2016.12.11

椅子を検討する際にはAHの確認も必要です【No.1764】

ダイニングチェアを選ぶのが難しいと思っている方は結構な数いらっしゃると思います。椅子の場合はデザインだけでなく座り心地という観点も加わってきます。さらに、テーブルとの相性や樹種やファブリックの色などコーディネート関連など決めなければいけないことは沢山あります。忘れてはいけないのが寸法です。椅子といってもひとつひとつデザインも違えば、寸法も異なります。大丈夫だろうと思って注文したら、テーブルに納まらなかったなんて残念な展開も可能性があります。そこで、今日は椅子を検討する際に確認を忘れてはいけないある数値について書きたいと思います。

確認を忘れてはいけないのが、AHです。

AHは、Arm High(アーム ハイ)の略になり、肘掛けの高さを表しています。もちろん、肘掛けがついていない椅子では存在しませんが、肘掛けがある椅子の場合は、注意が必要です。それは、肘掛けがどこまでテーブルの下に収納できるかどうかという点です。単純な話ですが、このアームハイが床から天板の下までより高いと椅子はテーブルの下に収納出来ないということになります。

肘掛けのある椅子をテーブルの下に収納できるかは、テーブルの高さとテーブル厚と椅子のアームハイの数値を確認することになります。例えば、テーブルの高さが700mmで天板厚が40mmの場合、床から天板下までの距離が660mmになります。ここで注意して欲しいのはテーブルの下に幕板があるかないかの確認です。幕板とは脚と脚の間についている木の板で天板の下にあります。この幕板が40mm程度あると椅子を納める余地は狭まり、620mmとなります。あとでいくつかの椅子のアームハイを紹介しますが、620mmより肘掛けが低い位置にある椅子はあまりありません。ですので、幕板があるテーブルの下に肘掛けのある椅子を収納しようと思うと、テーブルの全体の高さを高くするほかありません。今度はテーブルの高さが高くなりすぎる場合があります。

このアームハイで困るのはこのアームハイの数値がカタログなどに載っていない場合が結構あります。先日も吉祥寺ショールームにお越し頂いたお客様が肘掛けの高さは実際に見てみないとわからないとおっしゃっていました。ソリウッドのホームページでもアームハイを掲載していなかったので、ここは反省点ですぐに掲載する予定です。

ここからは、実際にソリウッドで扱っている椅子の中で、肘掛けがあるもんをピックアップしてその椅子のアームハイの数値を紹介します。

アームハイの数値を一番確認しやすいのが、肘掛けが水平になっているものです。その代表格がAWZAZA LDチェアです。

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後ろ脚の上にハーフサイズの肘掛けが乗っている感じのデザインになっています。AWAZA LDチェアは座面高が410mmと430mmの2つ選べますので、AH(肘掛けの高さ)も2つあります。SHが410mmの場合、AHは625mm、SHが430mmの場合は、AHが645mmとなります。

同じように、肘掛けが水平に近いのがISU-WORKSのMEGチェアです。

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MEGチェアのAHは、650mmとなります。

次ぎは肘掛けが後ろにいくに従って高くなるタイプの椅子です。

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ISU-WORKSのRINチェアです。前脚のとの接合部分ではAHは630mmです。後ろ脚に向かいながらカーブを描いています。後ろ脚との接合部分でAHは、645mmです。ここまで収納出来るれば、スペース的にも問題ないかなと思います。

このタイプの究極型は宮崎椅子製作所のUUチェアです。

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前脚からアームが上がるように伸びてそのまま背になるというカタチをしています。ここまで紹介した椅子よりもアームの角度がきつくなっています。前脚のところで、AHは590mm、後ろ脚とアームの接合部分でAHは650mmになります。実際はこの後ろ脚よりもう少し奥まで収納出来る感じになります。

肘掛けはあると非常に心地よいですので、肘掛けのある椅子のほうが全体的に人気があるように感じますが、実際その程度テーブルの下に納めることが出来るかはしっかりと確認をしてみてください。

賢木@吉祥寺

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