2014.09.07

カバ材の魅力に迫る

ソリウッドでは、定番のストレートカットやテレビボード、本棚に使っているのが、タモ材、ナラ材、ウォールナット材、チェリー材、メープル材の5種類です。それ以外には、、耳つきテーブルでケヤキ材、トチ材、イタヤカエデ材、カバ材などを使うことが多いです。樹種については、見た目の色や模様でそれそれ好みが分かれるところです。無垢材の家具をお持ちの方や家具屋さんをいくつか回って検討されている方は、この材のここが好きというのがあると思います。

今日は個人的に好きでありながら、あまりメジャーではないので多くの方が特徴をよくわからないと思っているであろう材についてその魅力を書いていきます。

その材は「カバ材」です。「カバ」というとやはり動物のカバを思い浮かべてしまいますよね。「カバ」という音より「樺」と感じでかいたほうがしっくりくるかもしれません。「樺」材の仲間で有名なのは白樺ですね。白樺はカバ材の仲間ではありますが、製材されて家具などに使われることはあまりありません。実はカバの木は沢山の種類がある木でもあります。白樺のほかにも、マカバ(ウダイカンバ)、オノオレカンバなどがあります。家具で使われる場合はあまり細かい種別で書かれることは少なく、まとめて「カバ」と表記されることが多いです。

カバ材の特徴としては、硬く、木肌は緻密で均等です。硬い木ではありますが、加工性はよく、反り等の狂いも少ないとされています。

色味は木の中心と外側で色味が違います。中心部分は、赤身と呼ばれる赤茶褐色で、端に近い部分では白っぽい色味をしています。なかなか言葉でいい表すのが難しいのですが、着色塗装では絶対に表現出来ない自然な色調がなんともいえません。色味が単調にならず面白みのある板になることが多いです。また、さきほど述べたように種類も多いので、個体の差がわりとあります。そこらへんもカバ材の面白いところなので、実例を交えて書いていきます。

まずは、先日ショールームに到着した現品販売の家族みんなのデスクシリーズの1台です。

カバ材のデスク

カバ材らしいオレンジがかった赤身の部分が多いです。白い部分もありますが、その境はそこまで明確ではありません。これは端の部分に縮み杢がでているせいかなと思います。こちらのデスクはW900×D570〜600で、天板の厚みは55mmもあります。大きくはありませんが、リビングなどにちょっと置いてパソコンデスクとして使うにはもってこいのサイズです。価格も1枚板にもかかわらず¥69,660-(税込み、送料込み)といったリーズナブルな価格です。

カバ材2枚はぎテーブル

こちらは、以前お届けしたウダイカンバの2枚はぎテーブルです。先ほどのデスクと比べ、赤身と白太の境界がくっきりしています。それぞれの板の幅がそこまで大きくないので、中心部分にも白太を残してテーブルとして使いやすい幅にしています。これはこれで、アクセントのある面白い天板に仕上がっています。

最後に紹介するのも、以前にお客様宅にお届けしたカバ材2枚はぎテーブルです。

カバ材2枚はぎテーブル

今までみてきた2つの天板とまた印象が違います。白太の部分が大きく、中心部分の赤身の色味もそこまで濃くありません。同じ丸太の隣あった2つの板を使って左右対称に近い木目をした天板です。雰囲気としてはトチ材に似た感じの仕上がりになっています。

これまで3つのカバ材の実例をみてきましたが、いかがでしょうか?

同じカバ材でも雰囲気の違いが伝わったのではないかと思います。いずれも印象こそ違うものの木目は綺麗で、無垢材らしい自然の力があふれでるものになっています。

木の個体差がありますので、実際の板もみせずにカバ材ということだけで、オーダーをとることは難しいです。しかし、製作前の板の写真や実際の板をみて頂けるとその良さはわかって頂けると思っています。カバ材のテーブルを扱う家具店もそこまで多くないですし、今後も良さそうな板があれば積極的に仕入れてみたいと思っている樹種です。

賢木@吉祥寺

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