2014.09.11

頑張れメープル材 〜メープル材のダインングテーブルを納めました〜

先日、メープル材の丸テーブルを納品しました。以前に同じくメープル材のMEGチェアとPEGチェアをご注文頂いたお客様からの追加注文というかたちでオーダーを受けました。

メープル材のダイニングテーブル

丸テーブルのサイズは直径1100mmになります。4人掛けのテーブルとしてオススメのサイズです。丸テーブルはサイズ選びに少し悩まれる方が長方形のテーブルに比べて多いように感じます。実際に1100mmの丸テーブルを見たら、もう少し大きくても良いかなと思うかもしれません。ですが、直径1200mmの丸天板は非常に大きく感じると思います。空間に余裕がある場合はそれでもいいですが、4人で食事をする場合はそこまで大きくなくても大丈夫でしょう。

メープル材は、白っぽい色味ときめ細かい木目がでる材です。木としては、広葉樹で散孔材です。散孔材とは、水分や養分を運ぶ導管と呼ばれる管の配置がバラバラになっている構造の木を指します。散孔材の木を磨き、オイルを塗ってあげると肌触りはツルツルで、ホオづりしたくなるような感触になります。同じ散孔材のウォールナット材やチェリー材と同じです。

しかし、メープル材は今のところ、ウォールナット材やチェリー材に比べると、オーダー頂く数は少ない状況です。個人的には、メープル材が好きで自宅でもダインングテーブルとダイニングチェアを使っており、リビングにおいてある本棚もメープル材で製作したものです。

では、なぜウォールナット材やチェリー材に比べ、人気度が低いのか超個人的な考察をしてみたいと思います。

色味のライバルが多い

メープル材は白っぽい色味をしています。年月が経つにつれ飴色に変化していく材です。経年変化していく様は、ゆっくりとしていてチェリー材のように短期間で劇的な変化をするわけではありません。白っぽい木というと、メープルのほかにブナ材、カバ材の白身部分、トチ材、針葉樹だとヒノキなどが挙げられます。また、タモやナラ材のような黄茶褐色の材と似てなくもありません。独特な色味の特色をもつ、ウォールナット材やチェリー材に比べ、ライバルが多いといえるでしょう。

没個性な木目にみえる

メープル材の木目は比較的おとなしく、早材と晩材の境が目立ちません。そのため、綺麗ではありますが、木の自然感が溢れ出るようなパワーはそこまでありません。木目の主張が激しいケヤキやトチ、ウォールナットに比べると地味な印象を与えているのかもしれません。

これまでは、ちょっとメープル材のマイナス要素的な特徴を書いてきました。しかし、メープル材が他の樹種に比べて質が劣るということでは決してありません。あくまでも見た目や外的要因で選ばれないところがあるのかもしれないということです。もちろん良いところも沢山あります。むしろ、今まで述べてきた点を気にいってメープル材の家具を注文した方も沢山いらっしゃいますし、メープル材のことが好きな要因だという人もいらっしゃいます。

最後にメープル材好きとして、ちょっとマニアックなメープル材の魅力ポイントを書きたいと思います。

それは、仕上がった家具の繊細なイメージと重さのギャップ

です。

メープル材で仕上がった家具は、透き通るような白さと鮮やかな光沢で絹のようだと例えられることがあります。見た目の印象が軽やかなので、材自体も軽くて柔らかいイメージを持たれることが多いです。しかし、実際のところは、全く逆で重いとされる広葉樹の中でも比重が高く重い材です。比重が高いということは、表面も硬いです。個人的にはこのギャップがたまらないと思っています。

現在、吉祥寺ショールームではW1500×D850 t=40(mm)のストレートカットダイニングテーブルを展示しています。同じサイズのウォールナット材のテーブルもありますので、ちょっと持ち上げて比べてみてください。見た目と違った重厚さを実際に確認頂けます。

賢木@吉祥寺

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