本日は配達に行ってきました。私自身久しぶりの配達でした。3連休の中日だったので朝は道も空いていて気持ちよく走ることができました。帰りはやはり混んでましたね。すごい渋滞には遭わなかったですが、やはり車の量が多かったです。土日は木工教室があることが多いので私が配達にいる機会は少ないんです。今日は木工教室がなかったので私が配達に行きました。
イタヤカエデ材の耳つき4枚はぎテーブルです。カエデの種類はたくさんありますが、木材として流通しているのはほとんどイタヤカエデです。カエデの多くはそんなに大きく成長しないようです。たしかに街に生えているカエデの木はそれほど大きくはないですよね。イタヤカエデは大きく成長するので板として使用することができます。イタヤカエデの特徴は木肌のきめ細やかさですね。とにかく緻密で触り心地がとっても良いです。見た目は穏やかですが、硬さや重さはしっかりとあって丈夫です。
脚には北米産のハードメープル材を使用しています。同じカエデの仲間ですね。ハードメープル材も硬さは同等にあり、木目のきめ細やかさも持っています。でも、イタヤカエデ材と比べると表情が少しノッペリとしています。色もハードメープル材の方が黄色がかっています。イタヤカエデ材は少しピンクがかった色をしています。
イタヤカエデ材は乾燥が難しいです。乾燥中に大きく反ったり、捻れたりしやすい材なんです。もちろん個体差はありますが、そういう傾向をもった板が多いですね。そのため幅広く使用できないことがあります。今回おさめたイタヤカエデ材の板もそうした板です。幅的には2枚はぎでテーブル天板になるサイズの板でした。しかし、乾燥中に真ん中でV字に反ってしまいました。そのまま平面を出すとかなり薄くなってしまうので、真ん中で切って2枚の板にして平面をだしています。なのでイタヤカエデ材の場合は4枚はぎで耳つきテーブル天板にすることが多いです。4枚はぎであっても同じ丸太から製材された板を使用することが多いので、統一感のある天板にすることができます。
椅子はYチェアでした。Yチェアはブナ材ですが、イタヤカエデ材とも色や質感が似ているので組みあわせとしてもグッドです。イタヤカエデ材やハードメープル材、ブナ材は散孔材といって導管という組織が狭いんです。なのでいわゆる木目がハッキリとでない特徴があります。木目がハッキリしていない共通点があるから組み合わせても違和感を感じないんですね。
イタヤカエデ材を使用した椅子はあまり存在しません。国産のカエデ材は供給量が少なく安定していないので、定番商品として製作し続けるのは難しい状況にあります。北米産のハードメープル材は供給量も多く安定していつでも入手できます。なので、ハードメープル材を使うことが多いですね。ソリウッドが取り扱っている椅子メーカーもメープル材の椅子は製作しています。
ISU-WORKSのGシリーズの椅子はメープル材を選択することができます。写真はメープル材のMAGチェアです。座面に白いレザーを組み合わせたバージョンです。シンプルなデザインでありながら短い肘掛けもついていて使いやすさも問題ありません。宮崎椅子製作所の椅子もメープル材を選択することができます。白っぽい色の木の椅子もお探しの方はメープル材を選択されると良いでしょう。
メープル材だとすこし白過ぎると感じる方はブナ材の選択もありでしょう。ISU-WORKSの椅子はブナ材は選べませんが、宮崎椅子製作所の椅子ならブナ材を選択可能です。
こちらはブナ材のPocketチェアです。落ち着いた色合いが楽しめます。先ほども書きましたがイタヤカエデ材と相性も良いです。
瑞木@相模湖