2015.10.18

椅子の座面高【No.1344】

椅子を選ぶ際にはどういった点に注目するのがよいのでしょう!?

多くの方は「デザイン」と「座り心地」を真っ先に確かめるのではないでしょうか?

無垢材で作られた椅子は、1脚4〜6万円代の価格がします。決して安くはない金額なので、出来るだけ長く使いたいと思っている方も多いと思います。ですので、とにかく丈夫なものをという方もいらっしゃるかもしれませんが、気に入ったデザインかつ座り心地が良くないと長く使いたいとは思わないですよね。ですので、できるだけご自身の目で確かめ、椅子に触れることでなんなく丁寧に作られているとか丈夫そうだなというのを確認した上で、「デザイン」と「座り心地」を意識して検討してみてください。

そして、もう一点だけ確認をして頂きたい項目があります。それは「座面高」です。座面高は床から椅子の座面までの高さを表した数値になります。カタログや店頭での寸法表記にSH○○mmとあるのが座面高です。SHは、Sheet Hightの頭文字をとってものです。座面高を意識して欲しいのには、2つ理由があります。これは座り心地に含まれる感じではありますが、

脚が床につくかどうか?

テーブルと合わせたときに適している高さかどうか?

の2点を確認しておかないと、いざご自宅に置いたときに違和感を感じる原因になってしまうからです。

日本で企画、製作された椅子の座面高は400〜450mmぐらいのものが多いです。背の低い女性がSH450mmの椅子に腰深く掛けると脚の裏全体が床につかない感じになります。ゆっくりリラックスして座るには、脚がブラブラしているよりは、出来るだけ脚の裏が床についているほうが好ましいと思います。まずは腰掛けてみてそこをチェックしてください。ここで気をつけて頂きたいのは、お店で椅子に座る場合、靴をはいていることが多いという点です。特にヒールなどをはいている場合は、脚のつき具合がかなり違ってきますので、可能であれば靴を脱いだ状態で腰掛けてみてください。

2つ目の確認すべき点のテーブルとの兼ね合いですが、こちらは「差尺」という数値を使って適正な関係をある程度探ることが可能です。「差尺」とは、テーブルの一番上の面から床までの数値から椅子の座面高を引いた数値になります。例えば高さ720mmのテーブルと座面高420mmの椅子があるとします。この場合、差尺の算出式は720−420となり差尺が300mmとなります。

人間工学的にいうと、この差尺が280〜300mmであると違和感なく使えると言われています。先ほどの例でいうと、差尺が300mmですのでテーブルの高さと椅子座面高の関係性は問題ないといえます。

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ソリウッドで扱っている椅子の中で最も座面高が高いのが宮崎椅子製作所の「LUNAチェア」です。続いて、同じく宮崎椅子製作所の「Pocketチェア」が座面高440mmになります。これらの椅子は座面高が少し高い椅子といえるでしょう。先述した通り、女性の方だと足の裏がピッタリつかない方もいる高さです。幸い、椅子の足をカットして適切な高さにすることは可能です。私も自宅でPocketチェアを使用していますが、やはり椅子の脚を20mmカットして使っています。

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こうすることで、座ったときの感覚のみならず、差尺についても適切なレンジの数値になってきます。Pocketチェアの場合、20mm脚をカットすると座面高が420mmになり、標準的なテーブル高である700mmのテーブルと合わせると、差尺的にもピッタリとなります。

また、最近ではテーブルの高さを650mm程度と低くされる方もいらっしゃいます。低くすることで、安定感が増しより落ち着くのではないかと考えます。ソリウッドの現状の椅子のラインナップですと、650mmのテーブルにそのまま使える椅子はないのですが、こちらも脚をカットして調整することは可能です。

賢木@吉祥寺

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