2014.09.19

材木店、木工房そして樹齢1200年のミズナラの巨樹。木をめぐる北海道出張記。

ソリウッドで販売している”木の椅子”の製作現場を見学しに北海道へ行ってきました。1日目にはTAC・RAY・NOAといった座り心地が抜群の椅子を作り出した高橋三太郎さんの工房を訪問しました。そのときの様子はこちらのブログエントリーをご覧下さい。その後新千歳空港から女満別空港へ飛行機で移動しました。割と小さめの飛行機で念願の地面から直接階段で乗り込むという体験ができました。女満別空港からレンタカーで北見へ移動しました。

次の日は、北見にある材木屋さんを見学しました。ここは普段お世話になっている材木屋さんの本社でたくさんの板がストックされていました。

タモ・ナラといったロシア産の木材を中心にクルミ・イタヤカエデといった北海道産の木材、ウォールナットなどの北米産の木材まで幅広い樹種の板がありました。原木市場で仕入れた丸太を製材して、乾燥させて販売しています。土場には桟積みして天然乾燥している板がたくさん積んでありました。上の写真にもたくさんの木材が写っていますが、これはほんの一部で広い敷地内にこのような山が点在しています。

天然乾燥→予備乾燥→人工乾燥の順で乾燥させていくそうです。屋根付きの倉庫には人工乾燥が終わった板が積んでありました。

今までも北海道の本社から取り寄せてもらった耳つき板を購入した事がありました。実際にその場所を訪れるというのは良い事ですね。製材は別の製材所に頼んで行っているそうですが、人工乾燥までの乾燥工程はこの場で行われています。使ってみたい板もたくさんありました。材木屋さんを訪れるといつもそうですが、ついつい板が欲しくなってしまいます。(木工をやっている人のほとんどはそうだと思います。)　

このあと津別町まで移動しました。山上木工さんの工場を訪れる前に”つべつ木材工芸館”に行ってみました。木の街”津別”をアピールしていくために建てられた町の施設だそうです。

ガラス張りの吹き抜け部分には津別町に生えていた木を移設してありました。

樹齢200年ほどのニレ、タモ、ナラといった広葉樹も立っていました。本物の木をそのまま展示しているのはなかなか珍しいですよね。看板にはこの木の価値として推定の値段も書かれています。

施設内には木で出来た製品を販売するショップもあります。isu-worksの椅子も展示・販売されていました。展示物の中に山上木工さんを紹介する北海道の新聞の記事の切り抜きがありました。よく見てみると、私たちが写っているではないですか！

東京ビックサイトで開催された家具見本市のisu-worksブースの写真が大きめに掲載されていました。いつのまにか新聞記事デビューしていました。

木材工芸館のあとに山上木工さんの工房へ行きました。その時の様子はまた別のエントリーで書きます。

次の日の朝には津別町の道有林に生えているミズナラの巨樹を見てきました。

街道から外れて林道をひたすら突き進んだ山の中にひっそりと立つミズナラの巨樹です。樹齢1200年と言われています。幹周り約6m、樹高約18mとミズナラとしては破格の巨大樹です。

一般的に暖かい地方の方が木は太く成長します。1年中雨季がある熱帯地方の木はそれだけ太く育ちます。しかし、このミズナラが生えるのは北海道の道東の山 の中です。春夏の期間はとても短く、冬には深い雪に覆われます。そうした厳しい環境で少しずつ少しずつ成長してここまで大きくなったこの木はとても貴重な 巨木です。

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