2014.08.15

RINチェアとGENチェアが兄弟椅子と言われる所以と優しい座り心地の秘密に迫ってみる。

今日は午前中に吉祥寺でミーティングがあったため、午後もそのまま吉祥寺ショールームにて接客をしていました。お盆休み期間とはいえ平日ですし、暑かった事もあってそれほどお客様は来店されませんでしたが、椅子を検討されるお客様が2組みほぼ同タイミングで来店されました。

その内の1組のお客様がご検討されていたのが、GENチェアでした。GENチェアは北海道の木工作家と家具工房がタッグを組んで製作しているisu-worksブランドの椅子の1つです。isu-worksブランドにはGシリーズとNシリーズが用意されていす。Gシリーズはワイド460ミリ程度でコンパクトサイズのダイニングチェアといった感じです。Nシリーズはワイド520ミリ程度でゆったりサイズのリラックスダイニングチェアというイメージです。GENチェアはNシリーズの最新モデルです。

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最大の特徴は背にもファブリックが張られていることです。芯の上に薄いクッションが巻かれその上に布かレザーが張られています。背のクッションが背中をしっとりと包み込んでくれるために座ってみると椅子との一体感を感じることができます。それほど安定した座りを提供してくれる椅子だと思います。

じつはこのGENチェアには兄椅子があります。それがRINチェアです。
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isu-worksブランドのNシリーズの第1弾で発表された椅子です。GENチェアはこのRINチェアを元にしてファブリックを張った背を持つ椅子に仕立てあげられています。isu-worksの椅子は共通の部品を使ってアレンジすることで少ないコストで様々なデザインの椅子を製作することが可能になっています。RINチェアとGENチェアも背に繋がる部分と背だけが違っていてその他の部品は共通になっています。これは車の基本設計に似ています。シャーシは共通でそれを覆う部分を換えて違う車に仕立てることはコスト削減のためによく使われている方法ですよね。

RINチェアとGENチェアを比べて見てみましょう。
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前脚は同じ部品を使用していると考えられます。後脚は接合部分のカタチが少し違いますが、元になっている部品は共通のものを使用していると思われます。なるべく価格を抑えつつ、様々なバリエーションの椅子を提供しようとしている製作者の気持ちを感じることができます。

RINチェア・GENチェアの最大の特徴は座面にあると考えています。多くの椅子はベニヤ板にウレタンフォームと呼ばれるクッションを置いて布や革を巻いています。そのためこのタイプの椅子は少し硬めの座り心地になります。それに対してこのRINチェアとGENチェアは四角の枠にベルトを張ってウレタンフォームを置いて布や革を張っています。座面の裏を見てみると
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こんな感じになってます。黒い部分の内側にベルトが巻いてあるはずです。(実際はどうか分かりませんが、私の経験と勘で判断しています。) そのため、その部分が少し沈みこみます。沈み込む分だけ座り心地はソフトに感じます。

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身長170cm・体重65kgの私が座ってみた際に撮った写真です。幅に少し余裕があるためちょっと斜めに座ってみることも可能でした。肘掛けの部分も長いのでいろいろな姿勢で座ることができると思います。食事をする際だけでなく、本を読んだりしてリラックスできる椅子としても充分に機能してくれます。人間工学に基づいて設計された座り心地のよいワーキングチェアもたくさんありますが、それらの多くはプラスチック製です。木の椅子が勝っている点は触り心地の良さだと思います。しっとりとした優しい触感を感じられるのは木の椅子の良さです。

材種・価格等は製品の詳細ページをご覧ください。
RINチェア
GENチェア

ぜひ一度吉祥寺ショールームに来て頂き、木の質感、座り心地、そして良い椅子を作りだそうとする職人の心意気を味わって貰えたら嬉しいです。

瑞木@相模湖

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