2015.06.19

無垢材テーブルのウレタン塗装は塗り直しで再生させることが可能です。

ソリウッドで取り扱っているisu-worksさんが「isu-works誕生物語」という小冊子を製作しました。その内容がWeb上でも公開されているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

ISU WORKS 誕生物語

ラインナップされている椅子がどういう流れで誕生したかが分かって面白いですね。まだ小冊子の方は見ていませんが、こちらに目を通すのも楽しみです。

さて、今回のブログエントリーでは無垢材家具の塗装について書きます。木材の塗装には大きく分けて2種類あります。木材の表面に膜を作るタイプと塗装と導管に染み込んで固まるタイプの塗装の2種類です。前者の代表格は、ウレタン塗装です。後者はオイル塗装ですね。

昔はウレタン塗装が主流でした。ほぼそれしか選択肢がありませんでした。ソリウッドの初期に製作した家具もウレタン塗装が施されています。しかも着色するのが普通という雰囲気もありました。木の色をそのまま活かしてなんていう発想自体が珍しいという感じもあったようです。昔のカタログや製作した作品の写真を見ると、茶色ももちろん、ブルーやグリーンに着色している事例がたくさんあります。

ウレタン塗装は表面に塗膜をつけていきます。そのため、下塗り、中塗り、上塗りと塗料を変えて3回ほど塗るのが標準的です。ピアノなどの鏡面仕上げにするためには、もっとたくさんの回数塗っているはずです。ウレタン塗装のメリットとはその強度です。木材の表面にしっかりと食いつかせるように塗っているので、ガードが堅くなります。汚れがついても拭けば綺麗になりますし、そもそも汚れやシミがつきにくくなります。デメリットは経年による劣化です。塗った時は強固に張りついていますが、時間が経つにつれ塗膜が劣化して剥がれてきてしまいます。使用状況によりますが15年ぐらい経つと劣化が進むようです。塗膜が劣化して剥がれてしまうとご自分で修復することは困難です。部分的な修復というのも難しいです。

ただ、全体の塗り直しをすることは可能です。ソリウッドでは弊社で製作、販売したものに限って塗り直しを承っています。費用等はその都度見積りしています。ソリウッドの製品をお使いの方で、塗り直しを希望される方は吉祥寺ショールームまでご連絡ください。

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以前に塗り直しをしたテーブルです。こちらが塗り直しをする前の状態です。ウレタンの塗り直しは一度塗膜を綺麗に取り除く必要があります。これが結構大変な作業なんですね。しっかりと食いついているので、なかなか取り除けないんです。古い塗膜を取り除いてしまえば、もう一度塗装をすれば良いだけなんですが。

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こちらが塗り直した後の状態です。ほぼ新品同様に復活はします。

現在製作中のテレビボードも着色のウレタン塗装をします。20年ほど前にテーブルを購入して頂いたお客様からのご注文です。テーブルも着色ウレタン塗装が施されています。その色に合わせて欲しいというご要望だったので、担当スタッフがお宅に訪問して色を確認して、見本を製作しました

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こちらが製作した色見本です。あずき色っぽん感じになっています。このサンプルを提出後に再度お客様とやりとりをしてもう一度色見本を製作することになっています。こんな感じで着色ウレタン塗装の場合はその都度色見本を製作して確認する作業をしています。

テーブルに着色するケースは個人のお宅の場合は、ほとんど無くなりました。ソリウッドではオイル仕上げのテーブルを選択するケースが多いです。ウレタン塗装をご要望されるお客様もクリアウレタン塗装の場合がほとんどです。

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クリアウレタン塗装を施したメープル材のテーブルです。オイル仕上げと比べると若干艶がある感じはします。なるべく自然な感じに仕上がるようにしています。パッと見ただけでは、ウレタン塗装かオイル仕上げかは区別をするのは難しいかもしれませんね。

オイル塗装についてもふれるつもりでしたが長くなりそうなので、今日はこの辺で。また続きを書く事にします。

瑞木@相模湖

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