2013.10.13

個性派木材トチ

トチ材テーブル1

トチテーブル2

トチ材テーブル3

これらの写真は、ソリウッドで製作してお客様宅に納品したテーブルです。これらのテーブルには共通点があります。それは、全部同じ樹種で製作されています。

材の名はトチ(栃)です。栃は日本原産の木で、日本ではトチノキ科に属する木がトチ一種になります。それなのに、出来たテーブルはどれも個性的で同じ材とは思えないものをいくつもあります。

今日は材木界の個性派「トチ」材を取り上げてみます。

日本を代表する木材

トチは、非常に大きく成長する木で、大きいものは高さ30メートル、幅2メートルにもなります。そのため、昔から1枚板テーブルなどに使われてきました。ケヤキと並ぶ日本の代表的な木として有名です。

大木のため、1枚でもテーブルになるような大きな板がとれるので、幅の狭い材を沢山作り出すように製材をすることは稀れです。ですので、トチ材の箪笥や収納棚のような箱物の家具を目にすることもほとんどありません。木を適材適所に使う例でもあります。

山だけでなく街路樹としても多く植えられており、大きなドングリ(トチの実)がなる木としても親しみがあります。

トチ材の木目は、全体的に黄白色ので、中心部と辺材の境目は不明瞭です。中には中心部分が褐色のものを目にします。このことが、個性豊かなトチ材の原因になっているなと思います。材木市などでは、褐色が入っているよりも、黄白色のみの板のほうが値が高くなります。

木目がデジタル調

トチの板をよーくみると、他の材とは少し違った特徴がわかります。

モザイク調の木目

通常、木目は縦の方向で現れるのですが、トチ材の場合は横の線もみることができます。そのため、細かい碁盤のような模様になります。私は、これがモザイクのように見えることからデジタル調の木目と勝手に読んでいます。

モダンな空間もいけるよ

トチの板は、テーブルとしてよく使われてきたと書きましたが、おばあちゃんの家やそば屋さんにある座卓として見たことがある方も多いのではないでしょうか?その多くは、わりと分厚くウレタン塗装が施され、テカテカした印象をお持ちかなと思います。そのためトチのテーブル=和風のイメージがあるようです。しかし、少し工夫をすれば現在のモダン系のお部屋にも合うテーブルが出来ると考えています。

1.オイルで仕上げる

まずはオイル仕上げをすることで、テカテカすることを抑えしっとりとした肌触りになります。

2.脚を濃い色にする

通常は、天板と同じもしくは同系色の材を使うことが多いのですが、少しコントラストをつけるとあら不思議!現代風に変身します。

モダン風トチ材のトチ

モダン風トチテーブル

どうです。和風なイメージではないと思います!

賢木@吉祥寺

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