2015.01.05

テーブルの樹種選びで迷ったら2 ~タモ材・ナラ材~

無垢材のテーブルを選択する際に樹種で迷っている方はたくさんいると思います。広葉樹であればテーブルとしての強度・堅さはクリアできるので、見た目やお部屋の雰囲気で決めてもらうのが1番と考えています。一昨日のブログエントリーでは『テーブルの樹種選びで迷ったら』と題して、ソリウッドで扱うストレートカットテーブルの5樹種のうち3種を紹介しました。ウォールナット材・チェリー材・メープル材の3樹種はともに北米から日本に入ってくる木材です。ウォールナット材はここ1年ほど日本に入ってくる量が減っており価格も上昇しています。木材の需給関係は急激に変化する場合もあります。ウォールナット材に関してはまさに急激な変化の最中で今後の動向が気になる材種です。チェリー材・メープル材に関しては円安の影響はあるものの供給量は今まで通りに期待できそうです。ウォールナット材・チェリー材・メープル材については一昨日のブログエントリーをご覧下さい。

今日紹介するのはタモ材とナラ材です。この2種はロシアからの輸入材がメインになります。ずっとロシアからタモとナラの丸太がたくさん日本に入ってきました。しかし、数年前からロシアの政策が見直され木材の輸出を制限する方向に進んでいます。そのため、ロシア産のタモ材・ナラ材の輸入量が急速に減ってきています。今後しばらくはこの傾向で進むと思われ不安定な供給が続くと考えられています。ナラ材に関しては北米産のホワイトオーク材に替える事例が多く発生しています。ソリウッドでもホワイトオーク材への変更を今後する可能性も有ります。

それではナラ材のテーブルを見てみましょう。
150103_5.jpg
木のテーブルらしい風格をもっています。色は明るめの褐色でどんなお部屋にも合いそうな雰囲気です。同じような色のタモ材と比べるとすこし落ち着いた感じがします。板目には複雑な木目が出ることも多く、じっくりと見ると面白い木目です。柾目には虎斑という模様がでます。ギラギラした模様で、虎斑好きな人もいます。虎斑がでる材種はいくつかありますが、ナラ材が最も有名です。ロシア産のナラ材は厳しい寒さの中で成長しているので、木目が詰まっています。色もバラツキが少なく、比較的薄い色をしています。国産のナラ材もたまに見掛けますが、流通量はごく僅かです。色もロシア産に比べると濃く、黒ずんだ部分が多く見られます。

ロシアからのナラ材の輸入が減っているため、北米産のホワイトオーク材が代替品として使われるようになっています。ホワイトオーク材もナラの仲間なので、木目の様子は同じです。ただ、ナラ材に比べると少し粗く、色も若干くすんでグレーぽく感じます。(個体差が大きいので一概には言えませんが…)

続いてタモ材のテーブルです。
150103_4.jpg
こちらもナラ材同様に明るめの褐色をしています。ナラ材に比べると木目がハッキリでます。その分タモ材の方が派手な印象です。色もナラ材より若干明るい色をしています。最もオーソドックスな木材がタモ材です。タモ材の多くはロシア産です。丸太の状態でたくさん日本に入ってきています。近年はその量も減ってきています。タモ材の仲間に北米産のホワイトアッシュ材があります。アッシュ材はロシアのタモ材と比べると色が白くて目が粗いです。同じ仲間ですが、見た目の印象はちょっと異なります。

上の写真はタモ材のテーブルにナラ材の椅子を合わせています。似た色をしているので全体の雰囲気は統一されていますよね。

以上がソリウッドで扱っているストレートカットテーブルの5樹種になります。ここ数年輸入木材の環境が大きく変化しています。安定して供給される広葉樹は輸入材に頼らざるを得ない状況なので仕方ありません。今後扱う樹種に変化が起きる事も充分考えられます。狙ってる材種がある場合はなるべく早めに購入した方が安心です。

瑞木@相模湖

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