2013.12.13

木琴に使われる木を知っていますか?−知らなかったから調べてみました

人間は木を用いて様々な文化を作ってきました。音楽もその一つですよね。木が使われている楽器は数多くあります。バイオリン、ギター、ピアノ、太鼓などなど…

今日は木琴に焦点を当てたい思います。木を叩くという最もシンプルな木の使い方をしている楽器ですね。

さて、その木琴に使われている木はなんなのか?

調べてみる前の予想では、アフリカ産の重くて堅い木。実際はどうでしょうか。

Wikipediaによると、ローズウッド、パドック、カリン、紫檀などが使われていると書かれていました。

まず、ローズウッド。1番価値が高いとされているのはブラジリアンローズウッドです。別名、ジャカランダ。
正直、ジャカランダというのは初めて知った樹種名です。ブラジルに自生するマメ科の木です。濃い茶色をしています。しかし、現在はワシントン条約によって、伐採禁止になっていて、原木、製材品も輸出禁止になっています。という訳で現在流通しているローズウッドはインドやインドネシア産のローズウッドになります。ローズウッドとは、ある特定の種に付けられた名前ではなく、バラの香りがする材に付けられている総称のようなものなんだそうです。

続いて、パドック。アフリカ産のマメ科の木です。アフリカ版のカリンになります。赤茶色をしている材です。通常カリンと呼ばれる木は東南アジアに生えているマメ科の巨木です。

紫檀も東南アジアのマメ科の木です。あまり大きくは成長しません。

では、現在の木琴には実際どの材が使われているのか気になったのでヤマハさんのWebサイトを見てみました。

まずは卓上の木琴から。TX-6、TX-5と2種類ありますが、両方ともパドックが使われています。お値段は15,750円と8,400円となっています。

続いてマリンバと呼ばれる大型の木琴を見ていきます。

ヤマハさんの最高峰はYM-6100というモデルでお値段2,572,500円。使われているのは、ホンジュラスローズウッド。中米にあるホンジュラスのローズウッドですね。最高級の木琴にはローズウッドが使われているというのが分かりました。ヤマハさんの解説によると、ホンジュラスローズウッドは木材音板と最も優れた特性を持っているとなっています。

ヤマハのマリンバ13機種のうち上位9モデルにはホンジュラスローズウッドが使われています。下位3モデルはパドックが使われています。1モデルはFRPという繊維強化プラスチックが使われています。

ヤマハさん1社ですが、上位機種はホンジュラスローズウッド、普及モデルはパドックという使い分けがされていました。

ローズウッドやパドックは普段使ってない材なので馴染みはないですが、堅くて重い材というのは知っています。やはり、音を出すには重みがあって堅い材がいいんですね。小学生以来、木琴には触れていませんが、一度材による音の違いを実感してみたいなあ…

瑞木@相模湖

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