと椅子の座面高の関係がきちんと合っていることが前提です。ここが違ってくると、落ち着き具合の感じ方も変わってきますので、注意が必要です。

ソリウッドでは椅子を使うことを前提としてダイニングテーブルだけでないく、座卓やローテーブルといった高さが低いテーブルも製作が可能です。床に直接もしくは、座布団の上に座って食事をする場合、テーブルの高さは36〜38cmぐらいが良いと考えています。もし、ソファーに座ってコーヒーなどの飲み物を置いたりするのに使う場合は、少し高めの40cmぐらいを標準に考えて頂ければと思います。

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賢木@吉祥寺

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