2013.11.28

2枚接ぎの天板に欠点はあるのか?

最近では、無垢テーブルや棚類のご相談で吉祥寺ショールームにお越しになるお客様が事前にソリウッドのウェブサイトをご覧になっているケースが増えています。インターネットの普及を考えれば当然のことですので、ソリウッドとしても営業戦略的に重要な位置を占めているのがウェブサイトです。ソリウッドのウェブサイトを訪れる方の6割がgoogleやyahooなどの検索サイトでキーワード検索を行った結果、ソリウッドへのリンクをたどって閲覧されています。

訪問数が多いキーワードは、「ソリウッド」、「無垢テーブル」、「ダイニングテーブル 無垢」、「木工教室」、「ダイニングテーブル 選び方」で、これらのキーワードがだいたい毎月上位を占めます。ですが、それ以外の検索キーワードを検索してウェブサイトを訪問してくださる方も沢山いらっしゃいます。分析ソフトを使ってみてみると、お客様の意外な悩みや調べたいことがわかったりすることもあります。

今日はそんな検索数は少ないけど、ソリウッドのwebサイトを訪れた方が実際に用いたキーワードをひとつピックアップして、その内容について書いてみようと思います。今後もこのような観点でブログ記事を書くと思いますが、今日は第1段です。

今日取りあげるキーワードは「2枚はぎ 欠点」です。

おそらく1枚板の無垢テーブルを求めている方が、探しているうちに2枚はぎの無垢テーブルを見つけ、1枚板に比べると価格も安いので何か欠点があるのではないかと不安に思われ、検索してみたと推測されます。

こういった疑問をお持ちになるのも当然かと思います。「2枚はぎ」なんて言葉、無垢材のテーブルを真剣に探さないといきつかない言葉だからです。

まずは「2枚はぎ」がどういうものかみていきます。

無垢材テーブルの天板は、「1枚板」と呼ばれる大きな板そのままを使用するものと「はぎ(接ぎ)」といわれる複数枚の無垢板を接着剤などで接ぎ合わせたものに分けられます。その中でも2枚の板を使って天板になっているものを「2枚はぎ」、同様に4枚の板を使っているものを「4枚はぎ」といいます。

では、なぜ1枚板から複数枚の板を接ぎ合わせたものまで、いくつも種類あるのでしょうか?

伐採され材木に製材される木の大きさがまちまちだからです。

1枚板でテーブルになるような板は、希少価値が高く、値段も高く、ダイニングテーブルの場合、少なくとも幅が800mmはないといけません。800mmというと大人が肩幅より少し広めに腕をひらいたぐらいの大きさになります。森に生息している木を想像してみてください。両手をひろげてようやく直径に達する木ってすごく大きくないですか?なかなか見かけないですよね?

ですので、1枚板ではダイニングテーブルにならない幅の木を複数あわせて使うことのほうがむしろ多く、一般的です。

では、どうやって接ぎ合わせるのか?

簡単に答えてしまうと接着させます。

接着方法は沢山あるのですが、一般的には接着剤を使います。もちろん、接着剤でも強弱がありますし、成分の違いもあります。もちろん、価格も違います。今日は細かくは書きませんが、テーブル天板を接ぐには、それなりの分量を要しますので使う接着剤によってはかかるコストがだいぶ違うこともあります。

接着をする際には、強い力で抑える必要があるので、ソリウッドでは高い圧力がかかる専用のはぎ機にかけて丈夫な天板を製作しています。しっかり丁寧に接ぎをすることで、テーブルとして通常使用するには十分な強度がでますので、強度面は心配無用です。

ですので、強度においては1枚板と比べても遜色はありません。

では、1枚板と2枚はぎの天板の大きな違いはなんでしょうか?

それは、見た目(木目の出方)です。

板目に製材された板は下の写真のように真ん中にタケノコ状の木目がでて、端にいくにしたがいまっすぐに近い線状の木目になります。ですので、1枚板の場合は、こうした木目になります。

1枚板の木目の出方

ところが、2枚はぎの場合は、真ん中にタケノコ状の木目があって端にいくに従い線状の木目になる板を2枚つかうので、タケノコ状の木目が中央部分に並んでいることになります。

2枚はぎの木目の出方

これは、どちらが良いという問題ではないので、単純に違いというふうに覚えて頂くと良いかと思います。

もう1つ、大きな違いは価格です。同じサイズでも1枚板と多数枚はぎでは倍ぐらいの価格差が出てきます。1枚板のダイニングテーブルの場合、価格は最低でも30万円、節や割れなどがない綺麗な天板は60万から100万円の値がつくものあります。こうなってくると、なかなか一般の方が買えるものではない、どちらかというと芸術作品に近くなってきます。2枚はぎの場合は、20万円から30万円代で買えるものが多くありますので、価格面ではメリットがあるといえるでしょう。

では、もういちど「2枚はぎ 欠点」というキーワードに戻って総括したいと思います。

個人的には、2枚はぎだからという欠点はないと思っています。あえていうなら1枚板ではないことが唯一の欠点でしょうか?

むしろ接いだ天板だからこそ、味わうことができるダイナミックな木目もあります。価格面も1枚板よりお得感があります。機能面も違いはありません。

ですので、ソリウッドでも1枚板よりも耳つきの2枚から5枚はぎぐらいの天板をお届けすることに主眼をおいています。

賢木@吉祥寺

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